エンドユーザー大変記[15]私の創作活動・しょの2 イメージレスポンス
── ジョニー・タカ ──

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前回が書いている時に変な意味で熱くなってしまったので、その続き。

もう一つは"イメージレスポンス"である。
これはpixivで展開していることになる。
[pixivでのプロフィール]
< http://www.pixiv.net/member.php?id=2390313
>

昨年、『けいおん!』の機運が物凄かった頃に(映画にまでなるもんなぁ...)"ジャケパロ"という項目を知った。要はアルバムジャケットのパロディである。2chまとめで見るにはもったいないので、絵が描けないくせにpixivに会員登録したのである。

当初は閲覧(ROM専という)のみだったが、こういう他の方がお描きになった題材にキャプションや吹き出し(スピーチバルーン)を付けることで参加できることを知り、勇気を持って突入したのであった。

まず、きっかけの一つが一冊の同人誌、『まんがぶらふオリジナル』である。
< http://www.mangabluff.jp/
>

一般4コマ漫画家中心の同人誌なので、その脱力ぶり(と萌え4コマに対する悪意と敵意)に恐れいったのである。その中の「マンガ大喜利バトル!」に刺激を受けて、「俺にも出来るんじゃないか」と参戦を思い立ったのであった。
< http://www.nicovideo.jp/watch/1259836464
>

マンガでよくあるのが、コマは描けても吹き出しに時間がかかったり、その逆もある。素材が既に豊富にあったので、単純に乗らせていただいたのである。



参戦当初は『けいおん!』関連で素材が豊富だったが、まだ波に乗り切れてなかった。たまたま『魔法少女まどか☆マギカ』が物凄い評価を受けていて、しかも震災のさなか。自分としても大規模余震の中で精神の安定を図りたかったのである。

では、それを制作している自分自身はどうだったのか? むしろ「冷蔵庫にあるもので何か作ろう」という感覚でしかない。というのも、震災直後、横浜でもパニックに陥っていて、トイレットペーパーや電池、カップ麺、そしてガソリンなどが買い占めでなくなっていた頃だった。変な感じかもしれないが、むしろ「あるもので乗り切る」しかない感覚が自分を勢いに乗せていたのかもしれない。

ただ、自分の原点としてはボランティアで参加した横浜トリエンナーレ2005になる。私は、タイのアーティスト、ナウィン・ラワンチャイクンさんの「SUPER(M)ART GAME」でボランティアをした。

この展示は、要はモノポリーを美術業界に置き換えたものである。4つの卓があり、ゲームに参加して優勝すれば壁画に描いて貰える。さらに最終日のグランドチャンピオン決定戦で優勝すれば豪華賞品が貰える。

これは、ナウィンさんのアシスタント、ピアックのブログである。
< http://piakart.blogspot.com/2006/12/yokohama-triennale-2005.html
>

私は、当時期間限定の仕事でパワハラに遭い、精神的にかなり荒んでいた。たまたまここに寄った際、ゲームに参加し、その時ゲームマスターから「人手が足りないので暇だったら参加してくれないか」というオファーを受けた。

ある意味、"ゲームに参加している観客"もひとつのアート、という姿勢が凄かった。その原体験がもとになっている。しかし、まさか見切れてはいるものの、グランドチャンピオン決定戦でゲームマスターを務めた上、図録にまで載ってしまうなんて...。

ただ、私がゲームマスターを任命されたグランドチャンピオン決定戦の前に、キュレーター最強戦(総合ディレクター:川俣正さん、キュレーター:天野太郎さん、芹沢高志さん、山野眞悟さん)の方が異様なテンションに包まれていた。そりゃそうだ。

ただ、観客から、果てはディレクター・キュレーターまで参加している風景が一種のアート、という光景に驚いたのである。これが現代美術の奥深さだと思った。

話が脱線してしまったが、本格参加から一年経って、それなりの評価を受けていることに感謝しつつも、一方で申し訳ない気持ちになる。天は二物を与えないものである(?)。

【ジョニー・タカ】johnnytaka32(a)gmail.com

1976年、横浜・関内で生まれ、上州と越後の風を受けて育ち、来世でもFUNKを踊り続けるフリーランサー。ヴァーチャル・キャラクターに曲を付けて選曲を展開する"コンピレーション"を1998年から行っている。2011年は発売未定になったPSPソフト『フォトカノ』のコンピレーションを展開予定(と言っても勝手にやってるだけです。それを続けて今年で13年目)。PS3でも『THE IDOLM@STER2』が発売されたので、そちらの選曲作業も始めてます。

...というか、発売延期って、ゲーム業界では当たり前にあるけど、二度も延ばされて、いまも発売未定っていうのは、要は"納期に間に合わない"上に"顧客に甘えている"もんなぁ...。
< http://music.ap.teacup.com/cafedejohnny/
>

日常ブログ < http://ameblo.jp/johnnytaka/
>

○11月20日に、この稿を書きながらテレビでYMOのNHKライヴを聴いていたら、日立市で震度5強の地震。ニューススタジオで怒鳴り声が聞こえていた。不安に駆り立てられながらも何とか安寧を保ちたかった。この原稿の時に、皮肉なものだ。

○やっとGalaxy Nexusが出る。世界最速発売の公約は守れなかったが...。手に入れられるのは去年と同時期の予定。
< http://www.nttdocomo.co.jp/product/next/sc04d/
>
[GIZMODOまとめ]
< http://www.gizmodo.jp/2011/11/galaxy_nexus23.html
>

ただ、その一方で、
ドコモ、「REGZA Phone T-01D」の通話・通信できない不具合の原因を発表(ITmedia +D Mobile)
< http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1111/22/news108.html
>

もう少し検証をしっかりやってもらいたい。一種のストレステスト(この場合はオープンド、即ち公衆回線上での動作検証を指す)を機密漏洩とドコモからの納期要求を恐れて足りてなかった可能性がある。

○これはプレゼンが楽になる。
< http://www.gizmodo.jp/2011/11/71065android.html
>
誰もが思っていただろう。マイクロソフトが食指を伸ばしそうだな。

○濱村さんが東京メトロのマナーポスターに関心を寄せていたが、
< https://bn.dgcr.com/archives/20111115140000.html
>

こちらは仕事等で東京出る際には見慣れている上、最近では東京のデザイン業界内だと「寄藤文平もネタ切れ気味だよね」ということを聞いていたが、本当に交代してしまった。マナーポスターという意味合い上、入札制かもしれない。またはマツコ・デラックス投入が裏目に出たか?

2008年から10年までが寄藤文平デザインの「○○でやろう。」
< http://scope.metrocf.or.jp/gallery/mp_gallery2008.html
>

マツコ降臨
< http://scope.metrocf.or.jp/gallery/mp_gr_maru_201101_b.html
>

pixivスレ
< http://p.tl/p/LEQy
>
(短縮しました。pixivのURL短縮サーヴィス、"p.tl"を使ってます)

○立川談志死す。無念極まりなし。
< http://www.asahi.com/obituaries/update/1123/TKY201111230264.html
>

大学で『現代落語論』も読んだ。
< http://www.amazon.co.jp/dp/4380650073
>
好きな十八番は「野ざらし」「居残り佐平次」「鉄拐」。