[3200] 「ストライド メガミステリー2」の謎に挑む

投稿:  著者:


《予想外の開きっぷり!》

■気になるデザイン[73]
 「フェイク・カバー」に首ったけ
 津田淳子

■装飾山イバラ道[92]
 「ストライド メガミステリー2」の謎に挑む
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[71]
 ミラーレス一眼 NEX-5N ベストな設定を模索中
 おかだよういち




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■気になるデザイン[73]
「フェイク・カバー」に首ったけ

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20120207140300.html
>
───────────────────────────────────
今年最初の『デザインのひきだし』も、なんとか無事発売になり、早いところでは今週から書店店頭に並び始めました。

で、編集しているときには気づかなかったのですが(それもどうかと思いますが)、今回で15号。年3回刊行なので、早くも創刊から5年がたってしまったということなんですね......。いやぁ、早い! 5年たったからといって、特に何をする訳でもないのですが。

最新号の内容は、ここでは特に触れませんので、よければ以下でご覧ください。
< http://www.graphicsha.co.jp/book_data.php?snumber3=1143
>

今回ご紹介する、思わずジャケ買いしてしまった書籍、一冊目は『七十歳死亡法案、可決』(垣谷美雨著/幻冬舎刊/1500円+税)。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344021258/dgcrcom-22/
>

まるで本物の新聞紙が巻かれたようなカバー(それもちょっと斜めに)。その新聞の一面記事タイトルが、書名になっている。カバーの背にはタイトルなし(帯にはある)。

私は本当にある何かを、擬態して使っているデザインになぜか惹かれてしまう。この本も、カバーの新聞紙感に目を引かれ、手に取った。カバーはMagという、新聞紙のようなグレーの紙に、このカバーのためにつくられた新聞様のビジュアルが刷られている。フルカラーの帯を外すと、そこには帯にカラーで刷られた登場人物のイラストが、赤一色で新聞紙の上に刷り込まれている。

表紙も同様に、新聞紙が巻かれているようになっているが、こちらはカバーが斜めの新聞なのに対して、表紙は新聞紙がまっすぐなポジションで使われている(記事もきちんと書かれてちょっと面白い)。

カバー用につくられた新聞のビジュアルは、もちろん書体も実際の新聞書体ではないなど、細部は本物と違うのだが、こうした擬態物にありがちの「偽物っぽさ」がない。「70歳になったら、誕生日から30日以内に死ななければならない」という法律が可決され、そこから物語が始まるのだが、このショッキングな法案を知らせる新聞を使うというのは、まさにドンピシャ。

内容は、これから義理/実の両方の両親が介護世代になっていく自分にとっては、少し身につまされる内容であったが、カバーの淡々とした雰囲気のせいか、読了後、そんなにどんより暗い気分にはならなかった。

もう一冊は『御朱印帖』(飛鳥親社/1333円+税)。ブックデザインは尾原史和さん、堀康太郎さん(スープ・デザイン)。
< http://www.asukashinsha.co.jp/book/b94950.html
>

これはお寺や神社で「御朱印」を書いて(捺して)もらうための御朱印帖。通常はありがたい感じの織物クロスの表紙に蛇腹折りの御朱印帖が多いが、これはそんなのじゃなくもっと新しくかわいい御朱印帖が欲しい、という人のためにつくられたもの。前半には、御朱印をもらうにはどうしたらいいかなどのガイドが印刷され、残りはすべて御朱印を捺してもらうための白紙。

まずこの本を開いて驚くのが、ガバッと思いっきり水平に本が開くこと。予想外の開きっぷりにちょっと驚くほどだ。この広開性に驚いて造本をチェックすると、おお、コデックス装なのか!

コデックス装とは、近年はやりつつある製本方式で、実は名前もこれが正式なものかは定かではない。どんな製本かというと、本文用紙が折られ、それが糸かがりされて背に糊がついた状態のまま、表紙を巻いていない製本方式のこと。背は折丁やかがり糸がそのまま見えてしまっている。

かがった背を薄く糊で固めているだけなので、本文部分のノド側(糊で綴じている方)に、ページを開く際に阻害する要因がなく、ガバッと180度開く。背は折丁やかがり糸が見えているのがまたキュートなのだが、あら、この本は、かがり糸がカバーと合わせて(表1が赤/表4が青)、赤と青の2色が使われている。かわいい。

そして肝心の御朱印部分は、本文用紙に奉書紙を使っているそう。筆で文字を書いたり、印を押したりするので、その適性を考慮して選ばれているそう。実際にお坊さんにその使い心地を聞いてみたいものだ。さすがに自分でそこに文字を書いたりするのは憚られるので。おまけに、乾ききらない墨などを吸い込み「吸い取り紙」がついているのも小憎らしい。

表紙や赤と青の糸が見える背など、全体的にキュートでかわいく、かつ、御朱印を書いてもらいやすい、180度開く広開性や紙の選定など、あらゆるところに気を使って適材適所に資材や加工を選んでいるところに、もうキュンとしてしまいました(変態か・苦笑)。

とまあ、今週もまたジャケ買いに散財しているのでした。とほほ。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp twitter:@tsudajunko

『デザインのひきだし15』の発売が始まりました! 板紙付録など付録満載で、束厚が24ミリ(当社比1.8倍)。表紙は巻末特集「3D印刷 A to Z」と連動して、ビジュアルがスムーズに動きますので、ぜひ現物を手に取って本を縦方向にゆらゆらさせてその動きをご堪能ください!
デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■装飾山イバラ道[92]
「ストライド メガミステリー2」の謎に挑む

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20120207140200.html
>
───────────────────────────────────
テレビでは気味悪い赤い猿のCMが連日放送されている。ストライドというガムに新しい味が出たという。日光東照宮の三猿「見ザル聞かザル言わザル」がモチーフなのはすぐにわかるけれど、何を意味しているのかはわからない。

なんとも言えない不気味な音楽と共に「埋蔵金1000万円を探せ。早いもの勝ち。」と出る。(あぁきっと、何かの懸賞クイズだろうなー。前にも別の企画のクイズに取り組んで無駄に時間を使って考えちゃったっけ)と思う。

こういうキャンペーン文句をPCで検索したら負けな気がする。なのにやっぱり検索してしまった。うかつだったのか?

・ストライド メガミステリー2 1000万円埋蔵金伝説
< http://www.stride-gum.com/index.html
>

そして結局ハマってしまったのである。謎解きを始めて最初の試練を突破した。しかしクイズの奥が深いようで、ただ一人がもらえるという賞金の1000万円への道のりは遠い。本当にもらえる人は現れるのだろうか。

●ネットを駆使して謎に挑む

現在、次の試練に取り組み中だ。このクイズイベントはストライド メガミステリー2公式のFaceBookやTwitterのページに次々ヒントが更新される。当然2chにも関連スレが立ち、ある事ない事が書かれてクイズ参加者は翻弄されている。

しかし、皆の検索能力というか、ネットを掘り出す能力の高さには本当に驚いてしまう。結局、早々と誰かが最終のクイズ正解者用送信フォームをみつけて2chに画像をアップしてしまった。

正しい解法ですべての解答を導き出さないと、正解者とは認めないルールがあるのに。テストで途中の式が合っていないと答えと認めない! と怒られたあの頃のようでなつかしい。1月23日にスタートしたこのクイズ、決着がつくのはいつになるだろう。

問題はいくつものまじめなヒントと引っかけ(?)のヒントなどで、想像を膨らませながら解いていくしかない。これがかなりの難問だ。そして、ネット上のいろいろな手段を用いないといけないらしい。

手段といっても、ネットにつながっていれば誰でも無料で使えるものに限られるだろうけれど。今まで使わなかったネット上の機能を使ってみているので、ちょっと新しい発見があって楽しい。

これはクイズなので、今回のこの記事にも、謎解きの詳細が書けないというのがもどかしい。キーワードに関連する答えの候補は、いくつも頭の中に湧き出てはいるけれど、それを人に言うことはできない。間違っていたら恥ずかしいほど壮大なことや、自分しか気づかないであろう身近なことまで、次々と思いついてしまう。

そして、これが不思議なほどに、ヒントとして提供されているキーワードとぴったりと関連してしまうのだ! クイズを解きながら出て来る自分の的外れな思いつきが、次々とキーワードに当てはまるというドキドキを経験した。

でも、結局そのほとんどが間違っていた......ガッカリだ。クイズにトライしている人のコメントを読むと、笑ってしまうようなものが多いけれど、真剣に考えた側からすればかなり核心に近づいたと思っているのだろう。

●なぜ持論は正しく見えるのか

思えば歴史的にもまだ解明されていないことって、数多くの研究者がそれぞれの持論を大まじめに唱えている。例えば邪馬台国のあった場所など。研究者によって意見が分かれるのはそれぞれの専門が違うので、発想の入り口が異なるのが理由かもしれない。自分のみつけた事柄は、宝物のように大事にしてしまいがちだからだ。

既に歴史的にも明らかな証拠と認められているものが、自分がたった一人でみつけた発見と密接に関連していると思えてならなくなる。本来なら単独でも価値ある物的証拠をみつけるのが発見のはずなのに、まずは正しいと認められているものとの結びつきを発見したくなる。

そしてそもそも謎というものは、ストレートではなく捻ってあるのがクセモノ。カナ変換や反対の言葉、旧暦に直す、並べ替えなどをやっていればどこかしら合ってしまうものなのだ。きっと数字や方角や年号がぴったり合うと、私と同じようにドキドキとしたときめきに満ちあふれるのだろう。

結局は「自分が正しいという証拠探し」をしていたら、真に隠れているものをみつけることはできない。突き止める目標は一つであるはずだけれど、様々な説が残り続けるのはそれぞれに引っ込みのつかなくなった事情がありそうだ。

私の今のところの結論は、自分がみつけたものを客観視する能力こそみつけるべきものだということ。考えすぎると、どんなものでも本物に見えてくる不思議に立ち向かいつつ、冷めた頭を持たないといけない。現段階で正解者が出ているかはわからないけれど、興味のある方はぜひその不思議を体験してほしい(私は関係者ではございません)。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

最近タイ料理がおもしろい。タケノコやフクロダケの缶詰を使って、グリーン、イエロー、レッドのカレーを気分で変えて作っている。カレーペーストを使えば簡単だし、鶏肉や海老以外の材料に保存がきくものが多いのが良い。タイの香ばしい香りのジャスミンライスや、タイ米の餅米もおいしい。取り寄せたジュース類は失敗が多く、微妙な味。甘くて謎な風味でトローンとしている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■おかだの光画部トーク[71]
ミラーレス一眼 NEX-5N ベストな設定を模索中

おかだよういち
< https://bn.dgcr.com/archives/20120207140100.html
>
───────────────────────────────────
NEX-5Nを手にしてから2週間。そして一昨日欲しかったレンズ、Carl Zeiss Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAが手に入りました。
< http://flic.kr/p/bpCXbg
>

NEX-5Nに付けてみるとなかなかさまになっててかっこいいです。
< http://flic.kr/p/bpm5x8
>

試しに、とりあえずデスク周りにあるものを、めいっぱい絞りを開けてF1.8で撮ってみました。コンデジや他のミラーレス一眼と比べると、センサーのサイズが大きなAPS-Cで、絞りF1.8で撮るとこんなに被写界深度が浅くなり、フォーカスした位置から少しはずれるともうボケます。
< http://flic.kr/p/bpCLTc
>
< http://flic.kr/p/bpCMDt
>
< http://flic.kr/p/bpCNqX
>

このボケを利用して、空気感を感じる雰囲気ある表現ができそうな気がします。

さて、このNEX-5Nは上部に電源ON/OFFスイッチ、レリーズボタン、ムービー、再生が配置されていて、背面のモニター右側に設定系のボタンとダイヤルがならんでいます。
< http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/478/666/html/003.jpg.html
>

背面にあるボタンは3つとダイヤルのみ。ダイヤルは回転と上下左右に機能が割り振られています。数多い機能の中からよく使うものを厳選して、このシンプルな操作ボタンに配置するのが使いこなすキモだと思うのですが、これがなかなか選択肢が多く、難しくもあり楽しくもあります。

あまり使わない機能とよく使うものを見極めて、自分が一番使いやすい状態を探っていくのは、実際にいくつも試行錯誤しないと一発で納得することはないので、未だベストな状態には至っておらず模索中です。

カメラに詳しくない人にも簡単に使えるように、各設定項目は分りやすい表現になっています。例えば、絞りの設定では、「くっきり─ぼかす」になっています。

絞りや被写界深度のことがわかっていれば、F11とF2.8を比べるとF2.8の方がより背景がボケるということは常識として頭に入っていますが、写真を始めたばかりの人にとっては、数字で設定するよりも「くっきり」の方が分りやすいはずです。

同様に、露出補正は「明るく─暗く」ですし、ホワイトバランスの色温度の設定は「暖かく─クール」という表現になっていて、初心者にも安心して使えるような配慮がされています。ミラーレス一眼らしい部分ですね。
< http://www.sony.jp/ichigan/products/NEX-5ND/feature_3.html
>

さらに、初心者用の機能として「撮影アドバイス」というものもあって、シーンに合わせて基礎から応用まで様々な撮影のTipsを表示できるので、撮影しながらスキルアップできます。

また、操作がわからなくなった時は、「ヘルプガイド表示」で何をする機能なのかを表示してくれるので、慣れていなくても迷わず操作できます。

むずかしいことを考えなくても、カメラにすべてまかせてシャッターを押すだけでベストな設定で撮ってくれる「iAUTO」というモードもあるので、設定がわからない人でも、コンデジみたいな使い方できれいな写真を撮ることができます。

カメラが、夜景・夜景&人物・逆光・逆光&人物・人物・風景・マクロ・スポットライト・低照度・赤ちゃん、を自動で認識します。「人物」とは別に「赤ちゃん」というのが面白いですね。

似たような初心者に優しい機能や、分りやすい表現はおそらく他のミラーレス一眼にも採用されていると思います。どうりで女性やご年配の方を含め、多くの人にミラーレス一眼がウケるわけです。

初心者でも、カメラに詳しいユーザーでも、双方にとって優しく楽しく使えるカメラだということが、2週間使ってみてわかって来ました。まだまだ完璧に使いこなしているという域にまで達していませんし、すべての機能やエフェクトも使っていませんので、また色々使ってみながら随時レビューしたいと思います。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.com/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41
>

先日、名古屋市科学館の人気のプラネタリウムを見てきました。久しぶりのプラネタリウムがあまりに楽しかったので、明石のプラネタリウムにもまた通ってみようと思います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(02/07)

昨日の続き。デジクリにはもうひとり、理系の筆者がいる。古籏一浩さんだ。このツルカメトンボ問題を送ったら、「わかりません。理系だけどこういうのは苦手。学校でも電気関係の数式とかまったく駄目(^^; 問題の最初の部分がわからない(^^; 読解力が駄目みたい(^^;」といいつつ、「こうなったら方程式もへったくれもなく、プログラム脳で作っちゃう」とのことで、以下が送られてきた。

<div id="result"></div>
<script>
var txt = "";
var list = [];
for(var 亀=1; 亀<=100; 亀++){
for(var 蜻蛉=1; 蜻蛉<=100; 蜻蛉++){
for(var 鶴=1; 鶴<=100; 鶴++){
var total = 鶴*2+亀*4+蜻蛉*6;
var total2 = 鶴*6+亀*2+蜻蛉*4;
if((total == 200) && (total2 == 200)){
txt += "亀="+亀+", 鶴="+鶴+", 蜻蛉="+蜻蛉+"<br>";
}
}
}
}
document.getElementById("result").innerHTML = txt;
</script>

【プログラムコードはJavaScript。多くのブラウザで動作可】

すべての組み合わせをしらみつぶし! 強引なプログラマの勝利である。方程式によるGrowHairさんの解答と、プログラムによる古籏さんの解答は違うが、両方とも正解だ。問題文の解釈により、二通りの解答があるとはひねくれた問題だ。だけど本当は、算数で解かないと開成中学に合格できないのよね。「小学算数応用問題の解き方」(法文社)という、塾の講師も使っている解説本を入手し、少しずつ読んでいるが、......気が狂いそうである。(柴田)

・古籏さんにも苦手なものがあったとは! それをプログラムで解決してしまうなんて。/昨日書いたセミナー。同じフロアでいくつかのセミナーが行われていた。看板に書かれたタイトルでは、どんな内容なのかわからないものがあった。通りがかりにちらっとスクリーンを見ると、パソコンの画面。プログラムっぽい。同業だったら面白いな〜と思い、休憩時間だったので、思い切って参加者の人にどんなセミナーなのか聞いてみた。別の会場でやってるWebマーケティングセミナーに参加してて、タイトルが気になって〜と前置きしつつ。エクセルのマクロのハンズオンセミナー。あっ、これは私には関係ないな......とフェードアウトしようとしたら、参加者はみんな初心者だから大丈夫だよ、あの人が先生だよと紹介され、遠くに座ってた先生がわざわざ名刺を持ってきてくださった。名刺は持ち合わせていなかったので後で持ってきます、と話してたら、その先生の横にいた人が、Webマーケティングの仕事をしているから、そっちのセミナーを受けたいよと。どんな内容なのかと聞かれたので、会場に来てもらい、主催者さんと名刺交換してもらった。次に同じような内容のセミナーがあれば案内を送ります、と。Webサイト制作者がいなくて〜と言われ、ここの会場にいる人のほとんどが制作者ですよ〜とも話す。その後、一度も休憩時間が合わず、名刺を渡し損ねたまま。(hammer.mule)