[3264] 金環日食いかがでしたか?

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《至福のときが続いています。うふ。》

■気になるデザイン[77]
 やっぱり特殊印刷が好き
 津田淳子

■装飾山イバラ道[98]
 アメリカン・アイドルシーズン11を見る
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[77]
 金環日食いかがでしたか?
 岡田陽一




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■気になるデザイン[77]
やっぱり特殊印刷が好き

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20120522140300.html
>
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先週は、引っかかっていた本がようやく校了し、2か月ぶりくらいに書店をなめ回すように、心置きなく時間をかけられる至福のときが続いています。うふ。

そんな中、もうたまっていたストレスを発散するがごとく本を買いまくっていますが、そうして買った本から気になるブックデザインの本を二冊、今日もご紹介します。

一冊目は『悲鳴伝』(西尾維新著/講談社/1300円+税)
カバー&表紙デザインは坂野公一さん(welle design)、ブックデザインは熊谷博人さん、釜津典之さん。
< http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/1204/nisioisin/
>

新書なのに、なんて贅沢なカバーなの!!! 最初見たときに、もう驚きました。カバーのベースは白、そこにシルバーの線がランダムに走り、タイトルはレッドメタリックの箔。そのタイトルはもちろん、著者名や他の文字などもすべてエンボス加工が施され、とにかく「力入ってる!」というパワーみなぎるカバーなのです。

< https://bn.dgcr.com/archives/2012/05/22/images/120522_102229 >

私の文章じゃ伝わらないので(開き直り)、写真も付けてみました。このタイトルや著者名のぷっくり感、すてきです。

通常、こうした銀や他のメタリック色がいろいろ使われているカバーは、ベースの紙にメタリックペーパーを使い、銀や他のメタリック色に見せたいところだけを抜きにして、あとは白で潰し、上から色を乗せる、という方法でつくられることがほとんどだと思うのですが、この本は違う。

カバーの紙自体は、普通の白い紙。そこに「コールドフォイル」もしくは「インラインフォイル」などと呼ばれる加工を施すことで、銀や赤いメタリックを表現しているのだ。

このコールドフォイル、聞いたことがない方も多いと思いますが、オフセット印刷機で箔押しもできるという、なんともすごい加工。簡単に言うと、オフセット印刷機で糊を印刷し、そこに箔のシートを重ね、剥がす。すると糊がある部分だけ箔が残り、その後そこにCMYKなどの色を重ねて刷ることができるという技術。

普通の箔押しが、高熱で押すのに対して、こちらは熱はかからず糊で付けるということから「コールドフォイル」と呼ばれたり、オフセット印刷機の中で(専用の箔ユニットがついている印刷機じゃないとできないけど)箔が加工できるということで「インラインフォイル」と呼ばれたりしている。

5年くらい前から日本でも加工され始め、箔の上から印刷ができる。それも(色数次第ではあるものの)箔+色印刷が一度でできてしまうということで、今までの箔押しとは違った表現ができると、業界では話題になった。

ただ、従来の箔押しと違って、コールドフォイルは物理的に「押す」わけではないので、光沢感や平滑さは、従来の箔押しとは違った感じになる。

と、熱く加工を説明してしまったが、とにかく、銀と赤メタリックを同時の表現し、かつ白い部分は紙白のまま。その差が際立ち、パキッとソリッドなカバー。その上、細かなエンボス加工が(見当精度がすごいなぁ)スキなく入って、いやぁ、「生きることは戦いだ」というカバーに入ったキャッチコピーの世界観を、さらに高めている感じがめちゃくちゃ伝わってきます。うーむ、いい!

今回のもう一冊は、『三等星のスピカ』(イシノアヤ著/講談社/590円+税)装丁は吉永祐介さん(solla inc.)。
< http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000005902
>

先ほどの『悲鳴伝』とは真逆と言っていい本書のカバー。茶色い包装用紙(未晒クラフト紙)にマンガのコマが刷られたシンプルなビジュアル。でも、ここに装丁者のこだわりががんがんに見える。

ベースの紙が茶色なので、白を表現するには印刷で白を刷る必要がある。通常、オフセット印刷で白を刷ると、かなーりささやかな白しかでない。そこで、予算とか技術的な壁とかと戦いながら、できるだけ二度、できればそれ以上、白を刷り重ねて、白さアップさせたい、と思うのがデザイナーの常。でも、だいたいは予算と技術のハードルの前に、二度刷りできればいい方、という結果になる。

でも本書、確かめたわけじゃないけど、二度刷りではない。最低でも三度、それも通常の油性オフセット印刷ではなく、インキを紫外線を当てて乾かすUVオフセット印刷で白を刷り重ねているはず(一般的に、UVオフセットの方が、白が濃くなる傾向が強い)。

その刷り重ねのお陰で、まるでスクリーン印刷したかのような見事な白が表現されているのだ。

このカバーを見たとき、「おお、同志よ!」と思ってしまった。というのも、来月初旬に発売する『デザインのひきだし16』という、私が編集している本で、この白インキをさまざまにテストした特集「白オペークを極める」という記事を掲載しているのだ。

刷り重ねると本当に驚くべき白を表現できたりして、でもそれには技術の壁もあったりと、本当に「研究」と言えるような数か月間だったので、その後このカバーを書店で見つけたときは、感慨一入でした。この装丁家の方に、一度お目にかかってみたい。

というわけで、今回は、特殊印刷加工がされた本が目についた週でした。どちらもすっごくいいので、みなさんも書店に行かれた際には、ぜひ実物を見てみてくださいませ。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko
デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/
>

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< http://www.graphicsha.co.jp/book_data.php?snumber3=1179
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■装飾山イバラ道[98]
アメリカン・アイドルシーズン11を見る

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20120522140200.html
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毎年楽しみにしている「アメリカン・アイドル」も、今年でシーズン11になった。ジェニファー・ロペスとスティーブン・タイラーも、すっかり審査員として堂々とした存在感を放っている。番組自体の完成度もさらに増している。

●発掘しっぱなしにしない試み

新しいシステムが定着してきて、変わったのは候補者を「育てる」努力を番組が担うことに積極的になったことだ。

毒舌審査員のサイモンがいた頃には、候補者たちは自分で選んできた曲を、自分でコーディネイトした服を着て歌っていた。全力を出して全米の視聴者に向けて歌った後に「なんでこんな誰も知らない曲を選んだんだ」「そのドレス、美人コンテストかと思ったよ」とキツい一言を大勢の前で言われて傷つくのを見るのは辛かった。

わざわざ時間をかけて約10万人から選び抜いた10数名が、人前で歌うチャンスを本人の選択だけに委ねるのでは、番組にとっても本人にとってもリスクが大きすぎたのだ。

候補者に「今日は失敗だったね」と簡単に言ってきたのが、番組にとっても損失だと気づいて大きくテコ入れをしたのだろう。すごくおっきな金の玉子が、手から滑り落ちて割れるのをただ見ていて良いわけがない。発掘したからには一人一人の能力を大切に伸ばす責任が番組にはあるのだ。

最近は、本人が選んできた候補曲の中から個性に合ってステージ映えしそうな楽曲を、プロのアドバイザーが選んでくれる仕組みに変わった。さらに、実際に歌わせて曲のアレンジについても指導し、見せ場を盛り上げるように調整していく。

衣装も本人まかせではなく、今回はデザイナーズブランドのトミー・ヒルフィガーが衣装提供をしていた。なんと番組中にはトミー・ヒルフィガー本人からアドバイスを受ける機会があり、おしゃれについても万全の体制となった。

「あの候補者? 歌はうまいけど服装の趣味がイマイチね」と言われなくて済むし、センスのある人はもちろん認められ、そうでない人もそれなりに安定した画面映りが確保されたのだ。

素のままの魅力を審査するのは地方予選やハリウッドまでで、それ以上を勝ち抜いてきた候補者には、磨きをかけてステージに上がらせるべきであるのは当然と言えば当然かもしれない。実際のプロの歌手たちだって、プロデュースの方法次第で人気が出るかどうかのかなりの部分がかかっているものだ。それは日本の音楽業界の場合を見ても同じだしね。

●それでも肝心なのは本人の意識

候補者本人の特性を、プロの目が育てていく。ただ、本人が「自分をわかっている」かどうかで、磨いた時の光り方は大きく違うようだ。周りからのアドバイスに流されて振り回されてしまう候補者もいれば、参考にすべきポイントをうまく掴んで波に乗っていける候補者もいるのだ。

実は「ホンモノ」は常に「自分」という芯がしっかりしていて、その自分の耳が聞くべき意見を判断しているのだということを、週を追うごとに気づかされるような気がする。こういう能力に年齢は関係ない。

そして三人の審査員が決めていた候補者の絞り込みが、全米投票に切り替わるトップ13になると、どれだけ固定ファンを掴んでいるかも大切になってくる。毎週パフォーマンス披露の日、結果発表の日と2日のオンエアが続くシステムも、アメアイに夢中にさせる効果を生んでいると思う。週に2回も見ている番組なんてそんなにないだろう。

私がこれを書いている頃は、トップ5まで絞り込まれているところ。ここまで来たら、もはや誰が落ちても不思議はないし、優勝を逃したとしても複数の候補者が歌手としてデビューできるだろう。現在の私のお気に入りは、男性のフィリップ・フィリップスと、女性ではジェシカ・サンチェス。フィリップは名前がフィリップに「ス」がつくかつかないの違いで、2回連続するというのがおもしろい。

彼は低音でワイルドな声で独特の感性を持った候補者(イケメン)だ。「フィリップ・フィリップスが今週も落ちませんように」と、祈りながら結果発表を見守ってきた。全米の電話投票は一人何回でもかけて良いらしく、熱心なファンの投票合戦が勝敗を決めるのだと思う。

ここ数年では女性ファンの圧倒的ながんばりによってか、男性候補者の優勝が続いている。しかしながら、優勝後に大スター化したのは女性の方が多いのがこの番組の難しいところかもしれない。

女性優勝者にはケリー・クラークソン、キャリー・アンダーウッド、ファンテイジアなどがいる。そろそろ女性の優勝者が紙吹雪を浴びるのも見たい気がするけれど、既に私の頭の中の妄想ではフィリップ・フィリップスが紙吹雪を浴びているのが見えている(笑)。優勝が決まるまでは落ち着けない日々だ。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

Apple TVがうちにも来た。もっぱらiPadで見ていた猫動画などを大きなテレビに映して、だんなさんにも見させるために使われている。人はなぜ自分でみつけた動画を人に見せたいのだろう。そういうエネルギーのために多くの技術が進化しているのは間違いないけれど、「たわいないもの」の持つ力って本当に不思議だ。

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■おかだの光画部トーク[77]
金環日食いかがでしたか?

岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20120522140100.html
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昨日、2012年5月21日(月)の朝、日食見ましたか? 東京、横浜、名古屋、大阪など、人口の多い太平洋側の地域を食の中心が通ったので、月が太陽を隠し、周囲に輪ができる金環日食が観測されました。またそれ以外の多くの地域でも、太陽の大部分が欠ける部分日食が観測されました。

金環日食の詳しい内容や映像については、昨日のニュースやワイドショーなどでもいっぱい放送されていたようなので、ここでは、わたしが神戸で体験したレポートを記しておきますね。

わたしの住む、兵庫県の西端の相生市では、金環日食が観られるエリアから若干外れていましたので、神戸まで行って観ることにしました。

数日前からの天気予報で、当日朝はどうも全国的に天気が良くないと聞いてたのですが、たとえ雨でも曇っていても、それはそれで、その状況を楽しもうと思いスタンバイ。

家から、神戸までは約1時間ちょっと。欠け始めるのが6時17分だったので、4時半に起きて準備して5時に出発しました。
目指すは神戸のハーバーランド。
< http://flic.kr/p/c2TL6N
>

道中のラジオでは曇って観えないと言っていたのですが、相生から神戸へ東に向かって走る車のフロントガラスは朝陽が眩しくて、バイザーを下ろすほどしっかり晴れてました。

「これならばっちりかも!」と期待しつつも、神戸で金環日食が始まる7時半ころにちゃんと晴れてるかどうかが一番大事なので、雲がかからないように心に念じつつ、順調に神戸に向かいました。

ハーバーランドに到着して、駐車場に止めて東の空を見ると、先ほどまであんなに晴れて眩しかった太陽が雲に隠れているじゃないですか。
< http://flic.kr/p/c3eP37
>

しかも、厚い雲が南から北へ流れてる状態。6時17分を過ぎてこの状態がしばらく続いたので、日食の最初の方、欠け始めは観ることができませんでした。後、1時間程で金環日食。せめてそれまでにはこの雲が通り過ぎて欲しい。

風が結構強くて、太陽を覆っていた雲も、かなりのスピードで北へと流れていたので少し期待がもてました。その南にはもう厚い雲はなく、晴れ間も見えていました。

カメラを三脚にセッティングしたり、レンズにNDフィルタを取り付けたり、周辺の様子を観察したりしていると、20〜30分程で雲が通りすぎて、欠けた太陽が顔をみせました。
< http://flic.kr/p/c3eQ19
>

やった! とにかく、はやる気持ちのまま撮った一枚目がこの写真。
< http://flic.kr/p/c2Ta3w
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あんまり上手に撮れない......。とにかく通常は使うことなどほぼない、太陽撮影用のND100000という真っ黒なフィルタを付けての撮影なので、太陽以外は何も見えない。そして、レンズ越しでも太陽って意外に小さいし、早く動く(三脚で固定してるので、どんどんファインダ内で中心からズレていく)。

太陽が明るく写りすぎるので、かなりアンダーに露出補正をして、ここからは定期的にシャッターを切る。連続して見ると、月と太陽の動きがよくわかる。

周囲にはわたしの他にも、何人か日食グラスを使って見てる人や、カメラで太陽を狙ってる人たちがちらほら居ました。港の広々とした場所だったので、もっと大勢が見に来るのかと思っていましたが、両手で数えられるほど。世間はあまり興味なかったのかな?

不思議に感じたのは、それでも10数人が全員同じ方向の空を日食グラスやNDフィルタ越しに見ているのに、何事もないかのように、まっすぐ前だけを見てウォーキングしたり、犬の散歩をしている人たち。

この世紀の天体ショーの真っ最中に、まるで別世界に居るかのような人たちを見て、「人それぞれで面白いなぁ」って感じました。

さて、金環日食の始まる7時半が近づいてくると、辺りが変な暗さになってきました。普通に青空とハーバーランドの景色なのですが、影がうすいというかエッジがやわらかいというか。

Photoshopなどで使う色補正で言うと、輝度を下げて、彩度を50%くらい落とした状態くらいの感じを受けました。赤いポートタワーも、なんだかくすんだ感じ。

そして肌に感じる太陽のあたたかさというか、辺り全体が一瞬でひやっと感じるほど、気温も下がった気がしました。でもこの感じは、カメラが勝手に補正してしまうので、あまり写真では表現できないですね。
< http://flic.kr/p/c2TJbQ
>

さて、神戸から観た金環日食、食の最大の頃の写真がこれです。
< http://flic.kr/p/c2TpkW
>

神戸では金環日食に入ってぬけるまでの時間は2分程度でした。この2分間は、ファインダー越しにずっと見ていると、月と太陽の動きがとてもよくわかる、すごく幻想的な時間でした。

宇宙のスケール感というか、太陽と月、実際には全く大きさが違う2つの星が、たまたま地球からの位置関係で見かけ上ほぼ同じに見えるという、驚異的な偶然と、太陽と月と地球の軌道が見事に一致した瞬間を見ている偶然を感じながら、あっという間の2分間がすぎて金環日食が終わりました。
< http://flic.kr/p/c2TpkW
>

その後、日食終了の8時50分ごろまでを見届けて、数年前から楽しみにしていた世紀の天体ショーイベントが終わりました。
< http://flic.kr/p/c2TDn7
>

月曜の早朝だったので仕方なかったことですが、惜しむらくはこの神秘的な風景を、ひとりぼっちで見ていたことですね。

【岡田陽一/Web&DTP デザイナー+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < twitter:http://twitter.com/okada41
>
今月から、いろいろな変化にともない名前の表記も漢字になりました。

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編集後記(05/22)

●森史之助「事故物件に住んでみた!」を読む(彩図社、2012)。「先住者は自殺で死亡!」という帯の文字、部屋の床にテープでマークされた人体図形(=死体の位置)という露骨なビジュアルの文庫本。赤貧の筆者は、先住者の亡くなったいわゆる「事故物件」に入居する。家賃が考えられないほど安いことが、最大かつほぼ唯一の理由だ。しかし、周囲からは反対されたし、入居後も気味悪がられた。本人も怖くないというとウソになる。果たして幽霊は出るのか。周辺の治安は著しく悪いのか。隣近所から厳しい視線を投げかけられるのか。ジャーナリストが事故物件に住むからには、あえてそれらを検証してみようと、自らを実験台として詳細に調べ上げた、肝試しではない、生活のかかった、本当の意味の「体当たりルポ」が本書である。

筆者の人生21回目の引っ越しをしなければならなくなった理由から、事故物件を狙った部屋探し、契約、入居してからの信じられないような出来事などが綴られ、非常に興味深い。結果として、事故物件に住むことは「お得」なのか、「損」なのかの答えを導きだすという実用書にもなっている。最大の関心事はやはりアレだが、霊的なものは現れなかった、存在を感じない、と筆者は言う。だが引っ越し前後に見た悪夢や、深夜に隣室の人が度々聞いていた怪音、毎日部屋のある場所に缶ビールをお供えする本人の習慣など、かなり問題では。

事故物件に住むには、通常の部屋に住む場合に比べてずっと強靭な精神力と、品行方正な態度が求められるという結論で、筆者は「お得」と判断した。家賃に事欠く人には、部屋選びの参考になるからおすすめ。関連ありそうだなと引っ張り出した、山岸凉子の漫画[押し入れ」を久しぶりに読む。怖いことが続くのでアパートにいられなくなった姉妹が、不動産屋さんに聞きに行くと......という話。ああ、やだやだ。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883928349/dgcrcom-22/
>
→「事故物件に住んでみた」をアマゾンで見る(レビュー5件)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063400158/dgcrcom-22/
>
→「押し入れ」をアマゾンで見る(レビュー3件)

●金環食の終わりかけの写真がなんだか好き。/ウルトラセブンのフィギュア写真を見て、連想したのは2700。右ひじ、左ひじ交互に見て〜。/Macをジェスチャーでコントロールする「Leap」が欲しい! 送料込みで$82.98。

6/30〜7/1に「K-POP in 豊岡・神鍋高原」という大きなフェスティバルがある。超新星を筆頭に、紅白に出るぐらいのグループも予定されているそうな(超新星とBIGBANGが同じグループだと思っていたわ......汗)。FCやプレイガイドでの発売はまだなのだが、イベント企画会社による独占先行予約販売が始まっていて、これが入金確認順で前方からの席がキープできるそうなのだ。信じられない企画だわ。ホテルの予約もやってくれるそうなのだが、アーティストと同じホテルがリザーブできるかもという話も小耳に。K-POPがお好きな方はチェックだ〜(hammer.mule)
< http://livedoor.blogimg.jp/ccp/imgs/e/9/e9a46854 >
この写真。右ひじ、左ひじ交互に見て〜
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2700。PVフルバージョン
< http://blog.livedoor.jp/ccp/archives/51875805.html
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ウルトラセブン生誕45周年記念 究極のウルトラセブン(対エレキング戦)
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これ好き。キリンスマッシュ or キリンレシーブ。
< http://goo.gl/LNLJM
>
Leapの動画あり。発売予定は年末年始にかけて
< http://www.facebook.com/kpop.in.kannabe
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K-POP in 豊岡・神鍋高原、特別先行のFBページ
< >
Twitterもあった。電話で予約するみたい