Dの憂鬱[19]自転車生活。再び
── 笠居トシヒロ ──

投稿:  著者:


まいど、笠居です。2月になりまして(この原稿を書いてる時点ではまだ1月ですが)、もうそろそろ52回目の誕生日がやってくるわけですが、あ、いやいや、そんなプレゼントとか気を使っていただかなくてもw いつでもデジクリ編集部経由で受付しておりますよ(笑)

さて、Kindleでの読書は軽快に進んでおりまして、グイン・サーガシリーズは6巻に突入(1/25時点)しておりますんで、このテキストが掲載される頃には10巻を突破してるんじゃないかと思われます。

こういう、とんでもなく巻数が多いものこそ、電子書籍が威力を発揮しますよね(グイン・サーガほどのボリュームのものは滅多にないにせよ)。130巻もの物質的容量は、たとえ単行本であっても躊躇する物量ですから、面白そうだと思いながら今まで手を出しそびれていた本を、収納場所を考慮せずに気軽に読むことができます。

ちょっと脱線。一昨年末から、数人の作家さんたちが自炊代行業者相手に訴訟を起こしてて、最近ようやくそのうちの一社が謝罪して150万円ほどの賠償金を支払ったとのこと。
< http://www.asahi.com/national/update/0121/TKY201301210247.html
>

この件については、ユーザーの利便性を考えない著者や出版社(作る側)のエゴだとか、酷い言い方の所では「著作権ヤクザ」なんて言葉も見受けられましたが、穿った見方としては、下記URLのような意見もあります。オレも著作権者として、権利を主張することは正当だと思います。
< http://agora-web.jp/archives/1416605.html
>
< http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1112/23/news009.html
>




ただ、あくまでも(とくに福井弁護士の理論は)「まだまだ紙に印刷した本が大多数・主流を占める。電子書籍普及より自炊代行普及のほうが上回る」という状況がベースにあっての意見だとも言えると思います。ので、アサハカなオレなんかは、そんなことに手間ひまかけるより、さっさと自著を電子化して売りだせばいいのに、と思ってしまうんですけどね。

自炊代行が適法かどうか? なんてことを国内でゴチャゴチャやってる隙に、どこぞの著作権なんか屁っとも思っていない国で、福井弁護士言うところの「転々流通のサイクル」を使った「電子書店」が立ち上がって、日本の書籍のスキャンコピーがバンバン売られる、なんて事が起こらないうちに、きちんとした(著作者にちゃんとお金が入る)電子書籍の普及を切望します。


閑話休題。じつは、先日通勤用として、BD-1というフォールディングバイクを買ったんですよ。なので、ひさびさに自転車の話をしたいな、と(笑)
< http://www.mizutanibike.co.jp/brand/bd-1/lineup.html#standard
>

以前にお話しましたが、オレがメインで乗っている(乗っていた)のは、PEUGEOTのCOM-20というミニベロでして、
< https://picasaweb.google.com/lh/photo/UdCCNzIjnHnELkCbApmTgU4ExlHWs2Fwj5ckQNLm7k0
>

「なんだ、持ってるんならそれに乗ればいいじゃん」てな話なんですが(笑)、前に書いたとおり、ベースとなるフレームとフロントフォーク以外は、ほとんどのパーツを交換してそこそこ金のかかったものになってます。よって、朝から晩まで路上駐輪とかしたくない。

ところが、現在の出向先の会社が入居してる北新地のビルが、管理方針として「一社につき、駐輪場に入れていい自転車は一台だけ」「自社オフィス内に自転車を保管するためにビル内を搬送する場合は、折りたたむか分解して輪行バッグに入れた状態で持ち運ぶこと」というルールがありまして、すでに駐輪場が埋まっているため、新たな自転車を持ち込むためにはフォールディングバイクでないとアカンなあ、という状況だったわけです。

いちおう、四ツ橋通り沿いには、市がつい最近敷設した駐輪施設があるんですが、上下段違いのロックレールにすれば10台は置けるだろう、というスペースに、スッカスカにスペース取った平置きのレールが5台分しか設置されてない状態で、これじゃ、せっかく作った駐輪場の外周柵に違法駐輪の自転車が鈴なりになるのもアタリマエ。

こんな設計するような業者に公益事業発注すんじゃねーよ! どうせ天下りの元役人が一枚噛んでるんだろ! しっかりしろや橋下市長(オレは兵庫県民だから大阪市長選べないけどさ)! エコステーションを見習え!
< http://www.archims.co.jp/web/info/2012/06/
>

と憤るも、オレが10時回ってから出社した時には、すでに外周柵にすら駐輪スペースはなくなっているわけで、やっぱりオフィス内に置くしかないわけです。

というわけで、前出のBD-1購入と相成ったんですが、それなりに値段の張るバイクですから、そのまんま定価で買うとかありえない、と、ネットを隅々まで検索。ウエムラサイクルパーツのネットショップで2年落ち(2011年)のスタンダードモデルを発見しました!

色は、当時の限定色スコッチブライト(明るいシルバー)です。2年落ちの新古車なので、お値段は30%OFF! スタンダードモデルなので、特筆すべきグレードのパーツは付いてませんが、そこはまぁカスタム大好きなオレのことですから、これから諸々好みのパーツを組み付けて、自分仕様の一台に仕上げていこうと思ってますです(笑)

手始めに、何はともあれ折りたたんで持ち運びが便利なようにしなければね、ということで、フォールディングバイクのオリジナルカスタムパーツ専門店加茂屋さんで、「バーディーポーター(折りたたんだまま押して転がせるキャスター)」と、「バーディースキット(シートポストを下げなくても前後輪をたたんだままロックできる金具)」を購入......ウグ、意外と高いΣ(゚Д゚)
< http://www.kamoya-ne.com/
>

しかし、このショップは便利な、且つクオリティの高いパーツが揃ってるんで、他にも欲しいものがいくつかあります。あと、ビル内を持ち運ぶとき絶対に必要な「輪行カバー(純正)」を購入。
< http://goo.gl/RTW5j
>

んで、これが最も障壁が高かった(オレの心情的にね)、「家の中に置いてもいいよ権」(笑)嫁の機嫌のよさそうな時を見計らって、「折り畳めばA4用紙3枚分のスペースで済む」「カバーに納めれば、他人が来ても自転車には見えない」「高級自転車は室内保管が基本」などとプレゼンしまして「上げる前にタイヤを拭くこと」「コルクボードで作った敷物の上にだけ置くこと」の2つを条件に許諾とりつけ(≧∇≦)/

うちのマンション、一戸にひとつずつ、3台は余裕で置ける駐輪スペースがあるだけに、これまでなかなか室内に置かせてとは言い難かったん(COM-20ちゃんは涙をのんで階下の駐輪場に)ですが、これもフォールディングバイクならではでしょうか。

さっそくBD-1に乗って、伊丹←→北新地を往復したんですが、はっきり言って「コワイ」。これまで乗ったどの自転車よりも直進安定性と制動の際の安定性に欠ける。ハンドルがクイックで、高速を出すとブレるし超低速(車止めの間をすり抜けなければならないときなど)だとクルクル回って転けそうになる。

しばらく乗ってないうちにオレの身体が鈍ってしまったのか、それとも初めて乗るBD-1に慣れていないだけなのか、とか考えながらネットを徘徊してみると、どうやらBD-1の直進安定性のなさには、そもそも設計上の不安要素があるようです(T_T)

とかいってても、買っちゃったものはしょーがないので、できるだけこの不安要素を取り除く改造をしてみようと思っちょります。オレの思惑通りに行けば、ある程度は安定性が増すはずなんですけど......と言ってるうちに文字数が尽きそうですので、この続きはまたいつか。(^_^)/~

【笠居 トシヒロ/WEBディレクター、デジハリ大学院客員教授、京都嵯峨芸術大学講師】
< http://www.mad-c.com/
> < kasai@mad-c.com >

自転車通勤は身体のためにいいんだけど、せっかく買ったKindleを通勤時間で楽しめないというトレードオフな事態にw ま、雨の日や飲みに行くのがわかってる時には電車通勤に替えますけどね。/土日で風邪引いちゃいました。。orz 鼻ズルズル。。。