[3383] 娯楽映画を真摯に愛した評論家

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《胃が痛くなる綱渡りのような状況に追い込まれ......》

■映画と夜と音楽と...[568]
 娯楽映画を真摯に愛した評論家
 十河 進

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 立ち止まって考えるガジェットの旬
 ジョニー・タカ




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■映画と夜と音楽と...[568]
娯楽映画を真摯に愛した評論家

十河 進
< https://bn.dgcr.com/archives/20121130140200.html
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〈HOUSE・ハウス/瞳の中の訪問者/理由/レイダース・失われた聖櫃(アーク)/スター・ウォーズ/殺しの烙印〉

●「かなりクセのある映画評論家ですよ」と異議を唱えた

石上三登志さんの訃報が11月12日の朝日新聞に出ていた。長髪で口ひげを生やし、黒縁のメガネをして笑っているあの懐かしい顔が掲載されていた。あの写真、お気に入りだったのだろう。73歳だったという。そうすると30年前、僕が毎月、連載原稿をもらっていた頃は、まだ40代前半だったのだ。

月刊「小型映画」という8ミリ専門誌の編集部にいた僕は、佐藤忠男さんと双葉十三郎さんの連載頁を担当していた。佐藤忠男さんは20代の編集者にとっては怖い人で、世田谷のお宅まで原稿をもらいにいくのだが、いつも門の外で原稿を受け取るだけだった。双葉さんは好々爺のように優しくて、いつも締め切り前に原稿があがったと連絡があり、試写室や銀座の喫茶店で原稿を受け取った。

双葉さんの映画紹介の見開き頁は長く続いていたのだが、雑誌の売れ行きが落ち交替でやってきた新しい編集長が何かと誌面刷新を主張し、とうとう双葉さんの連載頁が終了することになった。その編集長は「石上三登志さんがいい」と言い出し、僕は「いいんですが、かなりクセのある映画評論家ですよ」と特に反対でもなかったけれど異議を唱えた。

それでも編集長の意向が通り(当然なのだが)、僕はコマーシャルフォト編集部にいた柴田さんに「電通の今村さんの連絡先を教えて」と頼んだ。石上三登志という名はペンネームであるのは知っていた。「石の上にも三年」という意味だ。「登志」という字は、もしかしたら伝説のCMディレクター「杉山登志」からとっているのかもしれない。

レナウン・イエイエ娘のCMを創った今村昭さんだから、当然、杉山登志とも面識はあったはずだ。いや、仕事仲間だったに違いない。杉山登志が「リッチでないのにリッチな夢など描けません」というあの有名な遺書を残して首を吊ったとき、今村昭さんや大林宣彦さんたちはショックだったと思う。

石上さんの本名は今村昭さんである。電通に在籍し、CM制作に携わっていた。大林宣彦監督との仕事が多かった。後年、大林監督が商業映画に進出したとき、石上さんは劇場映画の第一作「HOUSE/ハウス」(1977年)、宍戸錠がブラックジャックを演じた「瞳の中の訪問者」(1977年)や「理由」(2004年)などに出演した。

さて、僕は電通の今村さんに電話をし、連載をお願いしたいと申し出た。電話の向こうで、しばらく沈黙が続いた。「僕......原稿、遅いですよ」と、しばらくして返ってきた。その瞬間、しまった......と思ったが、もう遅い。「じゃあ、いいです」とは言えないではないか。断られるのを期待しながら「そこを何とか......」と粘ってしまい、「それでは一度会いましょう」となった。

銀座ソニービルから新橋方向に少しいくと、旧電通ビルがある(今もあると思う)。古いオフィスビルで、なかなか風情がある。小津安二郎の映画にでも出てきそうなクラシックなビルの受付で、今村さんを呼び出してもらった記憶があるが、少しあやふやだ。もしかしたら、そのビルの向かいにある銀座ウエストで待ち合わせたのかもしれない。

石上さんと初めて口を利いたのは、間違いなく銀座ウエストだった。高いコーヒーを飲みながら、打ち合わせをした。「双葉十三郎さんの連載の後なんです」と言うと、石上さんはひどく恐縮した。「僕の先生筋ですからね。何か申し訳ないですね」と断ってくれそうな雰囲気になったが、「下手なものは書けませんね」という流れになった。

エンターテインメント系の映画(双葉さんは娯楽映画と言った)を真摯に紹介するという意味で、双葉さんと石上さんは確かに共通していた。しかし、双葉さんが締め切りより前に「原稿あがったよ」と連絡をくれるのに対し、僕は後に身に沁みて知るのだが、石上さんの原稿のあがりは本当に遅かった。締め切りなんて、何の意味もなかった。

●プロローグだけで一本の映画として楽しめた

「小型映画」1982年1月号に載った石上さんの最初の原稿は、「レイダース・失われた聖櫃」(1981年)についてだった。石上さんの熱狂ぶりが伝わってきた。ジョージ・ルーカスの制作総指揮、スティーブン・スピルバーグ監督作品「レイダース・失われた聖櫃」が、当時の映画ジャーナリズムに与えた衝撃は凄かった。試写室が文字通り昂奮の渦に包まれたのだ。

石上さんは、「レイダース・失われた聖櫃」のプロローグについて、詳しく紹介していた。「普通なら、これだけで一本の映画になる」と絶賛した。当時、「最初から最後まで椅子の背もたれを使わなかった(ずっと身を乗り出したままだった)」とか、「開いたまま手に汗をかいた」というコメントが紹介された。僕は試写会にはいけなかったが、石上さんの原稿に煽られて正月明けの初出勤の帰途、日比谷でロードショーを見た。

大きなスクリーンで見たのは正解だった。本当に最初から最後まで、身を乗り出していた。椅子の背もたれは必要なかった。後に「ジェットコースター映画」と言われるようになるルーカス=スピルバーグ作品だが、確かにジェットコースターに乗っているような映画だった。館内が明るくなって現実に戻り、深いため息をついたものだった。

まず、冒頭のインディ・ジョーンズ登場シーンで拍手したくなった。昔の冒険物語を思い出させる「じらし」の手法である。インディは正面からは登場しない、背中や腰に提げたムチが映り、顔が映ったと思うと帽子の影で顔が隠れている。「やってくれるな」と思っていると、洞窟のシーンにつながる。宝を手にすると洞窟が崩れだし、巨大な石の玉に追われる。

洞窟を逃げ出すまでに、落とし穴でのハラハラドキドキのシーンなどいくつかの難関があり、ようやく逃げ出すといきなり原住民たちに囲まれてしまう。手に汗握るどころではない。矢継ぎ早に続く主人公の危機に、ホッとするいとまさえ与えてくれない。ずっと身を乗り出し、食い入るようにスクリーンを見つめるだけだった。

「ルーカス=スピルバーグが映画館を遊園地にした」という批判がある。僕も賛成だが、僕の場合、非難をしているわけではない。様々な映画がある中で、ルーカス=スピルバーグ作品は「見る映画ではなく、体験する映画」になっているだけである。映画は見せ物であり娯楽だという意味で、最高の見せ物を創ってくれるコンビがルーカス=スピルバーグなのだ。

だから、彼らはプロローグだけで一本の冒険活劇映画に匹敵するシーンを創ってしまう。観客を楽しませることだけを考えている。「スター・ウォーズ」(1977年)が日本で公開されたのは1978年の夏休み前だったが、その一年前から日本でも大騒ぎになっていた。アメリカへ「スター・ウォーズ」を見にいくツアーまで企画されたのである。

そんな盛り上がりを見せる「スター・ウォーズ」だったが、盛り上げていた映画評論家の筆頭が石上三登志さんだった。それから4年後、ルーカスとスピルバーグが組んだ「レイダース・失われた聖櫃」は、石上さんにとっては待ちかねた作品だったに違いない。そういう意味では、記念になる連載第一回だったのだと思う。文章の熱気が違っていた。

●的確な演出をするスピルバーグはやっぱり凄い

波瀾万丈のプロローグが終わり、インディ・ジョーンズが渋いスーツ姿で授業をしているシーンになる。ここでも意外性が観客を惹きつける。彼が考古学者だとわかり、続いて本筋の物語が始まる。再び革ジャンに帽子のラフな姿になって冒険が始まり、彼が飛ぶ飛行機のシーンにルート図が重なる。どこからどこへ飛んでいるのか、実に要領のよい説明だ。娯楽映画の王道である。

今では当たり前になってしまったが、殴り合いシーンのディテールを詳細に描写したのは、「レイダース・失われた聖櫃」が最初ではあるまいか。もちろん、それ以前にもあったのだろうが、チベットあたりの山小屋でインディ・ジョーンズとナチスのスパイが死闘を演じ、その間、奪い合うペンダントが暖炉の中に入ったりする細かいカットが積み重ねられ、ハラハラドキドキしてしまう。

映画の殴り合いシーンで「レイダース・失われた聖櫃」ほど、ディテールが描かれた記憶は少なくとも僕にはなかった。優勢になったと思うと意外な反撃で劣勢になり、再会したばかりの元恋人マリオン(カレン・アレン)の動きや、聖櫃を探すための大切な鍵になるペンダントのカットが挟まれる。緻密に計算されたカット割りであり、的確な演出がなければ作れないシーンだ。スピルバーグはやっぱり凄い。

このシーンでうれしかったのは、久しぶりにカレン・アレンに再会できたことだった。ジョン・ランディス監督の「アニマル・ハウス」(1978年)が大好きな僕は、その映画の女子大生役でデビューしたカレン・アレンも好きだった。その彼女がインディ・ジョーンズが現れるといきなり殴りかかる、男勝りのマリオン役で登場したときも僕は拍手したくなった。

これは脚本のローレンス・カスダンの手柄かもしれないが、「レイダース・失われた聖櫃」には様々なツイストがある。これだけ有名な映画だからバラしてしまうけど、ペンダントを奪えなかったナチス側がなぜか聖櫃の場所を示す古代の遺跡を的確に掘り出している謎が提出される。なぜ、ナチス側にわかったのか、それが観客の興味を惹く。

それは、ナチスのスパイが捉えたインディ・ジョーンズの前で、得意そうにゆっくりと自分の掌を見せるカットで明らかになる。彼の掌にはくっきりとペンダントの模様が焼き付けられているのだ。それはチベットの山小屋でインディ・ジョーンズとペンダントを奪い合ったとき、暖炉の火で熱くなっていたペンダントを素手で握ったためにできた火傷だった。うまいなあ、と僕は感心した。

ということで、「レイダース・失われた聖櫃」を堪能した僕は、石上三登志さんの的確な映画紹介に感心し、よい筆者にお願いしたと満足し、映画館を後にしたものだった。その後、胃が痛くなる綱渡りのような状況に追い込まれることになるとは、夢にも思わなかった。まだまだ僕は編集者として鍛えられていなかった。

●石上さんの映画論の集大成本で闘病生活を知った

石上さんとは、いつも銀座ウエストで会った。しかし、そこで原稿をもらった記憶があまりない。打ち合わせばっかりだったような気がする。「次は何にしましょうか」と僕が訊き、石上さんが「まだ見ていないけど、今度、試写で××があり、監督が○○だからきっと面白いと思う」などと答える。僕は、その映画のスチルを宣伝部に依頼して先に準備するのである。

原稿を待ってからスチルを手配したのでは、間に合わないからだ。石上さんの原稿は締め切り前にはこなかった。締め切りを数日過ぎた頃、夜遅くファックスで入ることが多かった。やがて数日が一週間になり、10日近くになるようになった。もしかしたら、どれくらい遅れたら本当にダメなのか(僕がどれだけサバを読んでいるのか)試していたのかもしれない。

今でも憶えている。もうダメだ、白い頁が出てしまう、と思ったことがある。連載が始まって半年以上が過ぎていた。そのときまで、僕は電話連絡は電通の方にしていたのだが、初めて自宅に電話をした。奥さんらしき人が出て不在だという。夜も相当遅い時間だった。「大変申し訳ないのですが、今夜中に原稿をいただきたいとお伝え願えますか」と言う僕の声は切羽詰まっていたかもしれない。

もしかしたら、その僕の声に同情した奥さんが進言してくれたのだろうか、翌朝には原稿がファックスで届いていた。だから、石上さんが原稿を落としたことはなかったのだ。確かに綱渡りのような進行をしたこともあったけれど、そういう意味では石上さんはプロだった。僕の方はその連載を担当することで、映画の見方を含めて様々なことを学んだ。

今年、書店で「私の映画史──石上三登志映画論集成」という本を見付けた。映画評論家・石上三登志の集大成である。僕は懐かしくなって手に取った。その後書きで石上さんは、闘病中であることを書いていた。そのとき初めて、石上さんの年齢を意識した。僕とはひとまわりほど違う。連載を担当していた頃、僕は30になったばかり、石上さんはまだ厄年くらいだったのだ。

石上さんと交わした忘れられない会話がある。今でも失礼なことを言ったと気にしている。鈴木清順監督の「殺しの烙印」(1967年)の脚本は具流八郎となっているが、それは8人の人間が加わったからだという。大和屋竺が加わっているのは知っていたけれど、石上さんもそのひとりだと聞いた。連載の打ち合わせのとき、僕はそのことを確認しようとした。しかし、石上さんは明確には答えなかった。

それなのに、「『殺しの烙印』の前半は、『深夜プラスワン』ですよね」と調子に乗って僕は口にした。ギャビン・ライアルの「深夜プラスワン」が大好きな僕は、「よく映像化してくれました」と言ったつもりだったが、聞きようによっては「パクリですよね」と言っているのと同じだ。石上さんは僕の質問を受け流し、終始、大人の対応だった。

僕は30年近い編集者生活で様々な人と会ったし、いろいろな筆者の方と付き合ってきた。学んだことは多い。その中でも、「小型映画」が休刊になったため一年たらずの短い連載になってしまったけれど、石上三登志さんと毎月話ができたことは特別に記憶に残る印象的なことであり、心に刻まれている。ご冥福を祈ります。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com < http://twitter.com/sogo1951
>

「映画がなければ生きていけない2010-2012」は、とうとう再校までだどりつきました。あちこちのネット書店で、すでに予約を受け付けています。最も分厚い本になりそうです。大丈夫かなあ。

●長編ミステリ三作の配信開始→Appストア「グリフォン書店」
→以下でPC版が出ました。楽天コボ版、キンドル版も予定しています
< http://forkn.jp/book/3701/
> 黄色い玩具の鳥
< http://forkn.jp/book/3702/
> 愚者の夜・賢者の朝
< http://forkn.jp/book/3707/
> 太陽が溶けてゆく海

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「映画がなければ生きていけない1999-2002」2,000円+税(水曜社)
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■エンドユーザー大変記[37]
立ち止まって考えるガジェットの旬

ジョニー・タカ
< https://bn.dgcr.com/archives/20121130140100.html
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やっと、Windows8を触ることが出来た。

なんだお前、9月に触ってるじゃないか、と言われるかもしれないが、9月はまだ発売前で、Release Previewだったために、本発売してから端末が充実してきた時が"本当に触った"と感じられる時である。

実際に様々な端末に触ってみて感じたことは、Modern UIを手で動かしてみた時にヌメッとした感触が得られたことである。といっても、端末自体が糸を引いている意味ではない。指にUIがひっついている感覚といえばいいいだろうか。

ちなみに触れたのはVAIO DUOである。
< http://www.sony.jp/vaio/products/VD21/
>

それでも一番気になるのはやはり、レノボのideapad Yogaである。
< http://shopap.lenovo.com/jp/products/laptops/ideapad/yoga/
>

iOSやOS Xの仮想デスクトップでは、スッと動かしたらスッと離れる感じである。Androidでは指をぐっと動かさないとスクロールしない感じなので(アプリにもよるところが大きい)、OSによってこんなに感触が違うものなのか、と短い時間ながら発見があった次第。

ただ、まだModern UIには慣れない。優れたUIなのはよく分かる。アクティブなアプリなのか見た目では分かりにくいし、起動してもどうやって終了させればいいのか、それも分かりにくいのだ。

確かにここからアプリを起動するのは容易だ。しかし実用面ではどうだろうか。現在、アプリ数は2万本を超えている。年内には4万本になる勢いだという。

◇Windows 8 store adds 7,000 apps in two weeks to pass 20,000 mark,
almost 18,000 are free [THE NEXT WEB]
< http://tnw.to/e0S67
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しかし、実際には従来のデスクトップから起動できるアプリがまだ主流になるだろう。私も、もし導入を考えるのであれば当然そうする。

ただ、実際にWindows8自体を導入すべきか、についてはちょっと立ち止まって考えるしかない。担当重役であるスティーブン・シノフスキーがMSを退社したことでUIを見直すべきか、混乱が広がっている。

◇ビル・ゲイツは泣いて馬謖を斬ったのか [ZDNET JAPAN]
< http://japan.zdnet.com/cio/sp_12mikunitaiyoh/35024500/
>

だいたいこの流れだと、早々にSP1が出てもおかしくない流れにはなっている。むしろ年末商戦を終えて一歩先でもいいかもしれない。年が明けたらすぐCESが控えている。
< http://www.cesweb.org/
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年末のボーナス時期、立ち止まって考えるのもいいのではないかと、ボーナスには一度も縁のないフリーランスが言うのでありました。

【ジョニー・タカ】johnnytaka32(a)gmail.com

1976年、横浜・関内で生まれ、上州と越後の風を受けて育ち、来世でもFUNKを踊り続けるフリーランサー。ヴァーチャル・キャラクターに曲を付けて選曲を展開する"コンピレーション"を1998年から行っている。2012年はようやく発売されたPSPソフト『フォトカノ』のコンピレーションを展開中(と言っても勝手にやってるだけです。それを続けて14年目)。PS3でも『THE IDOLM@STER2』が発売されたので、そちらの選曲作業も始めてます。
< http://music.ap.teacup.com/cafedejohnny/
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(日常ブログ)< http://ameblo.jp/johnnytaka/
>
(ツイッター)< http://www.twitter.com/johnnytaka1962/
>

○プリンタが壊れた結末は、けっきょくアマゾンでエプソンのPX-045Aを購入。
< http://www.epson.jp/products/colorio/printer/multi/px045a/
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複合機より単機能機の方が高くなっているパラドックスの中、複合機は買いたくないとあれほど言っていたが、仕方なく購入。最初は本文で書こうと思っていたが、箱から取り出して、保護テープ剥がして、動作用インクを取り付けて、ドライバをインストールして、配線して終わりだったので書くことがない。願わくば、一年半以上は保ってもらいたいと思う。いちいち買い換えてたからキリがない。

○そういえば、4日にべちおさんと呑んだ時に、話の流れでライブドアの話になったが、ライブドアが既に消滅したことをべちおさんは凄く驚いていた。

・「株式会社ライブドア」が消滅、親会社NHN Japanに吸収へ:日本経済新聞
< http://s.nikkei.com/OyumEP
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しかし、他にもそのことを知らない方がいて(ツイッターのフォロワーなのだが)、あれだけ栄華を誇って、世の中を騒がせた会社が、消える時はあっけなく、そしてひっそりと消えてしまうもんだなぁ、としみじみ思った。

○Windows8を触ったついでに、やっとiPad mini・iPod nanoも触ってきた。iPad miniはインチサイズの小さいiPadというイメージしかなかった。でも通常のiPadでは確かに持ち歩きにはかさばる、というのは納得。

iPod nanoは久しぶりに顔がにやけてしまった。結構小さいのにも驚いたが、なんかアップル独特の"主張するデザイン"が見えた感があってこれはいいな、と思った。ただ、16GBで12800円は高いか安いかと言ったらちょっと高いな、という作りの安っぽさも感じてしまった次第。

○選挙どうなるのかねぇ......今の政党乱立の状況では烏合の衆の自乗にしか見えない。選挙前に数合わせを考えて、その先は数合わせの中でイニシアチブ争い......あきれて物が言えない。


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編集後記(11/30)

●トイレの水漏れ解決編。温水洗浄便座(貯湯式)のタンク排水孔に、厳重に防水テープを張りつけたが、水漏れは止まらない。タンクのどこかがひび割れしているらしい。修理は不可能とあきらめ、漏水を導いて貯める装置をつくり、水が溜まったら捨てることにした。こうすると床は濡れない。見場は悪いがこれで乗り切ろうと思ったのだが、ずいぶん水の収穫が多い日が続き、やっぱりまずいかなと弱気になる。

たまたま新聞折り込みチラシで、近所のホームセンターで格安の温水便座(貯湯式)が売り出されていたので見に行った。サイズを測ると、わが家には導入できない大きさだった。我が家のトイレはマンションの構造上、たまたま柱が通っており面積を削られて、大きいサイズの便器はセットできないのだった。いままで使っていた温水洗浄便座を電気屋で買ったとき、そんなことを知らなかったのだが、ラッキーなことにベストフィットしたのだ。今になって気がついた。

やはり水を溜めて捨てる方式でいこうかとあきらめかけたら、またまた新聞チラシで、ホームセンターが格安の温水便座(瞬間式)を売り出していたのでまた見に行った。今度はサイズがぴったり合った。瞬間式は貯湯式の倍以上の値段だが、省エネでは有利、電気代も安い。しかも本当に安かったし、残り2台というので買ってしまった。あとからネットで調べると、最安値よりも安かった。取り付けと古い便器の処分の費用を含めても、相場よりずっと安かったからラッキー。

昨日の夕方、セッティングを完了。さっそく使ってみたが、なかなかよろしい。約2週間にわたったトイレ水漏れ騒動はこれで解決した。つくづく思うのは、トラブルは自分で解決する努力が大事で、そう簡単に便利屋みたいな業者を呼んではいけないということだ。最初から業者任せだったら、いったいいくらかかっただろうか。今後もdo-it-myselfの精神でいこう。(柴田)


●続き。とにかくメンドくさがりなので、計測そのものが面倒だし、すぐに忘れちゃうんだけど、毎日見るカレンダーにログが表示されるので、やらなきゃな〜と思える。ログをとって何になるねん、ってのがない。二時間で終える予定の仕事が倍かかっちゃったわよ、というのも一目瞭然。忘れていたら適当にタップして計測をし、開始時間と終了時間を変更すればいいだけ。

ログ計測や、仕事メモ用の非公開Twitterアカウントを持っている。仕事ではまった内容をメモするため。いまのMac OSだと、メニュー右上の通知センターから簡単にtweetできる。公開しないのは、内容によってはクライアントに迷惑をかけることがあるかもしれないのと、リプライをもらった時にすぐに反応できないことが多いから。愚痴はtweetしないようにしていて、あくまで解決方法や詰まったこと、気づいたことをメモる感じ。続く。(hammer.mule)

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