[3235] ぼくらの超能力

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《花粉症の人へ、おすすめです!》

■ユーレカの日々[10]
 ぼくらの超能力
 まつむらまきお

■グラフィック薄氷大魔王[296]
 なんちゃってライフハック「マルチスレッド方式」
 吉井 宏



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■ユーレカの日々[10]
ぼくらの超能力

まつむらまきお
< https://bn.dgcr.com/archives/20120328140200.html
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<著者のご意向により削除いたしました>


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■グラフィック薄氷大魔王[296]
なんちゃってライフハック「マルチスレッド方式」

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20120328140100.html
>
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仕事術だのライフハックだのいろいろ試してますけどね、あれは基本的に「気分を変えたり面倒な仕事を楽しみに変える方法」だと思います。

やってみて日常の仕事に何かの刺激を加えたり、気分的にダラダラやってることが少しでもテキパキな気分になればいいです。死ぬほど忙しいときにダラダラやってるわけもないし。「立ったまま仕事」も、ちょっとした刺激のひとつだし。

気の進まない仕事を楽しい仕事に変えちゃうってのはかなり重要。気分の持ち方ひとつで変えられることも多いです。楽しくなく一日中かかってやってる仕事が、楽しくすることに成功すると3時間で終わったりする。

ややこしく面倒な仕事を、自分の中で遊びやゲームに変換しちゃう。最もシンプルな方法は、自爆装置。「あと何分で爆発します」ってアレね。これをあと45分以内に片付けないと爆発する! って自分を思い込ませると、必死でのめり込めます。

あと、たいていの仕事って取りかかる前が一番気が重い。取りかかればある程度手順は決まってるので、時間がかかるって以外はそれほど気が重くなる理由はなかったりするので普通に進む。

終盤近くになってくると、今度は「少しでもいい仕上がりにしたい!」「もうじき終了する!」っていう吸引力が働いて、納品しちゃうのが惜しいほどのめり込むようになる。

で、今まで試してみて効果のあった勝手流ライフハックの決定版!

「マルチスレッド方式」

普通は複数の仕事を同時には進められないですよね。まともに同時進行させたら、注意があっちこっちに飛んでしまって集中できない気がします。よくばって同時進行するより、ひとつのタスクに集中するのが結局は効率がいいってことは当然なのですが、取りかかった直後は集中できてるけど、時間が経つとどうしてもダラけてくる。

そこで、僕がやってるマルチスレッド方式。コンピュータのCPUが非常に短い時間でタスクを切り替えて、複数のタスクを同時に処理しているように見せるアレ。キッチンタイマーで3つくらいの仕事を10〜20分程度で、強制的にローテーション切り替えます。

要は、仕事に取りかかった直後のスタートダッシュだけ束ねて使うわけです。人間が集中できるのは45分程度が限度だそうです。20分以下だとかなり慌ただしく切り替えることになりますが、驚異的に仕事が進みます。ダラダラ一日中やってると何日もかかりそうな仕事が半日で片付いてしまったりする(いや、普段がダラダラな僕だからですけど)。

あと、上記のように、取りかかってないややこしい仕事があると精神的に負担なのですが、マルチスレッド方式に含めて「とりあえずの取っかかり」だけでも強制的につけてしまえば、かなりラクになります。

取りかかるときは無感情で始める。手を付けてない仕事がなくなるって精神衛生上いいです。ある程度進んでしまえば吸引力も働くようになるし。

今は13分ローテーションでやることが多いです。2分休憩で1時間に4ローテーションって感じ。あとちょっとやればキリがつくのに! と思っても継続しないのがルール。中途半端で切るのは都合がいいんです。

というのは、あとちょっと! のところで切ると、次にローテーションが回ってきたときの吸引力とダッシュのエネルギーになります。逆に、時間の途中でキリがついてしまうのが危険。そこで集中とローテーションが途切れてしまうことが多いので注意。

タイマーが動いている間は、ネットもメールもTwitterもしないし、トイレにも行かない!

ただし、マルチスレッド方式を丸一日きっちりやると、めちゃくちゃ疲れて脱力します。緊張や集中が途切れると何にもやる気なくなります〜。なので、忙しいとき用の「伝家の宝刀」として使うのが吉だと思います。

そのへん、通常モードの場合にこの方式の利点だけ控えめに使うって方法を、最近Things Macを併用して始めましたのでまた書きます。

あと、最近のマイブーム。「次にやることのリストを紙に書く」。よく「仕事を細分化してチェックリストに」ってのがあるけど、実際それをちゃんとやるのは無駄が多い。大まかに分けるだけで十分。手順は書かなくてもわかってるんだから。

細分化じゃなくて、次にやる項目を黄色い紙に太いサインペンで書きならべて、完了したら線を引っぱって消していく。崖をよじ登るときの足場って感じ。終わったら紙は丸めて捨てる。タッタカはかどってキモチイイです。なかなか次の作業に進まずにダラダラするのを防げます。

●花粉症の人へ、おすすめです!

花粉症がひどいとき、鼻に水を吸い込んでブーって鼻うがいをやるんだけど、水道水はカルキの刺激がきつくて、何度もやってると花粉症そのものよりツラくなってくる。あ、そうだ! カルキを飛ばした白湯で鼻うがいすりゃいいんだ! あと、浸透圧の関係もあるから、やっぱ生理食塩水的濃度の塩水だな。

塩をちょっと入れた白湯をペットボトルにいっぱい作った。鼻うがい、やってみた。大正解! 刺激がぜんぜんなく、ぬるっと洗えていい感じ!! これで鼻うがいしすぎてホゲホゲ気分になるのがなくなった! 今日はとても快適!大勝利!

あと、なんちゅうか、鼻の中に塩水が残ってる感じは、海で泳いだ後の感じを思い出すな。30数年も海で泳いでないな〜。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
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おかしいな、マルチスレッド方式のこと今まで何度も書いた気がするけどデジクリには一度も書かなかったかな? ところで、「立って仕事」は集中するための手段のひとつなんで、集中できてりゃ別に座っててもいいんです。立つこと自体が目的じゃないし。先日めちゃくちゃ集中した数日間は、気がついたら半分以上は座ってました。

●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」ver.2.0がリリースされました。
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「オフ」ではレスポンスが速くなるので、素早い演奏が可能になりました。
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■編集後記(03/28)

●五木寛之「親鸞 激動編」上下を読む(講談社、2012)。親鸞といえば浄土宗開祖・法然の弟子で「教行信証」を著した浄土真宗の開祖、というくらいしか知識がない。また、著者の最近は「人生論の人」という感覚でとらえていた。だから、正直あまり期待してはいなかった。こむずかしい宗教と人生の話はごめんである。本書では親鸞が35歳で越後に流され、42歳で常陸に移り住み、61歳で都へ戻るまでを描いているのだが、意外にも冒険活劇小説であった。このエンターテインメントはとても読みやすく、一日一冊で読了した。

主人公は「この親鸞の体のふかいところには、なにか自分ではおさえきれない放埒の血がうずいているらしい。それが無茶なこととわかっていても、そうせずにはいられないのだよ」と自らを語る通り、おそるべき修験の法力の持ち主・外道院と関わり、守護代屋敷に殴り込み、十悪五逆の限りを尽くす仮面の法師・黒面法師と対決したりする。ハイライトは、念仏に法力はない、天候気象を左右するような力はないと断定しながらも、雨乞いの祈祷師の役を引き受け実行するエピソードだ。果たして雨は降るのか?

一方では(本当はこっちが本筋だろう)、法然の念仏の教えをその地に根づかせ、広めてみせようと努力するが空回り気味である。親鸞は人々の目に見えるご利益だけの求めにどう対応すべきか迷い悩む。そして、なにごとも明快に語ることができない。主役がこれでいいのかと思ってしまうくらい説得力がないのだが、親鸞の語りは微かに心に響いてくる何かはある。念仏とはなにか、往生とはなにか、浄土とはなにか、亡き法然上人の言葉でなく、親鸞の言葉で語らなければならない。研鑽の末、後に「悪人正機」といわれる思想の糸口を掴んだところで終わる。冒険活劇パートはほとんどファンタジーかというくらいノリがいいが、思索パートは用心深く描かれていて味わい深い。続編を期待する。あれ、今日の新聞で今度は「新・幸福論」だって。もう満腹。(柴田)
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< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120326/1040208/
>
(NIKKEI TRENDY NET)
静かで居心地の良い「青山見本帖」のちょうどいいバランス

●「もっと真面目に勉強したのに!」と読みながら思った。今も勉強しなきゃと言い続けているのは、たぶん予知能力不足のため。記憶力が子供の頃から弱い。試験前の一時記憶だけは強かった。予習復習はしないが、授業中だけは真剣。理解すれば、理屈は忘れないが、用語はすぐに忘れる。ま、理屈わかってるからいいやと思っていたが、それではいけなかったのだ!

以前、吉井さんのOminiFocus話を読んで試してみたいと思いつつ、高額なので先送り中。ざーっと紙に書いて消す方法はよくやります。頭の中を整理するために。Toodledoへの入力すらしんどいぐらいの負荷の時とか、買い物リストとか。フォルダ(カテゴリ)やコンテキストを選ぶのすら面倒になるが、紙なら書く場所で区別できる。買い物リストはiPhoneで撮影して、スーパーで画像を見ながらカゴに入れていく。消し込みが必要なら画像の上に手書きメモのできるアプリで線を引けばいい。

最近再開したのはPomodoro。以前は25分が短すぎると思ったのでやめた。いまは集中力が続かず、25分がせいぜいな気がしてきたから。たとえばアプリ立ち上げに時間がかかると、時間の有効活用をとメールやニュースのチェックをしてしまう。ついでに別のことをして余分な時間を使ったり。戻る時には再度集中力が途切れた形。うーん、ちょっとでも早い新しいMac買うかな。で、一度試してやめたPomodoroに。使っているアプリは「Pomodoro Time Management」。無料のLite版あり。このアプリの何がいいって、チクタク音。ターイムショーックのあの緊張感を味わえる。苦手な仕事をする時のスタートダッシュに強いのだ。休憩時間にはこのチクタク音はさせないようにしていて、鳴ると仕事タイムなのだと思い込ませている。5分休憩が長過ぎて、その間も何かしちゃったり、乗ってきたらそのまま続行しちゃうので、なんちゃってPomodoro。単にチクタク音が欲しいだけかも。(hammer.mule)
< https://bn.dgcr.com/archives/20080213140100.html
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恐怖のGTDツール「OmniFocus」/吉井宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20091216140200.html
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OmniFocus復活とBento3/吉井宏
< http://www.omnigroup.com/products/omnifocus/
>
OmniFocus
< http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0606/27/news003.html
>
はじめてのGTD
< http://stack3.com/old/pomodoro_technique.html
>
Pomodoro Techniqueの日本語解説サイトがあった
< http://itunes.apple.com/jp/app/id323224845?mt=8
>
Pomodoro Time Management Lite