グラフィック薄氷大魔王[287]iPad用スタイラスペン2種・液晶タブレットその後・iBooks Author/吉井 宏

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●最近入手したiPad用スタイラスペン2種

・キャップ式で極細のSMART-CAP S size

SMART-CAP S size(写真中)は、とにかく細い! でもちゃんと描ける。他のスタイラスと比較すると細さが際立つ! WACOMのスタイラス(上)よりはるかに細い。ひょっとして先日液晶タブレットを購入したの早まった? と一瞬思ったくらい。iPadでのお絵描きはほぼ実用の範疇になったかも。
< http://unus-product.com/products >
< http://goo.gl/Oo1An >

Bicの黄色いボールペンにピッタリ。
< http://goo.gl/FQrs3 >

ただ、先端のゴム球が軟らかくてペコペコするのがちょっとイマイチ。WACOMスタイラスよりも硬めだけど、それでもペコペコ。金属部分がガラスを傷つけそうで思いっきり描けない。たぶん凹むことで面積が大きくなって認識されるんだろうけど、硬めのペンだってあるんだからもうちょっと硬いのがほしい。

しかし最近はゴム球タイプのペンが多いですね。WACOMスタイラスは先端を替えられるんだから、硬め・普通・軟らかめの三種くらい用意してほしい。中に注射器でチューッってシリコンを注入すればイケるんではないかと思案中。

・先端円盤付きのJot Pro

黄緑色のに惹かれたけど、グリップ付きのProには黄緑なしでしかたなくブルー。透明円盤の中心にちゃんと描かれるので、ホントに細かい作業ができる。けど、ツルツル滑る。正確なのは画期的なんだけど、書き味がいいとはとても言えない〜。ピンポイント使用かな。
< http://www.princeton.co.jp/product/digitalaudio/jotjotp.html >
< http://goo.gl/iydge >
< http://goo.gl/A3j3x >

WACOMその他のスタイラスでざっくり描き、SMART-CAPで細かいところを描き、特に必要であればJot Proの出番、という感じかな。




●液晶タブレットその後

久しぶりに液晶タブレットと板タブレットの比較ができてるわけだけど、やはりそうだったかと確認できた件。

液タブは勢い込んで素早く描けるけど、描いてるものの形は客観的に見えにくい。板タブで描いてるときは、ペンを持つ指や手の感覚に頼らず目で見て確認しながら描くから客観性が持てる。描いた形の完成度がぜんぜん上。

客観的に見れるかどうかって部分は、ひょっとすると21インチや24インチのCintiqだと両立できるのかもしれないけど、描いている瞬間は目から画面までの距離が20センチ以内くらいだから、やはり冷静に俯瞰するのはむずかしいだろう。

小さい液タブはせまくて資料参照するのがツライ。やっぱ理想的には畳一畳くらいのでっかいタッチパネル兼液タブで、書類や画像をそこらじゅうに散らかして、中央に空間を作って作業する感じが理想。なんだったら、壁全体がタッチパネルディスプレイでもいいな。

あと、一旦液タブを廃止してた理由もまた見えてきた。液タブを使ってると普通のペンタブレットで描くのがおっくうになってくるのです。せっかく板タブだけでやる決意のもとに、一生懸命慣れるようにし、「おー! ここまで自由自在に描けるんだったら液タブ不要!」くらいに慣れたのになあ。液タブを使うと、板タブの描きやすさがどこかに吹っ飛んじゃう。

かといって、液タブが描きやすいかというと、摩擦の点でかなり不満。液タブにビニールを貼ってみたり、ザラザラの半透明樹脂板を置いたり、芯をいろいろ替えてみたりするものの、紙に鉛筆やサインペンの描きやすさはおろか、板タブのカッティングマットの感触にはほど遠い。描いてる時の心地よさは摩擦の感触の善し悪しが非常に大きい。ツルツルで大丈夫な人がうらやましい。

ドキュメントファイルなどの表紙の砂目のポリエチレン表紙の感触がマシですけど、当然透明度は落ちるし。ビニールは摩擦はあるけど筆圧で摩擦の強弱が大きく変わるのが難点。特大のエアパッドプロはなかなか良いですが、やはり透明度が落ちる。厚さが半分だったらなー。

そのへんの透明度と摩擦のトレードオフがややこしい液タブにくらべりゃ、透明度関係なしの板タブなら摩擦調整し放題。という点で、板タブで描くのが苦にならなけりゃ何の問題もない。透明度が関係ないといえば、プロジェクタで投影する方式の電子黒板なんか相当イケるのかもしれん。

ザラ紙に色鉛筆の感触を実現した液タブや、タブレット用のオーバーレイがあったら相当高くても買う! 液タブのツルツル感触の悪さを再発見したため、逆に最近は鉛筆やサインペンの感触が気持ちよくてアナログ描きばっかしてる。

もちろん、締切が迫ってるときのラフや線画を速度最優先で描かなきゃならないときの液タブは強力な武器。でも、板タブが使いにくく不快に感じちゃうのは良くない。液タブ、伝家の宝刀として、再び封印するか??

●iBooks Author

教科書用ってことだけど、これって出版の革命みたいなもんだよね。本を作る気がありさえすれば(アメリカの納税者番号が必要だけど)、流通までストレート? ムービーや音楽や3DCGを組み込んで出版もできるらしい。「本」って枠じゃなく、コンテンツの新しいパッケージ形式ってことだな。

表紙+数ページの作品集的テスト本を作ってiPadでプレビューしてみたけど、いやマジ簡単に作れるわ。文章の回り込みが無効になってしまうトラブルはあったけど、素材さえあればホントに5分で作れないこともない。本を作って売るというハードルがここまで低くなると、じゃあ、何の本を作るかって話だけ。素材さえあればね。

このアプリがあれば電子書籍が作れる! ってわけじゃない。レイアウトやメディアの組み込みが簡単にできる機能とお店まで用意されてるけど、中身を作るほうが何百倍たいへんなのは当然で。

iPad用のプライベートプレゼンテーション的なものや、ポートフォリオをiBooks Authorで作れないこともないけど、それはKeynoteでいいわけで。やはり何の本を作るかってところだなあ。ぜひ何か作りたい。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

20年もドローイング用に使ってる傾斜機構付きサイドテーブルの紙落下防止の金具が、反対側にも取り付けられるリバーシブルってことが判明。ええ〜〜!今まで使いにくいと思いながらずっと使ってた。。。

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