クリエイター手抜きプロジェクト[335]電子書籍編 kobo gloで本を購入してみた/古籏一浩

投稿:  著者:  読了時間:8分(本文:約3,800文字)


三か月前に何かと話題に上ったkoboですが、先日新しいkobo gloモデルが発売されました。当時は散々な評判だったkobo touchですが、新しいモデルであるkobo gloはどうなのか、ちょっと書いてみます。

現在ではiPad mini、Nexus 7、Kindle(Fire)など多くのデバイスで電子書籍を読むことができます。その中で、kobo gloは生き残れるのでしょうか。というか、生き残れないと分かっているのか、買う人がまわりには誰もいません。

誰も買わないからと言って、kobo gloの価値がないわけではありません。実は、こういうマイナーで売れそうもないデバイスは、20年後とか30年後になるとプレミア価格がつくことがあります。コレクターの方は今のうちに購入しておくのがよいかと思います。

将来の価値が嘱望される(?)kobo gloですが、前回のkobo touchの批判を受け止めており、丁寧な日本語マニュアルが入っています。あと、注文してないような気もしますが、32GBのSDカードもついてきました。




kobo gloを箱から取り出し、電源を入れます。設定の手順としてはkobo touchと同じですが、kobo gloはパソコンなしで設定できるようになりました(パソコンなしでいいのは設定だけ)。これは無線LANに接続してIDやパスワードを入力するだけで済みます。

電源を入れてから無線LAN設定は問題なく終了しました。設定が終わると早速アップデート(&本のデータのダウンロードなども)が行われました。このアップデートは長いので、他の本を読んで時間を潰すとよいでしょう。

無事に終わると説明が表示されます。説明は全部で8ページあります。なお、kobo gloは一見するとパソコンなしでもいけそうですが、楽天の会員登録などパソコンで行っておかないといけないことがあります。パソコンを持っていない人にkobo gloをすすめるのは、あまりよいとは言えないでしょう。

さて、早速新たな漫画本を購入してみます。とりあえず「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部の1巻を購入します。というのも、この漫画本はKindleでも購入していて比較対象になるかと思ったからです。

kobo gloはパソコンなしでも本を買うことができます。ホーム画面下の「本を探す」ボタンをタッチし、「ストアを検索」をタッチします。あとは、キーワードを入力すると本の候補が表示されます。

「ジョジョ」と入れるだけでよいかと思ったら、予想外の罠がありました。どうも検索結果は一行15文字程度しか本のタイトルが表示されません。改行して本のタイトルを表示すれば何の問題もないのですが、「ジョジョの奇妙な冒険」のようにタイトルが長いと、購入する本が何巻なのか把握しにくい状態になってしまいます。早速、購入する気力が失せました。

「ジョジョ」とだけ入れたのが失敗だと思われるので、今度は「ジョジョの奇妙な冒険 第1部」と入力しました。ところが、検索結果は0です。どうしてなのか......昔からパソコンをいじっている人ならすぐに推測できると思われますが、1が半角だと駄目なようです。全角にして検索すると、ようやく出てきました。

しかし、これでは18年近く前の1994年頃のYahooの検索エンジンよりよろしくないのではないかという気もしますが、気がするだけにして次に進みます。

「ジョジョの奇妙な冒険 第1部」は3巻ありますが、タイトルが一行しか表示されないため、ぱっと見では本のサムネールが頼りです。もちろんタイトルをタッチすれば期待通り本の紹介ページには表示されます。

余計な手間がかかるところがkoboらしいと言えます。間違って購入しないように、という三木谷社長の配慮に違いありません。

「購入する」ボタンをタッチすると、何かがダウンロードされ画面が切り替わります。購入したのかと思いきや、違いました。Kindleとは違うようです。念のための確認画面が出ます。「購入する」ボタンをタッチします。

これで、ようやく......と思ったらクレジットカードの期限が切れていて駄目。仕方ないので入力し直して購入。ところが、Runtime Errorと表示され画面にはXMLが......。

え〜、仕方ないのでホーム画面に戻ってやり直しです。ところが、やり直しても本を購入できません。クレジットカードの期限が切れています、とのメッセージ。先にこっちが切れそうです。

仕方ないのでパソコンを使ってカード情報を変更。また、最初からkobo gloで検索し直しです。kobo touchよりも反応速度が速いので、ひどいストレスになるわけではありませんが、直前の検索履歴は保持して欲しいところです。

検索して出てきた項目に「購入する」ボタンがあるのでタッチします。......不思議なことに、検索結果での「購入する」ボタンは飾りのようで、押しても何の反応もありません。

楽天のダミートラップに見事にひっかかってしまいました。ここでも間違って購入しないようにという、三木谷社長の配慮が感じられます。

項目をタッチして再度購入を試みます。ところが、クレジットカードの情報をパソコンで変更しても、kobo gloには反映されないようで本を購入することができません。同期させても駄目。

30分ほど試行錯誤して判明。ようやく本を購入できました。まずパソコンでクレジットカードの変更をします。次にしばらく待ってからkobo gloで同期させた後に、クレジットカードの情報をkobo gloにも入力。運が良ければ購入できます。

XMLっぽいエラーメッセージが出たら、購入画面で同期させて「楽天会員の情報を反映させる」というリンクをタッチします。駄目でも、koboの電源を落としたりして何度かクレジットカードの情報を入力すると、そのうちうまくいきます。

ようやく本を購入できたので、Nexus 7で購入した同じ本と比較。苦労した甲斐があって、意外と読みやすい端末です。目に優しいというのもありますし、映り込みがほとんどありません。漫画本だと単行本と同じ感じで読めます。バックが紙の色と似ているせいかもしれません。Nexus 7ではさすがに目が疲れます。iPhone/iPadもですが。

青空文庫の「走れメロス」も表示させてみました。もうちょっと解像度が欲しいところですが、0.1秒ほどで切り替わるためストレスがありません。kobo gloはEPUBベースだと高速です。kobo touchと比べると相当に改良されている感じがします。ちなみに「走れメロス」をkobo glo用にアレンジするとこんな感じです。

"kobo gloユーザーは激怒した。必ずかの意味不明なUIを取り除かねばならぬと決意した。読者には使い方がわからぬ。読者は一般人である。"

kobo gloは悪くはないのですが、解像度2倍(Retina)でカラー表示、表示速度が4倍(漫画の表示が遅い)、漫画本5000冊分の容量(今は20〜50冊)、ワンクリックで楽々購入できるようになれば、もっと売れるでしょう。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

kobo gloを買う? とかけて総理大臣ととく......その心は「のだ(Noだ)」ということで、kobo gloの使い方のページも用意しておきました。役に立たないでしょうけど。

・kobo glo 使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/kobo/glo/ >

iPad miniの使い方のページも作るだけは作ってみました。

・iPad mini (アイパッドミニ) 使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/iPad/mini/2012/ >

・Nexus 7 (アンドロイドタブレット) 使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Android/Nexus7/ >

・すべての人に知っておいてほしい jQuery & jQuery Mobileの基本原則
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844362984 >

・HTML5ガイドブック 増補改訂版
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844332937 >

・JavaScript逆引きハンドブック
< http://www.amazon.co.jp/dp/4863541082 >

・10日で覚えるHTML5入門教室
< http://www.amazon.co.jp/dp/4798124184 >

・改訂5版JavaScriptポケットリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4774148199 >

・ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/ >

・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/ >

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< http://www.openspc2.org/book/PDF/Adobe_Illustrator_CS3_JavaScript_Book/ >
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。