ドラえもん占星術[12]番外編・その1 実写版・ドラえもんCMの出演者を占星術で観ると
── Ririco ──

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こんにちは。占い師のRiricoです。

ドラミ、出来杉、ジャイ子と、サブキャラクターの分析も終わったところで、今回はトヨタの「実写版・ドラえもんCM」について、出演者の星座を中心に考えてみます。

トヨタの実写版・ドラえもんCMは既に10本ほど作られており、見ている方も多いと思います。このCMは、ファンの間でも正直、賛否両論あるようですが(否定意見には「これだと、原作と全く違う展開だ!」との声が多い)、わたしはわりと楽しんでいます。

CMを見ていると、出演者の太陽星座が気になりました。調べてみると、メインキャラクター5人の太陽星座と特徴は以下の通りです。

●ドラえもん役のジャン・レノと、しずかちゃん役の水川あさみは、同じ獅子座の第1旬の生まれです。

ドラえもん〈ジャン・レノ〉1948年7月30日(獅子座第1旬・支配星...太陽、副支配星...太陽)
しずかちゃん〈水川あさみ〉1983年7月24日(獅子座第1旬・支配星...太陽、副支配星...太陽)

獅子座生まれの人は、自らの人生を演出する創造力と自己表現に長けています。自分の魅力と才能によって社会的に上位を目指し、物事に対して全力をあげて取り組み、リーダーシップを握ります。

獅子座第1旬は、太陽の影響を二重に受けるので、気迫があり元気で疲れ知らずで物事をガシガシと進めていきます。勤勉で独立心も旺盛。周囲の人々を上に立って指導していける力も持っています。

ただ、それが悪く出過ぎると、なにごとも自分本位になり、間違った方向であっても、人の意見を聞かずに進んでいく暴君のようなところもあるため注意が必要です。

●のび太役の妻夫木聡は、射手座の第3旬の生まれです。

のび太〈妻夫木聡〉1980年12月13日(射手座第3旬・支配星...木星、副支配星...太陽)

射手座生まれの人は、高度の精神力を持ちながらも、自由を愛し他者にも自分にも自由に道を進むことを望み、どんな境遇に置かれても精神の自由と行動の独立性を確保しようとするところがあります。とにかく、自分が知らないことや興味があることに関してはすぐに調べる、知識や経験を求めるタイプです。

射手座の第3旬は、支配星の木星に加えて、副支配星の太陽の影響も受け木星の正義感に太陽の明るさが加わり、高い理想を抱き、偉業を成し遂げる人が多いのが特徴です。真面目で慈悲深く、人をまとめていく行政能力があります。

ただ、それが悪く出過ぎると、独断的になって、自ら動くことが億劫になり人に対する同情心も失い、苦しむ人も平気で見ているようになってしまいます。

●ジャイアン役の小川直也は、牡羊座の第1旬の生まれです。

ジャイアン〈小川直也〉1968年3月31日(牡羊座第1旬・支配星...火星、副支配星...火星)

牡羊座生まれの人は、激しい気性を持ちながらも、人をみちびく指導精神を持っています。支配星は戦いの星・火星ですから、誰かと戦ったり議論をしていく場において、対決に備える意志力と闘争本能が強く発揮されます。

誇り高く、一度こうと決めるとどんな難関にぶち当たってもそれを情熱でクリアして、とにかく前へ前へと進もうとするのが特徴です。特に未知の分野への開拓精神は非常に強く、率先して指導力を握るようになります。

牡羊座第1旬は、火星の影響を二重に受け勇敢で闘争心が強く、冒険や開拓的事業にいつでも動ける態勢にあり、自らが先に火の中に飛び込み、目的を達成していく人が多いようです。権威欲が強くて指導的立場にいることを望み、政界に進出したり、精神や肉体共に力を持つことで成功する要素を備えています。

ただ、それが悪く出てしまうと、是非を考えず無謀な計画をたて、攻撃的で、敗者に対しては容赦ない過酷さも表れてしまいます。

●スネ夫役の山下智久は、ジャイアンと同じ、牡羊座ですが第2旬の生まれにあたります。小川直也の太陽星座・牡羊座の特徴を参考にしてください。

スネ夫〈山下智久〉1985年4月9日(牡羊座第2旬・支配星...火星、副支配星...太陽)

牡羊座第2旬は、支配星の火星に加えて副支配星の太陽の影響も受けます。火星の突進力に太陽の明るさと威厳が加わり、自らのアイデアで周囲の人々を引き付け、協力や支持を受けながら、目的を達成させるタイプの人が多く見られます。

いつでも正々堂々としており、どんな境遇に置かれても人望を集めて、気がつくと物事の中心人物になる素質を持っています。ただ、それが悪く出過ぎると、高慢と残忍さが表れて、人を平気で傷つけてしまうことがあります。

以上、メインキャラの5人の性格を星座から分析しました。彼らがそれぞれこのCMの適役であることはわかりましたが、いまひとつ物足りません。すると、非常に面白いことに気がつきました。

「ドラえもん占星術[08]のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫 4人の友情の秘密が「4エレメント」にあった」と前に書きました。
< https://bn.dgcr.com/archives/20120524140100.html
>

その時に、4つの宮(4エレメント)は、星座を4つの区分(火・地・風・水)に分け、主にその人の生き方の傾向を見ていくものと説明したのですが、それを思い出しながら再度、メインキャラクター5人の太陽星座と旬を見ていきました。すると......

ドラえもん〈ジャン・レノ〉
獅子座第1旬・支配星...太陽、副支配星...太陽、宮(エレメント)火の宮中央

のび太〈妻夫木聡〉
射手座第3旬・支配星...木星、副支配星...太陽、宮(エレメント)火の宮最後

しずかちゃん〈水川あさみ〉
獅子座第1旬・支配星...太陽、副支配星...太陽、宮(エレメント)火の宮中央

ジャイアン〈小川直也〉
牡羊座第1旬・支配星...火星、副支配星...火星、宮(エレメント)火の宮最初

スネ夫〈山下智久〉
牡羊座第2旬・支配星...火星、副支配星...太陽、宮(エレメント)火の宮最初

なんと、メインキャラクター5人がすべて火の宮(エレメント)という結果が出ました! 正直、よりによって5人もの火の宮の人が集まって、同じ仕事をするのはそうとう珍しいことだと思います。

しかも、小川直也を除く4人の副支配星が太陽! 太陽は、生命力と活動力の象徴の星であり、自己表現をしていくエネルギーを持っています。人としての尊厳と気高さを大切にし、地位と名誉を生み出します。

火の宮は、積極性・精神性・情熱的・創造者・支持者・破壊者という特徴を持っています。ただ、太陽が悪く出てしまうと、高慢や我侭などの性格が表れるので注意が必要です。

小川直也の支配星と副支配星である火星は勇気や闘志、社会の中で生き抜くための意志と肉体的なエネルギーを持ち合わせています。困難や障害があってもくじけずに、逆に乗り越える壁が高ければ高いほど積極的に取り組むファイトを生み出します。

ただ、火星が悪く出てしまうと、人間関係での不和や無駄な争いを招きがちになります。これだけ火星が強いと、小川直也の「ハッスル! ハッスル!」や負けず嫌いなところも何となく頷けます。

メインキャラが5人が火の宮。元々ある積極性や情熱的な部分に加えて、活動力や自己表現を表に出せる4人と、闘争心と、困難を乗り越える力を持った1人とが、とにかく「イケイケドンドン!」そして「ハッスル! ハッスル!」とみんなで情熱的に仕事を進めていくことで、いいCMができたのではないかと考えられます。

火は熱くもありますが、温かくもあります。火の宮の人達は、率直でストレート勝負のタイプも多いのですが、温かみのある人柄で人を引きつける力も兼ねて持っています。このCMが各方面から注目を浴びているのは、もちろん企画力や演出等のおかげもあるとは思いますが、何よりメインキャラの5人すべてが火の宮ということが、一番の成功の理由ではないかなと思います。

ただし、メインキャラ全員火の宮ということは、それが悪く出ると、自己主張が激しく「俺が一番!」「私が一番!」といかに自分が目立つかを考え、火の宮の心の中にある破壊者が顔を出し、暴走する可能性もあります。

そこで、このメインキャラ5人をうまくまとめていく力を持っている風の宮(特徴...知性・理屈っぽさ・社交性・伝達・クール)の人が制作者の中にいるから、うまくいっているのではないかな? あくまで私の想像ですが、そのような感じがします。

メインキャラは、こんな感じですが、CM世界にもジャイ子と出来杉が出演していますので、このふたりについても、簡単に観てみましょう。

●ジャイ子役の前田敦子は蟹座の第2旬の生まれです。

ジャイ子〈前田敦子〉1991年7月10日(蟹座第2旬、支配星...月、副支配星...冥王星)

蟹座は水の宮の最初を占める星座で、防衛本能と優しく人を包み込む力を持っています。支配星の月の影響で、普通の人より直観力が高く、感情の起伏が激しいところがあります。庶民的な人懐っこさを持つ反面、自分の生活領域を侵されるを極端に嫌いますが、身内意識が非常に強く、自分が保護する立場にあるものに対しては親身に面倒をみるところもあります。

蟹座の第2旬は、支配星の月に加えて副支配星の冥王星の影響を受けます。月の想像力に冥王星の直感力が加わり、同情心を持ちつつ鋭敏な知力に富んだ思考的の人が多く見られます。学問好きで推理分析能力も持っており雄弁です。

しかし、悪く出過ぎると、人の悲しみを理解できなくなり、ヒステリックな排他本能が現れ感情的な残忍さが出てしまう時があります。

●出来杉役の内村航平は山羊座の第2旬の生まれです。

出来杉〈内村航平〉1989年1月3日(山羊座第2旬・支配星...土星、副支配星...金星)

山羊座は地の宮の最後を占める星座で、組織の才と社会的な使命感を元々持っており、頭の中で「自分は今、どう動いたらいいか?」としっかり計算をする才能と試練に耐え抜く力も備えています。特に忍耐力には優れていて、長期の困難な準備期間を必要とされる計画にもひるまずに、確実に本当に自分の力を出せる時にタイミングを合わせてくる能力を持っています。冒険は望まずに、用心深い上に禁欲的で保守的なところを持っているので、先へ先へ急ごうと思うと失敗する可能性が大です。

山羊座第2旬は、支配星の土星に加えて副支配星の金星の影響も受けます。土星の粘り強さに金星の調和性が加わり、エネルギーに満ちた勇気と熱心さがあり、急に事をなさなければならなくなっても、他の山羊座の人より理性を失うことなく困難を打破できるタイプの人が多いのが特徴です。友人も多く持ち、信頼され、着実に自分の目標に向かって歩んでいける人が多いようです。

ただ、悪く出てしまうと、怒りや憎しみが強くなり人との衝突を避けるために人を遠ざけ、自らを孤独の境遇に追いやってしまうことがあります。

サブキャラですが、出演が多いジャイ子役の前田敦子は、火の宮の集団の中で唯一水の宮の蟹座第2旬の生まれです。水の宮の特徴は、感性・感情的・霊感・想像力・情緒性・感覚的です。メインキャラがこれだけ火の宮ばかりだと、正反対の水の宮を持つ彼女は、中に入り込めないところもあるかもしれませんが、感性の良さと感受性の高さで火の宮軍団とうまくやっていけているのかなと思います。

出来杉役の内村航平は、正直、このメンツの中では浮いた存在ではないかと思います。ただ、山羊座の特徴でもある、自分の立ち位置をしっかり把握して、オリンピックの前で普通は緊張してピリピリしている人が多い中でも、自分を見失うこともなく、明るく楽しく、ドラえもんCMの出演依頼を受けたのではないかと考えられます。

「実写版・ドラえもんCM」は、トヨタのHPで見られます。
< http://www.reborn-toyota.jp/
>

HP右側の「ドラえもん」をクリックすると、過去のCMから最新のCMまで見ることができます。今回のテキストを読んでから、CMを見直すとちょっと違った面から楽しめるかもしれませんね。

次回は、「ドラえもん占星術・番外編その2」で「藤子・F・不二雄ミュージアムを存分に楽しもう!」を予定しています。ミュージアムの紹介はもちろん、ちょっとした裏技等もご紹介したいと思っています。お楽しみに!

※参考文献:「占星術」ルル・ラブア/実業之日本 Wikipedia

【Ririco】jujumoon@nifty.com
ホームページ:「占い屋・Ririco(リリコ)のページ
< http://homepage3.nifty.com/jujumoon/
>

ついこの間まで、半そでを着ていても暑くてタオルやハンカチで汗をぬぐっておりましたが、ここに来て急に涼しくなってきましたね。夜などは涼しいを通り越して、肌寒く感じることが増えました。やはり季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆様お体ご自愛くださいませ。

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