[3243] アウトソーシング・センサー

投稿:  著者:


《ヘンにリア充だからなぁ〜》

■データ・デザインの地平[17]
 アウトソーシング・センサー
 薬師寺 聖

■クリエイター手抜きプロジェクト[313]FinalCut Pro 7編
 オリジナルのフィルタを作る(4)
 古籏一浩

■エンドユーザー大変記[23]
 海の向こうからやってくる"絆"
 ジョニー・タカ

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■データ・デザインの地平[17]
アウトソーシング・センサー

薬師寺 聖
< https://bn.dgcr.com/archives/20120409140300.html
>
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●小さく見積もられ過ぎている、ヒトの多様性

msnのニュースを見ていると、毎日のように痛ましい事件(とくに、児童に対する)の情報が目に飛び込んできます。そして、それらの記事の中では、必ずといっていいほど、次の3つの問いかけがなされています。しかし、これらの問いは、問いに終始しており、了解可能な答えを見い出すことはほとんどありません。

(1)なぜ、そのようなことをしたのですか?

ベンジャミン・リベットの実験が物語るように、自発的な行為が脳内で無意識に起動するのだとしたら、この問いに対する答えは見い出せるのでしょうか。「制御できる状態にあった」にもかかわらず「制御できなかった」と言えば、ツジツマがあっているように聞こえます。なぜなら、前者の後に後者が発生しているからです。しかしながら、この問いには、後者が時間的に先である可能性が含まれていません。

(2)傷つけた相手を愛していないのですか?

問われている人は、ある時点では他者を愛していても、別のある時間には、メモリが自分の感情で占有されていたのかもしれません。また、問いを発している人の「愛」と、答えをもとめられている人の「愛」の概念が、同じでなければ、この問いは無効です。

(3)相手が怪我するとは思わなかったのですか?

問いを発している側は、特定の行為が相手を傷つけることを推察するスキルがあるから問いを発しています。が、「『相手が傷つくという計算結果が返されない脳がありうる』ことを推察する」スキルを持ち合わせていないのかもしれません。

我々は、ヒトの多様性をずいぶん小さく見積もりすぎてはいないでしょうか。かくいう筆者も(地球の人口からすれば)微々たる交流をもとに、自分の脳内にヒトの標準型を生み出し、ステレオタイプを疑うことをおろそかにしがちにはなりますが。

これらのニュースを見ていて筆者がしばしば感じるのは、問題の原因の何割かは、これら3つの問いが言及する「ヒトの(傷つけるような行動をとるかどうかという)判断」よりも手前にあるのではないか、ということです。それは、判断の元となる情報の受信に由来しているように思われます。

●正確な処理には、正確な情報の受信が必要

我が国の厳しかった時代に人生を送り、多くのものを学びとっているであろう人々の中に、次世代の未来など何も考えていない姿勢をかいま見ると、正確な情報の受信(脳への入力)の重要性を思わずにはいられません。

ヒトを深めるのは「経験」そのものではなく、「経験から感じとった情報に基づいて考える行為」であると気付かされます。10の経験を1にしか感じなければ、どのような凄絶な経験をしても深い自省は生じず、気付きには至らないのではないでしょうか。

経験から気付きを得るには、まずは、経験を構成する情報が損なわれずに入力され、検討のもとになる情報として蓄積される必要があります。それには、情報を取得する人体のセンサーが正しく機能しなければなりません。

たとえば、ある人が知人から「近くの借地で栽培したトマトを食べたけれど、ちょっと酸っぱかったのよ」という言葉を聞き、トマトの「赤」と「近く」という情報のみを取得して蓄積し、欠落した情報を想像で埋めて、「『近く』のスーパーで売ってる『赤い』りんごはとてもまずいので、あのスーパーでは買わない方がいいみたいよ」とツィートする、という状況を想像してみてください。この人は、親切心からツィートしているので悪い人ではありませんが、社会的に見れば困った人ではありませんか。

これは軽微な例をあげたにすぎません。言葉という、書けば反芻することも可能な情報の例でしかありません。入力される情報が、言葉ではなく、他者の感情という形にできないものであれば、問題は一気にややこしくなります。

もし、この例のように、情報の取得時にエラーが発生しているにもかかわらず、当人はそれに気付いておらず、とはいえ結果的にその言動が他者の権利を害した場合、刑罰の対象となるかもしれません。そして、誤動作の可能性を孕む脳は、内省を促す環境に置かれたり、多数の親切な人々とふれあうことによって、その機能を変化させるよう期待されるでしょう。

しかし、エラーが、情報の入力、情報の取得、変換、判断の元となる価値観、その価値観を作り上げた環境要因、記憶(※1)、制御の判断、判断の実行など、いくつもの段階のうち、あきらかに情報の入力の段階で生じているのであれば、近未来の技術はこれを支援することができるでしょう。

●ヒトの受信機能を代行するセンサー

情報がヒトの内部にあるとき、つまり情報受信後の処理においてバグが生じているなら、エンハンスメントに伴う問題は科学と医学と哲学の範疇です(※2)。

エンハンスメントの対象は脳内の、記憶、判断、サーボ(制御機構)などに関わる部位であり、その方法として考えられるのは、ハードウェアの調整(投薬)、ハードウェアの置き換え(移植)、外科手術による装置の埋め込み、心身に影響を及ぼす外部からの信号など、侵襲的なものだからです。

しかし、情報がまだヒトの外部にある時点で、つまり情報が脳に届く前の段階でエラーが生じているのならば、これは技術の範疇です。次のように、ヒトの感覚器官の持つ機能を、センサーに代行あるいは補完させ、取得した情報を外部で一度処理してから取り込む、という方法が考えられます。

(1)情報を増幅する
他者の悲しみ、苦しみ、怒り、怯え、やるせなさなど、特にネガティブな信号を増幅します。それらの感情が軽く見積もられてないがしろにされることを避けられるかもしれません。

(2)情報を整流化する
相手の感情が強烈であればあるほど報酬系が働いたり、情報に尾ヒレを付けたり、深読みしすぎる恐れがある場合、情報を整流化します。

(3)情報を補正する
欠落の予測される情報を、あらかじめ補正します。

(4)行動予測をフィードバックする
情報に対して起こすであろう行動を、鏡のように映し出して(※3)フィードバックします。自分の行為を客観的に見られるかもしれません。

(5)行動の社会的な結果を告知する
行動の結果をシミュレーションします。不利な状況になることを事前に知らせることで、制御機構が働くかもしれません。

(6)感覚情報を具現化する
情報を身体の動きに変換して伝えます。技術的には、静的な脳波センサー(※4)と、動的なKinect(※5)の組み合わせを想像してください。
たとえば親が叩こうとした時の子供の悲しみをセンサーが取得して伝え、それでもなお親が行動を起こそうとすると、その行動を親が自分自身に対して行ってしまうような錯覚を与えるというものです。

我々の何割かは、運転時に「メガネ」をかけます。その義務は、基準となる視力に届かない場合に限られます。

同様に、ヒトの感覚器官を補うセンサーの搭載された端末を装着するのであれば、マイナスをゼロにするエンハンスメントに限定して検討すべきでしょう。つまり、他者の生命を危機に晒したり、QOLを損なわないようにするという目的以外での検討には慎重でなければなりません。

その際、問題となるのは、エンハンスメントによって消滅する恐れのある個性の扱いです(※6)。個性に疲弊する周りの者はエンハンスメントを希望し、個性の結果を享受する国家はエンハンスメントの部分的な解除をもとめ、両者が衝突することになりかねません。

「他者の感情を受信する作業をセンサーにアウトソーシングさせる」という行為を肯定する人々は言うでしょう。計算をソフトに、記憶を検索エンジンに、多言語の習得を翻訳ソフトにアウトソーシングしている状況と、どれほどの違いがあるのかと。一方、否定する人々は言うでしょう。ヒトの心と業務を同じ土俵の上で語るべきではないと。

もっとも、そのような議論以前に、なにを基準とするかという定義、それを定義する機関、基準を測定する装置の開発、測定する人材の数の確保、ゼロをプラスにするエンハンスメントが持ち上がった場合の規制方法など、多くの課題があり、技術的に可能性があったとしても実施の可能性があるというわけではありません。

●もとめられる3つの標準化仕様の策定

他者の感情の受信と、自分の感情の発信では、4つの組み合わせができます。「他者の感情は受信するが、自分の感情は送信しない」ことはプライバシーの問題を引き起こしますから、送信と受信はセットとして考えられるでしょう。

相手と自分の両方の感情を取得するセンサーを搭載し、前述の(1)〜(6)までの機能を持つ端末が出現すれば、当然のことながら「運転免許の基準に満たないからメガネをかける」ヒトだけではなく、「伊達メガネをかけたい」ヒトも出現します。

それらの人々が増えると、どうなるでしょうか。社会的な要請がないにも関わらず、感情の交換が始まってしまいます。これは、ゼロからプラスへのエンハンスメントにほかなりません。

ヒトは、労働を電化製品に任せるような気軽さで、自分の感覚をセンサーにアウトソーシングしてしまうかもしれません。互いの息や視線、端末を握る手の温度や湿度、端末同士の距離、そして会話の内容や声のトーン、脳内のイメージ(fMRIスキャナーの小型化という問題が横たわっていますが)を受信し、増幅し、変換し、円滑な人間関係を築くために、センサーを使うようになるでしょう。

そうなった暁には、次の3つの世界標準化仕様の策定が課題となります。

・個人識別用の言語の策定

感情のようなきわめて短時間で移り変わる情報のリアルタイム処理では、処理対象の情報が他者の情報なのか自分の情報なのかを区別するための、正確なメタデータが不可欠です。そうでなければ、自他の感情が混在してしまいます。センサー情報を定義する仕様が必要です。

・感情を表現する言語の策定

万人のゴールデンルールは異なります。言語の翻訳における辞書と同様の役割を果たす、感情のデータベースを記録するための共通言語が必要になります。たとえば相手の悪意が、友好的な感情として伝わってはなりませんし、その逆もしかりです。

既に感情表現の共通言語は、閉じられたコミュニティの中で自然発生しています。たとえば、相手が(^^)と返せば、我々は相手が喜んでいると捉え、相手が orz と書けば、気の毒な状態であると捉えます。これは、感情を交換するための、一種の言語だといえるでしょう。

・改ざんをモニタリングするための仕様

(そのようなことが可能なのかどうかは分かりませんが)感情を装ったり、急激に変化させることができるヒトがいる場合、端末間だけでなく、有機的なヒトの間でのセキュリティの問題が生じます。感情の偽装や変化をモニタリングするための仕様が必要になります。

もっとも、いくらセンサーが情報を正確に取得し、計算機がそれを正しく処理して伝えたとしても、それらの情報に基づいて判断をくだし、言動に移すのはヒトです。相手の苦痛を歓迎する脳への対応といった問題は残るでしょう。

●センシングした他者感覚のネットワークによる共有

いずれセンサーを搭載した端末がウェアラブルになり、さらに小型化して携行がいっそう容易になった時、端末は、我々の行動規範のフレームワークとなるでしょう。端末に搭載された感情と行動規範のデータベースを参照して返された結果をもとに、他者との関わり方を判断していくようになるでしょう。

どのような技術進化にも、メリットとデメリットがあります。人間関係が味気なくなる可能性がある、ドラマが生まれなくなる、というデメリットが考えられる一方で、距離を縮めると良い結果をもたらさない相手を(あるいは逆に、自分が相手に合わないケースも含めて)検知できるというメリットも考えられるでしょう。

さらに、機器が進化して、侵襲と非侵襲という言葉すらなくなった暁には、センサー同士は自動通信し、我々の感情という情報はネットワーク上に展開されるようになるでしょう。我々は、ネットワークの中の感覚の一つになるのです。

我々が、機器やインターネットを「使っている」と自覚している間は、情報の流れる方向も、「その情報が誰のものなのか」も把握できます。しかし、ヒトが、ネットワークを構成する「ノード」から、ネットワークの「シナプス」になった時には、我々デバイス同士が自動的につながります。それはもはや、端末を介した情報のやりとりではありません。

センサーがとらえた無数の異なるデバイスの感覚がネットワークの中を往来し、他者の感覚は自分の感覚となり、自分の感覚は他者の感覚となり、まるで、他者の脳を構成する分子が、自分の脳を構成する分子と入れ換わったかのような感覚を持つことになるかもしれません。

センサー技術は、ヒトを有機的に結びつけ、文化的な差異や、ゴールデンルールの差異を埋める役割を果たす起爆剤となる、果てしない可能性を秘めているといえるでしょう。


※1 記憶を回復し増強する脳皮質神経系の補完という試みが、既に現実のもののようです。
< http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21677369
>

※2 「暴走する脳科学 哲学・倫理学からの批判的検討」河野哲也 光文社新書、「脳のなかの倫理 脳倫理学序説」マイケル・S・ガサニガ、梶山あゆみ訳 紀伊国屋書店

※3 自分の声と顔で26か国語を話す通訳アバター技術、マイクロソフトがデモ
< http://japanese.engadget.com/2012/03/12/26/
>

※4 植物状態の患者における複雑な脳活性化を脳波で検出
【原題】EEG Detection of Complex Brain Activation in Vegetative Patients
Journal Watch Hospital Medicin(2012. 3. 13)
< http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/jwhospital/201203/523772.html
>
(日経メディカル オンライン、会員限定記事)

※5 Kinectで操作する安川電機の次世代ロボット「SmartPal VII」
(DIVINFO TV)
< http://jp.diginfo.tv/v/11-0248-r-jp.php
>

※6 筆者のアルバム「Change The Brain」では、エンハンスメントの問題を描いています。
< http://listen.jp/store/album_451182091068.htm
>

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※「データ・デザインの地平」第15回の最後に書いた「ノンデザイナーのデザイン実務」は、この連載第4回目で解説しています。

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【薬師寺聖/個人事業所セイザインデザイン】
個人事業所 < http://www.seindesign.net/
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ブログ < http://blogs.itmedia.co.jp/seindesign/
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PROJECT KySS < http://www.projectkyss.net/
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< infosei@seindesign.net >

絵・音・詩・コードを扱うフリーのクリエーター、思索家。
科学技術や医療・福祉分野のXML案件に実績があり、XML関係の執筆、多数(PROJECT KySS名義)。四国在住。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev
(Oct 2003-Sep 2012)

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■クリエイター手抜きプロジェクト[313]FinalCut Pro 7編
オリジナルのフィルタを作る(4)

古籏一浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20120409140200.html
>
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FilanCut Proでオリジナルフィルタを作成するシリーズの最終回です。今回は、映像の上に中心線を描画するスクリプトです。これまでは四角形を描画しましたが、今度は線を描画します。実際に中心線を描画するスクリプトが以下になります。


scriptid "GreenLine"
filter "十字線";
group "自分のフィルタ";

input borderWidth, "線幅", slider, 1 , 0, 100;
input borderColor, "線の色", color, 0 , 0, 255, 0;

code
point pt1,pt2;
float x,y;

Dimensionsof(dest, x, y);
// 縦線
pt1.x = 0;
pt1.y = -y/2;
pt2.x = 0;
pt2.y = y/2;
Line(pt1, pt2, src1, borderColor, borderWidth);
// 横線
pt1.x = -x/2;
pt1.y = 0;
pt2.x = x/2;
pt2.y = 0;
Line(pt1, pt2, src1, borderColor, borderWidth);
blend(src1, src1, dest, 50);


線はあらかじめ座標点を示すpoint型の変数を用意しておきます。線は2つの座標点が必要ですから、ここではpt1, pt2としています。このpt1のx, yプロパティに座標値を設定します。

今回は映像の端から端まで線を描画するのですが、肝心の映像の幅が分かりません。ちなみに、-9999とか9999など完全にはみだす数値を指定し線を描画させてしまう方法もあります。

とは言っても、映像のサイズが分からないと不便なことは多々あります。FXScriptでは、映像の幅をDimensionsof()で取得することができます。最初のパラメータには取得したい映像ソースを、2番目には横幅を入れる変数、3番目には縦幅を入れる変数を指定します。あとは、変数を参照して線の座標を設定すればできあがりです。

なお、FinalCut ProのFXScriptで作成されたプラグインは以下のサイトにたくさんあります。
< http://audience.studio-web.net/
>

【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

東京では桜が咲いているようですが、長野県塩尻市ではまだ梅も咲いてません(家にある梅や周辺の梅)。桜はもちろん咲いてません。とりあえず咲いているのは福寿草、水芭蕉、座禅草くらいです。例年よりも、春の訪れがかなり遅いみたいです。

2006年から撮影している(道路)景観アーカイブに、今年撮影した映像を追加しました。その映像に関しては★をつけてあります。というか、★を付けないと撮影した本人も分からない状態。

・(道路)景観アーカイブ
< http://www.openspc2.org/travel/
>

・毎度おなじみASCII.jpの連載
「Android 4の新機能でカメラWebアプリ作ってみた」
< http://ascii.jp/elem/000/000/683/683444/
>

・AndroidのためのHTML5本格アプリ開発【発売中!!】
< http://www.amazon.co.jp/dp/4897978971/
>

・新標準HTML5 & CSS3辞典【発売中】
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844331752/
>

・Google API Expertが解説するHTML5ガイドブック
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844329278/
>

・改訂5版JavaScriptポケットリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4774148199
>

・10日で覚えるHTML5入門教室
< http://www.amazon.co.jp/dp/4798124184
>

・ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/
>

・クリエイター手抜きプロジェクト【2011年分まで用意しました】
< http://www.openspc2.org/projectX/
>

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/
>
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。

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■エンドユーザー大変記[23]
海の向こうからやってくる"絆"

ジョニー・タカ
< https://bn.dgcr.com/archives/20120409140100.html
>
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最近、Facebookからの「Facebookで友達と再会」に加え、Google+からも「知り合いの可能性のあるn人のgoogle+ユーザー」というメールが送られてくるようになった。

Facebookはアカウントを作った以降は全くほったらかしである。一方で、自分のあまりの非リアぶりに愕然とした次第でもある。

それに加え、登録できる学歴が高校からであり、それ以降の職歴については未だに守秘義務もあるため、うかつに登録できない面もある。出身校の偏差値から見ると、とてもFacebookを使うとは思えない。よくてmixi、あるいはモバゲー、Ameba止まりだろう。

更にGoogle+になると、Googleアカウントを持ってないとヒットしないため、いっそう確率は下がる。

〈参考〉

◆Google、新規アカウント作成ページを刷新 Google+にも自動で加入
(ITmedia ニュース)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/23/news025.html
>

ここまで来ると"アメリカに絆を押し付けられている"感じになるため辟易してしまう。

もともとFacebookにしろ、Google+にしろ、UIが非常に使いづらい。mixiやpixivに慣れた身となると、縦型のUIは文字が小さい上にどうも馴染めないのだ(Google+はまた別の理由があるが、それは省く)。twitterもUIが刷新されてやっと慣れてきたばっかりだ。

mixiだと、自分の過去に踏み込まなければいいし、twitterではツイートを非公開にする、アカウントを別に立てるなりすればいいのだが、Facebookだとそうもいかない。

極端な話、使わなければいいのだが、別の仕事などで使わざるを得ない場合、どう過去を知られず、悟られずに使うことになる。

最近になって、"ソーシャルメディアを消極的に使う"という見方が増えてきた。いわば"仕方なく使う"という感じだろう。

◆3分LifeHacking:実名登録必須なFacebookを、できるだけ消極的に使う方法
(誠 Biz.ID)
< http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1203/23/news101.html
>

◆そろそろ脳内ビジネスの話をしようか:Facebookが嫌いな理由(前編)
(誠 Biz.ID)
< http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1203/27/news100.html
>

如実に表しているデータがある。

◆SNSで「何でもシェア」に抵抗75%--"シェア疲れ"が明らかに
(CNET Japan)
< http://japan.cnet.com/news/society/35015683/
>

◆キャラが違う、リア充を演じる--Facebookユーザーの7割がストレス
(CNET Japan)
< http://japan.cnet.com/news/society/35015914/
>

あまり自分の行動を表に出したくない、されど証拠を上げておかないと後で"ステマ"扱いされるかもしれない─ただブログで編集したりするのは面倒─ということが繋がるだろう。

更にキャラを演じなきゃいけない、あまり表立ったことを書けない、知り合いがネット弁慶だった─どうすればいいのか。

"絆"とは別に逆ベクトルで乖離が進んでいる。人とゆるく付き合える、いったいその着地点はどこにあるんだろうか。

自分の場合はどう見られているか。以前言われたことでは、
「ヘンにリア充だからなぁ〜」。
そうか、そう見られてたか、と、ハッとした次第である。

【ジョニー・タカ】johnnytaka32(a)gmail.com

1976年、横浜・関内で生まれ、上州と越後の風を受けて育ち、来世でもFUNKを踊り続けるフリーランサー。ヴァーチャル・キャラクターに曲を付けて選曲を展開する"コンピレーション"を1998年から行っている。2012年はようやく発売されたPSPソフト『フォトカノ』のコンピレーションを展開予定(と言っても勝手にやってるだけです。それを続けて14年目)。PS3でも『THE IDOLM@STER2』が発売されたので、そちらの選曲作業も始めてます。
< http://music.ap.teacup.com/cafedejohnny/
>

日常ブログ < http://ameblo.jp/johnnytaka/
>
ツイッター < http://www.twitter.com/johnnytaka1962/
>

○最近、私もちょっとしたサービスを使ってみた。
Twilog
< http://twilog.org/
>

要はツイッターまとめである。他のブログサービスでもツイッターまとめ機能はあるが、画像までまとめてくれるのはいい。結局、シンプルなのが一番強いのではないだろうか。

アメブロ自体も運用の見直しを考えている最中なので、どう棲み分けていくかも頭の中で考えている。

○【超速報】エイプリルフールネタ合戦まとめ 2012年も盛り上がっていこうぜ!(ねとらぼ)
< http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1204/01/news004.html
>

去年の今頃は自粛ムードだったので却って気合の入りまくったエイプリルネタが多かった。行政の長が「すべての行事を自粛しろ」と喧伝する反面、逆手に取って「食べて復興・飲んで復興」というアンビバレンツな側面も垣間見えた。結局消費増税はする流れになってしまったが、"簡単に取れるところから取る"という考え自体が安直な気がする。

○エイプリルフール、そして技術の無駄遣い:童心に返る──春のおばかモノづくり祭(@IT MONOist)
< http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1204/01/news001.html
>

横浜の企業がとにかく多い。どこかC調な(古いな)市民性があるので、こういうおバカな企画に乗って自社の技術力をアッピールするのが"らしい"。

○5分で分かった気になるアキバ事情:CPUとGPUが"次"に進んだ3月のアキバ
(ITmedia +D PC USER)
< http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1204/03/news078.html
>

石(CPU)だけ変える! そういうのもあるのか! とりあえず、以前買った650W電源がもったいないし、いい加減2014年対策を考えておかないと...。

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編集後記(04/09)

●惠隆之介「新・沖縄ノート 誰も語れなかった沖縄の真実」を読む(WAC、2011)。帯には「私は殴り殺される覚悟で本当の沖縄を書いた!」とある。筆者は地元の琉球銀行に就労し将来を嘱望されていたが、2000年4月、基地政策の混迷を座視できず正論を展開したところ、退職に追い込まれた。その背景には、国家が基地反対運動を補助金で鎮めるべく、無制限な沖縄宥和策に転じたことが主因だった。そして今は、絶えず言論弾圧と戦いながら大学で教鞭をとっている。

いや、本当によく書いてくれた。心ある沖縄県民はそう思うだろう。「沖縄に過重な基地負担を強いている」というプロパガンダに呪縛されていた日本人(もちろん、わたしも)にとって、沖縄県民に抱く一種の贖罪感が霧散する本である。たとえば、在日米軍基地の78%が沖縄に集中する──この数字は虚構である。正確には24.5%である。分母に佐世保、横田、岩国、横須賀などの自衛隊との共有の在日米軍基地を含まないという作為があるのだ。78%とは米軍専用施設のことを指す。これを知って金縛りのひとつは解けた。

日米両国政府は15年前に、県内移設を条件に普天間基地の返還と、これに伴う基地再編(縮小)に合意した。ところが仲井間弘多沖縄県知事は県外移設を頑に主張している。民主党政府はこの貧相な老人に対して常に平身低頭で理解を求めているが、尊大な態度で応じてまったく聞く耳を持たない。ことは国の存在を左右する国防や外交政策である。一地方知事が容喙すること自体、大いなる異常である。国家の専管事項への侵害行為ではないか。しかもこの知事、中国に対しては平身低頭なのである。

基地問題を担保にして国政に発言力を持ち、同時にさらなる振興策を引き出そうとする沖縄流の伝統的政治手法がここにある。歴代知事の変節ぶりを知ると、「誠意を尽くせば相手は分かってくれる」という日本式行政は、沖縄には通用しないことが明白だ。もちろん、無制限に補助金を拡大して沖縄のご機嫌取りに終始した国家にも重大な責任がある。いま日本は国家として最大の危機を迎えている。その焦点が沖縄である。地方分権の美名の下に、これ以上沖縄を放任するのは危険である。本書を読むと、問題の解決は実に単純であることがわかる。民主党消滅後の政権が一気に片づけるのを期待する。だから、解散総選挙が急がれるのである。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898311644/dgcrcom-22/
>
→アマゾンで見る(レビュー8件)
< http://www.gizmodo.jp/2012/04/genga.html
>
「大友克洋GENGA展」レポート(GIZMODO)

●「自分の声と顔で26か国語を話す通訳アバター技術」すごい! いろんな国の人と会話できるようになるね。生活や仕事、いろんな分野で一緒に生きることになるのかな。ヒトの多様性の件もあるし、暗黙の了解は通用しなくなるので、アメリカ並にルールを明文化する必要があるね。/ばたついているうちに桜が満開だった。浦島太郎の気分。うちの胡蝶蘭が咲いて喜んでいたら、外では桜が咲いていたなんて!/「リア充を演じる」? その目的は? リア充と見られて何になるのさ? 自分を裏切ることになってしんどいぞ。まぁ、演じるパワーがあるのが羨ましい。それを糧に本当に充実させたっていいんだし。いまの私は自己PRするパワーすらない。パワーがないのも個性さ(笑)。

最近忙しかった。食事は外食にお弁当、冷凍食品。自炊はというと、体力が落ちていて、生協の簡単料理頼みだったり、お鍋だったり、肉やお魚をそのまま調理したりの手抜き。冷蔵庫に入れていたのに、じゃがいもから芽が出ていたよ。「芽が出やすい春先や、大量に手に入ったときは、リンゴを1〜2個一緒に入れると、リンゴからでるエチレンガスの作用でじゃがいもの萌芽を防止することができます。」と書いてあった。入れていたけど芽が出たよ......。(hammer.mule)
< http://www.o-e-c.net/syokuzai/jyagaimo.htm
>
じゃがいもの保存法
< http://m2.cap-ut.co.jp/fes/
>
まにフェスは今週土曜日!