[3180] 支持された印刷DIYノウハウ

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《力と勇気は私が担当して知力はだんなさんに任せた》

■気になるデザイン[71]
 支持された印刷DIYノウハウ
 津田淳子

■装飾山イバラ道[90]
 ゼルダの伝説 スカイウォードソードをクリアした
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[69]
 2012年初欲しいカメラ&レンズ
 おかだよういち

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■気になるデザイン[71]
支持された印刷DIYノウハウ

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20120110140300.html
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あけましておめでとうございます。......もうまったくそんな年始感ゼロな毎日ですが、今日がこのコラム書き初め。デジクリも今日から新年スタートですね。今年も駄文を綴りますが、懲りずにどうぞよろしくお願い致します。

私はここ5年ほど、年末年始は『デザインのひきだし』の年末進行で、どうにも落ち着かない年越しをしています。1月下旬に見本誌ができないといけないので、そこから逆算すると、仕事始めから1週間くらいで校了を迎えるから、というのが理由です。

まあ、もう5年もやっているのだから、それを見越して年内校了しとけばいいのに......というのは、他人から言われずともよくわかっているのですが、これまた不思議なことに、どうにもその1週間前倒しというのができないんですね。なんででしょう。

そんなバタバタした中ですが、去年、自分で編集した本のことをいろいろと考えていました。そこで感じたことがひとつあります。それは、自分たちで手を動かして何かをつくる、ということに、興味を持っている、やりたいと思っている、実際にやっている、という人が多いんだな、ということです。

一昨年秋に『印刷・加工DIYブック』という本を出しました。これは、普通はプロの印刷加工会社に頼まないとできないと思っていた、さまざまな印刷や加工、製本などを自分の手でやるノウハウをご紹介した本で、ありがたいことに、刊行から一年で5刷になりました。そして、その続編として昨年末『特殊印刷・加工DIYブック』を刊行したところ、こちらもありがたいことに順調に売れていってくれています。

『デザインのひきだし』でも、13号(昨年6月刊行)の「少部数から使える、刷りも価格もステキな印刷」特集で、ピンクマスターという紙を版にして数枚からでも経済的に刷れるオフセット印刷や、最近レトロ印刷などとして人気のデジタル孔版印刷など、個人でも頼める印刷をご紹介しましたが、これが非常に売れ行きが早く、ビックリしました。

どちらも共通することは、個人的な(仕事も含まれるかもしれませんが)印刷物をつくるためのノウハウや情報を記載しているということです。実際には眺めているだけで実行していない方々も多いと思いますが、そういう人も「やってみたい」という気があるから買ってくださるわけで。

そして実際に、自分の手つくったもの、個人的に発注してつくったものなど、今までの「本」、つまり出版社がつくる本というものとはちょっと違ったところから出てくる本や冊子は、目に見えて多くなっていると思います。ここ数年のリトルプレスやZINEのブームもそのひとつかと。

出版して一年で5刷になるようなデザイン書は、弊社のものはもちろん、他社から出版されるものでも、残念ながらさほど多くはありません。「デザイン書はひところより売れなくなった」という話も耳にしますが、確かにその傾向もあるのだと思います。現に事務所や会社経費で買ってもらっていたような、高額な資料集などは、ここ数年本当に売れなくて、出版数も激減していると思います。

でも、今までプロのデザイナーに向けてということばかりを思って本をつくってきましたが、そんな固い頭ではなく、もっともっと新たな読者の方々に向けた本はつくれるのだな、つくり方によってはそういう方々に届くのだなと、前述した本をつくったことや、ひきだし13号の売れ行きの早さに、そう感じたのでした。

なんだか超個人的な、私の頭の中でもやもや考えたことを書いてしまいましたが、今年はより多くの人に「おもしろい」と思っていただけるような本をつくる糸口が、ちょっと見えてきている気がします。紙のすてきさ、印刷のおもしろさ、こうしたことをもっともっと広い方々に知っていただいて、共に楽しんでもらえればなーと思っています。

みなさま、今年もどうぞよろしくお願いします。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko

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デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/
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■装飾山イバラ道[90]
ゼルダの伝説 スカイウォードソードをクリアした

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20120110140200.html
>
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あけましておめでとうございます。今年の私は「日本と共にがんばろう」がテーマです。

2011年の11月に発売されたWii用の「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」を、とうとうクリスマス前にクリアに成功! 結局一ヶ月程かかってしまったけれど、とても濃密な時間を過ごすことができた。今回の記事にはかなり多くのネタバレを含むので、未プレイの方は注意して下さい。

・ゼルダの伝説 スカイウォードソード
< http://www.nintendo.co.jp/wii/souj/
>

●ゲームの問題が明らかに

このゲームは発売後に「勇者の詩」を順番に入手していくシーンで、先に進めなくなるケースがあるという問題が明らかになった。私たちはトラブルの噂だけを聞いていても、どんな問題なのか確かめもせずに進んでしまった。運良くそのまま継続できたけれど、次回からは何かあったらすぐにニンテンドーのサイトを確かめようと思った。

後になってトラブルの詳細を読んだら、先に進めなくなった人はメモリカードを送って修復する必要があって、もし自分がそうなっていたらかなりショックだったと思うからだ。

既に現在はWiiショッピングチャンネルに「データ修復チャンネル」が用意され、ネットにつながっている人はテレビ画面上で問題を修復することができるようになったようだ。

何時間もかけて進んだゲームのデータは、それぞれやり残し方にも個性が出ているので、サラの状態からまた始めるなんて気力的に無理に等しい。なんとか自分の歩いた履歴を保って修復したいものだと思うので、ニンテンドーでも対応を急いだのだろう。

●時間を超えて深まるストーリー

そして今回のゼルダのゲーム自体の感想は、私はとても良かったと思う。今までも時間を飛び越えるようなストーリーはあったけれど、登場人物が長い時間の中で力を合わせて戦い、つながりが強まる感じが良かった。

過去に戻ったりする話だとこんがらがりやすいけれど、わかりやすくまとまっていたし、なんとなく見えたものが実は重要なものだったと、後で気づいたりする仕掛けも程よいと思う。

私のゼルダ歴は、前回のWii版「トワイライトプリンセス」が初めてでクリアし、その後にWiiのバーチャルコンソールで「時のオカリナ」を購入して行き詰まって挫折中だ。確か相撲のような場面で大きなボスと戦っていたあたりで倒せなかったのが最後。

その後、リンクのシューティングゲームっぽいものをやったぐらいだ。だからゼルダの25年の歴史のほんの少ししか知らないけれど、今回のゼルダは素晴らしい出来で、この歳でもしっかり熱中できた。

「スカイウォードソード」はタイトルに「剣」とつけられているように、剣のエピソードを中心に進んで行く。剣さばきの技を磨いて戦っていくだけでなく、剣と共に自分の心を鍛錬するのがテーマだ。

そして、自分を支えてくれる者たちとの関わりあいがまたいい。剣に宿る精霊など、導いてくれる者の存在を大切に取り扱っているストーリーなのが、このゲームの最大の魅力だと思う。ラストシーンではうるうるしてしまった。泣かせるのう。

●画面変化の多様さ

ゲームのステージは火の世界や砂漠、森といったバリエーションに富んでいる。そして、それぞれの陸海空のみならず「時空」も加わるので、画面がとっても忙しい。時空って何だっけ? という気がしないでもないけれど、とにかく時空を超えたり操ったりできる楽しさがある。特に砂漠の一部が海になる「砂海」のシーンでは、リアルタイムに切り替わる画面が美しかった。現在は砂漠だけれど過去には海だった場所だ。

見渡す限りの砂漠を、時空石というその周囲だけ過去に戻る石を船に乗せて進むと、船の周りだけがみるみる色鮮やかな海になり、リアルな水音と共に海を渡っていけるのだ。そんな夢のようなことが、ゲームの中だけでも自分の手先の操作と連動していくのは本当に気持ちがいい。

同じ場所の時代や設定を変えることで、まったく違うミッションに挑ませるのはとても効率的だと思う。プレイヤーも場所の特徴を覚えるので、より難易度の高い試練にも耐えられるようになっていく。蓄積が活かされて満足度が上がって行く感じは、このような長いゲームでは大事なポイントかもしれない。

●ふたりでゲームをする場合

今回の「スカイウォードソード」の難易度はそれほど高くはないと思う。ただ、何を苦手とするかで費やす時間は大きく変わりそうだ。私たち夫婦は結局最後まで「虫取り」に手こずってしまって、アイテムを一つ取り損なった状態でゲームをクリアしてしまった。

虫取りとは、虫取りアミを振って蝶やカマキリを捕るもので、コントローラーの繊細な傾きで逃げられてしまったり、近寄りすぎてうっかり虫を踏みつぶしてしまったりする。指定された10種類の虫を、3分以内で全部取り切らなければいけないシーンもある。

その後にセーブデータから時間をかけてプレイし直して達成できたけれど、かなり厳しい設定で最初は途方に暮れた(ちなみに私の「虫取り」の記録は2分40秒)。もう一度やりなおしてもできる自信はない。

うちでは夫婦で交互に戦って技を磨きながら、どちらかが得意な場面を任せて敵を倒していくという戦闘パターンだった。それぞれが上達するためには倍の時間がかかるということだ。

今回も敵を戦うためには、技の力と勇気と知力が必要だった。剣で相手を切り倒すのは私が得意だ。力と勇気は私が担当して知力はだんなさんに任せた。鍵合わせのパズルゲームのような要素はけっこう難しくて、だんなさんに全部丸投げした。

さすがのラスボス(一番最後の敵)は、私もなかなか倒せなくて「今日はもう倒せる気がしない」と先送りしてしまって、何日か経っていた。結局、私がコントローラーを持って戦っている時に、ラスボスを倒してしまったのが一回目のクリアだった。

だんなさんの立場がないようだけれど、だんなさんも実はあともう一撃で倒せるところまではいっていたことがわかった。その悔しがりようは言うまでもない。「あ〜、直前までは行ってたのにぃ〜」。結局は、完全に倒さない限りどのタイミングがトドメなのかわからないので、最初に倒したもん勝ちなのである(笑)。

ゲームの進行には関係ないけれど、すべてのアイテムを穫り終えての完全クリアはまだだ。だんなさんがラスボスを倒すことができたら、晴れて今回のゼルダを終えることができるんだよと伝えた。

何人かでゲームをする良さは、同じ道を通っても興味が違うせいか覚えていることが違うので、自分には思いもよらない方法がみつかること。遠回りも多いけれど、可能性という面では何でも試した方がいいのがゼルダなので、違う考えがあるのはとっても助かる。ゲームのプレイヤー同士の助け合いは大事だ。

最近流行っているゲームでも昔からのものでも、ゲームの基本は同じなのかもしれない。今回のゲームのスタッフには、こんなに素敵なゲームをありがとうと言いたい。また次のゼルダが出るまで、脳も体力も鍛えておかねばと思う。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

お正月のおせち料理に安納芋で作った栗きんとんを手作りした。安納芋を「石焼きいも黒ホイル」で甘く焼き、皮を剥いてきんとんのベースにする。栗の甘露煮を入れて混ぜて完成。水あめも用意したけれど、入れなくてもすごく甘くて、色もきれいな黄金色になってとても簡単だった。次回からもこれでいこう。

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■おかだの光画部トーク[69]
2012年初欲しいカメラ&レンズ

おかだよういち
< https://bn.dgcr.com/archives/20120110140100.html
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デジクリのお正月休みも終わり、今回から2012年版が始まります。読者のみなさん、本年もデジクリ&光画部トークをよろしくお願い致します!

今年はカメラ関係に色々と動きがあるようですよ。昨年発売予定だった製品も、震災やタイの洪水の影響などで発売延期になったりしているので、それらが遅れて今年発売されます。そして、今年は何と言ってもロンドンオリンピックが開催されますから、各カメラメーカーもそれに合わせて色んな製品をリリースしてくるはずです。

既に先週、ニコンがフラッグシップのD4を発表し、2月16日に発売されます。
今後近いうちにD800も出る予感がします。
< http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d4/
>

これらはプロ用の機材で、D4のボディは65万円。D800もたぶん30万円くらいはすると思いますので、そうそう気軽に買える金額じゃないのですが、興味津々です。

今後発売されるそんな高級機に気を取られがちですが、わたしが今、欲しい病になっているのがSONYのNEX-5Nです。
< http://www.sony.jp/ichigan/products/NEX-5N/
>

そう。今流行りのミラーレス一眼です。既に発売されていますが、これもタイの洪水の影響で品薄状態です。

カメラ女子に限らず、写真が趣味のご年配の方や、コンデジや携帯電話のカメラからステップアップしたい人など、いま多くの層でミラーレス一眼が売れているそうです。

つい先日も、行きつけのカメラ屋さんに年末のご挨拶に行った時に、おばあちゃんがニコンのミラーレス一眼、ニコン1を2台持って来店し、店員さんになにやら設定してもらいながら写真が楽しいってお話されていました。

ニコン1はセンサーサイズが小さいので、それを逆手に取って望遠側がとても撮りやすいということで、そのおばあちゃんも、仲間と河原などで野鳥を撮って楽しんでいるそうです。
< http://www.nikon-image.com/products/camera/acil/body/nikon1_v1/
>

あちこちで売れてるそんなミラーレス一眼なんですが、わたしは今まであまり興味がありませんでした。それは、各社レンズ交換ができるコンデジという感じで、どれもセンサーサイズが小さいものばかりだったからです。

光を取り込む部分がセンサーですから、大きい方が画質も良くなりますし、光の少ない暗い場所でもより多くの光を受けることができます。したがって、暗い場所でもノイズの少ない写真が撮れたり、より高感度に設定可能になります。

ミラーレス一眼機で、カメラの大きさをよりコンパクトに設計しようとすると、このセンサーサイズを犠牲にしなければならず、各社「小さなボディながらレンズ交換が可能なカメラ=ミラーレス一眼」みたいな感じになっていました。でもSONYのNEXは違います。

SONYのミラーレス一眼のNEXシリーズは、センサーサイズが、一眼レフカメラ普及機と同じAPS-Cサイズです。コンデジと同じくらいコンパクトでレンズ交換が可能な各社ミラーレスと違い、一眼レフカメラと同じセンサーなのに、普段持ち歩くには大きくて重い一眼レフと比べるととってもコンパクトなカメラなのです。

このダントツに違うセンサーサイズがまず魅力。そして、このNEX-5Nは実は二代目で、その前はNがないNEX-5という機種がありました。ですが、同時に発売されたレンズがあまり種類もなく、特にグッとくるものが出なかったのでスルーしていました。

それが、この度とっても魅力的なレンズも発売されて、もう今わたしはこのレンズが使いたいからNEX-5Nが欲しい状態。Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA というカールツァイスのレンズです。
< http://www.sony.jp/ichigan/products/SEL24F18Z/index.html
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焦点距離24mmなのでフルサイズ換算で36mm。風景スナップからテーブルフォト、ポートレートまで、日常使うにはちょうど使い勝手の良い画角です。サンプル画像がヨドバシドットコムに掲載されていました。
< http://image.yodobashi.com/catalog/magazine/20111219-001/
>

シャープで、ボケが美しくて、空気感までもが写る感じの滑らかな階調。しかも最短撮影距離が16cmと結構寄れます。

こんな魅力的なレンズが気軽に使えるなら、もうNEX-5N買うしかない!

それから、NEXのソニーEマウント用のマウントアダプターも色々出ているみたいなので、たとえばニコンのレンズや、その他、銘玉と呼ばれるオールドレンズも色々と使えるようなので、中古のレンズを探して回るといった新しい趣味が増えそうです。

機能的な面を見てみると、写真だけでなく、動画を撮るのにもとても良さそうです。最近動画を撮影&編集する機会があったので、カメラの動画の機能も色々調べていたのですが、このNEX-5Nの動画機能はかなり本格的です。

フルHDで撮影できますし、一般に売っているハンディーカムと比べると、センサーのサイズが格段に大きいので、背景のボケ具合がまるで映画のみたいに大きく美しくボケます。

カメラに付いている動画機能の多くは、動画撮影中はフォーカスも一点で固定だったり、露出もオートだけだったりと、ちゃんと撮ろうと思うと困ることが多いのですが、NEX-5Nならけっこう本気で動画素材も撮れるのです。

そんなフルHD動画が、先程のカールツァイスレンズをはじめ、色んな画角のレンズに交換してクオリティ高く撮れるなんてきっと楽しいですよね。
< http://www.sony.jp/ichigan/products/NEX-5ND/feature_4.html
>

ということで、どこに買いに行っても在庫がなくて、注文してもいつ届くかわからない状態ですが、熱が冷めなければきっと買ってしまう気満々なので、手に入れたらまた光画部トークでもいっぱいレビューしたいと思います。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.com/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41
>

今日、関西では10日戎。えべっさんです。商売繁盛の神様で多くの人が参拝に訪れます。わたしは昨日9日の宵えびすに西宮神社に参って来ました。みなさんの商売が繁盛していい年になりますように!

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■編集後記(01/10)

・デジクリは2012年4月で15年目に突入します。こんなに長く続けられるのも、筆者のみなさん、読者のみなさんのご支援のおかげです。ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

・「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」を見に行った。本格的ゴヤ展は40年ぶりだから、もう見る機会はないかもしれない、と興奮気味の妻(西洋絵画ファン)に連れられて。内心正月そうそうめんどうだなと思っていたのだったが、いままで行った展覧会の中で一番よかった。「着衣のマハ」を含む油彩25点、素描40点、版画6点、書簡1点がプラドからの出品、それに国立西洋美術館など国内に保存される版画51点を加えた123点、プラドが海外で開いたゴヤ展でこれほどの規模は初めてだという。狙い通り1月5日の午前中は空いていたので、会場内を自由に歩きまわれた。作品鑑賞はもちろん、学術的で興味深い解説もじっくり楽しめた。優雅な肖像画をみると、写真ではここまで人物の内面を描き出せないと思う。強烈な風刺も面白いが、ダークな幻想世界にも魅かれる(「我が子を食らうサトュルヌス」は出品なし)。会場に入る前に大型ハイビジョンモニタの映像でゴヤの予習ができたのもいい。さて、目玉の「着衣のマハ」だが、ほんの1.5メートルくらい先の壁面に、無造作に出現したのには驚いた。ガラスも柵もない。低い舞台の先に天下の至宝がむきだしの状態で飾られている。両脇に屈強なガードマンが、いない。部屋の隅に監視の女性がいるが、いざというとき、とっさの行動で作品を守ることはできまい。鑑賞にはベストな環境だが、危機管理の面からどうかと思った。もしかしたら複製品か?文化財未来継承プロジェクト「綴」で評価の高いキヤノンが特別協賛しているからそんな疑惑が...。まさかね。(柴田)
< http://www.goya2011.com/outline/
>
国立西洋美術館 ゴヤ展
< http://canon.jp/tsuzuri/
>
綴 TSUZURI 文化財未来継承プロジェクト

・年末の大掃除のために、テレビ通販で宣伝されていたパッドつきスチーム機を買った。在庫なしとのことで待たされたが、ラッキーなことに年内に届き、試してみることにした。箱を開け、本体を取り出す。重い。組み立てて、水を入れてスイッチオン。蒸気が出てくる。汚れているキッチンの壁に使ってみた。汚れは確かに浮き始めるが、キッチンの油汚れに強いとは言えない。何度かこすってみるが広がるだけのように見える。そして重い。掃除機(形)とアイロンを合体したようなもので、肩の高さ以上の場所でパッドのついた先端部分を動かしていたらとても疲れる。筋トレをしているような錯覚を覚える。安全のためか、蒸気が出るのは本体のスイッチを押している時のみ。つまり利き手は重いパッドを動かし、反対側は重い本体を持ちつつスイッチを押し続けなければならない。長いコードもついてまわるし、アイロンのようなものなので、水も頻繁に補充しなければならない。硬く絞った蒸しタオルで拭くようなものだから、さほど汚れていない壁や扉はさっぱりしたような気はする。バケツにお湯をはって拭いては絞り、冷めたら入れ替えるという手間は不要だが、とにかく重さに閉口。1時間程度でギブアップ。これを使い続けるとは到底思えず、使用後返品可能とのことだったので、返品することにした。日頃からこまめにお掃除しておけば不要なものなんだよな〜と反省したよ。(hammer.mule)