[3175] 20年間に三度の邂逅があった

投稿:  著者:  読了時間:37分(本文:約18,300文字)


《取り返しがつかないという場面は人生、幾らかあるものです》

■映画と夜と音楽と...[527]
 20年間に三度の邂逅があった
 十河 進

■Otakuワールドへようこそ![144]
 映像作家・寺嶋真里さんへの丸投げの弁明
 GrowHair

■デジクリトーク
 ぺヨトル妃とザロフ伯爵の日々〜「アリスが落ちた穴の中」
 ART ALBUM+DVD販売奮戦記&ザロフ三周年記念映像制作秘話
 寺嶋真里



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■映画と夜と音楽と...[527]
20年間に三度の邂逅があった

十河 進
< http://bn.dgcr.com/archives/20111216140300.html >
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〈女教師/竜二/身も心も〉


●アートシアター系の映画館で見た日活ロマンポルノ作品

一度だけ、カミさんと並んで日活ロマンポルノを見たことがある。そういうものを見ると極端に照れる夫婦だったから、スクリーンいっぱいに男女がもつれあい、女のあえぎ声が館内を充たしたとき、互いに前だけを見て相手の表情や反応を無視する行動に出た。隣にいるのは知らない人だよというポーズを取り、反対側の椅子の肘掛けに身を預けた。

日活ロマンポルノは作品的に評価の高いものも多かったが、セックスシーンを見せるのが目的だったから、一般映画に比べるとそのシーンを長く詳細に描写する。そういう場面をカップルで見るのは、ちょっと気まずいものがあった。1977年の冬、結婚して2年が過ぎていたけれど、ふたりともまだ20代半ばだったから、余計にそうだったのかもしれない。

映画館は、日活系のロマンポルノ上映館ではなく(夫婦でそういうところには入りにくいですよね)、今はなくなってしまった有楽町日劇の地下にあった日劇文化だった。アート・シアター・ギルド(ATG)系列館である。ATG作品を見るには新宿文化へいくことが多かったが、その年、僕は何度か日劇文化で映画を見た記憶がある。

1977年、日劇文化で見たのは制作後30年経って初めて日本公開になった、オーソン・ウェルズ監督主演の「上海から来た女」(1947年)だった。それが夏のこと。暮れに僕とカミさんはATG作品「─北村透谷─わが冬の歌」(1977年)を見るために日劇文化へいった。子供もいなかったから、その頃は夫婦で映画を見にいくこともあったのだ。

「─北村透谷─わが冬の歌」は、みなみらんぼうが北村透谷を演じた作品である。妻の役は田中真理。日活ロマンポルノのスタートのときから活躍していた女優であり、猥褻罪で起訴されても権力と闘った闘士である。監督は、やはり日活ロマンポルノを量産していた山口清一郎だった。脚本を書いたのは、その時代を得意分野にしていた戯曲家の菅孝行である。

記憶がハッキリしないのだけれど、おそらくそのときの併映がロマンポルノ「女教師」(1977年)だった。数カ月前、日活系列館で他の作品と一緒に上映されたが評判がよく、ATG系の日劇文化で再映になったのだろう。監督の田中登はロマンポルノでデビューしたが、どの作品も評価が高かった。東映に呼ばれて高倉健や安藤昇の主演作を撮り、再び古巣に戻りロマンポルノを手がけた。

原作は流行作家だった清水一行、脚本はNHK大河ドラマも手がけていた中島丈博であり、出演者は砂塚英夫、山田吾一、久米明、穂積隆信、樹木希林、蟹江敬三といった豪華な顔ぶれだった。ヒロインの教師を演じた永島暎子を僕は初めて見たのだが、その映画ではあまり印象に残っていない。大胆なセックスシーンを演じて主演を取ったんだな、と少し侮る気持ちがあったのかもしれない。

僕は小心者で自意識過剰で、周囲の目を気にするところがある。若い頃は特にそうだったから、堂々とロマンポルノの上映館には入れなかった。だから日劇文化でATG作品の併映として上映されたとき、これ幸いとばかりに見にいったのだろう。「─北村透谷─わが冬の歌」という作品は特に評判がよかったわけでもなかったし、北村透谷に興味があったわけでもない。みなみらんぼうの歌は好きでLPも持っていたが、役者として見たいとは思わなかった。

「女教師」を見たひと月後くらいだったか、会社の怖い先輩のK女史がやはり日劇文化で「女教師」を見たのが酒席の会話で判明した。「一度見てみたかったのよ」と彼女は言い訳をした。「どうってことなかったでしょう」と僕が冷やかすと、「そんなことないわよ。顔が真っ赤になったわよ」とお嬢さん育ちのK女史は言った。もしかしたらうちのカミさんも、一度ロマンポルノなるものを見てみたかったのかもしれない。

●永島暎子は「竜二」の妻役で多くの映画賞を獲得した

僕が永島暎子に再会したのは、5年後のことだった。1983年の秋、東映セントラル系で公開になった「竜二」(1983年)で、永島暎子は主人公のヤクザ竜二の妻役で出演していた。当時、東映セントラルフィルムの広報担当だったNさんが試写会の案内を送ってくれていたから、僕は西銀座にある東映本社の試写室で見た。

東映セントラルフィルムには、低予算のB級映画を配給する会社というイメージがある。それに、自主制作の作品を見付けてきて、系列館で公開することも多かった。どれも大作ではなかったが、コアな映画ファンに熱心に支持されるような作品を公開してくれる会社だった。

僕がNさんと知り合ったのも、完成試写を草月ホールでやったきり公開が決まらなかった「泥の河」(1981年)を東映セントラルフィルムが配給することになったとき、小栗康平監督にインタビューしたいと申し込んだのがきっかけだった。「竜二」も金子正次という俳優が脚本を書き主演した自主制作の作品だった。

金子正次という俳優も川島透という監督も、僕はまったく知らなかった。出演者で最も名が売れていたのは、元ジャニーズの北公次だった。「アイドルだった北公次が、とうとうこんなマイナーな映画に...」と思われるようなシチュエーションである。彼は弟分を演じたが、竜二が堅気になった後、組の幹部にのし上がり羽振りのよさを見せつける重要な役だった。

「竜二」はヤクザ映画だったけれど、暴力シーンはほとんどない。竜二は組の幹部で、ふたりの弟分(北公次と桜金造)に「兄貴、兄貴」と奉られている。兄貴であるためにはいろいろと見栄を張らなければならないが、かっこよさがヤクザの身上である。極端に言えば、周囲からかっこよく見られるために命を張ることさえある。

そんな世界になじんでいた男が長い拘置所生活の中で、妻や娘と地道に暮らしたくなる。竜二は足を洗い、小さなアパートで妻と娘と暮らし始める。だが、妻はそんな竜二に不安を抱いている。彼女は夫と娘と穏やかに暮らすことに、ささやかな幸せを感じている。しかし、夫がそんな生活になじむとは思えない。

狭いアパートに昔の弟分が訪ねてくる。幹部になった彼はパリッとした値の張るスーツを着込み、オールバックにした長髪がつやつやと輝いている。運転手兼ボディーガードが、アパートの玄関で直立不動の姿で待っている。言葉だけは丁寧で「兄貴」と昔のように口にするが、その姿や態度が「今や昔のアンタを追い抜いたぜ」と言っている気がする。

人間には、どうしようもないことがある。わかっていても、自分の決意や気持ちを裏切る行為をしてしまうことがある。竜二は訪ねてきた弟分に昔の己を見る。肩で風を切っていた、あの頃に戻りたいと熱望する。妻を愛している。娘は目の中に入れても痛くないほど可愛い。だが...

隣近所には安い給料で朝から晩まで働き、妻子との暮らしに安らぎを得ている男たちがいる。安物の服を着て、小汚いアパートに住んでいる普通の男たちだ。竜二も彼らと同じようになろうと思った。妻や娘のために...。それを自身も望んだはずだ。しかし、竜二には耐えられない。ヤクザだった頃のヒリヒリするような緊張感、そんなものはどこにもない。

そんな竜二を黙って見つめる妻を、永島暎子は見事に演じた。竜二の心情と共に妻の気持ちの揺れも丁寧に描かれていた。セリフでは表現しないが、娘と遊ぶ夫の姿を見てささやかな幸せを感じたり、訪ねてきた弟分が帰った後の夫に不安を抱いたりという心理的な演技が際だっていた。

そんなふたりの熱演が評価されたのだろう。「竜二」はキネマ旬報ベストテンで6位に選ばれ、永島暎子は助演女優賞を獲得した。しかし、「竜二」にすべてを賭けていた金子正次は「竜二」公開の一週間後、ガンでこの世を去った。彼が遺したいくつかの脚本は、「チ・ン・ピ・ラ」(1984年)「ちょうちん」(1987年)「獅子王たちの夏」(1991年)として映画化された。

●40を過ぎた永島暎子は大人の女として僕の前に現れた

永島暎子との三度目の邂逅は、1997年のことだった。シナリオライター荒井晴彦さんが初めて監督した「身も心も」(1997年)である。「竜二」から14年という時間が流れ、40を過ぎた永島暎子は大人の女として僕の前に現れた。といっても、僕の方が4、5歳上だから自分が年を取ることによって、その年代の女性が魅力的に見えるようになったのかもしれない。

「身も心も」は、「あの時代」にこだわる中年男女四人の物語である。主要人物を1950年生まれの奥田瑛二、1948年生まれの柄本明、1957年生まれのかたせ梨乃、1955年生まれの永島暎子が演じた。監督の荒井晴彦さんは、1947年生まれだ。「あの時代」を早稲田大学で体験し、映画の世界に入った全共闘世代である。

「身も心も」は湯布院で撮影された。主要な舞台になる広い庭のある岡本夫妻の家と、古い土蔵を改造したような喫茶店の佇まいが印象に残る。自然風景が美しい。緑がくっきりしていて、こんなところで暮らしたいなあと思わせる。岡本夫妻の家はフローリングの床と障子のバランスがよくて、インテリアもよく考えられていた。

岡本(奥田瑛二)の寝室は書棚の間にベッドがある。ベッドの頭の部分にゴダールの「男性・女性」の大きなスチール写真のパネルが置かれている。ジャン・ピエール・レオーがこちらを向き、手前のシャンタル・ゴヤが振り返っている。同じスチール写真を僕は30年も自宅の廊下の壁に掛けているので、「身も心も」を見たときにアッと思った。

冒頭、ニューヨークへ一年留学することになった大学教授の岡本が荷造りをしている。妻の綾(かたせ梨乃)は喫茶店を経営しているので、一緒にニューヨークへいくのは気が乗らない様子だ。夫婦の心理的なすれ違いがうかがえる。岡本が「関谷に留守宅に住んでもらい、店は麗子に頼めばいいじゃないか」と言う。

関谷(柄本明)は仕事のないシナリオライターで、妻と娘とは別居中である。辞書のリライトとチェックの仕事を岡本に紹介され、東京から留守番にやってくる。麗子(永島暎子)は映画のパンフレットやチラシのデザインをやっているデザイナーで、若い恋人に「結婚しよう」と言われたこともあり、頭を冷やすために喫茶店を引き受ける。

関谷と麗子は20数年ぶりに会い、岡本家で酒を飲んで昔話を始める。学生時代、関谷と綾は恋人同士だった。関谷と岡本は親友で、あるとき、バリケードが機動隊によって強制排除されることが決まり、誰がバリケードの中に残るかを決めることになる。勝った方が残るのである。岡本は負け、「ホッとした自分」を今も後ろめたく思っている。

関谷は機動隊に火炎瓶を投げて逮捕され、起訴されて3年の実刑を受ける。その間に綾は岡本と関係ができる。一方、綾の親友だった麗子と岡本も恋仲だった。つまり、岡本夫妻はどちらも親友の恋人を奪い、20数年を生きてきたのである。そして今、妻の元恋人の関谷に留守宅を預け、夫の元恋人の麗子に喫茶店をまかせ、ふたりでニューヨークへいく。

●世代的記号が散りばめられている忘れられない映画

岡本夫妻の家で関谷に会った麗子は、彼が刑務所から出てきてすぐに岡本や綾と一緒に呑んだ、20数年前の夜のことを語り始める。いつまでも正座している関谷に「足を崩せば」と言ったのに、関谷が「正座の方が慣れてる」と答えたことを可笑しそうに思い出す。岡本が「刑務所座りだよ」と説明したが、麗子にはピンとこなかったのだ。

「刑務所座り」という言葉で、僕はスッと「あの時代」に戻った。デモで逮捕されても、完全黙秘を貫くと起訴ぎりぎりの23日間拘留された。2泊3日で出てきた奴は「おまえ、黙秘しなかったな」と責められた。拘置所では正座したままでいなければならないし、番号で呼ばれる。僕は逮捕された仲間のために、授業中にカンパ袋がまわってきたことを思い出した。

麗子が「何で起訴されたの?」と聞くと、関谷が「建造物放火、公務執行妨害、傷害、凶器準備集合罪...」と答える。そうだ、あの頃は何でも「公務執行妨害」で逮捕されたものだった。「何それ?」と聞き返す麗子に、「バリケードを壊しにきた機動隊に火炎瓶を投げた。バリケードがちょっと燃えただけだ。いいよ、大昔の話はもう...」と関谷が気怠そうに答える。

否定するにしろ共感するにしろ、「身も心も」は「あの時代」を10代後半から20代前半で経験した人間たちにとっては無視できない映画だ。「あの時代」から四半世紀も過ぎたのに、四人の男女は「大昔の話」に捉えられている。そして、「あの時代」のせいで貫けなかったことを再現しようとするのだ。しかし、そんなこと、できるはずがないではないか。

──大学解体を叫んでいたのに、おまえは、今、大学教授だ
──「ゴダールはシナリオなしで映画を撮る」と言っていたおまえが、シナリオライターだ

関谷と岡本は並んでブランコを漕ぎながら、そんな会話をする。だが、そんな慚愧に堪えない思いは何も特定の世代のものではない。「俺たち、もうすぐ50だなあ」とため息をつきながら「遠くまできてしまった」という感慨を抱くのは、どんな世代でも同じだろう。若い頃に思っていたことと正反対の人間になっているなんて、いくらでもあることだ。

ただ「身も心も」という映画が忘れられないのは、長田弘の「クリストファーよ、ぼくたちは何処にいるのか」という長編詩の一節を柄本明が読み上げたり、「SEXY」という石川セリの歌が流れたり、ゴダールの「男性・女性」のスチールがアップになったり、ラストクレジットにギターで叙情的に奏でる「インターナショナル」が流れたりする、世代的記号が散りばめられているからだ。

そして、永島暎子は「女教師」以上のハードなセックスシーンを延々と展開する。刺激的な体位で奮闘してはいるが、かたせ梨乃がどこか腰の引けた感じがするのに比べ、永島暎子のセックスシーンは感動的なほど本気である。どう撮ってもいいわよという心意気が伝わる。柄本明のお尻ばかり見せられるのは辟易するが、永島暎子は成熟した女性の普通のセックス(僕はあまり詳しくは知りませんが)を見せてくれる。

そう言えば、「女教師」にヒロインの永島暎子を犯す生徒役で、古尾谷康雅という背の高い若者が出ていた。後に雅人と改名し、大森一樹監督が自らの体験をベースに描いた医学生映画「ヒポクラテスたち」(1980年)で注目され、「スローなブギにしてくれ」(1981年)の主演でメジャーになるのだが、「僕のデビューは田中登監督の『女教師』」と誇っていたという。田中登監督を尊敬していたのだろう。

僕は古尾谷雅人さんとは一度だけだが、役者をやっている先輩の河西健司さんの結婚パーティで会ったことがある。トイレで並んだとき、隣の男の腰の位置が異常に高いので、フッと見上げると彼だった。188センチあると聞いた。披露宴の仲人兼司会者は、小劇場の芝居やマイナーな映画を応援し続けたTBSアナウンサーの林美雄さんだった。

あれから20数年が過ぎ、林美雄さんは58歳で病没し、古尾谷雅人さんは45歳で自殺した。ときは流れ、人は死ぬ。僕もいつの間にか60になり、人生の黄昏を迎えようとしている。何らかの邂逅(できることなら生涯最高の映画と出逢いたいものですが)はこれからもあるだろうが、そろそろいつ死んでもいい覚悟を固めねばならない。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com < http://twitter.com/sogo1951 >

電子書籍の版元(?)から連絡があり、僕の小説の一本だけ(どれになるか知りませんが)を単体アプリにしてAppストアで売り出すそうです。発行記念の特別価格で450円のところが期間限定85円だとか(アップルに30%取られるのにAppストアはなぜか85円が多い)。Appストアのグリフォン書店では、年内に三作品が一挙に発売になるはずです。売れるかなあ。

●第25回日本冒険小説協会特別賞「最優秀映画コラム賞」受賞!!
既刊三巻発売中
「映画がなければ生きていけない1999-2002」2,000円+税(水曜社)
「映画がなければ生きていけない2003-2006」2,000円+税(水曜社)
「映画がなければ生きていけない2007-2009」2,000円+税(水曜社)
●電子書籍版「映画がなければ生きていけない」シリーズがアップされました!!
「1999年版 天地創造編」100円+税
「2000年版 暗中模索編」350円+税 以降、各年度版を順次配信
< https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do;jsessionid=5B74240F5672207C2DF9991748732FCC?seriesId=B-MBJ-23510-8-113528X >

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■Otakuワールドへようこそ![144]
映像作家・寺嶋真里さんへの丸投げの弁明

GrowHair
< http://bn.dgcr.com/archives/20111216140200.html >
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これが今年最後のワタシの出番です。さて、何を書こうか、とあれこれ考えていると、ピンとひらめくものがありました。これだっ! これしかないっ! さぼっちまおう。ライターのプライドをティッシュで丸めてポイっと捨てて、代筆をお願いしちゃおう。そうだそうしよう。

映像作家・寺嶋真里さんの新作『つつがなき遊戯の秘蹟』が12月10日(土)に、初台の画廊・珈琲 Zaroffにて上映された。Zaroffの3周年記念映像作品として、依頼を受けて制作したものである。

寺嶋さんは『アリスが落ちた穴の中 Dark Marchen Show!!』の上映 & ART ALBUM + DVD販売イベントを次から次へとバリバリこなすかたわら、新作の制作にも携わってきた。ものすごい一年だったと思う。

一般的にどのジャンルのアーティストであれ、作品を制作するのは生半可でなく大変に違いないのだけど、寺嶋さんの大変さ、って、それとは質的に一線を画する気がする。なぜか、落ちなくていい落とし穴にことごとくハマり、ぐっちゃんぐっちゃんの泥沼な日々を過ごすことを余儀なくされてしまうのである。そのぐっちゃんぐっちゃんぶりを一度言語化して、しかる後に手厚く供養することで、まとわりついてくる得体の知れない何かが浄化され、迷わず成仏していただけたりしないだろうか。

寺嶋さんは、ワタシから見れば雲の上におわします格違いのアーティストです。にもかかわらず、いつもとても気さくに接してくださいます。作品の上映イベントで、歌わせていただくなど、ワタシにとって一生の思い出となる、貴重な体験ができました。本当に感謝しております。さんざっぱらお世話になっておきながら、原稿までお願いしちゃうとは、まったくもって太てえ野郎ですが、まあ、ワタシが読みたかったってこともあり。というわけで、寺嶋さんの映像制作&プロモーション秘話をお届けしま〜す。

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp

カメコ。前回「続編! ミもフタもない英語学習法」で書きましたように、アイドルを目指すリアル女子中学生・高校生に英語を指導してきました。その成果を12月25日(日)に発表します。ライブで歌う曲の中に、英語のが2曲含まれます。10月22日(土)の3次選考合格者たちも出演します。あのときは、ジョーク企画で、ワタシもエントリーナンバー00番として、オリジナル曲を歌ったのでした。合格者たちは、以来、猛特訓の日々でした。歌にダンスに英語。すごい勢いで上達してます。やる気に満ち満ちて、明るく元気なコたちです。かなりかわいいです。楽しみです。ワタシはステージには上がらず、カメコに徹します。

2011.12/25 Sun. CBUプロジェクト主催 < JUKE JOINT Vol.3 >
@西川口Hearts 開場16:00 開演16:30
出演・進藤かぼちゃ、齋藤れもん、ニコラ、サヤカ、海藤れたす、かのん、AM6、CGM、HONEY ANGEL mayu、蒼井 葵、トミー兄バンド、trashbox jam、ねこ君バンド、SILVER SNAKE
< http://hearts-web.net/main.htm >

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■デジクリトーク
ぺヨトル妃とザロフ伯爵の日々〜「アリスが落ちた穴の中」
ART ALBUM+DVD販売奮戦記&ザロフ3周年記念映像制作秘話

寺嶋真里
< http://bn.dgcr.com/archives/20111216140100.html >
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タイトルの通り、今年はこれでした。ぺヨトル妃とザロフ伯爵。2009年の12月に完成した愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品である拙作「アリスが落ちた穴の中 Dark Marchen Show!!」が、2011年3にぺヨトル工房より豪華なART ALBUM+DVDとして限定450部が発売されました。

それらに関してGrowHairさんには大変お世話になったのです。「ぺヨトル工房からDVD発売をしたい!」という夢は、監督の私だけでなく、主演のロウズ ド レフィクァル様やその他、作品関係者の強い願いでもありました。その夢の実現にGrowHairさんの強力なサポートを頂きましたが、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。

で、私は作品がDVD発売されたら後は出版社任せでオシマイ! と思っていたのに、実は全くそうではありませんでした。ぺヨトル工房との打ち合わせ会議の時、今野編集長は「皆の注目を集めるように寺嶋さん、ブログとか書いた方がいいよ! 上映会とかドンドンやっちゃってよ。商品の宣伝フライヤーは刷り上がったら1,000部をウチが貰って、残り19,000部はご自宅に送るからね!」と申されました。

えっ?! フライヤー撒いたりするの、私? 発売元の出版社はやってくれないの? 宣伝も自分やれって事?
ええええええええええええぇぇぇぇぇぇっっっ!?
考えてみればこのご時世、DVDなんてほとんど売れなくなっていて、メジャー作品でさえ1,000部売れたらいいという状況だし、大手出版社の台所事情も厳しい。ましてや〈「夜想」のぺヨトル工房〉ブランドであっても、そこはアート系。宣伝費なんてほとんど使えない、というのが実情なのでしょう。

それから数週間後、「アリスが落ちた穴の中」ART ALBUM+DVDの商品宣伝フライヤーの入った段ボール箱が、無数に送られてきたのです。我が家の応接間を占領した段ボール箱を見て、「迷惑だよ!! こんなの自費出版と同じでしょ!?キミが宣伝とか全部やるワケ?!」と、主人は怒り出し、私は途方に暮れました。

そんな事の愚痴をゴスロリの若い女の子の前で言いましたら、てっきり優しく慰めてくれると思ったのに、「フンッ、そんなの、甘えてるわ! ぺヨトル工房から作品を出版したいと思っても、誰もが出版出来たりなんかしないのに!私は自分の作品の宣伝とかフライヤー配布とか、ちっとも苦にはならないのよおっ! かかる費用や雑費が持ち出しでも当然だし。そんなの自分でやるのが当たり前よおっ!」と、逆に活を入れられてしまいました。

はい、その通りです! ぺヨトル工房様からDVDを出版出来たのは、身に余る光栄でございます! お値段以上に凝った作りのミルキィ・イソベ氏デザインART ALBUMというこの商品、完売出来たとしてもぺヨトル工房様が潤うモノでは決してありません。

というか、この商品のおかげでぺヨトル工房を逆に傾かせ、「再びぺヨトル、解散!」という事態になってしまっては、全国のぺヨトルファンに恨まれてしまう。超ヤバッ! ここはぺヨトルの社運を賭けて、自分が頑張るしかないっ!

●ヨーロッパ初上映秘話

それからもう一つ、私をDVD販売の情熱に駆り立てる状況が他にもあったのです。それは「アリスが落ちた穴の中」は非常に難産の作品でしたが、制作当初から親切にしてくれていた"その道の業界人"(何処の誰というはここでは差し控えましょう。仮に"XYZさん"だとして)そのXYZさんは映画関連のその道では名高い方であるのですが、作品完成直後、EU圏在住の日本人の映画祭キュレーターをご紹介下さいました。

しかし、それがどこの業界にでも居るような、グレーゾーンでいい加減な人であったのです。いえ、そのキュレーターの方の事は、20年近くも前から知ってはいたのです。そのキュレーターとの作品の貸し出しやり取りで嫌な目に遭い、しかしそれは皆が若い駆け出しの頃だったし、今では大きく成長して立派になったのでしょう。なぜってXYZさんがご紹介して下さったのだから。そう思いました。

「私の主催する映画祭に出品したら、色んな映画祭ディレクターが見に来てくれて、ロカルノ映画祭に出品出来る足掛かりになるわよ!」などと、さも"自分には力がある!"というような事をそのキュレーターは言いましたが、それを鵜呑みにした私は気軽に出品してしまって後の祭り。

そのEU圏の片田舎での映画祭が終わってからは、キュレーターからの連絡はピタリと途絶え、「もっと色んな映画祭を紹介してくれる、とか、ロカルノ映画祭のディレクターも来るって言っていたはずなのに」と、おかしいと思った私はあらゆるツテを使い、そのキュレーターや映画祭について調べ始めました。

するとそこはとーっても小さなシネマテークでしかなく、そんなちっぽけな処に世界三大映画祭クラスはおろか、ロカルノ映画祭関係者は足を運んだりはしない、という事が判明したのです。しかもそのキュレーター、日本に居た時には「ぴあ」や「イメージフォーラム」といった映画祭からは出入り禁止となった札付きで、悪評のため日本で作品を集める事が出来ないから、日本に帰国する度、何かと地方の小さな上映会や、学生の上映会などにも足を運んで作品を集め、自分が企画するEU圏での映画祭で上映する。で、作品を集める時には、ヨーロッパ中の様々な映画祭で上映して貰える、と錯覚させる話術を使って(嗚呼、それって孤独な老人に高級羽毛布団を買わせる手法と同じです)。でもって後はドロン! 

また過去にEU圏の有名な映画祭のスタッフだったという事で、「貴方の作品、本当はイマイチなのよね! 他の映画祭ディレクターに見せたけど、全然興味を示さなかったわ!」などと言って煙に巻き、自分の映画祭で上映したら、最初に口約束した他の大きな映画祭に紹介する事もほとんどない詐欺まがいの人。しかも悪気なくそんな事が出来る人種であったのです。

なのにXYZさんは裏も取らず、「その人の所属は日本のフィルムセンターと同じ」などと私にそのキュレーターを紹介したのでした。嗚呼、まったく! フィルムセンターといえば、東京国立近代美術館から枝分かれした権威ある日本で唯一の国立映画機関。全然レベルが違うじゃん!

EU圏のその国は日本と違って芸術の擁護に手厚く、小さな団体にも助成金をガンガン出すので、助成金を貰っているというそれだけで、「ウチは公共機関なのよ!」と、そのキュレーターが吹聴しているに過ぎなかった。

嗚呼、そこのサイトを見た時に、「国の機関なら母国語以外にイングリッシュページがあるのが普通なのに、どうしてないんだろ? フィルムセンターに相当する機関なのに、下卑たデザインのサイトとは何故??」と、一瞬疑念が過ったものの、「しかしその道のプロフェッショナルのXYZさんからのご紹介だから間違いはない!」などと、思い込んだのがいけなかったのです。

おかげで私は出演者のロウズ ド レフィクァル様と交わした約束、「ベルリン映画祭に出品する!」という事が叶わなくなってしまいました。ベルリン映画祭といった大きな映画祭ほど条件は厳しく、"EU圏初出品"とか様々に制約があるのです。嗚呼、私は何てマヌケなのでしょう。それを知ったのもずっと後の事でした。

いえ、ベルリン映画祭なんて最初から無理だったかも知れません。しかし正当に応募して落ちていたのならまだ納得も出来るのに、そんなグレーゾーンな映画祭キュレーターによって、ベルリン映画祭の応募資格がなくなるなんて、あんまりです。しかも日本では有名な業界人・XYZさんの紹介で!! 完成直後にXYZさんにベルリン映画祭に応募したいと言ったのに!

その後、私はXYZさんに詰め寄りましたが、「きっかけを作ったのは私かもしれないけれど、そんなちょっとした事で怒るなんて!」などと、自分の非を認めるような事はしませんでした。途中、そのような目に遭っている事のSOSの連絡をXYZさんにはしたのに、国際電話の一本でもかけて助けてくれるような事も何もなく、謝罪すらしない。

というか、自分が大変な失態をしたという自覚もないのでしょう。取り返しがつかないという場面は人生、幾らかあるものです。ねえ、XYZさん、もし例えばヤクザが身分を偽って、「立ち上げたばかりの映画配給会社です! 映像ソフトを、映画監督をご紹介下さい!」などとやって来たら、それをそのまま鵜呑みにして、ヤクザを一般市民の貧乏な表現弱者の映像作家に紹介したりする? そして後は素知らぬフリで助けもしないの? その仕事のやり方、多くの信頼を集める貴方にマズくなくなくない? 仕事で誰かを紹介する時、相手をよく調べてから紹介するのが普通だよね? ちょっと調べて悪評があるような人、そのまま紹介したりするワケ?? そんな事が後から判明したら、普通、詫びてフォローするもんじゃない?? 

などとウジウジしていたら、作品が完成してから一年近く経ってしまっていたのです。ヤバイ! 映画というモノは鮮度がすべて! 否、しかしロウズ ド レフィクァル様と交わした約束の、「ぺヨトル工房からDVD発売する」という夢だけは何とかなりそうじゃないか! それに私が作る作品は、誰もが絶賛するような類いのモノではないし、多分、映画祭といったモノには縁遠いだろう。

元々はロウズ ド レフィクァル エ ギグルス様らや、ゴスロリ、球体関節人形、ゴスカルチャーというモノをこの作品で多くの人に知って貰いたい。それらを愛する人々に見て貰いたい。それが出発点だったし。そんな気持ちで作ったのだから、応募する度に一々費用と労力のかかる海外映画祭よりは、ぺヨトル工房から発売のART ALBUM+DVDを完売させる! という方に集中した方がきっといい。それしか残された道はないし、それがきっと「アリスが落ちた穴の中」という作品にとって、最も幸せなんだろう。愛知芸術文化センターのオリジナル作品なんだけど、「夜想」ぺヨトル工房からミルキィ・イソベ氏のデザインで発売されたART ALBUM+DVDという形で知られる事が。

そう判断した私は多くの人々の手を借りながら、「アリスが落ちた穴の中」ART ALBUM+DVDの発売宣伝活動の上映会に熱を上げるようになりました。もちろん、そこでもGrowHairさんのお世話になったのです。しかも発売される3月19日の前には、3.11の大震災が起きてしまい、その影響は少なからず受けたのであります。

GrowHairさんと、作品の関係者でもある人形作家の清水真理さんと共に、イタリアのイベントに参加して上映いたしましたし、帰国してからの凱旋上映という形で、渋谷・アップリンクでのイベント上映会もさせて頂きました。その時はGrowHairさんがセーラー服姿で登場し、エヴァ「残酷な天使のテーゼ」を熱唱して下さる、という事もありましたね♪

セーラー服姿で判明したのはGrowHairさん、実は意外に美脚。裏山〜。それからヴァニラ画廊での女体盛り付き上映会や、画廊・珈琲Zaroffでの耽美デザート付き上映会。めまぐるしい毎日でしたが、もう兎に角やるしかありません。この商品でぺヨトル工房を傾かせてはファンに申し訳ない、ゴスカルチャーの伝道師にならなければ! そんな気持ちで日々を過ごしておりました。

●Zaroff 3周年記念映像作品制作秘話

Zaroff(以下、ザロフ)での上映会が終わった5月頃、ザロフオーナーの石井氏より、「実はウチ、オープンしてから今年で3周年。それで今年は映像を作ってDVD販売したいんだけど、寺嶋さん、やらない?」とのお誘いがありました。ザロフは一階が喫茶店で二階はギャラリー。しかも夜想のぺヨトル工房のギャラリー、パラボリカ・ビスや、ヴァニラ画廊、閉館してしまったマリアの心臓、スパンアートギャラリー、大久保にあったオメガ、といったスポットと客層が被るのです。

つまりザロフはコンテンポラリー系とは違う、"耽美派、幻想系"のギャラリーなのでした。嗚呼、そ、そんな! 嬉しいっ♪ 耽美派の処からの依頼だなんて、望むところだわ! 光栄じゃない!!もちろん製作費はザロフが出資。そして予算を石井氏に尋ねると、指を立てて幾らか。。ええ?? この金額、私が学生の時の、卒業制作の予算より低い。しかし贅沢は申しません。何とかやってやろーじゃんっ! いえ、作らせて頂きます!!

というワケで、私は「アリスが落ちた穴の中」上映会の傍ら、ザロフ3周年記念映像作品を制作する事になったのです。お露目上映会の日程と、DVD化して販売するための納品日、というのだけ先に決められてしまいました。上映会は12月10日。DVD化のために業者に納品するのはその11日前。そうしないと3周年記念が、ヘタしたら4周年記念になってしまうかもしれませんし。

日程を逆算すると、さほどゆとりはありません。もう兎に角大体のプランを決めて、夏には撮影、秋には編集して仕上げなければなりません。石井氏からは「寺嶋さんの作品として好きに作ってくれていい。但し、なるべくウチに出入りする常連のアーティストさんを出演者、スタッフに使って!」との条件がありました。いえ、あの、いいんですけど、ザロフに出入りするアーティストさんってきっと濃い人たちばかり。嗚呼。。

また石井氏は「ウチは耽美も扱いますが、エログロはやっていない。逆にストイックで精神性に重きを置く。神秘主義とかそういった感じで」と、仰いました。まあ、この場合、プロデューサーである石井氏を満足させ、ザロフの常連客に喜んで貰えるような作品にすればよいのでしょう。

それから、石井氏は最初に常連の人形作家Dollhouse Noah様の人形作品を使って欲しい、常連の画家でモデルの安蘭様を使ってくれないか? との事でした。そこできっと作品の要となる人形の作者、Dollhouse Noah様にお話を色々伺いますと、「そうね、私のテーマは少女愛! そんな映像作ってくれると嬉しいわ」と仰いました。うーん、少女愛かぁ、私も大好きだ。

ザロフのお客さんはゴスロリ系とも被り、30代、40代でもカワユスでロリロリしたモノが大好きな人が多い。それにお客さん自身がそうなのであります。うーん、この際、ロリータヌードでリアル10代の女の子が、美貌の画家・安蘭様と絡んで、というのはどうだろう? これはいい! ぜひこんなのを作りたい!そう思いましたが、さすがにザロフの常連客でリアル10代の女の子、しかもカワユスでフォトジェニックで作品に出演してくれるヌードOKな子、なんているはずがありません。

では誰か常連客で10代のヌードOKな子を持つ親なんていないのか? いえいえ、リアル10代の女の子でそれなりに可愛くて作品に出演してくれる、という子を探すだけでも至難の業。そこでふと思い出したのが、Visual Brainsの娘さん。Visual Brainsは映像作家のユニットで風間正氏、大津はつね氏ご夫妻でありますが、その娘さんが今は成長されて中学生くらいになっているはず! ご両親は映像作家だし理解はある。それに娘さんが小学校に上がる前くらいに、一度私の作品にご出演して頂いた事もある。よし、彼女だ!

どんな内容で何をどう撮るのか、そんな事は何も決めずに制作は進んでいきました。ええ、お得意の見切り発車です。映像作品は一種、勢いで完成させるモノです。作品打ち合わせで頻繁にザロフに出入りするようになりますと、自然にそこの常連さんとも顔見知りになるのですが、その中で、おおっ、この人は! という方が岸田尚様でした。

彼女は天使の絵ばかりを描く画家で、いつもオシャレにゴスロリ系の服を着て、独特な雰囲気を醸し出していらっしゃいます。平成の浅川マキとも呼ばれ、なかなかのアングラ美人。安蘭様が正統派なら岸田尚様はダークなゴシック系とも言える! よし、これだ! 出演者とお話しているうちにプランは膨らみ、ザロフの常連客で岸田尚様ともコンビのホラー漫画家・御茶漬海苔先生もインパクトあるからぜひ! 「アリスが落ちた穴の中」でアリスを演じたマメ山田さんもぜひ! ここにMONT★SUCHTなどで活躍するダンサーの本原章一氏もぜひ! 小道具を借りる予算もほとんどないし、お世話になっているぺヨトル工房のギャラリー、パラボリカ・ビスで大きな役割を果たす美術作家のマンタム氏のご協力を得よう! 作品スチールは「アリスが落ちた穴の中」でお世話になった中村キョウ先生のお弟子さん、AYAKO FUKUSAKOさんで! むずかしい映像処理はザロフの常連客でアニメ作家のSONICさんに頼もう! もうワケ分かんない!

ザロフ3周年記念映像作品の制作と、「アリスが落ちた穴の中」上映会を並行させ、すべてがこんがらがってしまいました。途中、GrowHairさんと鶴見のラーメン屋で"30歳以上限定・セーラー服着用してラーメンを食べれば、「アリスが落ちた穴の中」ART ALBUM+DVDを一名様にプレゼント!"企画などを行い、秋にはぺヨトル工房の今野編集長と共に名古屋・鶴舞公園での野外上映会「ファンタスマゴリア」にも参加させて頂きました。それからデザフェスに出展して緊縛される体験をし、風邪をひいて寝込みもしました。納品〆切二週間前に、ザロフ作品の動画データを行方不明にさせてしまう、というアクシデントにも見舞われました。そして納品日に孫が誕生! もう、本当にワケが分からないこの一年。でも、目出度い、という事だけは確か。

先日、おかげさまでザロフ3周年記念映像作品上映会を行う事が出来ました。ダンサーの本原章一氏の素晴らしい踊り付きです。ちなみに作品はDVDで一枚1,000円、ザロフにて販売されております。お問合せは画廊・珈琲Zaroffまで。
< http://www.house-of-zaroff.com/ >

また12/24クリスマス・イブの日は高円寺・マッチングモールで「アリスが落ちた穴の中」X'masケーキ女体盛り付き上映会を開催します。皆様、GrowHairさんがセーラー服でいらっしゃいますので、ぜひお越し下さいね。GrowHairさん、よろしくどうぞ☆
< http://www.rose-alice.net/news.html >

それから「アリスが落ちた穴の中」ART ALBUM + DVDのお問合せはぺヨトル工房まで。
< http://www.yaso-peyotl.com/ >

最後になりますが、出来るならば「アリスが落ちた穴の中」ART ALBUM+DVDをレディ・ガガ様に手渡しし、作品を見て貰いたい。これはロウズ ド レフィクァル様の願いでもあるのです。ベルリン映画祭への出品を逃してしまったので、これだけはどうしても果たしたい。そう思ってガガ様のPVを見ています。

【寺嶋真里】< http://www.rose-alice.net/top.html >
お問い合わせ・ご連絡は、上記ウェブサイトの[Contact]からどうぞ。

映像作家。80年代半ばより映像制作をはじめ、91年にイメージフォーラム・フェスティバル一般公募部門大賞受賞。02年まで京都造形大学で助教授を務めた後、現在は東京でフリーの映像作家として活動。"実験映画"の枠組みに疲れ、ゴスロリ、ヲタ文化で復活。

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■編集後記(12/16)

・ヤマザキの「薄皮ミニパンシリーズ」のいちごジャム+練乳クリームなる物件を発見、うまかったが一度に一個で充分の甘さだ。このシリーズ、小さなパンのくせに中身はずっしり。ピーナッツやチョコなどは、中身の多さをもてあます。しかも1パックに5個で120円程度と安い。最も好きなのがこしあんだが、これを置いている店が少ない。いつの間にか並べられなくなったスーパーで聞いてみたら、こしあんはニーズが少ないからだとか。ベストセラーはつぶあんである。スポーツサイクリストの補給食として絶大の支持を得ている。わたしはこしあん派なのでめったに手を出さない(白あんは好きだ)。たまに遠くの食品スーパーにこしあんを買いに行く。山崎パンのサイトには「薄皮ミニパンシリーズ」は5種類しか表示されないが、じつは40種類以上あるようだから油断できない。スーパーやコンビニに行くと、必ずパンの棚を覗く。レアチーズ風味クリーム、ブルーマウンテンコーヒークリームなんてのも食べたがなかなかいける。夏期でなくても冷凍しておき、解凍して食べるとうまい。なぜか、こしあんはそうでもない。クリームはチーズケーキ風味になる。レアチーズ風味クリームはさらにうまい。解凍の時間差で味が変わる。電子レンジで熱する、トースターで焼くという食べ方もあるらしい。試してみよう。それにしても、安上がりな楽しみだなあ。(柴田)

・「ZUCCA×ZUCA」。宝塚歌劇ファンの生態が描かれているマンガ。ここまで情熱と時間と人生とお金をかけることはできないため、わたしはぬるいファンだなぁと思わされた。一ヶ月の公演中、よほどのことがない限りリピートしないし、CS専用チャンネルに入ったら時間がなくなっちゃいそうだし、グッズやパンフもほとんど買わないし、ファンクラブには入らず、お茶会やディナーショーにも行かない。でーも、組み替えや次のトップは誰かという人事は気になるし、発表される公演作品の先生が誰なのかもチェックするし、WOWOWやTwellVで流れる番組は録画してみたりもする(ほとんど見ないんだけど)。規模は違えど、ZUCCA×ZUCAで描かれている人たちの気持ちはわかる。/元ジェンヌのラブシーンのある舞台は見たくない。宝塚ファンの友人らと外部(宝塚以外)を観に行って、どうしてキスシーンやら何やらを実際にやっちゃうんだろうねぇという話になった。実際にしないことによる美しさがいいんじゃないのさ。見えそうで見えないところがいいんじゃないのさ。とは書きつつ、気になるのは元タカラジェンヌのラブシーンだけなんだけどね。見たくないものを見てしまった感じ。集客には逆効果かも。(hammer.mule)
< http://www.wowow.co.jp/stage/takarazuka/ >  WOWOW
< http://www.twellv.co.jp/program/takarazuka/index.html >
TwellV
< http://morningmanga.com/blog/zuccazuca/1320074825 >
女装としか思えない
< http://morningmanga.com/blog/zuccazuca/1316695517 >
一度だけ最前列で見た。贔屓関係なくウインクはヤバイです。
< http://morningmanga.com/blog/zuccazuca/1320074532 >
女の人とわかっているから安心してドキドキできるのよね。
< http://morningmanga.com/blog/zuccazuca/1310114139 >
映像でしか見たことない麻実れいさんの宝塚時代。画面から色気。生で観ていた人が羨ましい。