[3319] 夏休みなのに過密スケジュール

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,800文字)


《展覧会イベント2本、本日開催》

■ネタを訪ねて三万歩[91]
 夏休みなのに過密スケジュール
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[313]
 3Dソフトで形を考えること他、小ネタ集
 吉井 宏

■展覧会案内
 第7回グラフィック「1_WALL」展
 TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY PRESENTS「絵に描いた座右の銘」
 寄藤文平の夏の一研究




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■ネタを訪ねて三万歩[91]
予習復習に明け暮れた夏休み
海津ヨシノリ
< http://bn.dgcr.com/archives/20120829140500.html >
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講師になってから、夏というシーズンが恐ろしくつまらなくなりました。夏休みのため学校で遊べないからです。しかし、それもあと少しの辛抱です。

そんな今年の夏休みは、相変わらず例年通りでどこかに遊びに行くこともなく、ただひたすら引きこもっていました。まず、6年ほど中断していたZBrushの再勉強です。宝の持ち腐れはやっぱりもったいないですからね。

もちろん、他のソフトも並行して利用するつもりですが、ZBrushが驚異的に便利なのは偽らざる真実です。正直にいうと、ZBrushとmodoを持っていると、他のソフトでモデリングをやる気は全く起きません。今のところ、私にとってのメイン3Dソフトはmodoかもしれません。慣れも加味しての判断です。

ZBrushを中断していた間に機能は飛躍的にアップし、マニュアルはミニ電話帳状態。ボリュームを調整するためなのか文字が小さくて、苦労しながら少しずつ思い出すようにして読んでいました。

私の眼が悪くなったというより、どう考えても6ポイント以下(5.5ptあるいは8Q程度)の文字サイズが本文では辛すぎます。とにかく、時間のあるうちに集中して最低限のことだけでも思い出すようにしていたわけです。

余談ですが、こういった話をすると直ぐに冷やかす人がいます。「歳とったから目が悪くなったんだろう」的な揶揄です。もちろん本人は悪気があって言うのではないと思いますが、きついジョークは相手との信頼関係があればこそ使える技です。

親しき仲にも礼儀ありは日本人の美徳であり日本人そのもの。ところが、facebookなどでは、たとえ友達どうしであっても、購読者を「公開」あるいは「友達の友達」に設定している人が、とんでもない揶揄やブラックジョークを交わしているのを見ると気分が悪くなります。越えてはいけない一線を、理解できない人には関わりたくないですね。

話を戻すと、復習と言ってもガッツリと一日中集中できるわけでもないのが辛いところ。また、他にも色々と覚えなくてはならないことや、準備しなくてはならないことが山積みだったのです。ソフト3本に読破の必要な書籍5冊、見ておかないとまずいDVD20本に、出掛けなくてはいけない場所8カ所(多分)という過密スケジュール。

そんな事情の一つで、またカメラを購入してしまいました。ミラーレスデジタル一眼レフです。昨年購入したマイクロフォーサーズ・システムと同じPanasonic LUMIX DMC-G3です。

購入の決め手は、シャッターリモコンが使える機種でバリアングル液晶搭載。昨年購入してかなり活用しているPanasonic LUMIX DMC-GF2と、OLYMPUS PEN Lite E-PL1sはシャッターリモコンが使えない機種だったのです。

なぜ使えない機種を購入したのかというと、昨年の時点では使用目的上にシャッターリモコンの必要性が将来的にもなかっただけのことです。ただし、一眼レフなので当然使えると思い込んでいた私の失策なのは確かです。

後で知ったこととはいえ、デジタルカメラでレリーズがデジタル化に未対応の機種があることが納得出来ないですね。フィルム時代であれば、一眼レフならどのメーカーの機種も、当然のごとくレリーズ使えましたから。

とにかく、今回は新たにシャッターリモコンの必要性が発生したというだけのことです。つまり、コマ撮り撮影の必要が迫っていたのです。まっ、迫っていたというのは少し大袈裟かも知れません。たんに予定外だったのです。

もちろん、Nikon D7000やD50でならばバリアングル液晶はないものの、シャッターリモコンは使えます。ただし、セッティングしたら数日間動かせないので、メインマシンは避けたかったのです。ちなみに、D50は既に別の用途で動かせない状況となっています。

なにより購入を決定付けた価格には驚きを隠せません。昨年購入した2台とも瞬間トンデモ価格で購入出来ていましたが、今回も中古価格よりも安かったのです。製造中止の型落ちということもありますが、迷っていたときに偶然発見して速攻発注してしまいました。

ところで、この低価格には色々と仕組みがあるようです。私が購入したのはボディーのみですが、届いた箱はダブルレンズセットの箱でした。なんらかの事情でレンズのみバラで販売した後の残骸のような感じですね。もちろんそんなことは一切気になりません。

ちなみに、普段の私はバッグの中にPanasonic LUMIX DMC-GF2とM.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6、OLYMPUS PEN Lite E-PL1sとAi NIKKOR 50mm F1.8、そしてPanasonic LUMIX DMC-FX550とCASIO EXILIM EX-S10の4台のカメラを忍ばせています。もうほとんど危ない人ですね。

このうちFX550は、構えて撮影する一眼では誤解が生じるようなシーンで使うようにしています。例えば駅構内といった場所です。また、処理が恐ろしく簡単なのでS10はメモ帳代わりのムービー撮影用です。なおコンパクトカメラは広角利用がほとんどなので、望遠撮影した記憶がありません。

さて、今年の夏休みは更に学生の展示会や舞台発表などイベントも目白押し状態。まっ、今年が特別ということではなく、私が例年になく積極的に動いているだけのことですが、スケジュールの間を縫っての行動はとってもスリリングで面白く少々癖になりそうです。

そして、今夏特に面白かったのは、劇団いまそかり/第二回公演 「マナコ〜浅ましき者の添ひあれ〜」でした。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科の学生達が旗揚げした劇団です。小さい劇場だからこそ、かぶりつきで見ることができる生の演者は素敵ですね。

劇団いまそかり
< http://www.imasokari.com/ >

ところで、造形学科の個展などと違って、演劇の場合はそれなりの時間を空けておかなくてはならないので、いつも観劇できるわけではないのが少し辛いところです。

そして、忘れてはならないのが卒業制作担当学生との打合せです。過去には学生と夏休みにどこかで打合せをしたことはありませんでしたが、今年の学生はリアクションが良すぎるのか、南船橋の「ららぽーとTOKYO-BAY」と「IKEA船橋店」でウインドウショッピングを楽しみながら熱く作品について語り合ってしまいました。なんだか不思議な一日でした。

で、家に戻ってから気が付いたのですが、ここは大昔の船橋ヘルスセンター跡地ですね。77年に終了していますので35年前の話です。私は船橋ヘルスセンター開業当時にここへ来たことはありませんが、頭の中にCM曲がこびりついていました。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

[Survival(London Olympics 2012 official song)]by Muse in 2012(U.K.)

言わずと知れたロンドンオリンピックの公式テーマ曲。しかし、NHKのアナウンサーはミューズを知らなかったようですね。まっ、閉会式の醜態を思い出せば無知も納得。多くの著名なロックミュージシャンが登場しているにもかかわらず、無駄話を永遠と続けていたわけですから、ネットで叩かれて当然ですね。カメラはカメラで選手の後ろ姿ばかり写す盗撮モード......。頑張って起きていて損しました。

[V]by Kenneth Johnson in 2009(U.S.A)

1983年のTVシリーズをリメイクしたTVシリーズ。地球に到達した、表面上は友好的な態度を装いつつ、裏ではある企みを抱いているエイリアン達との戦いを描いた作品。面白いと思っていたのですが、シーズン2が短縮放映され、ついに打ち切りとなってしまいました。ちょっと残念な結果です。オリジナル版は当時大反響でしたが、今見直すと流石に30年の時間は大きいです。でも、それはそれで面白い発見も沢山あって楽しめました。

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■9月のアップルストア銀座でのセッションはお休みです。
10月からリニューアル開催されますのでご期待下さい。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家
/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com >
< http://kaizu-blog.blogspot.com >

日頃、学生に対して「真摯な態度は自分を救う」と話しているのですが、世の中そんなことはないのも事実ですね。最近の私は「そんなことはない事実」の連発を食らって信念はグラグラです。世の中では、適当な奴、口先だけの揉み手や摺り手のエキスパートが恩恵を受ける、とは思いたくないです。しかし、現実はソレなんですよね。仕事が欲しかったら、揉み手や摺り手にヨイショの練習をしたほうが現実的だなんて、嘆かわしい悪夢です。

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■グラフィック薄氷大魔王[313]
3Dソフトで形を考えること他、小ネタ集

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20120829140400.html >
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●3Dソフトで形を考えること

試作として作った頭部のみのキャラに、テキトーな胴体を作ってTDW作品にでっち上げようとmodoでそのままいじってたら、いつまでたっても形が決まらない。Photoshopであらためてスケッチしたら、たったの5分で決定案が出た。

やっぱ、3Dソフト内で形を考えるのムリ。3Dで作りながら考えると「こうしたらどうかな?」自体に手間と時間がかかりすぎる。2Dなら1分で5〜6個くらいは形の候補が考えられる。

僕は基本的にローポリ状態のサブディビジョン・サーフェイスで作る。これは、少ない数のポリゴン(板)で構成された立体を、仮想的に滑らかな曲面に変換して表示する方式。たとえば球はサイコロ状の六面体で表現できる。コントロールしなきゃならないポイントが少ないので効率的に作業できる。この方法だと、作り慣れた範疇の形を作るのは超速い。

反面、ローポリのセオリーに従うと腕や足を生やす位置ってほぼ決まっちゃうし、部分的にポリゴンを分割しなければ作れる形もある程度決まってきてしまう。悪いことにポリゴンの特性をわかっちゃってるから、形を考えるときのスケッチも、ポリゴンでの造形を意識しちゃう。つまり、ポリゴンで作りにくい形をスケッチの段階で避けちゃうのだ。「自由な造形」的にはよくないことだねえ。

そこらへん、ポリゴンを意識させない3D-CoatとかZBrushなら避けられるはずなんだけど、作りやすさの特性とか考えると、僕の作風ではなかなかむずかしい〜。modoでもそれらのソフトのようなスカルプト表現もできるようになったので、ちょっと取り入れてみよう。

●Photoshop新発見

先日、Photoshop CS6を使ってて、ベクトルスマートオブジェクトをリストのアイコンダブルクリックで、Illustratorで開いて編集できるって知ってびっくりした。便利だねえ! で、もう一個びっくり! スマートオブジェクトに変換したレイヤーって、レイヤーリストのアイコンダブルクリックで別ウインドウで開いてスマートオブジェクトのまんま、レタッチや調整できるんだー! 知らんかったーー!!

今まで、スマートオブジェクトレイヤーで構成して、どうしてもレタッチする必要があればラスタライズしちゃってた。サイズや位置が最終的に決まってない段階でラスタライズするのは画質的にもったいないし、タイミングも難しかった。

スマートオブジェクトでもいつでもレタッチできるとなれば、ものすごい自由度上がる! 今まで個々のパーツをレタッチ用に別書類として保存してたのが、最初から全素材を本番画像にペーストしちゃってレタッチできる!

もう一点。キーボードショートカットについて。ブラシを使ってる時に別のツールのショートカットキーを押してる間そのツールに切り替わり、指を離すとブラシ戻るってアレ。Zキーのズームにも効くのに気がついた。Space+commandを押さなくて済む! Hキーも教えてもらった。スクロールして画面を移動する代わりに画面全体がナビゲーターウインドウと同じ働きをする。これ、今まではspace+CやVとかを押してやってました。

ちゃんと新機能ガイド? とかチェックしないと〜ですね。っていうか、CS6のオンラインヘルプ、めちゃくちゃ使い勝手悪くないですか? 検索窓も使いにくいし、キーワードで目的の項目を探すのが大変。

●かさばる充電器とケーブルは......

持ち出し用仕事セットの確認をしてて、4つの必携機器の充電器がけっこうかさばる。スマホ、iPad、Wi-Fiモバイルルータ、外付けバッテリーHyper Juice。充電器やケーブルを含むと全体の容積は2倍以上になる。どうしよう、と思ったら、4つともUSBから充電可能なことが判明! MacBook Airに繋ぐUSBケーブルが3種あれば電源アダプタ必要なし!

充電って、電圧とか違ったら壊れそうな気がしてたけど、最近の機器ってテキトーでいいのかね? MacBook ProやMacBook AirのUSBは電圧が高くて傷む機器もあるって話らしいですね。以前試した限りでは、Apple純正ポータブルDVDドライブは他メーカーのUSBからの給電では回らないみたい。

まあ、普段は専用充電器でやるけど、年に何回もない持ち出し時にはUSBで大丈夫っぽいから、充電器は持って行かなくて済むってことでオーケー。荷物スッキリ!

●素人によって修復されたフレスコ画の件

おばあちゃん修復のフレスコ画、苦労がしのばれる。絵を描いてる人はみんな、「なんでうまく描けんのだろう?」を何度もくりかえして「あっそうか!」が何百個も積み重なってなんとかなっていくんだよなあ。
< http://www.cnn.co.jp/fringe/35020830.html >

で、思うのは、絵に限らずあらゆる技術に言えることだけど、素人が「プロに頼らないで自分でやっちゃえ!」の結果のほとんどは、これと同じ状態になってるんじゃないか? 支障が出てなくて大きな問題になってないだけで。なによりプロがそれを評価する機会がないわけだし。

そりゃヘタはヘタなんだけど、「邪心のない素人の試行錯誤の痕跡の塊」ってせいか、いい味出してるんだよなあ。量感としてもおもしろい。すでにいろんなところにこの顔を使ったパロディがいっぱい。Web的には2012年を代表する顔になるかも。ぜひタイム誌の「今年の顔」に!

< http://himasoku.com/archives/51736214.html >

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

スマホにしてしばらくたつけど、フリック入力ができたらなあということで「タイピングの神様」っていうアプリを入れてちょっと練習してみた。最初まったくダメだけど、10分もやってたら割と指が自動的に動く感じになってきた。ちゃんとやったら数日で慣れちゃうかも。とはいえ、音声入力のほうがラクで速いけどね。

●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」ver.2.0がリリースされました。
「長押しロール」のオン・オフ切り替えスイッチを追加しました。
「オフ」ではレスポンスが速くなるので、素早い演奏が可能になりました。
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >
●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >

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■展覧会案内
第7回グラフィック「1_WALL」展
< http://rcc.recruit.co.jp/gg/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20120829140300.html >
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〈主催者情報〉

会期:2012年8月20日(月)〜9月13日(木)11:00〜19:00 日休
会場:リクルート ガーディアンガーデン 東京都中央区銀座7-3-5
   ヒューリック銀座7丁目ビル(リクルートGINZA7ビル)B1F

第7回グラフィック「1_WALL」。今回も一次、二次と厳しい審査に勝ち残った個性あふれる6名が、グランプリの座をかけて作品を展示しています。8月30日(木)の最終審査会では公開でプレゼンテーションと審議が行われ、グランプリが決定。誰に決まるか予測不能な、ライブならではの緊張感は一見の価値有りです! 入場無料、要予約(TEL 03-5568-8818)。

[公開最終審査]※本日開催
日時:8月30日(木)18:00〜20:30
審査員:居山浩二、大塚いちお、柿木原政広、菊地敦己、都築潤

[オープニングパーティー]
2012年8月30日(木)20:30〜21:30

[PORTFOLIO REVIEW]
各界で活躍する方々をレビュアーにお迎えし、ポートフォリオレビューを開催します。ポートフォリオの応募は締め切りましたが、参加者以外の方も見学できるオープンな場です。ぜひ見に来てください。
レビュアー:齋藤浩(グラフィックデザイナー)長崎訓子(イラストレーター)
日時:9月4日(火)19:10〜21:00(予定)

[ARTISTS PRESENTATION]
これまでの『ひとつぼ展』入選者と「1_WALL」ファイナリストからチョイスした作家が、新作や進行中のプロジェクトなどを1人15分間で自由に発表するイベントです。
日時:9月12日(水)19:30〜21:40(予定)
予約不要。お気軽にお越しください!
< http://rcc.recruit.co.jp/gg/event/EVENTggvol3_20120822.pdf >

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■展覧会案内
TOKYO ILLUSTRATORS SOCIETY PRESENTS「絵に描いた座右の銘」
< http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201208/g8_exh_201208.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20120829140200.html >
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会期:2012年8月20日(月)〜9月14日(金)11:00〜19:00 日休
会場:クリエイションギャラリー G8 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
展示内容:イラストレーション原画165点を展示・販売。「座右の銘」をテーマに30×30cmの正方形に描き下ろし。※一部プリンタ出力作品もあり。

[第238回クリエイティブサロン]※本日開催
日時:2012年8月28日(火)19:10〜20:40
出演:呉智英(評論家)南伸坊
入場無料 要予約(TEL.03-6835-2260)

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■展覧会案内
寄藤文平の夏の一研究
< http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/ >
< http://bn.dgcr.com/archives/20120829140100.html >
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会期:2012年9月3日(月)〜9月29日(土)11:00〜19:00 土18時 日休
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F

JTのマナー広告「大人たばこ養成講座」やフリーペーパー『R25』の仕事で広く知られる注目のグラフィックデザイナー、寄藤文平氏の登場です。

「夏の一研究」とうたった本展では、寄藤氏が手がけてきた、広範囲に及ぶ仕事の根底にあるアイディアの源泉、独自のデザイン論とその展開例を、手描きイラストレーションと言葉によるアナログ手法で再サンプリングし、解説・検証します。対象を時に宇宙スケールで俯瞰し、時にミリ単位で凝視する鋭い視点。的確に抽出された最小限の要素で再構成される、簡潔な表現と幾多の独創的手法。ユーモアと可愛らしさの中に盛り込まれる"皮肉っぽさ"。絶妙なバランスで心に浸透するビジュアルを次々に生み出す寄藤ワールドの秘密と魅力に迫る展覧会です。(サイトより)

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編集後記(08/29)

●宮崎克原作・吉本浩二漫画「ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜」を読む(秋田書店、2011)。"漫画の神様"手塚治虫の創作の現場を、当時のマネージャー、アシスタント、手塚担当編集者、アニメ制作関係者などの証言で再現する、マンガ・ノンフィクション全7話である。人物の顔の汗、涙、無精髭、目の下のくま、それに服の汚れ、影などが丹念に描き込まれたどろくさい絵。一昔前の古いタイプの漫画だがきらいではない。ヘタだけど。今は笑って語る当時の関係者たちの、手塚が好きだったばっかりに味わった壮絶な地獄の記録でもある。

それぞれのエピソードはどれも大変な内容ばかりだが、中でも前代未聞の方法でアメリカから電話で原稿を送るという話はすさまじい。ネットはおろかファクスもない時代の出来事だ。日本の手塚プロで先行して背景を描き、帰国後手塚のペン入れした人物を切り抜いて張り合わせるという綱渡りの制作。手塚は、まずアメリカから電話で24ページのコマ割りを方眼紙を用いて口頭で細かく指示する(コマの大小や位置、形状などを)。それからがすごい。

「2ページ目の4コマ目ですが、『ブラックジャック』の3話前6ページ3コマ目の校門をこのコマの中央やや下に開いた状態で入れてください。その次のコマは『三つ目がとおる』の4話前の9ページ2コマ目の校舎と、『ブッダ』の前々回14ページ5コマ目の木々を組み合わせて中央のブラックジャックの背景にいれます」といった具合。なにも見ずに次々と指示する。原稿をすべて暗記しているのだ。また、どの本棚の何冊目の何ページ目にどんな資料写真があるか全部覚えている。帰りの飛行機のなかでも、折りたたみのせまいテーブルでインク壷を左手にもって、一心不乱にブラックジャックを描いていた......。

連載8本をかかえていながら、世界初の2時間テレビアニメをつくる話もすごい。放送2か月前に制作担当デスクが突然失踪するアニメ地獄。まあ、締め切り破ってもどうにか間に合わせるといった話ばかりともいえるが、わたしも雑誌編集者だったから、そのへんのスリリングな展開はよく理解できる。この漫画の影の主役、「週刊少年チャンピオン」編集長の壁村耐三の存在感もすごい。おもしろかった。何度も読み返した。それにしても、ヘタな絵だ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4253132391/dgcrcom-22/ >
→アマゾンで見る(レビュー50件)

●ソフトバンクのプラチナバンド。いつ開局するんだよ〜と、しょっちゅう開局報告ページに行ってしまう。自分の区の開局された場所を見たら、警察と消防署、法務局のあるあたりが中心。うちの地域に限れば、繁華街優先ではない。考えて設置しているんだな。

しかし拡充工事実績を見ている限りだと、まだまだ月日はかかりそう。だって、うちの区は一ヶ月で三回しか工事していない。7月1回、8月3回。大阪の区はだいたい5〜10平方キロメートル程度。2016年度中に全国設置完成予定なのだそうだが、そこまでは待てない。今すぐ変わりたいぐらい。4Sの残債消えたらauへ乗り換えようかな。迷うな。

auからiPhoneが発売されなければ、ソフトバンクは回線弱いけどiPhone使えるからいいのよ、と言えた。iPhone使えることがメリットだった。auから発売されても、家族連れての引っ越しはめんどくさいからそのまま。まぁ今までもこれでやってきたんだし。まわりにソフトバンクiPhoneの人が多く、ソフトバンク同士だと通話料無料だから、仕事での打ち合わせにも使いやすい。

だから、プラチナバンドが発表されなければ、いつまでかかるんだろう、と思うこともなかった。だって、同じ料金払って、地域格差があるんだよ。2012年7月末からつながりやすい人と、2017年4月になってやっとつながりやすくなる人がいるんだよ。自分が2017年組だったら、auに変わった方が良いように思っちゃう。行動範囲が広ければそう思わないのかもしれないのかもなぁ......。(hammer.mule)
< http://mb.softbank.jp/mb/service_area/ >
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