グラフィック薄氷大魔王[308]クラウドに保存、ブログの黄金時代、消しゴム/吉井 宏

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●クラウドに保存

MobileMeが終了。いちおう入れてあった全部のファイルをチェック・削除して消滅に備えたけど、7月3日の時点ではまだ消えてないですね。iDiskは重要ファイルのバックアップなどに使ってましたが、現在はリコーがやってるクオンプに移行しました。ファイル受け渡しのサーバーにもなって便利。
< http://www.quanp.com/ >

ところで、Photoshopの保存ダイアログを「Mac標準とAdobe式のどちらを使うか?」を以前は選べたような気がするけど、CS4にもないですね。勘違いかな?ひょっとしてAdobe式ダイアログからAdobeCloudに保存できるかなと思ったんだけど。AutodeskのSketchBook ProはMacからもiPadからもiCloudに直接保存・読み込みできるのになあ。CCではWeb上のストレージが使えるって話だったけど、どこにあるんだ?

ちょっと調べたらわかった。WebブラウザでCCにサインインするとファイルをアップできるところが出てくる。Adobe製品のファイルでなくてもアップできますね。容量は20GBかー。Dropboxの50GBの補助的には使えそう。

しかし、Photoshopとかから直接Cloudに保存できるんじゃなきゃ、ぜんぜんクラウドっぽくないじゃんね。どうやらCreative Cloud Connectionってソフトでデスクトップからアクセスできるらしいが、、、、、「まもなくリリース」だって。遅い! iDisk終了の空白期間の大チャンスに何やってるんだ?




●実はブログの黄金時代?

ふと思ったんだけど、ブログの時代は終わってるとか言うけど、Twitterやfacebookで引用されたり、リンクされたりしてネタにされるのってほとんどがブログじゃんね。SNSは消費するだけだがブログは創造する。まあ、ブログも何かの記事をネタに書かれることが多いわけだけどね。

2ちゃんねる引用サイトの件もそうだけど、自分で作ったものじゃないものを引っぱってきてたくさん集めて「面白いだろ!」ってのは編集とかキュレーター的なものかもしれないけど、Webが薄まるばっかし!

●Photoshop CS6のイマイチな点、続々

deleteを押すと「何で塗りつぶすか」いちいち聞かれる。command/controlやoption/altキーを押しながらdeleteしないといけない。レイヤーと背景で挙動がちがうし、ショートカットがなぜかどうしても効かないこともある。普通に画像の作業してて「コンテンツに応じて塗りつぶす」と「背景色で塗りつぶす」を使う頻度は1:1000くらいじゃないの? これのせいで生産性かなり落ちた。

●MONO dust CATCHっていう消しゴム

先日テレビでやってた「MONO dust CATCH」っていう消しゴムを買ってきた。ケシカスが出ない性能は「NON DUST」<「もっとあつまる消しゴム」<「dust CATCH」ですね。ケシカスはほぼ一個にまとまっちゃう。すごいです。「ドローイングやラクガキ用には練り消し一択」がちょっと揺らぐ。

練り消しは押しつけると形が変わってしまうので実は力が入らず、細かい部分が消しにくいことがある。硬い消しゴムは手の力がちゃんと紙に伝わるのがイイ。あと、なぜdust CATCHは黒いのか? 使ってみるとよくわかります。ケシカスが消しゴムにくっつくのです。以前のNON DUSTとかは白なので、くっついたケシカスが汚らしく見えるのです。
< http://bit.ly/roK00b >

●クリアーブックに入ってる黒い紙

クリアファイル、クリアフォルダ、クリアホルダー、どれが何かはっきりわからん。ちゃんと定義してくれー! 検索したら一応解説が。ポートフォリオとかに使うアレは「クリアーブック」というのが正しいらしい。
< http://www.kashiwa-hs.jp/faq/q24.html >

クリアーブックに入ってる黒い紙って、普通出しちゃって使わないよね。もったいないなあ。明るいグレーとかだと絵を描く紙にちょうどいいので使ったりすることあるけど、黒じゃあねえ。捨てるしかないか。

そういえば思い出した! 以前、本棚などを整理しててきれいな新品っぽい黒や茶色の紙の束が大量に出てきて、「こんな紙を買った記憶はないのだが」と思ったけど、クリアーブックに入ってた紙をとっておいたんだ〜。

●ストップウォッチ

仕事強制切り替えマルチスレッド方式ってのときどきやってて、タイマーを15分とかにしてその間は必死で集中して数分休んでまた15分とかやってましたが、最近、タイマーじゃなくストップウォッチで「集中し始めてから何分たった。まだがんばれる!」ってほうが合ってるかも。

Loftで白くてテンキーがついててストラップ付属でストップウォッチにもなるキッチンタイマーを発見! 他社の製品といろいろ見くらべてみても、僕には理想のタイマー。値段も安い。レジに持って行く前に仕様を細かく確認すると、「メロディー:It's a Small World」。ん? どうも「ピピピピ」ではなく「ちいさーなーせかいー」のメロディーが流れる仕様らしい。えー! 却下。毎回あのメロディーが流れて耳に焼き付いてしまうのはヤダ。

「イッツ・ア・スモールワールド」、東京ディズニーランドに行くと必ず入るくらい好きなのです。キャラクターデザインの仕事に関わってる僕からすると、あそこだけが「オラオラ! キャラクタービジネスだぞ、オラ!」って感じがしない、ホッとする空間なのですよ。

●サブカルで食う

ちょっと前に読んだ本、大槻ケンヂ「サブカルで食う」(白夜書房)。朝ご飯食べてるときに読み始めて一気に読んじゃった。彼の自伝みたいなものですが、めちゃくちゃおもしろい! っていうか、「サブカルで食う」的に僕の人生は間違ったことはしてなかった! という確認!

帯のコピー「普通のことができない全てのボンクラへ」。「大槻ケンヂのオールナイトニッポン」大好きでずっと聞いてたけど、ブレイク前の彼が本当にそこまでボンクラだったとは知らなかった! いちいち引用してたら半分以上引用したくなっちゃうくらい、「僕みたいなヤツの感覚に密着した」内容。心当たりのある人限定ですが、おすすめです。

あ、もちろん僕はサブカルで食ってないですし。20数年前にSF関連でそういうの夢見てたこともありましたが、上京してから現実の数字や状況を知って、「ダメだコリャ、そんなの暮らせるわけないじゃん!」と、比較的現実路線で来ましたから。

正確には、ロックやバンドブームとかアングラ文化には僕はほとんど興味なかったし関わってないので、本当のところが理解できてるか確信持てないですが、オーケンや対談のライムスター宇多丸氏の言ってることは、僕的関心の何かに置き換えれば100%わかる!

これ、20年前に読んでたら! 何やってても「これでいいのだ!」で自信を持ってやれたかもね。なので、まだ若いボンクラ諸君にはぜひこれを読んで自信を持ってほしいみたいな。あ、でも妙に自信持っちゃうと始末に負えないので読まないほうがいいかな......。

あ、「間違ってなかった!」ってのは「サブカルで食う」的にであって、真っ当な人間として正しいかどうかは「?」なので念のため。この本に書いてあることを実践して「食える」可能性はほぼないと思います。「ダメ人間でぜんぜんいいから堂々と自分の好きなことを追求して生きていこうじゃないの!」なので。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

「第1回クリエイターEXPO」に出展しています。今日7月4日(水)から6日(金)まで、東京ビッグサイトで開催。ブース番号「D-12」、イラストレーター・画家ゾーンです。
< http://www.creator-expo.jp/ >

●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」ver.2.0がリリースされました。
「長押しロール」のオン・オフ切り替えスイッチを追加しました。
「オフ」ではレスポンスが速くなるので、素早い演奏が可能になりました。
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >
●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >

●僕のインタビューが載った香港のオンラインマガジン、「NewWebPick」39号のLite版が出てます。Lite版のインタビューは2見開きだけですが、有料版は6見開きあります。
< http://newwebpick.com/_issue/ >

●メキシコのPDFデザインマガジン「inkult」15号にも9見開き分載ってます。無料です。
< http://www.inkultmagazine.com/ >