買物王子の家づくり[20]土壇場でアクシデントの連続/石原 強

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いよいよ作業も大詰めです。外観も内装も工事はさらにスピードを上げて進んでいます。変化する様子が気になって、毎日のように現場に通います。土壇場になって想定外のアクシデントが続出しました。

●納期が間に合わないものが続出

以前に指定していた、一階洗面所の混合水栓と洗面化粧台が欠品で、年内に変更を余儀なくされました。一階の洗面台はシンプルな一枚板のカウンターにします。混合水栓は、在庫のある国産モデルに変えました。かなり厳選したのでがっかり。

家の扉に付く建具の把手。シンプルなデザインのものをフルヤさんと選んだら、メーカーからは年明けの1月後半でないと納品できないとの連絡。住み始めてから家中の扉に把手がないのは不便なので、間に合う別のメーカーのカタログから選び直しました。

同様に一階の納戸の把手も在庫がない。こちらは外で使うものなので、ほかに選択肢がありませんでした。しょっちゅう出入りする訳ではないので、入居後に工事をすることになりました。

二階の造作家具が納期に間に合わないかもしれないと、オオハラさんより連絡が入りました。年末で家具職人さんが忙しいということ。しかし階段の腰壁を兼ねているので、付いていないと子供が一階に落ちそうで不安です。ダイニングの照明のスイッチが埋め込まれる場所でもあり、ないと不便なのです。別の職人さんを当たってもらうことにしました。

リビングの照明のスイッチも届かない。リビングのスポットライトの光量を調節する調光スイッチです。タイで起こった洪水の影響で生産が滞ったらしく、ほかの現場でもないということです。そのままではライトが点かないので、とりあえず仮のものを取り付けて間に合わせてもらいました。




●納品されたものにも間違いが発生

前回、指定したものと色が違って変更を依頼した玄関扉は、ぎりぎりで届いて取り付けられました。しかし他にも間違いが発生しました。
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二階のテラスに設置するスポットライトに、人感センサーがついています。発注後に一階の防犯が気になって、屋外用のスポットライトを人感センサー付きに変更したのです。同じスポットライトが指定されていたので、二階も一緒と勘違いされてしまったみたいです。これはいらない機能ですが、そのままにします。

キッチンの壁は、一般的なキッチンパネルではなくタイル張りにしました。ここだけはちょっと贅沢をしてネットで見つけた輸入タイルです。「メトロコレクション」という名前で、フランスの地下鉄の駅で壁に貼られているタイルと同じものです。

代理店に問い合わせたら、白色だけ運良く在庫があるということでした。到着したタイルを貼っていたら、端に貼る正方形の役物タイルの色が間違ってアイボリーが納品されたことに気がつきました。ほんの数枚のことなのですが、代理店が名古屋にあるので、代わりが届くまでタイル貼りは中断です。
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一階洗面のミラーボックスは、いざ取り付けようとしたら、うまくいかないと職人さんから指摘がありました。高さがあって洗面所の上部にある窓に被ってしまうのです。発注時にサイズ指定の誤りがあったということ。改めてサイズの合ったものに変更します。代わりが届くのは年明けということで、入居後しばらく鏡なしの生活になりそうです。

●登記のために慌てて足場を撤去する

このドタバタの中で、大きな手続きを済ませなければなりません。引き渡しのための残金支払いです。完成を前にいよいよローンの手続きを進めます。

引き渡しを月末に控えて、ローンを実行するためには登記が終わらなければなりません。登記には完成した外観写真を添付していないと申請ができないと、土地家屋調査士の事務所から連絡が入ります。

問題は足場です。完成した家の写真に足場が写っているのはおかしい。12月の前半で雨が続いたために外壁の工事が遅れています。しかし、すぐに外さないと申請に間に合わない。外壁の残工事を急いで、予定よりも一週間早く足場を外すことになりました。

サイディングの継ぎ目を塞ぐシーリングの処理をして撤去です。最後に、北側窓の飾りになる木枠を取り付けて完了しました。月曜日には外観撮影して申請がぎりぎりのスケジュールだったので、日曜日に撤去するとのこと。

当日の午後、現場に行くと、既に撤去されていました。昨日まであったカバーもなくなって黒い外観が現れました。思ったよりも迫力あります。翌日、ベランダの手すりを取り付けて、ほぼ完成形になりました。
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おかげで、表示登記が12月27日に終わる目処が立ちました。法務局の年内最終日の12月28日に権利登記もぎりぎり間に合うということです。横浜銀行に伝えてローンの実行日と手続きの日程を調整します。

必要な書類を携えて、夫婦ともに綱島のローンセンターに向かいます。銀行の住宅ローン残金の実行手続きです。支払いの金額の確認。振込先を書類に記入します。申し込みにくらべるとすんなり終わりました。

年内に無事に支払いをして、引き渡しが受けられる準備ができました。工事中に追加になった分の精算は残りますが、大きなお金の手続きが片付いて、やっと肩の荷が下りた気持ちになりました。

●オープンハウスも工事中

内装は、工事が進みます。石膏ボードを貼り終わった部屋から仕上げをしていきます。ボードの継ぎ目や固定するボルトを打ったへこみを、職人さんがパテを塗って、平面に仕上げて行きます。

リビングの吹き抜けから作業が進みます。高い壁と天井にクロスを貼るために仮設の足場が組まれました。それまで、なんだか暗い雰囲気だった部屋でした。しかし白いクロスが貼られると、明るい住みやすそうな部屋に一変します。この違いには驚きました。

オープンハウス当日を迎えましたが、一階の階段の壁紙が貼られていない。二階と三階を昇降するスチール階段や、玄関周りの塗装が終わっていません。ベランダは防水処理がまだできていません。奥内の扉には引手が付いていない。

そんな状態なので、一階の寝室では工事が続いています。来ていただいた方には残念ですが、一階は立ち入り制限となる前代未聞のオープンハウスとなりました。

今日はクリスマスです。こんな日にどれだけ来客するのかと思っていたけど、午前中からBoo-Hoo-Woo.comのお客さんが次々と見に来ています。私の知り合いも来ていただいて盛況でした。

フルヤさんの進めている別の家の施主さんにも見に来ていただきました。「これメトロタイルですよね?」とキッチンのタイルを見て声をかけられました。そういうこだわりポイントに反応してもらえると嬉しい。他のお客さんにも、壁紙やフローリング、システムキッチンなど、こだわったところを褒めてもらえました。

家づくりを考えていると、細かいところに目がいくみたいです。少しでも参考になったらいいと思って、選んだ理由とか手配の苦労とかいろいろと話をしました。最後は「大変だけど、きっと楽しいから頑張ってね。」と声をかけて見送ります。

オープンハウスの終了後、二階の造作家具が到着しました。年明けになってしまうかもしれないと心配していましたが、家具屋さんを探してもらって、なんとか間に合ったのです。設置完了すると空間も締まって見えます。これで内装も完成に一歩近づきました。
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あとから、見に来てくれた建築関係の仕事をしている友人が、工事途中なのに驚いて「これは年内の引っ越しは止めたほうがいいよ。」と本気で心配していました。

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昨年末は、仕事と家の進行が重なって、施主としても決めたり諦めたりすることもあって大変でした。クリスマスの3連休から引っ越し前日まで、休まず工事が続いていました。このドタバタは、自分の仕事のWebサイトのローンチと重なって見えました。次回はいよいよ入居です。