クリエイター手抜きプロジェクト[324]番外編「DevFestX 2012 Summer」イベント 信州会場より
── 古籏一浩 ──

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昨日(2012/7/8)に、Googleの「DevFestX 2012 Summer」イベントが開催されました。今回はいろいろな都合上、参加することになりました。

普段はあまりイベントには行かないのです。かつてコミックマーケットに参加したくらいです。おまけに、どう見ても売れそうもないソフトやサークル誌を扱ってました。売れないものを扱っていただけで、怪しいものを売っていたわけではありません。

それは、さておき「DevFestX 2012 Summer」ですが、詳しくは以下のページに掲載されています。
< https://sites.google.com/site/devfestxjapan2012/
>

簡単に言うと、「Google I/O」に行った人からの報告を垂れ流すイベントです。ただし、会場は分散していて全国9か所+海外1か所となっています。これをすべて同時接続し各会場から報告を受け、さらに質問までやりとりするというものです。

複数会場を同時に接続して、映像&音声でやりとりするのは難しいのですが、GoogleのHangoutを利用することで簡単にできるようになりました。さらに、Hangout on Airを使えば、そのままYou Tubeにもライブ配信できるというおまけ付き。実際に配信された映像が以下にアップされています。

・DevFestX 2012 Summer
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ということで、お気楽に参加してきました......とはならず、今回は主催側(イベントスタッフか?)なので、さすがにお気楽にというわけにはいきませんでした(実際は他の人におまかせ状態でしたが......)。

ちなみに信州会場は「塩尻インキュベーションプラザ」で行われました。
・塩尻インキュベーションプラザ(SIP)
< http://www.s-sip.jp/
>

信州会場は「Google I/O」参加者がおらず、各会場からの映像&音声を流すだけ(パプリックビューイング)となっていました。もちろん、質問などはOKなのですが、奥ゆかしい信州人よろしく30人以上いても誰も質問しないという静かな状態(最後のGeoでは無理矢理GDGメンバーが一人質問)。

ちなみに、九州会場は参加者が踊ったりして、なんだか騒がしい状態になってました。熱い九州人に比べると、信州人は素晴らしくクール!

複数会場を同時接続するといっても、Skypeだったら大変ですが、HangoutではGoogle+から招待してもらうだけです。カメラとマイク、もちろんGoogleアカウントが必要です。Hangoutに招待してもらったら、あとは時々マウスポインタを動かします。というのも、音声入力やマウス、キーボードからの入力がないと自動的に切れてしまうためです。

とても簡単なはずのHangoutですが、実際にやってみるとそうはいきません。イベント前に二回リハーサルをやっているのですが、最初から問題が発生しました。

塩尻インキュベーションプラザ側で用意してもらったマシンがWindows 7でした。もちろんブラウザはIE。最初に京都会場と接続した時は問題なかったのですが、他の会場と接続していくと、ひとつしか相手先の映像が表示されないという困った事態に。

本番では会場側で表示する会場を切り替えるため、一か所しか相手先が表示されないのは困ります(映像切り替えはHangout呼び出し側でコントロールできるようですが)。

MacBookのSafariでは問題なく表示されるので、原因はIEにあると判断。さっさとIEは切り捨てて、Google Chromeをインストール。Google Chromeでは問題なく各会場の映像が表示されました。やはりIEでは駄目な時代になっていたようで......。

HangoutはひとつのGoogleアカウントで複数台接続できるのですが、同時接続するとハウリングしてしまうことがありました。そこで本番に使うマシンは一台に。もっとも、Hangout(か、on Airの制限?)で最大10台までしか接続できないようです。

一回目の接続テストは一応無事に終わりました。念のため、前々日に二回目の接続テストも行いました。今度は緊急事態に備えて固定電話を使ったテストです。東京がすべて制御しているため、東京が落ちると全滅になります。そこで、電話回線を使って音声だけでも流そうと安全策を考えたわけです。

早速、電話回線でテスト。ところが、マイクが電話からの声を拾えませんでした。これで電話は緊急時には役に立たないということになり、本番でトラブルがない事を祈るというような状態でした。

それでも、塩尻インキュベーションプラザは別々のインターネット回線が二つ使える施設なので、まあ大丈夫だろうという事で本番当日を迎えました。

当日は午前11時に集合しイベント会場の準備です。わたしが行った時にはだいたい準備が終わってました。いよいよ本番です。まず、開始一時間前に各会場と東京を接続してマイクテストを行います。この時点では音声も映像も、信州会場では問題なし。

他の会場だと、音声絡みでうまくない部分もありました。特に最初の会場は音割れが激しく、あまり聞き取れない状態になっています。マイクに近づいて話すと駄目みたいで、マイクからはなれると音声は良好な状態になりました。アメリカからの音声もクリアで、Skypeよりも聞き取りやすい感じです。

音声トラブルは他にも。会場が複数あるため、話している会場以外のマイクはオフ(ミュート)にしておく必要がありました。これは、実際にやってみるまでわかりませんでした。どうも、on AIR側でエコーがかかってしまうようです。

信州会場のGeo&SNS部分の質問で、音声が駄目なのは私のせいです。途中からオフにしたりしてましたが、マウスがなく素早い操作ができず結局、東京からコントロールされるハメに......。

ソフト的に切断するのは難しいので、ハード的にマイクのスイッチをOFFにするようにしましたが、ソフト的にオフ、ハード的にもオフにしたら、今度はノイズが入ったような状態になってしまいました。ここらへんは、多少ノウハウが必要なようです。

また、突然Hangoutが切れてしまうという事態も二回発生しました。他には九州会場も切れてしまったようなので、同時大量接続の場合は何かあるのかもしれません。

おまけに、Hangoutの最後はそれまで見事に配信を一手に行っていた東京が落ちてしまいました。最後の最後で切れてしまったため、終了アナウンスがなくなって、流れ解散みたいになってしまいました。

東京がない方が地方同士で面白くやりとりできてよかったり......。何にしても「DevFestX 2012 Summer」イベントは無事に終了しました。で、この原稿はイベントの片付けの最中に書いていたりします。

あとはYouTube動画にあるので時間のある方は見てくださいませ。

【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/
>

あ、あと会場の写真は以下にアップしてあります。

< http://pic.twitter.com/csV6KipV
>
< http://pic.twitter.com/CD6i11sq
>
< http://pic.twitter.com/97SZCd4X
>
< http://pic.twitter.com/mYro9elx
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