ネタを訪ねて三万歩[85]ミラーレス一眼バンザイ/海津ヨシノリ

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●私との相性が最悪だったメーカー

あまりこの手の話はしたくなかったのですが、あまりにも不愉快な体験をしたので、今回はそれをネタにしてみました。

事の発端は、最新のTTL自動調光フラッシュの購入から始まります。順当であれば純正品購入で問題ないのですが、高額なので、価格と頻度を天秤に掛け、安いサードパーティー製品を選んだわけです。

もちろん、サードパーティー製品がすべてダメという話をしているわけではありません。分かっている範囲では、Nikon対応のTTL自動調光フラッシュは純正以外に5社が販売を行っています。問題のフラッシュはこの中の1社の製品です。

さて、各社の交換レンズばかりでなく、自社ブランドのデジタル一眼レフまでリリースしているメーカー製フラッシュを昨年夏に購入したのですが、いきなり初期不良で3週間ほど修理に出すことになってしまいました。

普通であれば販売店で交換してもらえる話ですが、問題の販売店(Mac関連販売で有名な店)は交換に応じないと宣言しているので、泣き寝入りモード。結果として、メーカーに直接電話を入れて修理に出したわけです。TTL自動調光フラッシュなのに、光量不足という症状でした。

問い合わせの電話でのやりとりは、かなりイライラするものでした。コールセンター(?)はビギナー相手の対応だったからです。




もちろん、私は喧嘩腰ではなく事実を淡々と説明したわけです。使用している機材と予備の機材で同一の症状であること。天井は白で距離も一般家庭なので常識ある範囲、などなど。

しかし、担当者は相変わらず私をビギナー扱いし頓珍漢な事を設問してきたので、遂に私は「あの〜そんなことは百も承知。私は素人ではないので......」と切り返した途端「すぐに着払いで送って下さい」ということになりました。

そして、3週間後に修理から戻って来て取り敢えず問題は解決したのですが、使いたかった時には修理中で、戻ってきたら用無しとなってしまったため、ほとんど使わずにしばらく放置していました。

年末となり、またまた必要に迫られたのですが、今度は装着レンズをどう変更しても、フラッシュ側の数値でレンズの焦点距離が17mmに固定されてしまうのです。

私の所有レンズで、該当範囲のズームレンズは11〜16mm、18〜55mm、18〜70mmだけです。つまり、17mmの焦点距離に該当するレンズは皆無。もちろん17mmという単焦点レンズも持っていません。ということで、再修理となったわけです。使いたいときに修理が二度も続くって笑えないですね。

考えてみると、このメーカーの製品を最初(今回が二度目)に購入したのは学生の時でした。ペーパークラフトのバイトで溜めたお金を握り、新宿まで出掛けて望遠ズームを購入したのです。

ところが、一年半ほどでレンズにカビが生えてしまい怒り狂った、そんなことを思い出しました。今までレンズにカビが生えたのはこの製品だけです。

結局それがトラウマとなり、それ以降はこのメーカーの製品には手を出していなかったのですが、今回はなんとなく魔がさしてしまったのかもしれません。実はその後、最近までカメラ量販店の店員をしていた知人から、このメーカーの製品は異常に返品や修理が多かったと聞いてびっくり。知人の店だけの問題かも知れませんが......。

ちなみに、今まで購入(学生の頃から)したクリップオンタイプのフラッシュは、カコ製×1、オリンパス製×2、パナソニック(ナショナル)製×5、ニコン製×5、サンパック製×2、そして今回の製品となっていますが、故障というか不良品問題はこの製品だけ。他は今までに故障という体験をしたことがありません。なお、これらのフラッシュを現在もすべて所有しているというわけではありません。半分近くは知人などに譲渡してしまいました。

さて、あまり使わないのに、どうしてTTL自動調光フラッシュを購入したのか?と突っ込まれそうですが、基本は今でもマニュアル発光です。時々外部オート調光という、古いタイプの処理もよく利用しています。これは簡単に言うと、ISOに合わせて予め用意されている絞り値設定すれば、ほぼオートで調光してくれるシステムです。

もっとも昔のシステムなので、新規にこのシステムを購入する場合は、迷わず中古ショップに向かった方がいいかもしれません。ちなみに、このシステムのメリットは、カメラ本体を選ばないという点。だから、未だに学生の時に購入したフラッシュを使い続けられるわけです。

話をTTL自動調光フラッシュ購入に戻すと、失敗が許されないぶっつけ本番の撮影が控えていたからです。予行演習も出来ないような状況では、取り敢えず安全策が必要ですからね。まっ、問題の撮影はなんとかごまかしましたが、そのためにかなりの練習が必要でした。

もちろん、このケースは色々な悪い偶然が重なったための結果だとは思うのですが、なんだか三回目がありそうで怖いです。しかし、今となっては同じサードパーティー製品で評判の良い方を購入しておくべきでした。後の祭りですね。

たまたま私との相性が最悪だったのかも知れませんが、それにしも購入した二製品がともに外れって、日本企業の製品じゃ普通は考えられないですからね。ということで、相性は重要ですから、このメーカーの製品には二度と手を出さないことに決めました。

●一瞬で悩殺された「OLYMPUS OM-D」

さて、最近の私は散歩用などでOLYMPUS PEN Lite E-PL1s + Ai NIKKOR 50mm F1.8という組み合わせにドップリと漬かっています。アダプタで開放F値の小さいNIKKORレンズを装着することで焦点距離は2倍となるので、純正のマイクロフォーサーズ環境では手に入れることの出来ない、明るい中望遠レンズ環境となるからです。Ai NIKKOR 105mm F1.8なら、210mm F1.8の望遠になります。こうなると、もう完全に500mmのミラーレンズを装着しているような状況になります。

ところで、同じマイクロフォーサーズのPanasonic LUMIX DMC-GF2も愛用していますが、これ用のビューファインダーは20万画素という低解像度なので、マニュアルによるピント処理には向いていないため、もっぱらOLYMPUS PEN Lite E-PL1sを利用しているのです。

もちろん、液晶ファインダーはオートフォーカスなら便利ですが、それでも夏場などは周りが明るすぎて液晶で被写体を確認出来なくなってしまいます。結局、ビューファインダーは必要不可欠というわけです。

ただし、操作性は圧倒的にPanasonicの方がよく、個人的にはデザインも気に入っています。価格が熟れてきたらPanasonic Lumix GX1をと考えていたのですが、ここに来てOLYMPUS OM-Dのリリースで完全に悩殺されてしまいました。

OMシリーズは二台所有しており、Nikonの次に機材を持っていましたので、OLYMPUS OM-Dは見た瞬間の一撃です。とにかく孤高のレンズであるNIKKORが、アダプターでしっかり利用できるミラーレス一眼は、本当に楽しくて仕方がありません。

実は、NIKKOR以外にライカMマウントと、古いOLYMPUS OMシステムのレンズも色々在るのでオモチャに不自由はしていません。やはり少々不便である方が、モノを作る場合の楽しさは高くなりますね。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

[Somewhere Over the Rainbow/What a Wonderful World]
by Israel Ka'ano'i Kamakawiwo'ole in 1993(Hawaii)

邦題「虹の彼方に/この素晴らしき世界」。1997年に肥満が原因で38歳の若さで他界してしまったために、生涯2枚のアルバムしかリリースしていないハワイ州出身のシンガー「イズラエル・カマカヴィヴォオレ」。通称イズ(IZ)。340kgを超える巨体から湧き出る歌声はあまりにも美しくて言葉になりません。お薦めです。

※イズラエル・カマカヴィヴォオレのハワイ語表記中の3つのアポストロフィは、正確には逆さまのアポストロフィ(オキナ)となります。

[9th Campany]by Fyodor Bondarchuk in 2005(Russian)

原題「9 Рота」、邦題「アフガン」。アフガニスタン紛争中の1988年1月7日から8日にかけて行われた、3234高地を巡る戦いをもとにした戦争ドラマ。イスラム武装勢力ムジャヒディンと対峙した、ソ連軍第345親衛空挺連隊第9中隊の兵士たちを、実話に基づき描いた作品。日本劇場未公開。

まさにロシア版「プラトーン」ですね。興味深いのはロシア側から描いているアフガニスタン紛争という点。また、当時はロシア連邦ではなくて、ソビエト社会主義共和国連邦だったので、よけいに興味深い内容となっています。

そして、ストーリは事実を元にしているので重みは全然違います。ロシア軍全面協力で撮影されているので、戦闘シーンは半端ではありません。また、内容は当然、美談でもヒーロー系でもありません。下手な胡散臭い反戦映画を見るよりも説得力があると思います。

ところで、アジア系ロシア人の兵士として清原和博にそっくりな俳優さんが出ています。ちょっとびっくりしました。ちなみに最近はロシア映画にはまっています。

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■アップルストア銀座のセッション

2012年3月19日(月)18:30〜
Hands on a Macとして画像処理セッション
『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol. 66』
Adobe Photoshop CS5によるフォトレタッチ技法【風景・建築物編】として、建築物や風景写真のレタッチ技法をハンズオンいたします。予約無用・参加無料・退席自由です。なお、セッションの翌月に予定されているハンズオンセミナーの参加希望者を、セミナー修了後に募集するのがここ数ヶ月の恒例となっています。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/
怪しいお菓子研究家
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://kaizu-blog.blogspot.com >
< http://web.me.com/kaizu >

ブログで公開したお菓子については要望が大変多かったので、今年から「なんちゃってレシピ」を記述することにしました。ちなみにレシピの分量を正確に計測しないとつくれないという方がいましたが、料理はレシピじゃなくて勢いが大切です。考えちゃダメなんですね。実は作ったお菓子の半分は、学生達からのリクエスト&お茶会用なのです。というわけで、女子大の講師の話があれば熱烈歓迎です。

ところで、ブログで大学のイベントなどの告知をする場合に、独自のローカル・ルールに従って掲載をしています。それは、ずばり『大学からの案内ではなく、学生から案内が入ったイベントだけ』というルールです。どこかで線引きをしないと色々困りますからね。現状これが一番フェアだと思っています。もちろん、将来どうなるかは私にもわかりません。