[3346] パンダとライターと黒船

投稿:  著者:  読了時間:23分(本文:約11,000文字)


《ドロドロな昼ドラ風ネット生活ですな》

■アナログステージ[84]
 大人の事情を配慮した爽やかなネット生活
 べちおサマンサ

■デジタルちゃいろ[23]
 パンダとライターと黒船
 browneyes

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■アナログステージ[84]
大人の事情を配慮した爽やかなネット生活

べちおサマンサ
< http://bn.dgcr.com/archives/20121009140300.html >
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コンニチハ、腹に脂がのり始めた中年に差し掛かったところで、コミュ障(コミュニケーション障害)になり始めている、べちお・青魚・サマンサです。こってりとしたお腹が気になり始めたら、毎日の食卓に青魚をどうぞ。

『会社辞めさせてくださいの乱』以降、会社、私生活、様々な場面で、諸々のやり取りをすればするほど、対人関係が面倒になってきております。考えることの順番というか交通整理ができていないので、会話の受け答えがチンプンカンプンになっていたり。

評価試験中に、普段なら絶対にありえないミスをしてしまっていたり。まったく集中していない。そのうちまた、ん百万レベルのポカミスをするんではないかと危惧しております。あれほどマルチタスクで動いたらダメって、自分でも分かっているのに。なんでじゃろ。天性のアホなのかもしれない。

コニュ障チックな具合は、当然SNSにも表れてきている。Twitterも書き逃げが主体になり始め(というよりも、Twitterって、書き逃げ専門だけど)、意識がポヤンとした中で覗いているだけという末期レベル。

SNSの楽しさについては、デジクリ中にも何度か触れてきましたけど、SNSにみられる楽しさというのは、千差万別。まぁ、いろいろな人がいるから、楽しみ加減が違うのは、あたりまえと言ったら当たりまえのことだ。SNS自体、まったく受けつけない、うちのカミさんのような人間もいる。

どのSNSにしろ、どういう使いかたで、どんな楽しみかたをするかも、人によって様々だし、コミュニケーションのとりかたもそれぞれ。世界中のどこからでも誰からでも見ることができることに意義を見出す人もいれば、メンバー以外はシャットアウトして閉鎖的な空間に意義を見出す人も。

「バカ発見器」と不名誉(?)な称号をいただいているTwitterも、鍵かけ(フォロー申請して承諾されないと、その人のタイムラインを見ることができない)しながら楽しむ人が多くなってきている。

「鍵かけしながらTwitterやって、なにが面白いの?」と感じるヒトも中にはいるかもしれないが、Twitterの使いかたは、自分が何をしているかを発信するためのサービスではない。

『興味あることの情報が一括して140文字以内で届いてくる』というのが、本来かどうかは、すでに霧の中に隠れてしまっているが、Twitterの醍醐味なはず。利用時間が経過していくにつれて、自分なりの楽しみかたというか、利用方法も変化していくのはTwitterだけに限らず、どのSNSでも同じことが言える。

初期mixiにみられた、「閉鎖的な空間」をギリギリまで閉ざした、新しいSNSがニュースで配信されてきた。紹介するリンク先の中に、非常に興味深いというか、「そりゃそうだよなぁ...」と、SNSに対する意識を再考させるインタビューが掲載されていた。以下抜粋。

・大切な人とコミュニケーションをし思い出を共有する──9人限定のクローズドSNSの「Close」がリリース  | Startup Dating
< http://www.startup-dating.com/2012/09/close/ >

──カップル向けのような1対1だと、SNSと呼べないしそこそこは楽しいけど
  面白みに欠ける。そして、Facebookはもはや電話帳のようなもので、すべ
  てを把握している人はいない。

  それに、一度の投稿が友人や会社の人などが一緒になって見られる、とい
  うのも、あまり居心地がよくない。人間が、本当に仕事以外で常時連絡を
  取り合うのはだいたい6人程度。

  そして、なにかあった時に相談できるのが15人程度と、研究でも導き出さ
  れている。そこで、その中間程度の人数として9人に設定しました。

ワタクシの考えからでいくと、人数制限はとても重要なところなはず。上記にも書いたように、サービスの利用期間が長くなってくると、使いかたも変化してくる。同時に、気の合う仲間も増えてくる。

数年前のmixiではないが、初めは、数人の知人だけだったマイミクも、時が経つにつれて、「そういえばmixiやってんの? んじゃマイミク出しておくね!」と、どんどん増えていった。

気が付けば、「なんでこのヒトをマイミクにしちゃったんだろう......」と、たいして親しいわけでもない遠い知り合いや、ちょっと面倒な友人をマイミクに迎えて後悔するときもあった。

そう思うきっかけとなるのが、「この日記を公開したいけど、あいつには読んでほしくない」というネガティブな事情が底辺をうろついていたり。

そんな「大人の事情」を配慮してかどうかは知らないけど、運営から打ち出してきたのが、グループ分けと公開範囲制限。大変「アレ」な言いかたになってしまうが、大人の事情で(関係が)切れないヒト対策という意味では、大変有効な打開策になった。

しかし、そんな後ろめたい気持ちを抱えながら、サービスを利用していくのも、楽しさを半減しているようで、自分が許せなくなる。

ハッキリと割切り上手なヒトには、大変便利な機能になるが、共通の別の知り合いから「あれ? 知らなかったの?」って話しが流れようものなら、「ぬぐぐぐ、あのヤロー、オレのことを外してやがったな! こんちくしょー、そっちがその気なら、こっちだってやってやろーじゃねーか、おぼえてろ、マーガリンマヨネーズ野郎!!」と飛び火しかねない。

結局、ワタクシは小心者なので、そういうことが面倒になり、mixiはじめ、ほかSNSでも親密に絡むようなことをしなくなった。イコール、SNSの楽しさを存分に楽しむことがなくなった。そこで出会ったのがTwitter。2ちゃんとは別の書き逃げの楽しさを教えてくました。

紹介した「Close」のように、初めから人数制限されていれば、気が付いたら、50人、100人とかに膨らんでいることもないし、正体も気心も知れている仲なはず。隠し事という心の鍵をかけないだけでも、相当気分が楽になるだろう。

でも、それはそれで今度は、「ぐんにょぉぉ! なんであのアイツが9人の中にいるのに、オレは入っていないんだ! 友達だと思っていたのに、親友だと思っていたのに、ドちくしょー! おぼえてやがれ、このバナナサルサソース野郎!」と逆恨みされたりして。

こうなると、爽やかなネット生活とかけ離れた、ドロドロな昼ドラ風ネット生活ですな。人間って、嫉妬深い生き物ですね。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト
Twitterはコチラ→< http://twitter.com/bachiosamansa >
まとめはコチラ→< http://start.io/bachio >

○そろそろ死ぬのかどうなのかは分からないけど、「死」をとにかく意識し始めております。これが結構興味深い。いろいろな思考経路を辿り、最近は、夢と死の関係を、独りでビールを飲みながら探っているのが面白い/睡眠中に見る夢は、生を終えてから訪れる世界の、予行練習になっているんではないか! とか、勝手に妄想が暴走して楽しんでおります/おかげで、死ぬことへの恐怖感というものが殆ど薄れてきました。

○記憶に残っている2週間の出来事→台風の中、「マッパで台風を受け止めたい!」と、家族でスパ銭(スーパー銭湯)にいく→暴風雨の中、ムスコと二人で裸で「たいふう〜!」とか言いながら露天の黒湯に浸かってました→上の話しとはまったく関係ないんですけど、リアル親父が死にそう→「生きているんだから、そりゃ死ぬでしょ」って言ったら、「それって、人としてどうなの?」って言われる→オイラ、アスクレピオスじゃないんだから、どうしようもない。

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■デジタルちゃいろ[23]
パンダとライターと黒船

browneyes
< http://bn.dgcr.com/archives/20121009140200.html >
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●「在宅ライター」とSEO

ワタシがこれを読んだのは今年の梅雨時なのだが、2年前にこんな記事を書いてた人がいた。

□なぜ「在宅WEBライター」という仕事が現れたのか、そのバックグラウンドとは:中小企業のIT営業戦略術:ITmedia オルタナティブ・ブログ
└< http://j.mp/WCtCAN >

記事のとおりで、つい最近までは主に、Googleのアルゴリズムを逆手に取ったタチのよろしくないSEO手法が蔓延するに伴って、こういうライターのニーズは激増してきてた。

が、今年の夏はSEO業界的にはググるジャパンへのパンダの投入で上を下への大騒ぎ。...って、言葉通りに想像するとちょっとシュールな図が浮かびますね。

でもこの、通称「パンダアップデート」というGoogle検索エンジンアルゴリズムのアップデート適用のおかげで、検索結果のランキングが文字通り乱高下したサイトも少なくはなかったようなので言い得て妙だわ(自画自賛)。

□Google ウェブマスター向け公式ブログ: Google検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました
└< http://j.mp/VAfs58 >

□パンダアップデート日本導入から1週間、影響は? 対策は? など10+4記事(海外&国内SEO情報) | Web担当者Forum
└< http://j.mp/Q5Ee8G >

パンダアップデートの適用により、内容度外視で闇雲にキーワードを突っ込み、被リンク数を水増しすれば検索上位に浮上出来た時代は終わりを告げて、コンテンツ勝負な正攻法でないと悪質なサイトとして検索結果から弾かれるようになった、と言う。

それに伴ってSEOについての記事も、パンダ対策関連と並行して、小手先のテクニック一辺倒ではない啓蒙っぽいものが増えてきている(そしてまた、その是非も議論されてたりもしてるようですが)。

□Content is King にまつわる誤解と真実 | SEO 検索エンジン最適化
└< http://j.mp/PDxDR8 >

●コンテンツが王様でお客様は神様、に還れる...のか?

じゃあ、そんなキーワードと被リンク数水増しの悪質なSEOの呪縛から抜けたのに従って、怪しいライター業の募集は減ったのだろうか。

□Google トレンド─ウェブ検索の人気度: webライター募集、ブログライター募集、在宅ライター募集─日本、過去12か月間
└< http://j.mp/VM9mNz >

先述の記事中に掲載されてたのは「Webライター募集」「ブログライター募集」(+比較対象としての「ライター募集」)でしたが、記事タイトルにもなってる肝心の「在宅ライター」が入ってないぞ、と、試しにキーワードに追加してみたら結構な数が裏番長のように控えていました(笑)。

でも全般的に、日本にパンダがやってきた7月を山に、8月、9月と急降下してはいるようです。これはもう暫く様子を見てみたいところ。

ググるトレンド的にはそんな感じですが、とはいえそれぞれのキーワードでググるとまだゾロゾロと出てくるし、流行りの(? 流行ってるのかしら)在宅ベースの仕事マッチングサイトを眺めると、「ブログ記事作成」「サイトの説明文ライティング」案件はものすごい数出てきます。

●ライター募集の現在

その仕事マッチングサイト数か所を巡って先述の記事と比較してみましたが、200文字60円とか、10文字ウン円(×複数件)なんていう、まとまった「記事」の体ですらないものも多くあった。普通、そこまで字数の少ないものはむしろ、難易度高めでお値段も高めになるもんじゃないのかなぁ。

マッチングサイトで併せてよく目に止まる「案件」は新規ブログの開設。既存のブログサービスにアカウントを70個作って単価6〜10円とか。某マッチングサイトのブログ関連カテゴリでは、同様のブログ増殖案件がリストの1ページ内に3つある。

何故かこういうマッチングサイト、募集終了案件も延々掲載しているのでそちらも眺めてみると、たまたま見た時期にだけ複数件あった、というワケではなく、恒常的に同種の募集があるコトは一目瞭然。

そうやって量産されたブログに「ライター」さんによるコスメとか金融とか脱毛についてのクチコミ記事が書かれていく。パンダはどこまで立ち向かえるんだろうか...。

●一億総ライター時代

出版界は引き続き暗雲たれこめているものの、ネット経由での物書きの層は厚くなってきてる。2004年からあったアルファブロガー・アワードは8年めの今年で終了。実質、「アルファブロガー」をもてはやす時代はとうの昔に終わりを告げている。

とはいえ、黎明期から今もブログを書き続けている、古参ブロガーとも言える人たちは、ブログにとどまらず、ネットメディアの記事執筆や電子書籍寄りのものも発行しはじめたり、紙の出版社から出版すらしてたりする。もう少し後発の、今で2〜4年くらいの中堅ブロガーさんたちも然り。

ひょんなきっかけで、すごい方々に混じってココに駄文を定期的に書かせて戴いているワタシはまったくそういう「継続できるブロガー」さんの足元にも及ばない。

それでもこうして書いている限りは、ワタシもデジクリの読者さんたちからすればダメ系ではあってもある種「ライター」なのであろう。なんとも「一億総ライター」時代の申し子的な(笑)。居直りの屁理屈ではありませんが、いやホント、そういう時代なのですよ! つくづく。

●黒船とパンダ

そして並行して、以前、「バスコ・ダ・ガマと黒船と < http://j.mp/RJt0YY >」で書いたように、所謂「ネットの住民」ではなかった人たちのネットでの活動時間も着々と増えている。

コレを書いてまだ一年足らずだけど、次々と黒船でやってくる人たちの足音は思ってたより多いしどんどん大きくなっている。しかし、黒船でやってきた人たちにとっての福音書(としての検索エンジン)もパンダのいるGoogle、と言い切れるフェーズにはまだまだ至っていないようですね。

□業種別の検索エンジンシェア2012年版 | 無料SEO対策のススメ
└< http://j.mp/VA9OQK >

もはや書き手も引っかかり手も、ワタシの観測範囲をずっと超えた所の人たちが大半なんだろう。そうやって考えるとググるがパンダを投げつけようが、ペンギンを泳がせようが、こういうニーズはまだまだ当分は続くのかもしれない。

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■今回のどこかの国の音楽

□Snap! vs Motivo "The Power Of Bhangra"
└< >

やだもう、紹介しようかなー、うーん...って思ってたのと関連動画のサムネイルと目が合っちゃって、クリックしてはなぢですわ。

Snap! といえばOld Schoolヒプホプで有名なThe PowerのBhangra版に本人参戦ですよ! そりゃ元クロいもの好きで、今は南亜細亜漬けの心、わしづかみですよ!

調べてみたらVSモノは2003年にリリースしてたのですね。書きながらすっかりリピートしてニヤニヤしています。でも動画は最近制作っぽい色使いだけどどうなんだろう。

映像も、欧米目線のびっくり印度も盛り込みつつ、偏見デフォルメさも少なく、且つオサレでいいですねぇ。

でも、オトは一弦のトゥンビっぽい上にパンジャビ語の歌詞でもしっかり「トゥンビ」って出てきてるのにシタールみたいな弦楽器弾いてるのが気になる。あと、階段で踊るお姉さんはさすがにそれ、ベリーダンサー? みたいな(笑)。あああ、それにBhangraなのに茶摘みは地域違っちゃってる気がしないでもない。

...やっぱり突っ込みどころは多そうだ(笑)。
ちなみにオリジナルはこちら。

□Snap! "The Power"
└< >

いやこっちはまたこっちでいいですねぇ。ファッションは当時っぽくてかっこ悪げなのにトータルで見るとかっこいい。

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→
ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes >
□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF >

国交60周年+イベントの秋も手伝ってか、10月は毎週あちこちで印度系イベントが続いています。正直、いくらなんでも各イベント、同時期開催に企画しすぎで、どうして分散できなかったのか。精力的に参加する人ですらどれかを犠牲にしないと回らない勢い。

今年のワタシは、諸事情でほとんどのメジャー系イベントを諦めているのですが、連休最終日はTwitterでよくお喋りをしている現役の和尚さんの高山龍智氏と、アジアンサイケなロックバンドSOULCODEによる、印度仏教ロックなライブを観に行ってまいりました。

すごい。日々の読経で磨きぬかれた渋い低音ボイスによる、ロックに合わせての、パーリー語の声明、期待以上にかっこいい! そして途中から真紅の袈裟で仁王立ちになって声明と読経(?)をシャウトシャウトで続ける和尚さん!

代官山界隈のライブハウスで時折演奏されるようなので、次の公演情報聞きつけたらこちらでも紹介するかもです。知人だから紹介、みたいなのは全く好まないのですが、この仏教ロックはいや、かなりよかったです。

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■イベント案内
DIGITAL CONTENT EXPO 2012

< http://www.dcexpo.jp/2012/index.html >
< http://bn.dgcr.com/archives/20121009140100.html >
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主催者情報
コンピュータ技術の発展と足並みを合わせて成長を遂げてきたデジタルコンテンツは、ゲームやアニメなどの産業を発展させるとともに、芸術表現の場として新たな文化を生み出してきました。コンピュータグラフィックスやバーチャルリアリティなどの関連技術は、コンテンツ産業の発展を牽引するだけでなく、医療やバイオなど多彩な分野へも応用の幅を広げています。

デジタルコンテンツEXPOは、こうしたデジタルコンテンツ分野で活躍する研究者やクリエイター、企業関係者等が参加し、最新の情報を交換しながら、デジタルコンテンツ産業の5年、10年先の将来像を描き出す国際的イベントです。

会期:2012年10月25日(木)〜10月27日(土)
会場:日本科学未来館(東京都江東区 お台場)入場無料
主催:経済産業省 一般財団法人デジタルコンテンツ協会

※最先端の展示、シンポジウム、セミナー、ステージなどはサイトを参照以下にASIAGRAPHのみ紹介

ASIAGRAPH CGアートギャラリー

ASIAGRAPHでは、優秀なCG作家と作品が国を越えて交流することで、新たな創造と産業がアジアから生まれることを願い、優れた作品の発表展示の場として過去8年間、国内外の会場でCGアートギャラリーを開催して参りました。今年度も日本、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、マレーシア、ミャンマー、ベトナム、フィリピン、インドネシア、インド、スリランカなど、多くの国と地域から作品が寄せられ、招待展示、公募展示両部門とも多様で充実した作品群を展示します。

ASIAGRAPH CGアートギャラリー公募展示部門は、広くアジア地域から作品公募を行うことで、より自由なCG表現を受け入れる作品展示を目指し、2007年から作品募集を開始し、本年度で第6回を数えます。今年度もアジア14の国と地域から600点を超える応募がありました。

なかでも動画(アニメーション)作品公募第二部門は、アジア10カ国14人の審査委員による国際審査が行われ、入選作品を決定いたします。アジア各国の固有の価値観とニーズを反映し、尚かつ公平な審査によって選定された入選作品は、この地域の映像表現の水準を示す「指標」と呼ぶに相応しいでしょう。

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編集後記(10/09)

●百田尚樹「モンスター」を読む(幻冬舎文庫、2012)。この人の「ボックス!」というボクシングテーマの青春小説は最高に面白かったが、今回のテーマはなんと美容整形である。畸形的にまで醜く周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々を送り、好きな男子に仕掛けた事件でモンスターと呼ばれ......、町を追われた主人公が美容整形で絶世の美女に変身し、別人となって町に戻って来る。復讐か、それとも......。町一番の美女として崇拝される現在進行に並行して、優に1000万円をこえる金額をつぎこんで美しさを手に入れるプロセスが、ポジティブに実践的に語られる。その説得力はすさまじく面白く、500ページ近い文庫本の一気読みを要求される。

ヒロインは最初に二重瞼の整形をし、そこから時間をかけて次第に大規模な手術に移って行くのだが、じつにリアルな描写だ。どうしてリアルだといえるのかというと、解説で美容整形のプロ(!?)である中村うさぎが「著者の知識と理解の深さに感銘を受けた。生半可な知識で書くと、美容整形ネタは荒唐無稽で非現実的になってしまう」と太鼓判を押しているからだ。目も鼻も何度も手術した。最後は顎のえらを削り取る大手術だ。

さらには、わずかなずれがあるほうが美しいという「ゆらぎ」効果を得るために、完璧な均衡を崩す手術まで。加えて、エステやメイク講座、話し方教室などにも通い、女を磨きに磨く。生まれつき肌が白く長身でスタイルはよかった、という設定は都合よすぎるが、これらは美容整形では得られないものだから仕方がない。

やはり女性の若さと美貌は最強の武器だ。富も知性も経験も若さと美貌の前にひれ伏す。次の人生があるのなら、やっぱり男がいいと思っていたが変更する。美女こそ天下無敵、望むものをなんでも手に入れられる。美しい女に生まれたい! 美しくなかったら、金で美貌を買ってやる! とまで思わせてくれたすごい小説だが、残念なことに結末は説得力なしで台なし。やっぱり男はバカという説得力あり。容貌に悩む女性がいたら、この本読んでみたらと遠慮がちに推薦できます。(柴田)

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●SNSは楽しい。チャットやコメントは、一日中でもやっていられる。でもそれでは廃人になる。あの人にしたのに、この人にしないというのは気が進まないので、毎日アクセスする必要が出てくる。仕事については書けないけれど、ほとんどの時間が仕事なので、書けないことがあるというジレンマがあったりする。とにかく、中間はないので、やらない方向に進む。Twitterは双方向を求められていないので、気が向くまま遊べて気が楽。/「印度仏教ロック」! 仏教高校に通っていて、行事で仏教映画を見た。空海だったか最澄だったか、ストーリーどころかタイトルまでも覚えてないけど、大人数でやる読経に心が震えたわ。

ノーベル賞受賞! 18時半直前に公式サイトに行き、中継ムービーをバックグラウンドにした。ヤマナカと聞こえ、もしやとフォアに。リロードしたか、そのままだったか忘れたけれど、大きな画像が山中氏とになっていて、本当に受賞されたんだなぁと。iPS細胞のニュースを読む程度で面識はまったくないんだけど、とても嬉しい。

国際特許を取得されており、研究に関しては無償で利用できるため、世界中でiPS細胞の研究が進められるとのこと。一民間企業で独占せず、利用料も安いそう。研究はもちろん、その後のことも考えていらっしゃるのだなぁと。民間企業に独占させないために、とても苦労されたようだ。

特許関係に従事されているのが高須直子氏で、いつ書かれた文章かはわからないけれど、「海外のベンチャー企業などに大事な特許を取られると、特許の使用料が高くなったり、使わせてもらえなかったりと支障が生じる可能性があります」とのこと。そして「先生からはiPS細胞の夢物語を聞いていたものの、一つ間違えば夢想家学者(ごめんなさい!)の研究だなあと思っていました」と書かれてあったよ。(hammer.mule)

< >  空海だったのかなぁ
< http://www.nobelprize.org/ >  ノーベル賞公式
< http://www.pharm.or.jp/yakugaku/no11.shtml >
京都大学iPS細胞研究所 知財契約管理室長 高須直子 氏
「夢中になれる仕事に就けることの幸」iPS関連特許で世界と戦う
< http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44811250Q2A810C1TY1P01/?df=2 >
その当時人気だったiPodを真似て最初のiを小文字にしたのよ