[3215] 今更ケータイ小説考

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《相手にしないのがベスト》

■アナログステージ[72]
 ゼロツィートの謎を追う
 べちおサマンサ

■デジタルちゃいろ[10]
 今更ケータイ小説考
 browneyes

■イベント案内
 W3C横浜フォーラム
 まにゼミP4「Web×映像『近くて遠い映像の世界をチラ見する』」
 「動画系ソーシャルの切り札『USTREAMがすごいらしい!』」




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■アナログステージ[72]
ゼロツィートの謎を追う

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20120228140500.html
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Twitterジャンキーの皆さまコンニチハ。今日も元気にTwitterを楽しんでおられるでしょうか。『普通のヒトは1日3ツィートが精一杯』という風の便りを耳にしてから、周りから普通のヒトに見られたくて、つぶやくのを控えているべちおです。控えてませんけど。

『1日3ツィート』って、「おはよす!」「ランチ食うなう!」「おやすみマンモス!」だけなんですかね。いや、それが『今という時間を楽しむ』Twitterの醍醐味ですが、もうちょっと味付けしても、美味しいのでは。

『1日3ツィート』の陰で、1日1ツィートどころか、まったくツィートしてない、『0(ゼロ)ツィート』な女子が大量に増殖しているのをご存知でしょうか。今回は、そんな『0ツィートな彼女』たちを皮肉たっぷりで、謎の解明をしてみたいと。

まず、彼女たちの特徴として、Twitterのアカウントを取得してから一度もつぶやいたことがない、アイコンは口元をぬいぐるみが隠して上目遣いか、もしくは目元を隠してアヒル口、もしくはカプチーノのラテアート。たまにネコのときもある。もっとも特徴的なのが、フォロー数がすごい。

一見、無差別にフォローをしているようにも受取れるが、彼女たちのフォローさんを覗いてみると、アニメアイコンがずらずらと並んでいることが確認できる。また、運営サイドから、フォローの案内通知が届かないことも、彼女たちに共通している特徴だ。

彼女たちのプロフィールを読む限りでは、ちょっと電波がとんでる女性っぽいが、実は女の子になりたい男性かもしれない。そこは個人の趣味なので、ワタクシがとやかく言うことではないし、フォローさんに性差はあまりなさそうなので、ビアンっぽさもあるのかと、勝手に想像してしまう。

・とてもシャイ(内気)な女性説

彼の袖を掴みながら、背中に隠れて歩くような照れ屋さんなのか、朝起きて寝起きだということを世界中の人に知られるのが恥ずかしいのか、そんな、とてもシャイな女の子。彼の前ではハンバーガーを食べるのも、ソバを啜るのも恥ずかしく、「わたしはオナラなんてしません」と真顔で言いそうだが、オナラという生理現象自体をないことにしていそうだ。

彼とデート中にジュースを飲んでいるとき、グラスがカチンと歯に当たろうものなら、2週間くらい音信不通になりかねないくらいデリケート。なので、つぶやいた後、@(リプライ)でツッコミでもいれられようならば、電話回線や光ファイバーのケーブルを切断して、インターネットから存在を消してしまうような、そんな感じなのだろうか。

上記のような様々な憶測から、Twittweでもつぶやくことはせず、みんなのツィートを眺めているだけで満足してしまうタイプで、なんて健気だ。

気がついたら、Twitterから存在が消えていることが多いが、垢バン(アカウント抹消)されたのではなく、誰かにツッコミを入れられてしまい、恥ずかしさのあまりに姿をくらませたのかもしれない。

・意中の彼に気付かれないようにカモフラージュしている説

好きで好きでどうしようもない彼に、自分であることを気付かれないよう、大量にフォローを増やし、存在をカモフラージュしている。しかし、彼からすれば、一度に大量なフォロー数が増えれば、その中の一人で終わる可能性もあるが、単発、もしくは1ヶ月ぶりにフォロわれたとなれば、逆に「だれだ?」とサーチされてしまう。

文章などは、どうしても書き手の癖がでてしまうので、「ん? もしかして○○○ちゃん?」と特定されかねない。そうなってしまうと、カモフラージュはまったく無意味に終わってしまうので、あえてツィートをせずに寡黙を貫いている。

やはり、気がついたら、Twitterから存在が消えていることが多いが、垢バンされたのではなく、彼に存在が気付かれてしまい、次に彼と会ったとき、どう対応して良いのか変わらず、姿をくらませたのかもしれない。

・電柱の陰から彼の自立を見守っている説

『巨人の星』でお馴染みの、星明子(飛雄馬の姉)のように、仕事に追われ、上司に怒鳴られ、それでも挫けずに前をみながら歩んでいく彼の一日を、涙を流しながら見守っている。

「わたしがこうやって陰で見守りながら支えているから、彼は頑張っていけているんだ!」という、ちょっと湾曲した思考回路ではあるが、彼に対する愛は深そう。

エスカレートしてくると、彼が仕事に出かけている間に、郵便ポストの中を覗いて、有害なチラシや、勧誘のハガキが届いていないかをチェックしたり、彼が朝捨てていったゴミ袋を開封し、昨日食べた晩ご飯の残りものなどを回収し、栄養に偏りがないかを心配してしまいそうだ。

自己満足型のセキュリティー会社のような行動のようにも映るが、成長していく弟(息子)を見守る、姉や母親のような、母性本能に優れていながら、ある意味、ストーカー要素を含んでいるが、本人に自覚症状はなさそうだ。

・まとめと考察

とまぁ、いろいろと仮説を立ててみましたが、結論から言ってしまうと、『0ツィート』の彼女は、ただのスパムなので、スルーしておくのが一番なんですけどね、アッハハ。中にはフォロー返しをすると、営業のご案内チックなDMがバンバンとんでくるらしいので、やはり、相手にしないのがベスト。

ワタクシはそのまま放置ですけど、気になるようならブロックして運営に通報してしまうのが、世のためかもしれません。結局、オチはここかい! とお叱りを受けそうですが、まぁまぁ、「インターネットは愉しく遊ぶ」です。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio
> ←まとめ

○新規市場開発(所謂、隙間産業)の長期プロジェクトが決定し、2年後まで仕事詰まりました。始動する以前に、すでにくたばってますけど/昨日配信されたデジクリで、柴田編集長が「大学生数学基本調査」について触れておりました。朝、ラボに着くなり柴田さんから「これ、5分で解いてみて」とメールが落ちてきた。

寝ぼけ頭で早速解いてみるも、カチカチになり始めているアタマは、「なぜわざわざコンパスなんか使うの? 長さ測って電卓で3で割ればいいじゃん、ダメなの?」と、出題の意向をまったく無視した頭脳になっているも、チャレンジ。オイラは正答(?)と同じく、単純に平行線で答えを出したが、三角定規使用がNGだと、平行線をきれいに出すのが面倒。しかし、2箇所に交点を作れば平行線は作れるので(実際にやってみて思い出した)、円から導き出すよりは簡単なのかもしれない。

「コンパスを使って」と、やらしいアイテムを用意されているならば、円と平定規で楽しんでみよう! と、やってみたのがコレ。コンパスが手元になかったので、CADで描いてみた。
< http://oiran.posterous.com/dgcr-3
>

試しにラボ内でやってみたんですけど、15人中10人正解で、面白いことに正解者全員が設計(製図やってきてる)から上がってきた人間ばかりでした。その中で平行線での回答が7人、円を使ったのが3人でした。

○記憶に残っている2週間の出来事→仕事漬けで記憶に残るお出かけなし→といいながらも、義祖母の法事で水道橋へ。水道橋の寿司屋さんで精進落としが済んだあと、『武&山根の展覧会レビュー』でお馴染みのヤマーネにメールしたら、たまたま仕事が休みでヒマそうだったので、そのまま水道橋で待ち合わせをして、2人で呑んでました/これがまた、いい話テンコ盛りでヤマーネの人の良さをしみじみと感じたのでした→NINA(愛犬)の四十九日→ムスメ(高2)と2人で、町田の串焼き屋さんにデート。もちろん、未成年なので生ビールで乾杯! ってわけにはいかず、ムスメちんはカルピス。進路のこと、恋愛のこと、普段あまり顔を合わさない分、たくさん話ができて、パパ、嬉しいです。

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■デジタルちゃいろ[10]
今更ケータイ小説考

browneyes
< https://bn.dgcr.com/archives/20120228140400.html
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先日、義務教育時代の友人の家に久しぶりに滞在しました。3年ぶりかな、4年ぶりかな。ワタシが地元を離れ、多忙を極め、会う頻度が激減している分、行ける時はしっかりお泊りコースで、だらだら時間を過ごす形が増えてます。だらだらしつつも、そのだらだらこそが貴重だったりするのですよね。これ自体女子的感覚なんですかね?

彼女とワタシは表層的にはとことん共通点がなく、在学中、ワタシは地味めでおとなしめな平均的中学生。彼女はその中学、その学年の、本気とかいてマジと読むレベルのスケバン的な何か。当然、当時はまるで接点はなかったのですが、どこでどう間違ったのかわかりませんが、大人になってから小さな縁が度重なり、細く長く今後一生続くであろう数少ない友人の一人となりました。

人生の序盤がそれだけ異なるので、その後の人生においても暮らしぶりから趣味までとことん違うのですが、その友人、元ヤンでありながら、ビジュアル系バンドの追っかけを長年やっていて、BLが大好きで、ケータイ小説が大好き。どれもこれもワタシとは相容れない趣味なのですが、ケータイ小説にハマる人はこれまで周囲にあまりいないのでちょっと興味深い。

そんな感じで唯一ワタシの周りに現れたケータイ小説好きの話を元に、今更ケータイ小説について色々考えてみたりしました。サンプル少なすぎなので、これで全体を語れるはずはないですが、個人的には今更の第一次接近遭遇、よい機会だったので。

思い返すと彼女は、日常接する人の中に一人、ちょっとPCに詳しい人がいることもあり、結構早い時期からPCでネットもやっている。いつ頃だろう、2000年の前半のうちから、wysiwygなソフトを使ってホームページも自分で作ってた。タグなんかまったく知らなくても、ばんばん作っちゃう。

そのホームページで何をするかというと、文章を書くことと、文章を書いてる人と交流すること。そういえばケータイ小説なんかが流行るずっと以前から、メルマガで小説のようなものを書く、なんてコトもやってた。

ところがここ数年、PCは億劫になっちゃってほとんど起動もしなくなり、ネットで云々はそれ自体が彼女のマイブームとしても終わっている様子。そしてケータイ回帰。彼女の日々接する人間関係からはそちらの方が主流なので、むしろ自然な着地点に落ち着いた格好。そして、震災直後にガラケーをスマホに買い替えて以降、読み手としてケータイ小説サイトに、どっぷりハマっているらしい。

ケータイ小説コミュニティはワタシにとってはまるで未知なので、トレンドも皆目わからないのだけど、最近彼女がお気に入りのケータイ小説コミュニティのサイトでは、読むばっかりでなく、自分も書き手になれるスペースがあるらしく、「アタシもね、またエッセイ書き始めたの!」と、嬉々として見せてくれた。

書き手にもなってみたがる心理やニーズについては、別途考えてみた方がいい気がしますね。なのでここでは読み手としての彼女に着目。

気に入った作品が見つかればとことんスマホ上で読み耽る、その作者が気に入れば、作者の発表の場がサービスをまたいでいてもどんどん追いかける。Amazonで書籍版も売り始めたと聞けばポンと買う。

購入した実物を見せてもらったけど、装丁もない、フォントの調整もレイアウトも何もない、テキストデータをそのまま横書きでダラダラ印刷しただけ、みたいな本で、金二千ウン百円也。それを何度も何度も読み返し、次また買っちゃおうか、何買おうか、と思案する。

彼女が語り、見せる様々なその「ケータイ小説」にまつわる話は、確かにワタシの感覚からすると率直なところ、「なにそれありえない」の連続だったのだが、多分、程度の差はあっても、ケータイ小説にハマる層は増える一方で、否定したり無視したりし続ける時期はとっくに過ぎているんだろうな、と思う。

とはいえ、既存の本の虫ともネット界隈の人とも融合していく気配は、いつまでたっても感じられない。かくいうワタシも、「現象」としてやっとこ着目してはみたものの、今後もケータイ小説を自発的に好んで読むか、と言われれば読むことはなそうではある。......というか、そもそも融合する意味はそこにはないんだろうな。

なんだろう、既存の小説とか、既存の本とか、その括りにケータイ小説を入れて理解しようと思うと恐らく「お互い」色々と腑に落ちない感じになる気がする。発想を完全に切り替えて、新たなメディアとして考えると色々スッと理解できるような気がする。そして、そう考えた時のケータイ小説は伸びシロがまだまだ大きい、現代では希少な黎明期で上り調子な新メディアのひとつなんだろうな。

ケータイ小説の読者は既存の、小難しい言葉が頻出したりする小説は芯から苦手だけど、それは読書欲がないとイコールなわけではない。読書欲はむしろものすごく旺盛。あと、感性的にはかなり保守的で、あまり新奇性は求めてない。求めてないけど、くり返しくり返し、愛してやまないテンプレっぽいストーリーや命題を、様々なバリエーションで味わうことを求めてる。

この層はまだまだコンテンツに飢えている。長いこと自分に合わない小難しい本を「読む」「読まない」の二択しか与えられていなかったところに、「読める」コンテンツが加わったばかりで、焼け石に水......いや違うな、乾いたスポンジのように新作を求め、彼らなりの良作を求めてる。

デバイスについては、上にで触れたように、ハマった作品は最終的にAmazonで「本」の形態になったものも購入はするので、最初から本として手にする可能性もあるけれど、どうなんだろう。個人的にはやや懐疑的。

そもそも、既存の「書籍」に対する「難しくてよくわかんない」「読む気になれない」という心的な壁は今もそこにある訳で、そこは取り除いてなくなるものではないし、取り除くコトに注力するコトはちょっと的外れな気もする。

彼らの読んでもいいと思える環境で、お金もかけずに、試し読みが出来る、という導入の段階は結構キモで、とはいえ彼らは、わざわざ読書のためにiPadやKindleやその他の電子ブックリーダーを予め買うほどの熱意はないので、どうしてもケータイなのでしょうね、今のところ。

ケータイ小説の本気なプロの書き手とか、編集者とか仕掛け人ってどのくらいいるんでしょうね、ゼロではないんでしょうけどまだまだ少ないのかな。知らないだけで脈々とあるのかもしれませんけど。

自分で書きたい訳ではないけれど、書くためのアプローチも戦略もまったく普通の小説とは違うみたいなので、今更ですが、同じ文字という道具を使っていてもまったく別のこの新メディア、そういった周辺に着目しつつ勉強かたがたいくつか眺めてみようかな。

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■今回のどこかの国の音楽

□BOHEMIA "Ek tera pyar feat. Devika"
└<
>

実は20世紀中はワタシ、クロっぽい音楽が大好物だったこともあり、このボヘミア君はワタシの大のお気に入りです。

9歳だったかな、そのくらいの歳で両親と共にパキスタンからアメリカに移民としてやってきたものの、アメリカ移住後すぐにお母様が亡くなり、それをきっかけに家出、ストリートでラップに出会った、という、思いのほか濃厚なエピソードを、つい最近インタビューで語っていましたが、数年前からパンジャビ語のラッパーとして結構注目株。

南亜細亜出身のミュージシャンが、アメリカのクロっぽい音楽で活躍するコトも昔からないことはないのですが、日本人がいつまでもゲイシャ・ハラキリ(......いや、今はもうヲタク文化に変わったのかしら)なのと同様、南亜細亜臭をウリにしてる感が拭えないケースが多かったものですが、彼は自分の言語を異国の文化にきちんと融合させてる感じがします。

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。
アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
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デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF
>

最近は色々と新しい出会いも多く、知恵熱出そうなくらいたくさんの刺激を受けてますが、その割に自分自身の行動が伴わず、やや消化不良。とはいえ、新しい流れや新しい挑戦の時期なのかもな、という感覚が付きまとってるので、後先考えずに色々面白い波に突撃していきたいな。

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■イベント案内/W3C横浜フォーラム
< http://www.w3.org/2012/03/06-yokohama-forum/
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< https://bn.dgcr.com/archives/20120228140300.html
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日時:2012年3月6日(火)16:00〜20:00(懇親会20:00〜)
会場:横浜ランドマークタワー25階 セミナールーム
(横浜市西区みなとみらい2-2-1)
参加費:無料(懇親会4,000円)
申込:2月29日19時までにエントリー。詳細はサイト参照

第一部:次世代ブラウザ技術を用いたコンテンツ表現方式
「W3C/CS標準化活動の取り組みと進捗」
 石井宏治(グルーソフトウェア/W3C CSS WG Editor)
「縦書きレイアウト関連ツールのご紹介」
 村上真雄(アンテナハウス)、調整中(ACCESS)
「縦書きレイアウトのコンテンツ制作事例のご紹介パネルディスカッション)」
 高瀬拓史(イースト)、長谷川秀記(自由電子出版)、境祐司、高橋征義
(達人出版会)ほか

第二部:W3CにおけるWeb技術国際標準化
「調整中」宮下貴弘(ネクストステージ)
「調整中」川田篤(オロ)
「調整中」小林透(NTTサイバーソリュション研究所)
「W3Cご紹介」一色正男(W3C/Keio)
「HTML5 Updates」Michael Smith(W3C/Keio)
「Web&TV Update その他W3C活動報告」芦村和幸(W3C/Keio)

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■セミナー案内
まにゼミP4「Web×映像『近くて遠い映像の世界をチラ見する』」
< http://m2.cap-ut.co.jp/event/semi04.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20120228140200.html
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YoutubeやUSTREAMをはじめ、ここ数年でWebと映像の関係は急速に深まってきています。でも、いざ映像を制作しようとすると思うようにならなかったり、テレビで見た「あんな風」にならなかったり......という経験は誰でもあるのではないでしょうか? それどころか、映像をWebで公開するだけでも、実は上手くいかないなんてことも。

知ってるようで良く分かっていない......そこには、歴史の短いWebにはないノウハウやテクニックがあります。そして、その分だけ独自のルールやフォーマットもあります。そんな奥深い映像のほんの入り口だけでも皆さんに知って頂き、映像を活用するきっかけになればと思っています。

日時:2012年3月17日(土)13:30〜17:00
会場:中央会計セミナールーム(大阪府大阪市中央区備後町3-6-2 大雅ビル3F)
< http://www.chuokaikei.co.jp/company/access.html
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参加費:2,000円

●映像制作の基礎知識/松川睦(D-Studio CORE)
・映像制作のワークフロー
・業界用語や知識で知ったかぶり など

●映像のイマ/大川博巨(Spice-o)
・流行りの表現ってあるの?
・プロジェクションマッピングが熱い など

●Youtubeを活用しよう/深川正英(合同会社かぷっと)
・今だからこそYoutube
・活用例 など

●雑談セッション/全員
・制作費や相場の話などのぶっちゃけトーク

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■セミナー案内
「動画系ソーシャルの切り札『USTREAMがすごいらしい!』」
< http://socialmediadrive.jp/seminar/417.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20120228140100.html
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誰でも本格的に利用できるライブストリーミングサービスであるUSTREAMについて、年間100本以上の数多くの配信をこなす、ロケッツの吉富氏がUSTREAMとは何かといった基本的なことから、様々な活用法、さらにこれからのライブメディアの展望について解説します。
また、USTERAM STUDIO+を運営している中央会計の梛野氏が企業の広報ツールとしてのUSTREAMの活用事例をわかりやすくご説明いたします。
※スペシャルゲストがくるかも!
※当日は、USTREAMで配信されます。(サイトより)

日時:2012年3月24日(土)14:00?17:00
会場:中央会計セミナールーム(大阪府大阪市中央区備後町3-6-2 大雅ビル3F)
< http://www.chuokaikei.co.jp/company/access.html
>
参加費:2,000円
主催:ソーシャルメディアドライブ

講師:
吉富★アンジェラ★和博(ロケッツ)
< http://www.rockets-jp.com/
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梛野季之(USTREAM STUDIO + OSAKA CHUO)
< http://ust-osaka.jp/
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■編集後記(02/28)

・読書で好きなテーマがいくつかあるが、そのうち「忠臣蔵」と「織田信長」で一冊ずつ。まず、「爆笑問題の忠臣蔵」である(幻冬舎、2011)。「日本人なら誰でも馴染みのあるこの不朽の名作を、おなじみ爆笑問題と奇才漫画家おおひなたごうが再検証」っていう謳い文句だが「再検証」というほどでもない。田中が史実というか、勉強の成果を説明し、太田がボケる、しつこくボケるといういつものスタイルで17編、スカスカだから1時間もかからず読み終える。太田があとがきで「なぜいつまで経っても年末になると、この物騒なテロの話を日本人は美談としてありがたがるのだろう? という疑問が長年私の中にあった」と書いているが、結局その謎は解明されない。忠臣蔵の新説とか、斬新な切り口とか、そんな期待してたほうがおかしいのかも。時事ネタのボケはおもしろいけど。おおひなたごうのばかばかしい漫画はいいが、絵がヘタ過ぎ。一方、花村萬月の「信長私記」(講談社、2012)は始めの2編を読んだだけで投げ出した。信長の視点で語る若き日の信長だというのだが、不快な違和感。この文章は生理的にだめ。こういうこともあるんだな。
ついでに書くと、深見真「ブラッドバス」にも辟易(徳間書店、2011)。中国の無法地帯で自衛官とヤクザとその舎弟の3人が、私設軍隊と大バトルするストーリーはスリリングで面白いが、殺戮シーンがえげつない。武器の扱いや人殺しの方法に興味ある人にはおすすめだけど。なぜ? 誰が? という主人公の自衛官(&読者の)疑問の答えは最後にある。ご都合主義とまでは言わないが、ちょっと出来過ぎな構造であった。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344021037/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで「爆笑問題の忠臣蔵」を見る(レビュー1件)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062174359/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで「信長私記」を見る(レビュー1件)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419863243X/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで「ブラッドバス」を見る(レビュー4件)
< http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20120227-OYT1T01138.htm
>
読売新聞2/28編集手帳 「大学生数学基本調査」の結果

・「3Dプロジェクションマッピングって?」無知でした。プロジェクターを使い、立体物をスクリーンと見立てる映像表現。2010年のラルフローレンのものが有名なのだとか。見始めると、元の建物がどういうものだったか忘れてしまう。動くはずのない建物が展開したり、階段ができたり、人が歩きはじめたり、商品が大写しになったり。私は映画「インセプション」を連想した。その名からわかるように、座標を合わせて映像を作るのが大変なのだそうだ。/その手の話を初心者向けにしてくれるセミナーあり。/大阪でやっている「光のルネサンス」でもやればいいのにと言ってたら、既にやっていた。生で見てみたかった。イルミネーションが派手なだけだと思っていた。もっとPRしてよ〜。(hammer.mule)
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>  ラルフローレン
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>  ニューバランス
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こっちは360°。3D Mapping Projection with Rabarama
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ヒュンダイ。壁に車と人を貼っちゃう
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Carlsberg
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中央公会堂。赤っぽい建物だから難しそう
< http://m2.cap-ut.co.jp/event/semi04.html
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プロジェクションマッピングが熱い