デジタルちゃいろ[23]パンダとライターと黒船/browneyes

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●「在宅ライター」とSEO

ワタシがこれを読んだのは今年の梅雨時なのだが、2年前にこんな記事を書いてた人がいた。

□なぜ「在宅WEBライター」という仕事が現れたのか、そのバックグラウンドとは:中小企業のIT営業戦略術:ITmedia オルタナティブ・ブログ
└< http://j.mp/WCtCAN >

記事のとおりで、つい最近までは主に、Googleのアルゴリズムを逆手に取ったタチのよろしくないSEO手法が蔓延するに伴って、こういうライターのニーズは激増してきてた。

が、今年の夏はSEO業界的にはググるジャパンへのパンダの投入で上を下への大騒ぎ。...って、言葉通りに想像するとちょっとシュールな図が浮かびますね。

でもこの、通称「パンダアップデート」というGoogle検索エンジンアルゴリズムのアップデート適用のおかげで、検索結果のランキングが文字通り乱高下したサイトも少なくはなかったようなので言い得て妙だわ(自画自賛)。

□Google ウェブマスター向け公式ブログ: Google検索が、高品質なサイトをよりよく評価するようになりました
└< http://j.mp/VAfs58 >

□パンダアップデート日本導入から1週間、影響は? 対策は? など10+4記事(海外&国内SEO情報) | Web担当者Forum
└< http://j.mp/Q5Ee8G >

パンダアップデートの適用により、内容度外視で闇雲にキーワードを突っ込み、被リンク数を水増しすれば検索上位に浮上出来た時代は終わりを告げて、コンテンツ勝負な正攻法でないと悪質なサイトとして検索結果から弾かれるようになった、と言う。

それに伴ってSEOについての記事も、パンダ対策関連と並行して、小手先のテクニック一辺倒ではない啓蒙っぽいものが増えてきている(そしてまた、その是非も議論されてたりもしてるようですが)。

□Content is King にまつわる誤解と真実 | SEO 検索エンジン最適化
└< http://j.mp/PDxDR8 >




●コンテンツが王様でお客様は神様、に還れる...のか?

じゃあ、そんなキーワードと被リンク数水増しの悪質なSEOの呪縛から抜けたのに従って、怪しいライター業の募集は減ったのだろうか。

□Google トレンド─ウェブ検索の人気度: webライター募集、ブログライター募集、在宅ライター募集─日本、過去12か月間
└< http://j.mp/VM9mNz >

先述の記事中に掲載されてたのは「Webライター募集」「ブログライター募集」(+比較対象としての「ライター募集」)でしたが、記事タイトルにもなってる肝心の「在宅ライター」が入ってないぞ、と、試しにキーワードに追加してみたら結構な数が裏番長のように控えていました(笑)。

でも全般的に、日本にパンダがやってきた7月を山に、8月、9月と急降下してはいるようです。これはもう暫く様子を見てみたいところ。

ググるトレンド的にはそんな感じですが、とはいえそれぞれのキーワードでググるとまだゾロゾロと出てくるし、流行りの(? 流行ってるのかしら)在宅ベースの仕事マッチングサイトを眺めると、「ブログ記事作成」「サイトの説明文ライティング」案件はものすごい数出てきます。

●ライター募集の現在

その仕事マッチングサイト数か所を巡って先述の記事と比較してみましたが、200文字60円とか、10文字ウン円(×複数件)なんていう、まとまった「記事」の体ですらないものも多くあった。普通、そこまで字数の少ないものはむしろ、難易度高めでお値段も高めになるもんじゃないのかなぁ。

マッチングサイトで併せてよく目に止まる「案件」は新規ブログの開設。既存のブログサービスにアカウントを70個作って単価6〜10円とか。某マッチングサイトのブログ関連カテゴリでは、同様のブログ増殖案件がリストの1ページ内に3つある。

何故かこういうマッチングサイト、募集終了案件も延々掲載しているのでそちらも眺めてみると、たまたま見た時期にだけ複数件あった、というワケではなく、恒常的に同種の募集があるコトは一目瞭然。

そうやって量産されたブログに「ライター」さんによるコスメとか金融とか脱毛についてのクチコミ記事が書かれていく。パンダはどこまで立ち向かえるんだろうか...。

●一億総ライター時代

出版界は引き続き暗雲たれこめているものの、ネット経由での物書きの層は厚くなってきてる。2004年からあったアルファブロガー・アワードは8年めの今年で終了。実質、「アルファブロガー」をもてはやす時代はとうの昔に終わりを告げている。

とはいえ、黎明期から今もブログを書き続けている、古参ブロガーとも言える人たちは、ブログにとどまらず、ネットメディアの記事執筆や電子書籍寄りのものも発行しはじめたり、紙の出版社から出版すらしてたりする。もう少し後発の、今で2〜4年くらいの中堅ブロガーさんたちも然り。

ひょんなきっかけで、すごい方々に混じってココに駄文を定期的に書かせて戴いているワタシはまったくそういう「継続できるブロガー」さんの足元にも及ばない。

それでもこうして書いている限りは、ワタシもデジクリの読者さんたちからすればダメ系ではあってもある種「ライター」なのであろう。なんとも「一億総ライター」時代の申し子的な(笑)。居直りの屁理屈ではありませんが、いやホント、そういう時代なのですよ! つくづく。

●黒船とパンダ

そして並行して、以前、「バスコ・ダ・ガマと黒船と < http://j.mp/RJt0YY >」で書いたように、所謂「ネットの住民」ではなかった人たちのネットでの活動時間も着々と増えている。

コレを書いてまだ一年足らずだけど、次々と黒船でやってくる人たちの足音は思ってたより多いしどんどん大きくなっている。しかし、黒船でやってきた人たちにとっての福音書(としての検索エンジン)もパンダのいるGoogle、と言い切れるフェーズにはまだまだ至っていないようですね。

□業種別の検索エンジンシェア2012年版 | 無料SEO対策のススメ
└< http://j.mp/VA9OQK >

もはや書き手も引っかかり手も、ワタシの観測範囲をずっと超えた所の人たちが大半なんだろう。そうやって考えるとググるがパンダを投げつけようが、ペンギンを泳がせようが、こういうニーズはまだまだ当分は続くのかもしれない。

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■今回のどこかの国の音楽

□Snap! vs Motivo "The Power Of Bhangra"
└< >

やだもう、紹介しようかなー、うーん...って思ってたのと関連動画のサムネイルと目が合っちゃって、クリックしてはなぢですわ。

Snap! といえばOld Schoolヒプホプで有名なThe PowerのBhangra版に本人参戦ですよ! そりゃ元クロいもの好きで、今は南亜細亜漬けの心、わしづかみですよ!

調べてみたらVSモノは2003年にリリースしてたのですね。書きながらすっかりリピートしてニヤニヤしています。でも動画は最近制作っぽい色使いだけどどうなんだろう。

映像も、欧米目線のびっくり印度も盛り込みつつ、偏見デフォルメさも少なく、且つオサレでいいですねぇ。

でも、オトは一弦のトゥンビっぽい上にパンジャビ語の歌詞でもしっかり「トゥンビ」って出てきてるのにシタールみたいな弦楽器弾いてるのが気になる。あと、階段で踊るお姉さんはさすがにそれ、ベリーダンサー? みたいな(笑)。あああ、それにBhangraなのに茶摘みは地域違っちゃってる気がしないでもない。

...やっぱり突っ込みどころは多そうだ(笑)。
ちなみにオリジナルはこちら。

□Snap! "The Power"
└< >

いやこっちはまたこっちでいいですねぇ。ファッションは当時っぽくてかっこ悪げなのにトータルで見るとかっこいい。

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→
ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes >
□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF >

国交60周年+イベントの秋も手伝ってか、10月は毎週あちこちで印度系イベントが続いています。正直、いくらなんでも各イベント、同時期開催に企画しすぎで、どうして分散できなかったのか。精力的に参加する人ですらどれかを犠牲にしないと回らない勢い。

今年のワタシは、諸事情でほとんどのメジャー系イベントを諦めているのですが、連休最終日はTwitterでよくお喋りをしている現役の和尚さんの高山龍智氏と、アジアンサイケなロックバンドSOULCODEによる、印度仏教ロックなライブを観に行ってまいりました。

すごい。日々の読経で磨きぬかれた渋い低音ボイスによる、ロックに合わせての、パーリー語の声明、期待以上にかっこいい! そして途中から真紅の袈裟で仁王立ちになって声明と読経(?)をシャウトシャウトで続ける和尚さん!

代官山界隈のライブハウスで時折演奏されるようなので、次の公演情報聞きつけたらこちらでも紹介するかもです。知人だから紹介、みたいなのは全く好まないのですが、この仏教ロックはいや、かなりよかったです。