武&山根の展覧会レビュー 特別編 2012年の平行世界を語る(笑)/武 盾一郎&山根康弘

投稿:  著者:  読了時間:13分(本文:約6,200文字)



山:こんちはー。すんません、寝てましたわ。

武:眠い。山根待ちで昼寝しそびれた。

山:僕は昨日もたらふく呑んでたもんでね〜。北千住で。焼き肉食って串揚げ食って友達の家でまた呑んで。

武:豪勢だのう!


山:あんだけ呑んで食ってした割には安かったぞ。4,000円。

武:いいなぁ〜。ちっ、酒でも呑むか。。

山:なんやねんそれ。まあ僕も呑んでるけどな。珍しくビール。大量にあるw

武:なにぃ! けど正確にはビールじゃないだろ、それwww


山:ビールです。『一番搾り』と『プレミアムモルツ』。カードのポイントがやたらとたまってたんで、全部ビールに交換したったわ!

武:まじかよ! ぐぬう。。よっしゃ酒持ってきたった! 『杜氏一心』(北関酒造株式会社)一升980円の純米酒! カインズで売ってた。
参照< http://maruto.at.webry.info/200801/article_18.html >

山:980円の純米酒...

武:ところで山根はもう呑んでるのですか?


山:え? だから呑んでますよ、ビール。2本目。

武:『一番搾り』ですか?

山:そうですが。

武:おっ!こっちは『杜氏一心』。「一」が共通の「一繋がり」ってことで、乾杯!


山:ぜんぜんわからん。

武:こまけーこたー気にしなくていーんだよ。ゴクッ、ゴクッ、くぅ〜。

山:...さて、今日は何を話すのか。

武:去年の12月は1年を振り返るチャットしてるね。
『「ありがとう」の数だけ「終わり」がある──2010年を振り返って』
< http://bn.dgcr.com/archives/20101208140200.html >
では2011年。今年を「漢字」で表すと何か?


山:えー、おもろないやん。

武:じゃあ「英語」で表すと何か? 単語でも文章でもいいよ。

山:なんも思いつかん。

武:あ! じゃあさ、今年2011年を「擬音」で表そう!

山:うーん、ちゃうな。


武:なぞかけ行く? 「2011年とかけて、なんととく?」

山:考えれないw

武:えっと、じゃあこれだ!2011年を「数字」で表すとどう?

山:「2011」


武:すげえ!!おれもそう!

山:やろw

武:わかったよ、もう。今年は振り返らない!

山:わはは。


武:そういえば去年末の『武と山根のシンポジウム』で来年(2011年)の抱負を語ってなかったっけ。おおこれだ。
『武と山根のシンポジウム [22_2011年の抱負を語る2010.12.26]』
< >


山:おお。こんなんあんのかw GrowHairさんが忘れ物取りに戻ってきてるww
< http://bn.dgcr.com/archives/15_growhair/ >

武:アホだな俺たち。。たった54viewsなのが救いだw で、「山根は稼ぐ。俺は絵で稼ぐ。」と。今年、ようやく絵で稼げるようになってきたので抱負を実現してるんよ! 山根も今年はよーけ働いてるからのう。有言実行してるじゃん。

山:その割には金はないが。


武:手元にあるかどうかではない! 入って出たトラフィック量だよ!

山:まあね。

武:んでね、あのさ、「時間」って「未来から過去へ流れてる」って分る?

山:は?





●時間について


武:時間って過去から未来に進んでるように把握してるじゃん? けどね、時間てのは未来から来るんだよ、そして現在の自分にぶつかって、過去へ流れてくの。つまり主体はいつでも未来を向いていて、未来からの「時」の流れを受けてるんですよ。

山:ほう。未来から何がやってくるんですか。武さんとこには。


武:例えるとね、自分なんつーものは川に浮かぶ笹舟のようなもので川の流れのちょっとしたことで死にそうになったりもする。基本的に笹舟は「上流に向かって漕いでいて」それは生きてるってことなんすよ。

山:時間やとすると、上流って何になるんや?


武:漕ぐのを完全に止めると人は時に流され太平の大海原へ辿り着いて溶けていくんさよ。それが死。

山:でもそうすると、上でも下でもどっちでも良くはないのかね。

武:海の水が雲になって上流へと巡るからね。時間も廻る、最終的には上も下もない。


山:上は良くて、下は悪い、という漠然とした感覚ってあるよな。それは何故だ? 重力のせいなんか?

武:だけど重力は強い方が下になるじゃん。

山:なんかあるやん、イメージ。例えば天国は上で、地獄は下、みたいな。なぜ逆じゃないのか?


武:ああ。そういえば「時はくだって」っていうと未来へ行くよね。

山:「さかのぼる」と過去やね。

武:そうすると未来は下で地獄かw 俺が言ってるのは逆なんだな。まあ、時間って概念だからね。

山:なんやようわからんw


武:けど時間って存在してるようにも思えるんだよなあ。2011年とは何だったのか。

山:2011年はいろいろありすぎてまとめきらんなあ。

武:そだな。「ひとりひとりの胸の中に2011年ははち切れんばかりにある」ということで。では「2012年の平行世界を語ろう!」

山:何を言い出すねんw


●平行世界は存在する?


武:いやだって、もう平行世界・パラレルワールドはあるらしいからさ。

山:なにが。

武:あれじゃん。ニュートリノ飛ばしてみたらさ光より速かったってんでしょ?あれって、ニュートリノがいったん平行世界に行ってるから、こっちの世界で光りより速くなっちゃったんでしょ?
『【速報】 ニュートリノは異次元空間へ突入していた? この世界にパラレル
ワールドが存在する可能性!』< http://alfalfalfa.com/archives/4872154.html >


山:あんまりわからんけど、、

武:俺もw

山:なんやねん! 話にならんやないかw

武:こまけーこたーどーでもいーんだよ。要するに「平行世界」っつーんがあるんさよ。


山:だからどうしろとw

武:「2012年の平行世界を語る」のよ。

山:具体的にどうやって?


武:「はい。では3問目。みなさん、ニュートリノになってください。いったん、平行世界に行って、つつーっと異次元を見てまわって、この世界に戻ってきたとします。そこでみなさん「平行世界から戻ったぞ!」と言ってください。あたしが「おっ、速かったねぇ。で、どうでした?」と返しますのでさらにひとこと。はい、ヤマーネさん速かった!」


山:何やねんこの大喜利ノリは! だからニュートリノのことよく知らんって言ってるやないか!

武:いやね、2012年の現実的な目標や抱負じゃなくて「平行世界」を言い合ってみようじゃないか、と。

山:だからどうやって話すっちゅうねん!


武:「現実としての2012年の俺」があるでしょ。

山:はい。

武:そして「平行世界としての2012年の俺」があるんですよ。

山:...で、それがどうしたw

武:それを語り合うのよ。

山:語り合えるか!!!

武:無理か?

山:あたりまえやろ!


武:山根も「2012年の平行世界の山根」になるんだよ。「2012年の平行世界の武と山根」が語り合うんだよ。

山:すみませ〜ん! ちょっと変な人がいますよ〜!!

武:だ・か・ら、ちゃんと「2012年の平行世界」に行ってみてだな、それをリアルに報告するんさよ。


山:。。。それはつまり、架空の物語ってことなんか??

武:俺ね、ものっそい金持ちで豪邸に暮らしてて、結婚して子どもがいるんだ。

山:完全な妄想やないか!! 「平行世界」でも何でもなくただの「妄想」!!

武:「平行世界」だっつーの!!!


山:何を考えてんねん、、、じゃあもう金持ちでもなんでもいいから話してくれ。その豪邸にディナーに呼ばれた僕、という設定でいこう。

武:では参りましょう!全米が泣いた!超スペクタクルファンタジー! 『2012年、武と山根の平行世界』。パチパチパチ!


●2012年、武と山根の平行世界

オープニング曲:The Twilight Zone Theme
< >

理論物理学者リサ・ランドール氏曰く「異次元は存在します。スライスしたパンの一つが私たちの住む3次元で、他のパンすなわち他の3次元が存在する可能性もあるのです」。ようこそ「平行世界」へ。あなたは自分という認識を持ったまま、まったく別の世界に来ました。山根康弘は武盾一郎に、確かに呼ばれていました、そして確かに武盾一郎の家の前に来たのです。そのはずなのですが見覚えのない場所に唐突に立っている。そんな感触なのです。それが「平行世界」、さあ「2012年、武と山根の平行世界」へどうぞ。


山:ピンポーン「こんばんは〜。」

武:メイド「盾一郎さま、盾一郎さま。お城の外にみすぼらしいなりのカマキリに似た東洋人が来ておりますの」

山:誰が東洋人やねん! あ、僕か。

武:「お? 東洋人か。久しぶりだな、通したまえ」執事ロボット「べっちー」がかぼちゃの馬車で門まで迎えに行きました。


山:お城に住んでんのか!「おー、武さん。すごいとこ住んでんなー」

武:執事ロボットべっちー「マレ人ヨ、主ハ許可ヲシタ。乗リタマエ。」かぼちゃの扉を開けて山根を乗せると馬車は浮遊するように動き出しました。光速とも時速7キロともつかないスピードで13分くらい、城の前にやってきました。

山:なんや、まだ会ってなかったんか!「広いな〜。どこやねんここは。」


武:高さ5mほどの扉が開き、眩いばかりの城の中には両側に41人くらいのメイドがいっせいに頭を下げました。「おいでませ、東洋人のおきゃくさま」山根は案内されるがままに奥の方へ行くと螺旋階段から降りて来る武盾一郎と目が合ったのです。「おお! なんと!山根ではないか!!」

山:なんと! やあるかい!


武:「みなのもの出迎え!コートを脱がして差し上げ! 暖かいタオルを持ってこい!」

山:「うわ、なんやねん、いやいや、いいですいいです。自分でやりますから」


武:「丁重にもてなせ!」厳しい表情で命令調に叫ぶやいなや、「いや、もうよい。さがれ! 私たちだけにしてくれたまえ!」武は山根の元へと走り、山根を見つめるとその瞳を潤ませるのでした。「ああ、久しぶりじゃないか。驚いたかも知れないが、普段通りでいいよ」


山:なんやねんこのストーリーは!!「いや、驚くも何もどうしたん?こんなとこに住んで。何があったんや?」

武:「まあ経緯はこれからゆっくり話すよ。さあ、こっちに」螺旋階段を登り切ると長い廊下が続いています。するとふっと沸き上がるように二人の人影が立っていました。「紹介するよ、妻のビヨンセ。そして娘のロシアンレッドだ」


山:「ビ、ビヨンセさんですか...、ど、どうも。ロシアンレッドって...、あ、こんばんは。」

武:「私はちょっとこの東洋人と二人きりで話しをしたいので、きみたちはそのまま気にしないでパーティを楽しんでなさい。困った時は執事ロボットべっちーに」


山:ちょっと待て、ロボットの名前「べっちー」やったんか!!
< http://bn.dgcr.com/archives/34_/ >
「ほら、武さんの好きな菊水のふなぐち買ってきたで。3本。」

武:「おお!ふなぐちか! 200mlで10万円以下のお酒は313年ぶりだ。ありが
とう!」

山:「...え、いつも何呑んでんの?」


武:「ああ、惑星『ケプラー22b』の氷からお酒を造ってるんでね、ちょっと大変なんだよ」
< http://sankei.jp.msn.com/science/news/111206/scn11120611170002-n1.htm >

山:「そうなんや...、いやー、知らんことが多いなあ、僕は。まあいいや、飯食べようや。なんかないの?」


武:「惑星『ケプラー22b』の氷には地球外菌類がいてな、とある温度でお酒のような状態になるんだよ。肴はスカイフィッシュの佃煮がある。それから、いい部屋があるんだ。そこで呑もう。さあ」

山:「なんでもいいから早く食べようや。もう腹へって。あ、トイレどこ?」


武:「この城には部屋が113あってトイレは311ある。「素数」だ。これからいく部屋にもトイレはあるから安心なさい」

山:「あ、そうなんですか...。しかしまあ、なんでこんなとこ住んでんの? えらい変わったなあ、武さんも」


武:「ああ、私が変わったのではなく、世界が変わったのだ。たまたまなんだよ。人生なんてそんなものだとは思わぬかね。ふっ。さあ、着いた。ここがぜひ山根を招待したかった部屋だよ!」

山:「ど、どんな部屋なんや」


武:「ドアを開けるよ。ほら!」ドアを開けると、そこに広がってるのはまさに早稲田にある山根のアパートの部屋だった。

山:なんやねんそれw


武:「これはね、今の山根の部屋の物質情報を素粒子レベルでスキャンし、情報転送してリアルタイムで再構築してるんだよ! ホコリや細菌まで全く今の日本の山根の部屋と同じなのさ!」

山:「え!日本とちゃうかったんか!」

武:「ああ、『日本』という概念はここにはない」


山:「そんなとこまできて自分の部屋っていうのもなあ、、まあ落ち着くっちゃ落ち着くけど。。」

武:「リアルタイムで転送されてるので、今現在の山根の部屋なのさ」

山:「どこでもええわ、飯食お、飯」


武:「はは、それなら、家出る時に山根ん家にあった食べ物を思い出してごらん、そこにあるよw まあ、けど、このスカイフィッシュもおいしいから食べてよ」

山:「あ、冷蔵庫にキムチあるわ。これでええわ。はい、じゃあ乾杯!」

武:「おお、ケプラー22bの酒を注ぐよ! 乾杯!」


山:「しかしなあ、最近どうしてんの?」

武:「そうだね。まず、「最近」という時間の概念がここにはないんだ。まずはこの感触から説明しないとならないな」

山:「ああ、めんどくささは変わってないのかww ええわええわ、呑も呑も」


武:「そうだね、ごくごく。。。おっと、ドアの方から音がするぞ、誰も来ないようにと言っていたはずなのに。てことはリアルタイムで山根の部屋に誰かが入ろうとしてるのか」

山:「おいおい、誰やねん」

武:「ガチャガチャと音がするね、合鍵を持ってるのか?」『カチャッ』「おっ、鍵があいたぞ! 誰だ?」

山:「あ、武さんや。べろべろで『杜氏一心』持ってきてるわwww」

(完)

エンディング曲:Portsmouth Sinfonia : "Also sprach Zarathustra
(ツァラトゥストラはかく語りき)"< >

エンドロール:

武盾一郎
山根康弘

出演 
武盾一郎
山根康弘

演出
武盾一郎
山根康弘

プロデュース
日刊デジタルクリエイターズ

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/来年2012年もよろしくお願いします!】
take.junichiro@gmail.com
twitter < http://twitter.com/Take_J >
武盾一郎の報告書 Take Junichiro report.
< http://d.hatena.ne.jp/Take_J/ >
Take Junichiro Art works
< http://take-junichiro.tumblr.com/ >

【山根康弘(やまね やすひろ)/お手数おかけします!】
yamane@swamp-publication.com
SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/ >