装飾山イバラ道[104]夏の終わりにiPadゲーム
── 武田瑛夢 ──

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Wiiのゲームソフトもすっかり新しいものを買わなくなったし、3DのDSにLLサイズが出たと言っても、特に遊びたいソフトが思い浮かばない。そんな時はiPadの無料ゲームのランキングを見て、タダで遊べる範囲で楽しもう。ランキングの入れ替わりは激しいので、探した時に上位に上がっているゲームとは、ある種の出会いのようなものがある。

●サバイバルペンギン

「サバイバルペンギン」という、ペンギンを滑らせながら戦うゲームが楽しい。ゲームアイコンもキリっとしたペンギンの顔でかわいいし、評判も良いのでダウンロードしてみた。

・サバイバルペンギン
< http://itunes.apple.com/jp/app/sabaibarupengin/id501308715?mt=8
>

氷上のペンギンを、敵となるシロクマやオオカミのキャラクターと、アイテムを使って戦わせる。氷の下の海へ落としたら勝ちという簡単なルールだ。ペンギン(自分)の上で指を滑らせればその方向へ移動する。あまり勢いをつけると自分で海へ落ちてしまうので要注意だ。

アイテムはマリオカートのように氷上に落ちているのを拾うだけ。バットや大砲、爆弾などのアイテムを拾ったら相手に近づいて、標的マークのような円が出たところで画面を叩いて使う。

敵によって体重が重かったり、武器を使ってきたりするのでそれなりに変化もある。最初のうちは、かわいい女の子のキャラを海に突き落とすのは罪悪感もあったけれど、遊んでいるうちにどんどん平気になってくる(笑)。

シロクマキャラが強くて、うっかりしているとどんどん海に落とされてしまうので意地になってしまう。いろいろなステージがあるし、難易度も三段階と、長く楽しめるように工夫されている。




●キックフリックサッカー Kick Flick Soccer HD

最近のサッカーゲームは、リアルな選手を複雑に動かしたりできるようだけれど、何だか私には難しそうだ。その点「キックフリックサッカー」は、サッカーのゴールへ向かってボールをキックするだけの簡単なゲームだ。

レベルに応じて的が出て来て、当たれば追加ポイントになる。最初は無人のゴールだけれど、次にゴールキーパーが一人、続いてディフェンダーが前に一人づつというように増えてくる。

・キックフリックサッカー Kick Flick Soccer HD
< http://itunes.apple.com/jp/app/kikkufurikkusakka-kick-flick/id538319553?mt=8
>

練習モードもあり、指をまっすぐに滑らせてキック、そしてなんと指でカーブを描けばボールもカーブする。やってみるとけっこう気持ちよくカーブして、ゴールキーパーを出し抜くこともできるのだ。

右と見せかけて左なんていう技もつかえるし、まんまと騙されてくれるキーパーの動きもリアルでおもしろい。持ち玉のボールは5コで、ゴールの外へ外したり、キーパーに弾かれると数が減ってしまう。

得点は記録されていくので、やる気も出て来る。最初は2000点を超えるのがなかなか大変だったけれど、コツを覚えると得点も上がって行く。3000点を超えることを目指してがんばったら、最高で4250点を記録した。

斜め向きの難しい時はゴールへ入れることだけに集中して、ボールの数を減らさないようにキープするのがコツだ。得点が欲しいので遠くの的も狙いたくなるけれど、ボールを失うのが一番の痛手なので狙いやすい的だけで勝負した。このゲームは日本語表示がだいぶ変なので、そこは何とかしてもらいたい。

●アイテム探し

トップアドオンのゲームも、さすがに無料のものよりも完成度が高いのでいくつかチャレンジしている。私はBig Fish Games, Incが作っているゲームが最近のお気に入りでいろいろと試した。

中でも「Mystery Case Files:13th Skull Collector's Edition HD」という13の骸骨探しの話と、「戦慄:ポルターガイスト コレクターズ・エディション」などはストーリーも長くて、グラフィックが緻密で綺麗だった。絵に時間をかけているというのはゲームへの愛情が感じられて嬉しい。オカルトっぽいものや探検系が多いのも好みだ。

・Mystery Case Files:13th Skull Collector's Edition HD
< http://itunes.apple.com/jp/app/mystery-case-files-13-skull/id470070672?mt=8
>

「アイテム探し」というゲームジャンルは、描き込まれた画像の中に隠されたアイテムを見つけるタイプのゲームだ。新聞や雑誌によくある「7つの違い」や「隠し絵」を見つけるのが好きな人はハマると思う。iPadだと、見つけた時に画面に触れば光ってアクションが起こるので、紙の誌面とは違った楽しさがある。

Big Fish Games, Incのゲームは要所要所にあるアイテム探しの画面をクリアすることで、ストーリーを進めるための鍵をゲットする仕組みになっているものが多い。

目の前の画面だけをクリアしていけば良いのではなく、全体が絡んで謎解きが完成したりもするので、メモを取るうちにいつの間にかゲームの世界に引き込まれてしまう。そして有料エリアへと進む(笑)。相手もお仕事だから、気に入ったわたしが負けということで、しっかりと支払う。

時にはパズルやミニゲームが含まれるので、難しそうなものはだんなさんに任せてしまった。ゲームのボリュームも程よいので、数100円ならばずいぶんお買い得と思える。この会社はWinPC用のゲームも多く取り扱っているので、iPhoneやiPadを持っていない人でも楽しめると思う。

・iPhone・iPod touch・iPad 用ゲーム|Big Fish Games
< http://www.bigfishgames.jp/mobile-games/iphone-ipod-ipad-games.html
>

ゲームにiPadを使うと、画面の大きさは手持ちゲームの中では大きいので、広がり感を生かせるゲームではその素晴らしさがよくわかる。Retinaディスプレイならばいっそうクリアなんだろうし、クリエイターは描き込みの密度をどんどん上げなければいけないのだろう。

新しい機器が出てからそのサイズや画質にちょうど良いアプリに育つまでの時間は、どんどん速くなっていると感じる。次の何かにちょうど良い何かの構想を、もうどこかが練っているはずだろうから。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

銀座のロンドン五輪メダリストパレードに行きました。松屋の前あたりだったので、交差点付近があんなに人が多かったことを夜のニュースで知った。サッカーの澤さんが目線を下向きに見てくれたので、とても嬉しくてiPhoneで写真に撮ろうとしたけれど、好きな人ほど実物を見てしまって写っていない結果に。通り過ぎるのがあまりに早かったので、あともう少しスローでもよかったんじゃ? とにかく興奮の嵐でみんな笑顔の一日でした。