[3421] 「東京画 meets OSAKA 2013」のトークショー

投稿:  著者:  読了時間:19分(本文:約9,200文字)


《天国はやはりおれの思った通りだった》

■ショート・ストーリーのKUNI[134]
 天国
 ヤマシタクニコ

■ところのほんとのところ[91]
 「東京画 meets OSAKA 2013」のトークショー
 所幸則 Tokoro Yukinori

■3Dプリンタ奮闘記[04]
 メイン材とサポート材&私的な印象 その2
 織田隆治




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■ショート・ストーリーのKUNI[134]
天国

ヤマシタクニコ
< http://bn.dgcr.com/archives/20130214140300.html >
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なんでそういう話題になったのかわからないが、気がつくとおれたちは天国について議論をたたかわせていた。いや、それはおおげさだ。天国がどんなところか、ああでもないこうでもないとだらだらくっちゃべっていただけだ。

なんせそこは居酒屋の中、そう、よくあるチェーン店で広い店の中が細かく分かれていて、酔っぱらってからトイレに立つと迷子になって元の席にもどれなくなったりすることもある、あの手の店の一角だったし。

「天国というのは、死んだ人間がみんな行くわけだ。ああ、もちろん、地獄に行くやつは別として。あと、ひょっとしたら天国と地獄の間で宙ぶらりんになってるやつもいくらかいるとしても」

「なんだよその宙ぶらりんっていうのは」

「とにかく、みんなが行くわけだから、なんというか、整理がつかないと思うんだ」

おれが焼き鳥をほおばりながら言うとおれの隣にいる男が
「整理っていうと」

「だって、世界中のあらゆるところからぞろぞろ集まってくる、だけじゃなく、大昔に死んだ人間とかもみんな天国にいるわけだろ、ずっと。話が合わないと思うんだ。いまでも世代が違えば話題も違うのに、それどころじゃない。

 たとえばクラウドって何だっけとか思ってるときにすぐそばで『なんとか防人に行かないで済ませられないだろうか』と悩んでるやつがいたり、そう思ってるといきなり騎馬民族がどどどどっとやってきたりとなると落ち着かないじゃないか。せっかく死んだのに」

「おれも同感だ」

「いくら異文化交流に意義があるといっても程度もんだろ。疲れる。死んだあとは気のあった仲間とまったりと暮らしたい」

「おれも。しょせん人間は自分がその中で生きてきた文化とずっとつきあっていくしかないんだ。だからね、おれが思うにその問題はクリアされてる」

「どんなふうに」

「天国はだいたいの世代とか地域ごとに分類されていると思う」

「おお」

「で、グループごとになんとなくエリアが決まっていて干渉しあわないようになっているわけだ。あ、おにいさん、生、追加で」

「へい!」若い男の従業員が威勢の良い返事をする。

「それは安心した。なら、現世で仲のよかったやつらはだいたい同じところに行くわけかな」

刺身の盛り合わせが運ばれてくる。豆腐サラダとか蓮根まんじゅうとかも来る。

「もちろんだ」

「よかった。実はおれってすごく寂しがりやで、しかも人見知りなんだ。だから、天国でも慣れた友だちと離ればなれになったらいやだなと思って。待てよ。おれがつきあってた女の子はおれより20歳年下なんだが、同じ天国に行けるかな。こないだ別れたんだけど」

「なんだそれ。別れたのならもういいじゃないか」

「天国で気になると思うんだ。その後幸せに暮らしてるかなと」

「うーん、ま、だいじょうぶだろ。とにかく、天国と名がつく限り、それはみんなにとって心地よい場所でないと意味がない。だから、だいじょうぶだ。気にするな」

「学生時代の仲間もいるんだろうな。あ、むかし会社勤めをしていたころのいやな上司もいるんだろうか」

「いるかもしれないけど......」

「いや、いてもいいんだ。その上司にはさんざん怒られて苦手だったけど、そういう人もたぶんあとになるとなつかしくなると思うんだ。3年前に病気で亡くなったんだけどね。そういう人も同じ空間にいてもいい。だけど、あまりかかわりたくない......少し離れたところにいてほしい、ていう。まあ勝手な思いだけど。おれ、熱燗にするわ」

「なるほど、わかるわかる。だいじょうぶ、まあそうなるんじゃないか」

すると、おれの右斜め前にいた男がしゃべり始めた。ええっと、この男はなんという名前だっけ。

「おれはむしろ天国ではひとりで過ごしたいと思ってるんだ。人づきあいにはもうあきあきした。おれみたいな人間はけっこう多いはずだ。だから、天国ではひとりひとりが別々の空間で暮らしていると思いたい。

 いや、そうあるべきだ。そうでなきゃおれにとっての天国じゃない。たとえばあんパンやメロンパンがひとつひとつが透明な袋に入っているように。そうだ。透明だから閉塞感は少ないはずなんだよな。その中で日がな一日ぼんやりしていたい」

思い出した。この男はパン屋をやってるんだった。なるほどなあ。パンの袋か。するとおれの左斜め前の男が刺身を一切れつまみながら言った。えっと、この男はだれだっけ。思い出す前に男が話し始める。

「それはちょっとさびしい話ですな。私はそうは思いません」

「というと」

「私の考える天国ではみんな袋になんか入ってません。はだかのままばらばらで、きわめておおざっぱに積み上げられてたりする」

思い出した。果物屋をしてるんだった。果物は確かに、透明の袋には入っていない。

「それって何もかもいっしょくたになってるのでは」

「いえいえ、当然、産地別になってますよ。農協別というか」

「なるほど」

「あるいは並んでるとしても隣とふれあう感じで。こう、はしで持ち上げると時にはとなりの麺がくっついてぶちっとちぎれることもあるという。いいじゃないですか。はだかで」

何を言ってるんだろこの男は。ああ、そうだ。こいつ、果物屋兼うどん屋をしてるんだった。うどん屋といっても、うどんの「玉」を売ってる店。果物屋の片隅にケースがあって、その中にはだかのうどんの玉が並んでるんだ。で、それが天国なのか。よくわからなくなってきた。

おれは酔っぱらっている。飲んでいるんだから次第に酔ってくるのは当然としても、なんだか最初から酔っぱらっていたような気もする。いつから酔っぱらってたっけ?

不意にむらむらとイメージがわいてきて、おれは言った。

「そうだ。天国はひとりひとりパンの袋みたいな透明の袋に入っているんじゃない。うどんの玉みたいに隣同士くっついてるわけでもない!」

「ほう、では」

「おれが思うに、天国は薄いトレーが積み重なっているようなかたちだ。そして、トレーにはラベルがついている」

「ラベル?」

「そうだ。『昭和〜平成』とか『明治・大正』とか。そして同じ時代の人間は同じトレーに載っている。いまのおれたちのトレーがいちばん上にあるとしたら、少し前の世代はその下にある。それより前の世代はさらに下、というふうに積み重なっている。そして、下に行くほど時代がさかのぼる」

「文房具屋らしい見解だ」

隣の男が言ったので、おれは自分が文房具屋であることを思い出した。ああ、そうか。ケント紙や色画用紙が大きいまま入ったトレーが頭に浮かんだ。同時になんとなく腹が立った。文房具屋で悪いか!

「おれの......言うことにまちがいはない!」

「ははは。どうですかな」

隣の男は軽くあしらうように言った。おれはますます腹が立ち「じゃあ、これから死んでくる!」そう言いながら店の外に出て、びゅんびゅん車の通る往来へ飛び出した。すぐに車が突っ込んできておれははねられ、死んだ。

「やった!」

天国はやはり、おれの思った通りだった。巨大な薄いトレーのようなところにおれはいる。下をのぞき込むと同じような無数のトレーが重なってえんえんと続いており、底の方は渦を巻く灰色の大気に包まれ、ぼうっとかすんで見える。足がすくむ。すくみながらも見ずにはいられない。こわい。足に力が入らない。ぞっとする。でものぞきこむ。

すると、はるか下のほうでおれと同じようにそーっと首を出して下をのぞきこんでいるやつがいる。

──何をやってるんだ

と思っていると、そいつが首をねじって上を見た。おれと目が合った。おれはぎょっとした。そいつはおれそっくりだったから。ぎょっとした瞬間、おれはバランスを失って、トレーから落っこちた。

うわわわわわわわ〜〜〜〜〜そのままはてしなく落ちる。下へ下へ下へ下へ下へ、灰色にかすむ底なしの底へ......。

おれはまた元の居酒屋にいた。おれはますます酔っぱらっている。どん、とジョッキが目の前に置かれ「なんだこれは?!」と言うと若い男の従業員が「いや、ご注文になりました」と言う。なんだかわからないが、飲むことにする。

テーブルの上はいろんな小鉢や皿でいっぱいだ。だれかが何かをこぼしている。ねとねとする。あ、箸を落とした。

「やっぱりおれが正しかった。天国はトレーが積み重なっているんだよ!」

隣の男は笑っている。こいつがだれだったのか思い出せない。

「何を笑ってる! おれは見てきたんだ!」

おれは勢いあまって椅子から立ち上がった。そして広い店内を見わたすともなく見わたすと、少し離れた一角で見たことのある男がグループで談笑しているのが見えた。

──何回同じ間違いをしたら気が済むんだ。

──この仕事に向いてないんじゃないか?

声が耳元によみがえるようだ。あれは......3年前に死んだはずの、かつての上司......か? ぽかんとしていると隣の席の男が言った。

「おれはね。天国は大箱の居酒屋のようなところじゃないかと思うよ。店の中が細かく分かれていてね......」

そういえば、そこここに、なつかしい顔が見えるようなのだ。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
< http://midtan.net/ >
< http://yamashitakuniko.posterous.com/ >

ショルダーバッグのストラップがちぎれかけ、急いで代わりに買ったバッグ。いわゆるトートバッグの形で、肩にもかけられて、大きいのでなんでもぽいぽい入る。便利......なんだけど、肩にかけたときはやっぱりふつうのショルダーより位置が上になるので、肩にかけたまま中身を取り出すのがなんだか不便。

慣れるかと思って一週間がまんしたがたまりかね、ふつうの、ぞろっと長いストラップのショルダーをまた買った。やっぱりこのほうが便利。落ち着く〜。だけど、雑誌なんかではストラップ短めのやつが「女性らしいかたち」などと書かれていたりする。そーか、そーか。


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■ところのほんとのところ[91]
「東京画 meets OSAKA 2013」のトークショー

所幸則 Tokoro Yukinori
< http://bn.dgcr.com/archives/20130214140200.html >
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さて、[ところ]は久々に新幹線を使って大阪へ。なぜかというと、次の日は朝から「東京画 meets OSAKA 2013」でのトークショーだからというのもあり、高速バスより楽な新幹線で。

久々に大阪下車というのもあり、ちょこっと戸惑う。以前は梅田が目的地ではなく、心斎橋とか、天王寺までいくことが多かったため、新大阪駅からいつも地下鉄で向かっていた。梅田へ行くならJRで大阪駅まで行くほうが早くて、地下鉄代もいらないことをうっかり忘れていて、危うく地下鉄に乗るところだった。あぶなーい。

しかし、梅田について、ものすごく景観がかわってることに戸惑う[ところ]であった。なんだか知らないビルがやたら多い。学生時代にも、ほとんど西梅田側には行かなかったというのもあって、なおのこと新鮮。

ホテルに荷物を置いて、夕食に串カツ屋さんに行ってみたくなって、フロントで店の情報を聞いた。その途中で丸ビルが見えたが(梅田と言えば丸ビルなイメージ)回りのビルがやたら大きく未来的で、丸ビルが古く貧弱に見えて何か哀愁を帯びていたように思えて、ちょっと感傷的になった[ところ]です。

さて、そのお薦めの串カツ屋さんについてみると、なんだかちょっとお洒落でリーズナブルなスィーツ屋さんとか、軽い食事をするデリみたいで、またまた戸惑う。[ところ]は一瞬悩んだのだけど、他に探す元気もなかったし、雨も降っていたので入ってみた。

やはり、、二度つけ禁止のソース壷とかなどなくて。塩とだし醤油とソースの付けだれが出て来て、うーむ。。たぶん、いつも串カツを食べ慣れてるような人達にとって、こういう方が新鮮で行きたい店なのかもなー。。

まあ、おいしかったので文句はないのですけどね。とくにイカスミのムースにムール貝の串カツをつけるとか、アメリカやスペインの新感覚料理のような雰囲気。実際、油や素材も良いものを使ってそうで健康にもよさそうだ。昔ながらの立ち食い串カツ屋は次回にしよう。

さて、朝から「東京画 meets OSAKA 2013」をやっている、リニューアルした阪急梅田に向かう。少し歩くと、回りのビルもずいぶん変わってるけど、なぜか阪急はすぐわかった。不思議なものだなあ。。

会場に入るとそこには作品がたくさん展示されていたが、いままで見たことがないような展示スタイルもあって不思議な感じがした。実際、写真作品を展示したのは初めてのスペースだったらしく、面白いやり方だった。

まあご自分の目で見ないとわからないと思うので、ぜひ行ってみて下さい。【ところ】の作品集「one second 01」も、こういう場所でしか手に入らないので是非どうぞ。(宣伝)

トークショーに出演する5人が揃って、まずコミッショナーの太田菜穂子さんから「東京画」のコンセプトが語られた。その後、5人の写真家がほぼ年齢順に、自分の作品の前にお客さんを集めて説明するというかたちで、会場内を回っていく。

5人がそれぞれ好きなだけ話していくとかなり長時間になって、[ところ]はけっこう疲れてしまった。でも、お客さんはずっと熱心に聞いてくれてとてもいいトークショーになったと思う。やはり話す作家とお客さんとが、かみ合うって大事ですね。

その日は二回あったトークショー、残念なことに[ところ]は本当に疲れていて、一回目の方がよかったような気がした。一緒にトークをしていた河西春名さんからも、一回目の所さんの方が面白かったですと言われてしまった。。

反省した[ところ]でした。もっと体力がいるなあと思ったのでした。香川からも、広島からも、名古屋からもわざわざトークを聞きに来てくれた人がいてすごく嬉しかった。ますます、反省ですね。。

トークショーが終わり、少し休憩したあと30年ぶりに大学の同期達と軽く飲んだのだけど、小学校の同期や、中高の同期よりもなんか話が盛り上がって、学生時代に戻ったような気分だった。まあ、写真学科のメンバーだから共通の話題が多いの当然だろう。もっと集まろうと思う[ところ]でした。

「東京画 meets OSAKA 2013」
会期:2013年2月13日(水)〜19(火)
会場:阪急うめだ本店 9階アートステージ(大阪市北区)
< http://www.tokyo-ga.org/topics/2013/02/06.html >

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >


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■3Dプリンタ奮闘記[04]
メイン材とサポート材&私的な印象 その2

織田隆治
< http://bn.dgcr.com/archives/20130214140100.html >
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さて、今週はプリンタ紹介の続きです。

いきなり本題へ!

[樹脂を溶かしながら積層]

細い材料(樹脂)を、高温で溶かしながら細い線状態にして積み上げるプリンタである。ホットボンドの細いものがヘッドに付いている、と思うと想像しやすい。

長所◎ABS樹脂やPLA樹脂を使用出来るので、長期保存に向いていると思われる。実際、私はこのプリンタを使って、ディスプレイ品や展示模型の制作をしている。素材は安価で、ランニングコストが比較的安い。

短所●積層ピッチがあまり細かくなく、ヘッドが物理的に動く為、どうしてもブレのあるものになってしまいがち。こちらも形状を把握する程度なら問題なし。サポート材を使用するとなると、自動的にヘッドを入れ替えての制作になるので、時間がかかる。

[石膏を薄く敷いて固める]

テレビでよく紹介されるZプリンタがこれにあたる。
石膏を薄く敷き、その上からインクジェットでインクと糊をプリントしていく。それを積み重ねて造形する。

長所◎このプリンタの最大の特徴は、着色しながら出力出来るという事。これに尽きる。フルカラーとまでは行かないが、(確か)256色の再現が可能。

OBJや3DS等のテクスチャ付き3Dデータを、ほぼそのまま着色しながら立体化する。あと、入り組んだ形状でも、石膏の粉がサポートの役割をするので、サポート材をわざわざ出力する必要がなく、高速に立体化出来る。要はサポートがほぼいらない、という事だ。

短所●素材が石膏であるため、出力したての造形物はもろく、それを石膏の中から発掘して取り出し、硬化剤の液に付けてやる必要がある。この「取り出す」際に1〜2mmくらいの細いオブジェクトは壊れてしまう。

あと、素材が石膏ベースのため、落とすと割れる...という事である。私が見た限りでは、着色されている物は耐色性が低いように思えた。

以上が、まずサックリとした「私が実際に見て体験した3Dプリンタの"印象"」である。

【織田隆治】
FULL DIMENSIONS STUDIO(フル ディメンションズ スタジオ)
< http://www.f-d-studio.jp >

前回〜今回は3Dプリンタの特徴を主観入りまくりで紹介してみました。
次回は、私がどのように使っているかを紹介します。


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編集後記(02/14)

●映画「帝都物語」を最初に見たのは、四半世紀も前の東宝の試写室だった。制作費10億円をかけた大作だけあって、出演者もスタッフも一流どころがそろい、オープンセットもみごとだった。わたしもよく知っていた第一線のCM特撮屋たちが動員されて、出来上がった映像はものすごかった。

何年も後、WOWOWで放映されたのをVHS録画し大事に保存していたが、いつのまにか消失してしまった。数年前ようやくDVD化されたが入手せずにいるうちに、なんとYouTubeに全編がアップされているのを見つけた。

映像は粗いうえ、ちょっと縦横比が狂っていて、島田久作の顔がさらに長かった。いまになってみると、かつて驚愕した特撮映像はなんてことなかった。ミニチュアやコマ撮り、光学合成などの特殊効果は、いまならCGで簡単にできる。もっとすごいことができる。でも、神田明神のロケなど素晴らしいシーンも多い。こちらのリメイクはもう絶対に不可能だ。

少しずつ、3日間かけて見たがなかなか楽しい2時間15分だった。物語は膨大な原作の前の方のダイジェストで、原作を読んでいながらよくわからないところもあった。荒俣宏は雑誌「銀星倶楽部の帝都物語特集で、映画の感想を「好きですけど、娯楽映画にしてはなかなか難しい映画だと思う。実相寺監督はもともとそういうような作り方をする人だから」「ストーリー的に追っかけていくのが難しい」と言っていた。原作者でさえ難解な映画だったのか。

「帝都物語」は荒唐無稽なSFだが、近代の無計画な都市政策を批判し、風水を都市再開発の戦略として提案する伝奇小説でもある。まずカドカワノベルズで揃えた。丸尾末広の絵が素敵だった。その後、角川文庫版全10巻を揃えた。そして、文庫版を加筆、訂正した新装版文庫全6巻が出たのでそれも揃えた。さらに続編が2巻、外伝が1巻ある。藤原カムイ、高橋葉介の漫画も持っている。このシリーズにはずいぶん金をつかったものだ。嗚呼、まだ買っていない「新帝都物語」「帝都幻談」が文庫で各2巻もあるんだった......。(柴田)

< >
帝都物語(1988)


●今日はふんどしの日。

友人とショッピング。彼女はバッグを選ぶ時にひとつこだわりがある。右肩にかけた時、ファスナーがどちらから開くかだ。彼女はファスナーを開いて、ポンとお財布を入れる。すぐに取り出せるように。となると、自分の目の届かない後ろ側にファスナーが来るのは不便であり、防犯上好ましくない。

たいていのバッグはデザインが施されている側を外に、つまり右にした場合、引き手が後ろになる。彼女と一緒にバッグ探しをするようになってから、どのデザインでも後ろ側になっていることを知った。決まっているのか?

右利きである。バッグを探すようになってから、左肩にかけるのがメジャーなんだろうかと思い始めた。左肩にかければ、右手で取り出せる。が、結構な割合で右にかけているのを見る。ひじにかけるのは左で、肩にかけるのは右が多いようにも思う。

友人は気になるから結局引き手がふたつついているものを探してデザインを妥協する派であり、私はデザイン面を外に向けなくても気にしない派である。というより、あんまり考えて持っていなかったわ。軽いのが好きだし。続く。(hammer.mule)

< http://ja.wikipedia.org/wiki/線ファスナー >
パーツ名がわからなくて調べてみた
< http://blogs.yahoo.co.jp/hinomuratoshiko/20323534.html >
コメント欄でも「知らなかった」という人たちが。決まってたら不便する人がいるってことじゃないか〜。
< http://blog.with2.net/vote/?m=va&id=56806 >
鞄 バッグ、ファスナーの向きは気になりますか?
< http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1302/14/news028.html >
MacBook Air値上げ。買い時逃したか?