買物王子の家づくり[17]上棟式で一区切り/石原 強

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上棟式は、建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事、建物が完成することを祈願する儀式です。最近では、儀式よりも施主が職人さんをもてなす「お祝い」の意味が強くなっているようです。我が家も「略式」で行うことにしました。

●初めて入った家に感激

当日は、準備のために仕事を休むつもりでしたが、外せない打ち合わせが入ってしまい半休をとりました。仕事を片付けて、慌ててデパートで、手土産のお菓子とお酒の小瓶を揃えます。祝儀袋も買って、現場に駆けつけました。

フルヤさんに案内されてはじめて建築中の家を見学しました。工事用の足場にある階段を伝って三階に登ります。まだ柱が剥き出しで、材木が積んであったり、階段がなくて落とし穴みたいな状態。おっかなびっくり見て回ります。

天井の高さや部屋の広さはよくわかって楽しい。三階の子供部屋を通って、二階に下ります。リビングの吹き抜けを見上げると思ったより天井が高い。期待以上の空間で感激です。ただし、窓の位置だけが気になりました。東側の窓からは隣家の屋根が重なってしまうこと。南側に移そうかとフルヤさんと話をしていました。

一通り家の中を見たら、日が暮れて来た。大工さんたちも片付けが終わり、一階の南側の部屋に集まりました。仮設のテーブルも作られています。オオハラさんの進行で上棟式がはじまりました。

家の四隅の柱にお酒、お米、お塩を撒いて清めます。順番もあるみたいなので、現場監督のキクチさんがお酒を持って先導します。続いて私がお米、妻が塩という順番。最後は「僕もやりたい」と後ろで見ていたカケルも参加しました。

その後は、施主挨拶です。「家づくりは、見守るだけなので、丈夫な家を造って欲しい」と伝えると、大工さんから「まかせておいてください」と力強いお言葉をいただきました。



続いて設計の古谷さんからの挨拶「震災の日がスタートで、家を作っている場合なのかと悩んだこともありました。でもこうやって力をあわせて家が建つと、やってきて良かったと思います」

あとは歓談。オオハラさんから、大工さんや協力していただいている会社の方など紹介していただきました。大工さんからは、「連棟の中でも一番カッコいいよ」とほめていただきました。デザインは好き付きだけど、良いものと思って作っていただけるのは、嬉しいです。

オオハラさんからは、家の説明。「この家は一階に柱が多い。梁に対して必ず柱が立っている。半分くらいにしても大丈夫だと思うけど、丈夫にできているんです」。素材についても「柱に使われているのは、スギの無垢材です。E70という印がついているでしょう。これは強度を表しているのだけど、無垢材で揃えるのは大変なんですよ」。きれいな柱で、近づくと木のいい香りがします。

一本締めでお開き。手みやげを渡して小一時間ほどで終了。和やかな会でした。関係者が一堂に会する機会も少ないので良かった。これから現場に通うので、顔と名前を覚えていれば気軽に声をかけられます。家づくりが一区切りついた感じがしました。

●現場で体験して決める

上棟式から翌週の週末にフルヤさんと打ち合わせ。以前に事務所で選んだ、壁紙、タイルを現場で確認します。

部屋の壁紙はシンプルに二種類。居室と水周りです。居室は、フルヤさんオススメの塗装調の壁紙。無地でマットな質感のものです。前の週末にリリカラのショールームでサンプルをもらってきました。水周りは、掃除がしやすいものという妻の指定。水拭きもできるような、丈夫な加工が施されたものにします。
リリカラ < http://www.lilycolor.co.jp/ >

壁紙にあわせて床タイルを選びます。実際に床に置いて色合いを確認します。室内では同じ黒に見えたタイルも、陽の光でグレーと黒にはっきりわかれた。外壁にあわせてより黒いほうを選択します。玄関からつながる納戸の床は、石目調のクッションフロアを選んでコストダウンします。

上棟式の時に気になった窓の位置。変更するなら今しかない。南側に向けると確かに眺めはいい。でも窓を拭くことができないことに気がついた。東側だと屋根に登ればなんとかなる。それに立っていると隣家が見えるけれど、座ったり寝転がったりすれば期待通りに空が見えます。これくらいなら我慢できるかもしれないと、最初の設計どおりにしました。

電気の配線も、もうすぐ始まるということで、スイッチの位置を確認します。図面では、まだ曖昧になっていたり、途中の変更で位置がはっきりしないものがあります。これを現場で決めてしまいたい。

スイッチもインテリアとしてはイマイチです。できればあまり目立たせたくない。しかし、隠してしまうと使えない。毎日のことだから、不便なのが気になってくるだろう。そのため、実際に使う場面を想像しながら場所を確認していきます。

普通は右手で操作するから右側がいい。しかし部屋の外からは右側でも、内側からみると左側になってしまう。あまり気にしすぎてもダメみたいです。ここがベストといっても、構造的にダメな場合もあります。柱や引き戸が重なる部分は避けなければなりません。そうなると、適当な場所が見当たらないところもでてきます。

あっちがいいか、こっちがいいか、あれこれと試したり、フルヤさんに相談したりしながら決めました。一通り確認し終えた時には、既に真っ暗になっていました。

●引き渡しは年末ギリギリ

作業の工程表を受け取りました。11月の進行としては、まずは屋根を作って、サッシを取り付ける、それから壁の断熱や配管、配線をしてを行っていくということです。12月に入ると外壁のサイディング、ベランダの取り付けをしつつ、壁紙、建具やキッチン、トイレなど設備の取り付けなどの内装工事があります。

引き渡しは、なんと29日。年末ギリギリです。Boo-Hoo-Woo.comの三宅さんからは、24日、25日にはオープンハウスをやりたいという連絡。なんとか年末に引っ越して、新年は新居で迎えたいのだけど、大丈夫だろうか? これからの進行にかかっています。

いよいよ大詰めですが、あと1ヶ月半でこの家に入居するというのも、まだ信じられません。できることは早く決断をして、滞りなく工事が進んでいくことを見守るだけです。

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クリスマスツリーが立って、ライトアップが目に付くようになると、年末が近いことを感じます。例年に比べると、さすがにおとなしい演出です。近所のオフィスビルのツリーは、必要な電気を太陽電池でまかなうらしい。冬も節電ですね。