デジタルちゃいろ[21]ハーブ育てゲー(ノービス)/browneyes

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暑いですね。いえ、朝晩は多少秋めきつつあります。...が故にエアコンを止めてしまい、体感的には夏場より感覚的に「暑い」感が強い、というだけの話ですが。暑いと言ってももう、汗だくになるような暑さではないので、現代の晩夏特有の感覚なのだと思います。今夏は特にかなり引きこもりモードだったが故に、そんな感覚も強いのかもしれません。

●バジルがやってきた

梅雨時に友人が遊びに来た。双葉一対だけのバジルの苗を携えて。

大往生を遂げた愛猫亡き後も、ヒト以外の生きとし生けるものとの暮らしに憧れつつも、我がマンションはペット不可。かといって鳥や金魚のようなあまり意思の疎通の取れなそうな生き物はなんとなく寂しい。

ましてや植物だなんて、つっついたって反応もないくせに、勝手に枯れたり萎れたりで更にインタラクション性に欠ける印象。

そもそも、小学生の頃、愛する玩具の筆頭がゴジラで、「オトコノコニウマレタカッタ」症候群を患っていたワタシにとって、長らく、植物といえば花を愛でる女々しさの象徴、という、おかしな刷り込みも手伝って、植物とは縁遠い半生(以上)を過ごしてきました。せいぜい猫草を枯らした実績くらい。

その一方、実は結婚して以降、お互いの食の好み的に、香草使用率が妙に高く、かと言ってスーパーではまだまだ数は少なく価格は高い。なんとかしたいねぇ、自家栽培するか、と言った話題はちょいちょい出始めてたところ。

その割に「種買ってくるかー」「うーん...」「旅行とか行ったら枯れちゃうねー」「うーん...」「必要量と収穫量のバランスどうなんだろねー」「うーん...」と、やりたいんだかやりたくないんだか煮え切らないまま、はや数年。

そんな頃合いでのバジル到来。自家栽培の導入には丁度よいタイミング。来ちゃったのならやってみるしかない。枯れたらゴメンよ、くらいのカジュアルな気分で。




●ボーボー育つ、という成功体験

取り敢えず、やってみるか、と決めたものの、引き続き関心度も積極性も高くなく、ただ水だけはテキトウにやってみる。それだけでもヒョロヒョロ成長する。予想以上の成長ぶりにちょっと面白くなる。背は伸び、葉も多少増えるものの、いかんせんもやしっ子風味で弱々しい。Twitterの異様に園芸に詳しい人々から、大きい鉢に植え替えよ、とのアドバイスを戴く。

鉢と鉢皿と土を100均で調達。園芸用品、こんなに100均に揃ってるのですね、知らなかった。全てを100均で賄うのは厳しいだろうけど、かなりの道具は100均で充分に事足りる。

そしてはじめての植え替え。土の上に見えてる緑の部分の倍くらい根っこが伸びてる! そりゃ、戴いたまんまの苗用の小鉢じゃバジルさん(植え替えの少し前からすっかり「さん」付けの一方的親密度)も、これ以上にっちもさっちも行かなかったであろう。

鉢もデカくなったことだし、植え替えを機に置き場も完全にベランダにシフトさせ、しっかり日に当てる。ここからの成長ぶりと言ったら目覚しい。俄然面白くなってきた。葉っぱは生える生える。枝分かれもするする。朝と夕方で見るからに葉っぱの大きさが変わってる。バジルさんのお陰で植物とのインタラクション(?)の面白さに目覚めてしまいました。

バジルはハーブの中でも実は雑草ばりに丈夫が故なんだとは思いますが、なるほど、確かに園芸初心者向け。何するにせよ成功体験って重要ですもんね。

しかもハーブ自家栽培の成功体験は文字通り「美味しい」というご褒美付き。これは楽しい。今や目が覚めると、トイレ行くより顔洗うより先に水遣りに行く始末。

●ムシも到来

このマンションに引っ越してそろそろ六年、ただの賃貸住宅にしてはオープンエアの小部屋くらいあるベランダが気に入って、常々のんびりぼんやり空間として利用していたのですが、バジルが成長して、それなりに匂い立つようになって以来、黒い小さな羽虫がよく訪れるようになりました。明らかにバジルにまとわりついてる。食用に葉を摘んで水に晒してみたら数匹浮いてた、みたいなこともしばしば。

今のところはその羽虫くらいなのでよいですが、春蒔きのハーブには春のうちにハーブの種類ごとに各種害虫がやって来たりもするようなので、今から少し対策は学んでおかないと。アブラムシとカメムシは阻止したい。えぇ、すっかりやる気満々です。

●摘心と株分けで増殖

植え替え前後に、摘心というものを教えてもらう。葉っぱが増えたら下の6枚くらいを残してパチンと茎を切ってしまう。すると、残った葉っぱの根本から脇芽が出て枝になる。それを繰り返していくとどんどん茎が枝分かれして葉っぱも増える。これで一本の苗から結構な葉っぱが取れる。

それなりに葉っぱも生えそろい、ちょこちょこ料理に使うことも出来るようになったある時、料理用に切った一枝が不要になってしまった。切った枝を水に挿しておくと切り口から根っこをつけて、一株増やす事も可能だと聞いたので試してみる。数日で根っこが出始め、一週間もせずに新しい鉢と土に植え替える。今やバジルさん二株。

株を増やしたいと思いはじめたのには理由があって、自家栽培バジルでジェノベーゼを作りたい。ジェノベーゼを作るには一度にそれなりの分量のバジルが必要。いくらフサフサしても一株から一度に収穫するには限界があるので、株を増やして手軽に収穫したかった。

が、二株目のバジルさんの植え替えに気を取られている間にも一株目のバジルさんはとっとと生い茂り、ジェノベーゼ二人前分の収穫はあっさりクリア。美味しく戴きました。次はジェノバペーストだ!

●実験につぐ実験

これに味をしめて、ネットで見かけた最小構成の挿し木、葉っぱ一枚を水に付けての株分け実験開始。ダメもとで葉っぱを三枚水に浸ける。切り口だけが水に浸かるよう輪ゴムなどで葉っぱを縦に固定してみる。

四日目に二枚から根っこが出てきた。以降、一日毎に倍々の成長。根っこが出たのはいいが、茎というもののない状態でこの先がどうなるのか。さすがに今後の行く先が不透明なまま、伸びきった上に枝分かれも始めた根っこを放置するわけにも行かず、100均園芸コーナーに再々訪してプランターを調達。つい先日、葉っぱの状態のまま土に埋めてみました。絵面がちょっとシュール。

今回のプランターは最早、確実な園芸として全う出来るか怪しいのはわかりきってるので、完全に実験場と割りきって、ついでに食用に購入したパクチーをそのまま一株植えてしまいました。

しかし、どうやらパクチーは、種から植えるとバジル同様丈夫に育つものの、植え替えはほぼムリだそうで、既にぐんにゃり干からびてます。パクチーも是非育てたいハーブなのですよね。素直に種を調達するか...。

●今後のベランダの抱負

実験プランター、失敗に終わったら唐辛子を植えようと思ってます。各種ハーブの害虫避けにもよいらしいし、唐辛子需要も一般家庭より多いので。ミントも害虫避けにはよいらしいのですが、ミントは消費が悩ましそう。バジルとトマトを一緒に植えるとトマトがより美味しくなる説も見かけたので心動きますが、さすがに「野菜」はなぁ...。

いずれにせよ現状、約二か月で鉢やプランターが三種増えてるし、もっと陽に当てたいからプランターを載せる台があったらいいよねぇ、なんて気にもなっていたり、1年も経ったらベランダ、どんなコトになってるのやら。

やー、植物、おもしろい! 今でも「お花きれ〜い☆」みたいなイメージは苦手ですが、考えてみたら、成長のサイクル早いし、あんまり繊細な植物でなければ日々の変化は面白い。

インタラクション性がないなんて、過去のワタシは何故そんな思い込みをしていたのだろう。楽しいし美味しいし、育成ゲーム(俗称「育てゲー」)は大好きなので、こんなにハマれるならさっさと始めてればよかった。

摘心&最初の植え替え直前頃からの記録はこちら
□enikki browneyes: kitchengarden
└< http://enikki-browneyes.blogspot.jp/search/label/kitchengarden >

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■今回のどこかの国の音楽

□Natacha Atlas "C'est la vie"
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紹介にあたっていつも、極力映像と音がよくて、且つ(勿論)演者の魅力も伝わる動画を...とは思ってるものの、いつになく悩ましいチョイスになってしまいました(笑)。いえ、これも大分好きだし魅力が伝わると思う動画です。が、もっとよいと思ってる曲はよくわからない風景画スライドショーだけ、みたいなのが多くて残念。

全盛期は90年代なのかな、最近はかなり恰幅よくなってきてますが引き続き妖艶に活躍してらっしゃるようです。この方、ユダヤ人のお父さんとイギリス人のお母さんの間に生まれてモロッコで育ち、母語は英語のようですがアラビア語、フランス語あたりも喋れるようで、歌詞もかなりいい具合にチャンポンです。フランス語とアラブの曲って、常々食べ合わせがよいなぁ、と思ってますが、それにこの方のアンニュイで抑揚たっぷりな声はかなり絶品。

歌だけでなく、自身でベリーダンスも踊るようですがなかなかコンディションのよい動画はなく、音質も画質もよくないですが内容的には結構よかったのはこちら。歌いながらなのでガチなベリーダンスではありませんが、演奏含めこういうライブ行きたい。

□Natasha Atlas "Izegem"
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【browneyes】dc@browneyes.in

日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes >
□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF >

少し前にヨット乗りの方と知り合い、訳あって今度、ヨットに乗せて戴くコトになりました。洋上で乗るのに先んじてつい先日、ハーバーにお邪魔し、丘に停留している実物ヨットを見せてもらいました。

必要最小限のエンジンは付いているものの、パワーボートとは違い、基本的にはマストに受けた風のみを頼りに進む小さな帆船。揺れも完全に波任せで、普通の船より激しく、要はかなり酔いやすいらしい。

そしてヨットなんて大したスピードでもなさそうなのに、うっかりヨットから落ちようものなら、落ちた人を探して戻るのが難しく、ほぼ、死を意味するらしい。おっかなびっくり、そんな世界を体験しつつ、江ノ島沖でゲロゲロと魚に餌を蒔いてきます。