講師だって、最初は初心者だもの[番外]人間、反省するから成長するものだと信じて〜「CSS Nite in KOBE, Vol.1」登壇の顛末〜/森 和恵

投稿:  著者:  読了時間:10分(本文:約4,500文字)



こんにちは! 森和恵です。ようやく暑さもおさまり、秋の兆しが見えてきましたね。それなのに......衣替えをする時間が取れず、肌寒い日を送っています。( >_< )

さて今回は、先日登壇してきたセッションについて、顛末をまとめてようと思います。

このような機会を頂くたびに、「オールオーケー! 100点だ!」と思ったためしはないのですが、今回も例にもれず「嗚呼、ああしておけば...、こうしておけば...」の反省点がザックザク(苦笑)。せめて、反省を後悔の形で終わらせないように、形に残しておこうと思います。

●これまでのあらすじ

地元神戸で、初めて開催される「CSS Nite」。登壇したくって、立候補したのはいいものの...一緒に登壇される方々の大御所ぶりにビビりつつ、準備をしました。

今回のテーマは、「プレゼン」らしくすること。どうしても、いつものセミナーの口調が出てしまって、学校の授業みたいになってしまいがちなのを、なんとか克服しようと、資料作り、リハーサルといつもより力を入れて準備しました。(この辺は、以前に書きました↓)

  伝えるのって難しい 〜ただいまセッション準備中〜
  < http://bn.dgcr.com/archives/20120910140100.html >

●どんなセッションをしたのか? も、少し。

私は、一番最初のセッションでした。準備のため少し早めに会場にはいったのもつかの間、設営準備、リハーサル......一呼吸つく間もなく、すぐ本番でした。

「Web担当者さんに向けて、入門〜初級のWeb系セミナー講師をしています」という自己紹介から始め、続いてWeb系の勉強を進めるための3つのポイントをお話ししました。

・自分に何が必要なのかを見極める...習得目標設定の話
・欲しい情報を日頃から集めるための...情報収集の話
・集めた情報を消化するための...学習の話

  セッション内容には細かく触れませんが、スライドを公開ましたので、そ
  ちらをどうぞ。
  「教えてみてわかった、新しいことを覚えるしくみ」スライド
  < http://www.slideshare.net/r360studio/ss-14720840 >




●終了後すぐの後悔と反省

終わった直後に後悔したことは、三つありました。

ひとつは、「あの...」などのつなぎ言葉が多いこと。二つは、時間には収まったものの、準備していた実習(スライド13・44・56枚目のように、「ではここで、〇〇してみましょう!」という手や口を動かす実践課題を用意していた)が、ほとんどできなかったこと。三つは、時間が足りずに最後にテンパってしまい「ありがとうございました」スライドに切り替えるのを忘れたこと。

なかでも、一番大きい失敗が二つめ。実習で間にクッションが入らなかったので、ずっと一方的に話した状態で40分も進めてしまい、流れの緩急がつけられなかったことが悔やまれました。

「ハァ〜」...と、楽屋でため息をつきながら、ひとしきり後悔し終えた後、ふと、「他の方々は、どうしてあんなにうまいんだろう?」と思いあたり、他の方のセッションをじっくりと観察することにしました。

「お手本がそこにあるなら、研究しないでどうする!」という気持ちです。今回は特に、話し方や運び方に注目して拝聴しました。すると、いろんなことが見えてきました。[当日のメモより抜粋]

◇次に続ける言葉を迷った時は、「何も言わずに止まる(ためる)」(慌てなくてすむし、観客からは「なにか意図があって」ためているように見える。「あの〜」と続けると聞きづらいし、よい印象にはならない)

◇実習の時は、「こちらは黙って、思い切って時間を観客に渡す」「独りで取り組む実習ではなく、まわりとコミュニケーションを取る形式に」(観客の動きが悪いと、どうしても口を挟みたくなるけれどグッと我慢。まわりとの会話が入ると雰囲気が一気に和んで、緊張感が解れる)

◇授業と違ってプレゼンでは「思いつきでネタを挟まない」(笑わすところでさえ、計算された予定調和のほうが美しく決まる)

◇できるだけ「自分は〇〇でした」のように、経験談や実例を大胆に挟む(説明が上滑りにならず、自信にあふれ、奥行きが深くなる)

どれも、知識としては知っていたけれど、自分はまったくできていなかったな...。ズギュンと反省しました。やはり、大御所の方々のセッションは、よいと評価されるだけの理由がありますね。

●まわりの反応は? から、足りなかった部分を反省

そんな感じで大反省だったので、終わってから参加してくれた友達に「ごめんね。うまくできなくて...」と愚痴をこぼしていました。「どうやったら、よかったのかな?(涙)」とアドバイスを求めると、いろんなことを教えてもらえました。感謝!

また、頂いたアンケートは、すみずみまで熟読しました。アンケートは、参加された方のオブラートに包まない生の声。辛辣なご意見を頂くこともしばしばで、読むのはつらいのですが、真摯に受け止めないとならない、気づきの場所です。

日頃から向上意識が高い方からは、「話していることは理解できたけど、特筆する内容がなくてつまらなかった(SNS活用とか、もう知ってることばっかりだったし)」と。「"習得目標"とか"メンター"とか、たまに指してる言葉の意味がわからなかった」や「アドリブでアニメネタとか挟むのはいいけど、きちんと話してくれないから意図がわかりにくかった」などなど。

どのご意見も納得のゆくご指摘ばかり。ごめんなさい...という気持ちで一杯になりました。

もちろん、「わかりやすかった!」「自信をなくしかけてたけど、勉強してみようと思えました!」など、共感して頂けた方々も多くいらっしゃいました。よかったの声を拾うたび、「少しでも伝わってうれしい」と思えたことは、励みにつながりました。本当に、ありがとうございます。

●せめて、リカバーをせねば。

さて。ご意見を頂いて、改良すべき点が見えたのなら、やるしかないですよね。(`・ω・´)キリッ

帰宅後、自分の反省点や、ご意見をまとめたメモ、当日のTwitterのツイート、などなどを見ながら、まずはスライドを改良しました。

「役に立たなかった」というご意見を多く頂いたのですが、それから私が反省したことは、「主旨がきちんと伝わっていなかった」「話す時間の配分を間違えた(「情報をストックする」で、ツールの使い方などのテクニック的な部分の時間を取りすぎたために、そこが主題と勘違いされてしまった。知っている人にとっては、つまんないですよね)」ということでした。

そこで、スライド冒頭(3〜5枚目)を追加し、「なぜ、この題材を取り上げることにしたのか?」という背景を最初に強調しました。つぎに、「情報をストックする」の冒頭に「無理なく続けられる自分にあった方法を使うことが大切」と一枚入れて(15枚目)、この先のテクニック的な話は私が実践している一例なんですよとテクニック的な部分が主題ではないことを強調しました。

また、ご指摘いただいた「わかりにくい言葉」は、説明を加えたり、別の表現で表したりしました。

次に、当日のセッションを録画しました。「あの...」とできるだけ言わないように、主題を誤解されないような時間配分を心がけて。方法論を教えているのではなく、Web系の勉強を日頃どのようにして進めているか、という自分自身の話を伝えるための表現に変えてみました。

録画したものを聞き直し、「ああ、当日のセッションよりは、多少マシだな」と思えたところで、反省会は終了です。「CSS Nite」では、後日にフォローアップメールとして、当日のスライドなどを公開するのですが、そこで改訂版のスライドと再録画した動画を公開しました。後は、少しでもリカバーできていればよいなぁ...と祈るのみです。

●今後の課題

表現の仕方や話の流れのまずかったところは、これであらかたなおせたと思います。次回は、同じ轍を踏まないようにすればよいだけです(ま、頭で解ってても、実践となると難しいのですが)。

ただ今回、決定的に自分に足りないなと感じたのは、人間的な経験の幅です。もう、四十も超えているのに、薄っぺらな自分の人生を突き付けられたようで、それもまたショックなことでした。

次回、このような形式のセッション(技術の勉強系ではなく、啓発系のセッション)をするのであれば、それなりに自分の中に何かが確立していないとダメだなと思いました。しばらくは、これからの自分の人生の有りようを腰を据えて見つめ直し、一本筋の通った何かを得ないといけませんね。

...ということで、今回は終わりです。公開反省会みたいになってしまいましたが、「人のふり見て...」的な感じで読んでいただけると幸いです。

次回は、久しぶりに勉強できるような内容を...と思います。
ではまた!(^θ^)

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【森和恵 r360studio 〜Web系インストラクター〜】
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