[3417] 私の視考した京都のありさまへの私自身の解釈

投稿:  著者:  読了時間:21分(本文:約10,400文字)


《一同赤面しつつ下を向く》

■わが逃走[119]
 野郎3人カメラ旅の巻 その2
 齋藤 浩

■3Dプリンタ奮闘記[03]
 メイン材とサポート材&私的な印象 その1
 織田隆治

■デジクリトーク
 私の[視考]した[京都のありさまへの私自身の解釈]
 ───写真展「京都 洛苑考─花(さくら)のころ」
 笠井 享




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■わが逃走[119]野郎3人カメラ旅の巻 その2/齋藤 浩
< http://bn.dgcr.com/archives/20130207140300.html >
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昨年11月に片岡氏、マニュエル君、そしてオレの3人で歩いた尾道カメラ旅は、片岡氏からマニュエルへの友情の証としてプレゼントされたニコンFが実はぶっ壊れていたという、笑っちゃうくらい悲劇的な結末を迎えていた。
※第116回「野郎3人カメラ旅の巻」参照
< http://bn.dgcr.com/archives/20121129140300.html >

そんなFも完璧にオーバーホールされて、マニュエルの元へ帰ってきた。というわけで同じ行程でリベンジするぜ! のかけ声のもと、12月のある日、我々は再び尾道へと降り立ったのである。

ホテルに荷物を預け、身軽になったところでまずは腹ごしらえだ。『天ぷらラーメン』なる不思議なものを食す。確かに旨かったが、スープがもう少し熱くてもよいのではないか、などと語り合う間もなくカメラ片手に被写体の宝庫・尾道の町へと繰り出す野郎3人。

今回はまずフェリーに乗り、向島をざっと散策してみることにした。対岸まで約3分の船旅、料金は100円。
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前回は見るだけで乗れなかったこともあり、片岡氏、マニュエル君ともに大はしゃぎである。川と錯覚するほど狭い尾道水道だが、渡った先の町並みの印象はこちら側とまるで異なる。このへんが尾道の面白いところ。
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この日の機材はBessa T。オレをマニュアルカメラ沼にハマらせた張本人? 張本機である。丈夫で確実なだけでなく、ライカと同規格のVMマウントを採用しているため、ライカMマウントレンズはもちろん、アダプターを使えば世界中の物凄い数のレンズの描写を楽しむことができる。

露出計と距離計を搭載した、いたってシンプルな機械式カメラだが、ファインダーが内蔵されておらず、レンズにあわせて外付けファインダーを交換する。

これがまた変形合体ロボで遊んでいるようで楽しい。レンズ交換の度にカメラそのもののフォルムが変わるのだ。ちなみにこの日のレンズはキヤノン100mmf3.5、フォクトレンダーのノクトンクラシック40mmf1.4、ウルトロン28mmf1.9。

いつもオレが自分に課しているルールに『一度交換したレンズを二度使ってはならない』というのがある。

今から日没まで100mm、40mm、28mmの順番で撮っていき、たとえ望遠向きの被写体が28mmで撮っているときに現れても、そのときは28mmの画角で工夫するのだ。これがまた思わぬ写真が撮れて楽しい。

この日は晴れ時々雪! の予報が出ていたが、まさか雪なんてねえ、なんて話してたらホントに降ってきた! 青空なのに。

向島を散歩。商店街を歩くと、ナイスな牛乳箱を発見。早速撮影すると、片岡氏とマニュエルもカメラを構える。うーむ、アホっぽくていいぞ。50年以上前のキヤノンのレンズで真剣な2人の姿を激写。
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そして脇の小径を入ると、そこはもう不思議ゾーンだ。狭い路地。凝縮された空間に小さな階段や風情のある板塀が続く。
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こういう場所に来ると広角レンズを装着したくなるが、そんな気持ちをぐぐっと抑えて、望遠100mmのファインダーをのぞくと、なんとも面白いパターンを発見。
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尾道の路地は起伏が激しく、水はけや滑り止めのための工夫がそこここに見られる。当然これらは規格品ではなく、その場所の状況に合わせて名もなき職人らが工夫したものだ。

ここ尾道は、詠み人知らずな"機能する芸術"の宝庫なのである。

さらに歩くと鋭くとんがったコンクリート建築を発見。「すごい! とんがってるナー」マニュエル君も大喜び。
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雪はいつのまにかやんでいた。再度フェリーにて本州側に戻ったところで40mmレンズにつけかえるオレ。そして一行は前回行けなかった久保小学校方面へと向かった。

オレは一応ガイドなので、日没までの時間配分を考えた上でコース設定してるのに、2人はそんなこと気にしちゃいねえ。目に入るもの全てが面白いもんだからじっくり撮りまくる。なのでぜんぜん進まねえ。困ったもんだ。
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2人を待つ間に撮った掲示板。貼り方にもリズムがあって興味深い。無作為の法則美ってやつ?
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そして久保小到着。アールデコな門柱が相変わらず美しい。なにやら金賞受賞したようだ。おめでとう!
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そして隣り合う尾道東高校との間の道をゆく。
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ここには何度も来てるけど、午後の日差しが煉瓦の壁に落ちて最高に美しいのだ。「このアールがたまらんでしょ」「いいねー」「うわー、すごくイイ!」ここでも異様にはしゃぐ野郎3人。

さらに坂道を登っていくと、小さな神社がある。
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神社から尾道の町を狙うマニュエル。足長くていいなー。ここは狛犬のかわりに狛猿がいてけっこうカワイイのだけれど、今回は撮ってなかった! ご紹介できず残念。

さらに坂を登る。途中、ミニマルアートと化したカーブミラーを発見。錆と木の柱との対比が絶妙。
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さらに細い坂を登ってゆく。素知らぬ顔をして猫が通り過ぎる。
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坂道は階段になり、階段は坂道と交差する。階段の形状自体もどんどん独自性をおびてくる。
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そして振り向くと、この景色。だから尾道散歩はやめられないんだよなー。季節によっても時間によっても、常に異なる表情を見られるのが素晴らしい。
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それにしてもこの日、この時間にこの場所でこの景色を見ることができたことの幸せってやつを反芻してしまう昨今である。

陽は傾きはじめるとそのスピードを加速させる。ISO100のフィルムで余裕だったのが、あっという間に手持ちがキツくなる。オレは何本目かのネオパンSSを撮り切ったところでトライXに詰め替え、レンズも28mmに交換したのだった。

と、突然片岡氏が叫んだ。「あ、カメラ壊れた」。愛用のツァイス・イコンが巻き上げもできず、シャッターも切れなくなったという。彼はこうなるとだだっ子のようにわがままになり、「もうダメだ」とか「おしまいだ、やれやれ」などと自暴自棄な言葉を発する。

触らせてもらうと、確かに巻き上げもできずシャッターも切れない。とはいえ、ツァイスブランドの最新AE機がそうそう壊れるもんじゃない。たぶん電子シャッター機なので、電池が切れたのではなかろうか。

てな言葉で片岡氏をなだめつつ、電池が売ってそうな店を探しに街中へ戻りはじめた。片岡氏の自暴自棄な言葉の頻度が増えてくる。言ってる本人も気になってるらしく、ときどき我に返って「齋藤くんの言うように、電池かもしれないね」なんてにこにこしながら言ってるけど顔は青ざめている。面白いなあ。

線路を越え、迷路のような繁華街をさまよっていると、なんと路地の先に、カメラ屋を発見。都合の良すぎる展開である。「ごめんくださーい」。店に入ると尾道弁の頑固そうな御主人が出てきた。こういう店は信用できる。

実はかくかくしかじかで、と言って片岡氏、カメラを御主人に渡す。「うん、確かにシャッターが下りんようじゃのう。どれ、電池かもしれん」。電池室から電池を抜き、テスターで計測してみると「おや、電池は大丈夫のようじゃのう。おかしいのう。どれ、新品の電池を入れてみよう。...動かんのう。おかしいのう...」。

御主人、しばらくカメラをいじくる。
すると「あっ」
一同、一斉に御主人に注目する。

「こりゃあ、フィルム一本撮り切って巻き戻してないだけじゃないかな」。実にマヌケな結末である。よく見たらフィルムカウンターが36を越えていた。一同赤面しつつ下を向く。こんな基本的なことに3人とも気づかなかったとは!

それでも片岡氏はとにかく安心したらしく、もう最高の笑顔である。子供みたいだなー。いやいやお恥ずかしい、とか言いつつ予備の電池を購入する。オレもやっと落ち着いて店内を見渡す。

するとどうだ、国産のフィルムカメラ中堅機クラスの名機がけっこう揃ってるじゃないか! と思えば色モノ系もけっこうある! あれに見えるはPENTAXオート110! その隣はハーフサイズの名機キヤノンダイヤル35!

しかもこのダイヤル35、かなり美しい。御主人におそるおそる値段を聞いてみると「これはシャッターが切れんから500円でいいよ」とのこと。即買いである。旅から帰った翌日に、馴染みのカメラ修理店へ持ち込んだのは言うまでもない。

安心したところで空を見上げると、もう星がでている。今日もよく歩いた。某喫茶店であったかいチャイを飲んだ後ホテルで荷物整理をし、一行は反省会と称する飲み会へと夜の街へ繰り出すのであった。(その2の2へつづく)

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/ >

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


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■3Dプリンタ奮闘記[03]メイン材とサポート材&私的な印象 その1/織田隆治
< http://bn.dgcr.com/archives/20130207140200.html >
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●メイン材とサポート材

3Dプリンタを使用するにあたって認識したいの所が、何もない空間の上には物は積めない、ということである。

例えば、テーブルのようなオブジェクトの場合、脚はそのままプリント出来るが、天面の下には何もない空間があるので、そこには何も積むことは出来ない。

そこでサポート材を積層し、その上に本体である天板の素材を積んで行くことになる。つり上げる方法のプリンタもあるが、それももちろんサポート材が必要となる。

サポートもまた、メイン材と同様に積層する必要があるので、出力に要する時間は倍、又はそれ以上の時間が必要なるのである。これ重要。

それから、メイン材とサポート材が同じ素材であると、「ハガレない」という致命的な現象が起きるので、異素材である必要がある。

●"私的な印象 その1"

それでは、3Dプリンタを、おおまかに「UV硬化性樹脂」「樹脂を溶かしながら積層」「石膏を薄く敷いて固める」の三つに分けて、その特徴を見てみることにする。

[UV硬化性樹脂]

紫外線を当てると硬化する液体に、紫外線をプロジェクタ等で当てたり、レーザーを当てて硬化させるタイプのプリンタである。

長所:このタイプは、積層ピッチが薄いものが多く、細かい造形を得意としている。積層ピッチが細かい(薄い)と細かい造形が出来る、というのを簡単に説明すると、段ボール紙を輪切り画像をプリントして切り抜いて貼付けて行くのと、コピー用紙に同じことをするのとでは、その滑らかさが違うことは容易に想像出来るかと思う。

光を一瞬で当てるので、硬化時間がかからず、ある程度高速なモデリングが可能かと思われる。

短所:このプリンタで使う液体樹脂は、紫外線を当てると硬化する。このことからも想像出来るように、出力したものをそのままの状態で光が当たる場所に置いておくと、薄い所と厚い所等の伸縮率の影響で歪みが生まれる。

上から塗装したり、暗い所に置いたりしておく必要があるが、どちらにしろ長期保存には使えない。材料のUV硬化性樹脂が高額で、ランニングコストが結構かかる、ということも言える。

以上の結果から、形状の確認等の短期的な商品開発にはもってこいのプリンタであると思われる。

次回は私がメインで使っている「樹脂を溶かしながら積層」タイプ。「石膏を薄く敷いて固める」タイプのプリンタの一長一短をレポートしたい。

【織田隆治】
FULL DIMENSIONS STUDIO(フル ディメンションズ スタジオ)
< http://www.f-d-studio.jp >

今回は「UV硬化性樹脂」を主観入りまくりで紹介してみました。次回は、残りの二つを私の主観で「サクっ」と紹介します。


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■デジクリトーク/私の[視考]した[京都のありさまへの私自身の解釈]───写真展「京都 洛苑考─花(さくら)のころ」 笠井 享
< http://bn.dgcr.com/archives/20130207140100.html >
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こんにちわ、デジクリ読者のみなさん。笠井享(あきら)です。私は、ビジネスとしては画像処理技法やカラーマネージメントのコンサルタント、技術的・科学的な要求要素のある写真撮影や色彩測定などを行う会社を経営しています。

また、1995年ごろから2000年代初頭には、Photoshopやデジタル写真、カラーマネージメントの解説書を執筆したり、関連雑誌のライターでもありました。

もともとは、大学は芸術学部写真学科、大学院でも写真史研究など、典型的な文系の人間であり、今も昔も片時もカメラを離すことなく、いつでもどこでも何かしらん写真を撮ってきたカメラ小僧でもあります。

そんな私が、30数年ぶりに(学生時代にはよくやっていたのです)、写真の個展を開催することになり、本メールマガジンを通じて、ピーアールさせていただくことになりました。以下に、写真展のコンセプトなどを少し紹介いたしたく思います。全国4カ所で巡回いたしますので、ぜひともお立ち寄りいただきご高覧・ご批評のほどお願いします。



京都に住み始めて25年になります。初めの10年ほどは、この地の写真的光景があまりにも完成度が高くて、「ベタな光景だなぁ〜」と、とまどうばかりでした。それは、その光景が寺社なら古来から造園師たちが、公園や河川敷では古都の景観維持のために、そして街並みもまたそれなりに「京都らしいたたずまい」としてデザイン設計され、完成されているからだと思うのです。

ある光景に出くわしてレンズを向けファインダーを覗いても、高名な画家の描いた絵を複写しているかのようなもので、撮影以前に完成度の高い作品がそこにあるように感じてしまい、写真としての創作意欲が萎えてしまうという、今ひとつ燃え上がらないことがたびたびでした。

しかし、それでもここ5〜6年ほどは京都という「予定調和的光景」を見ながらも、こういう視方・こういう解釈で別仕立ての作品にもできるぞと「視考」することができるようになってきました。

すると、今まで見向きもしなかった、いや敢えて避けてきた「景勝・観光都市」としての京都の光景を探して散策するのが楽しくなり、特に「さくらのころ」「もみじのころ」「まつり」など、確立されたイメージとしての京都らしさがあふれているほど、がぜんファイトが湧き撮影行動の密度が高まってきたのです。今回の「京都 洛苑考」は、私の「視考」した「京都のありさまへの私自身の解釈」と考えています。

そして、2006年以降2012年までの6年間の、デジタルカメラによる京都市(一部、京都市近郊)で撮影し、ラフに選出した700カットの作品群から、春の、とりわけ「花(=桜)のころ」だけに集約厳選した30カットについて、京都という楽園、つまり「洛苑」への私なりの解釈を、「花(さくら)のころ」なるサブタイトルを設けて個展にすることにしました。

ちなみに、私の写真創作への原動力は、私の視覚の記憶棚にあるいろんなシーンへのすでに確立されたというか、すでに既成となっているような「イメージ」とは異なる解釈をして、「新説」や「亜説」を写真的に展開することにあります。なので、特段のテーマを定めて、何かを取材し続けるというわけではありません。

出かけるときはいつもカメラを携えていて、肉眼で視るのとカメラで撮るのにあまり差を感じないような気軽な撮影方法でもあり、特別な手段を取り入れることはほとんどありません。

私に見えている眼前の光景が、私にとって新発見であれば、それがスナップ写真風であっても、あるいは、風景、ポートレートであってもぜんぜん構いません。何でもありなのです。

一方、私にとって「再生」は、紙へのプリントが大前提で、プリントとしての完成度を高め、こだわり抜いたファインプリントを作り続けて来たと自負しています。

撮影後の画像処理過程では、原画の光と影による演出を尊重しつつも、階調再現や色再現に対しては、私自身の解釈で納得のゆくまで画像処理を繰り返すスタイルです。場合によっては、初期に出力したプリントを手元に置いて、半年くらいの時間をかけて細部の補正を繰り返して完成へと導くということもあります。

と言っても、デジタル特有の処理である絵像の一部を消す、移動する、その他のフィルタ処理などの「光学的結像情報の改変」はしないように自らに制限を与えています。あくまでストレートショットをそのままで、プリントとしては美しいキメの細かいオブジェを作り上げています。

今回の写真展の作品はは、撮影場所は主として京都市。景勝地やその近辺をモチーフとしています。カメラは、ライカMデジタルとキヤノンEOSデジタルシリーズを使いました。先にも述べましたが、スナップショットや風景写真など、過去に撮りためてきた作品群から「桜の咲く時期」のものだけを30点の写真展です。

プリントは、ファインアート用コットン用紙ハーネミューレ社の「PhotoRag 188」を使い、半切〜大全紙程度の大きさにプリントした作品を展示予定です。どうぞ、「洛苑京都」の花のころの美しい光景と、プリントとしての美をご高覧・ご批評ください。

◎インクジェットファインアートプリント
笠井享写真展「京都 洛苑考──花(さくら)のころ」
< http://bn.dgcr.com/archives/2013/02/07/images/A_Kyoto_RakuenKou_Kasai.jpg >

3月 7日(木)〜3月13日(水)キヤノンギャラリー銀座
3月21日(木)〜3月27日(水)キヤノンギャラリー梅田
4月18日(木)〜4月30日(火)キヤノンギャラリー福岡
5月14日(火)〜5月19日(日)ギャリエ・ヤマシタ2号館(京都市中京区)

【かさいあきら】< bonjour_ia@infoarts.jp >

1990年代にデジタル画像処理の各種解説書などを執筆し、94年に設立した自社インフォーツ株式会社にて、デジタル写真関連メーカーの製品開発支援/大手印刷需用社内のコンピュータ化/フォトアルバムサービスシステムの開発などのコンサルタント事業を展開して来た。現在では、一般撮影も積極的にこなしているが、中でも自作品をていねいにインクジェットプリンターを活用してファインアートプリントに仕上げる創作活動にウエイトを置いている。


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編集後記(02/07)

●第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンが、ヴァンパイアハンターだったという映画「リンカーン/秘密の書」に便乗して、低予算&短期間撮影(=B級)のアサイラム社が作ったのが、リンカーンがゾンビハンターだったという「リンカーンVSゾンビ」である。どっともどっちの設定だ。前者が斧を持つなら、後者は死神の持つような鎌を持つ。ビジュアルはそっくりだ。とりあえず、この恥知らずなパクリ作品、ゾンビの方のDVDを見た。

イントロからしばらくはけっこう重厚な雰囲気で、モノクロ調のカラー映像もナイスである。だが、しばらくするとグズグズというか、キレがないというか、あまり緊張感のない展開になって行く。ゾンビをたくさん出しても、ほとんどホラーにならない。それでも、一応辻褄があうオチに至り、けっこうおもしろかったのだ。

リンカーンがシークレットサービスの隊員を引き連れ、ゾンビに囲まれた前線の要塞に出向く。リンカーンは子どもの頃ゾンビと戦った経験があり、いまや南軍も北軍もない、人類のためにゾンビの大群を撲滅すべく戦う、っていうシンプルな話。リンカーンは長い鎌でゾンビの首を刎ねる、刎ねる(けっこう快感)。ゾンビは音に反応して動くという設定で、あまり動きがなく、お約束の残虐シーンもない。ゾンビの造形は悪くなかったが、まったくこわくない。これではゾンビ映画としてはあまり評価できない。

さて、ゾンビ映画を見るといつも感じる疑問。ゾンビは人食する。食われた人間もゾンビに感染(?)してゾンビ化する。ゾンビが獲物を完食しちゃったら、新規のゾンビは誕生しない。そんなケースはあるのか。両足食われたりしたら動けなくなるし。適当なところで食事を中止するお約束があるのか。といった疑問を持つのはわたしだけではないようで、ネットのどこかにQアンドAがあり「(ゾンビが被害者の)全身をくまなく食べようとしないのは、早く仲間を増やそうとするためだと思います」という回答があった。そうかなあ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009G5GNJ2/dgcrcom-22/ >
リンカーンVSゾンビ


●笠井さんがデジクリに書いてくださるなんて! ありがとうございます。

Macにはログインパスワードをかけている。一定時間操作しなければログアウトし、パスワードを入れなければアクセスできなくなる。これは持ち出さない据え付けタイプであろうと、家用であろうと同じ。トラブルがあった時に人を疑いたくないのと、ノートパソコンを盗まれた人の話を聞いたため。

人を信用しないのと、防止策を講じるのは別と、父親に教えられたせいでもある。完璧な人なんておらず、人間なんだからミスがあって当たり前。何かあってから騒ぐなと。簡単にできることをやっておかない自分が悪いのだと。

事務所や家に、許可無く触るような下品な輩はいないが、ちょっと席を外している間に泥棒にパソコンを盗まれたら? 好意でデータを修正されたが、それが他に波及するようなスクリプトだったら? 脱線しすぎた。この手の話は長くなるから終わり。

で、ログインしようとしたら、Bluetoothキーボードが反応しない。エンターキーは押せるのでつながっていないわけではない。が、キーをたたいても、入力できないのだ。電力低下を疑い、電池を替えたが同じ。右側の一部が反応することはわかったのだが、これではパスワードを入力できない。仕方がないのでUSBキーボードを接続してログイン。続く。(hammer.mule)