[3434] さよならPosterous 〜 身軽なヤドカリへの道

投稿:  著者:


《「絶対」実は存在していない言葉》

■アナログステージ[93]
 とりわけ何もない日常生活が面白い
 べちおサマンサ

■デジタルちゃいろ[32]
 さよならPosterous 〜 身軽なヤドカリへの道
 browneyes




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■アナログステージ[93]
とりわけ何もない日常生活が面白い

べちおサマンサ
< https://bn.dgcr.com/archives/20130305140200.html
>
───────────────────────────────────
コンニチハ、べちおです。すみません、仕事が予定外(というか、予想外)の方向で忙しくなっており、今回はまともに原稿が書けないので、禁じ手である、過去ログから抜粋! です。 いま読み返すと、アホらしさの中に、いろいろな思い出が詰まっているもんですね。話はまったく繋がっておりませんが、4本のコラムからどうぞー。

●365日大殺界なおじさん

チョロリーん。と飲みにいった店で、見るからに人生の不幸を背負っているようなおじさんがいた。っても、オイラより少し上くらいだろか。

なんで初対面なのに『人生のすべての不幸を背負っている』ように見えたかというと、スーツというか、スラックスのようなズボンが膝から破けている。この店に来る途中に、リードが外れたイヌに追いかけられ、イヌが苦手なおじさんは、有刺鉄線の間を潜り抜けてきたのかもしれないが、着ていたシャツに、「愛」って、でかでかとプリントしてあるのに注目。

それに追加して、自宅でポイントパーマしてみました。みたいな、なんともツッコミが入れにくいヘアースタイル。これはものすごいインパクトだ。いや、もう夢に出るのは確定した感じ。

で、「話しかけられたら、ちょっと困るかも」と、予想通り困った展開に。あー、もう、ほっといてくれていいのに......と腹の中では思いながらも、「ズボン、どうしたんですか? ムシに喰われちゃったんですか?」と、タンスの中に何のムシ飼ってんだよ! ってくらいのツッコミを予想したが、「先月くらいに破けちゃったんだよね」と、いたって普通。

すごい反応に困る。

先月から破けているの分かっているなら、新しいの買うとか、縫うとか、アップリケでも貼って補修しておけばいいのに。で、何かツマミながら飲もうと、謎の穴あきズボンおじさんに「いっしょになにかツマミます? ボク払いますんで...。」と訊くと、ラミネートされたメニューを覗き、「この大吟醸でもいい?」ときた。

おいおい、初対面なのに、随分と勇者な発言じゃないですか。なにかツマミます? って訊いたのに、日本酒くれって、心の準備とかしてないから。ま、たいした金額でもなかったので、焼き鳥のセットと一緒に大吟醸を頼む。

「おにいさん、気前いいね、ありがとう、名前、なんていうの?」「みんな、べちおって呼ぶんでべちおでおk。で、にいさんは(家)近いの?」

と訊いたとたん、おじさんは目がウルウル。しまった、NGワード踏んでしまったかも......と、話しを別のほうへ逸らそうとしたら、

「マンションを嫁にとられたねん」
「あらららら......そーなんですか、お気の毒に」
「せやろ? おれ、何も悪くないねんな」
「おじさん、関西のほうなの?」
「千葉だよ」

いや、千葉でも構わないが、なんか、すげー面倒だ。明日に続く。

●続・365日大殺界なおじさん

続き。

その前に......やっぱり時間置いちゃうとダメですね、会話のやり取りが霞かかっている感じになってしまって、「こんな感じで喋っていたよなぁ......」って。長文になっても、勢いがあるうちに書かないと、鮮度は保てないのが、よーわかった。ではでは、続きヲバ。

なんでも、一年ちょい前に、嫁さんとお互いの仕事のことで揉めて以来、険悪どころか、私生活にいたる殆どを制限されてしまったらしく、普段着はもちろん、いろいろなものを奪われてしまったそうだ。

「それって、どっちが悪いとかじゃなく、ガツンと奥さんに怒ったほうがいいですよ。」
「怒ったけんね。一回、警察が来るくらいのケンカして。近所が通報したらしいけん」
「おじさん、千葉だよね?」
「そや」

おおおお、なんか、いい具合に面倒だぞ、こりゃ。うんうん頷きながら話を聞いて呑んでいたら、いつの間にか、出てきた焼き鳥のセット(5本)、一人で食っちまいやがった。仕方ないので、「ヤッコでも食べます?」と訊き、食べるというので、ヤッコなら食われないだろうと、冷奴をふたつ追加する。

「ところでさ、べっちゃんは結婚してるの?」
「あ、いや、べっちゃんって、なんか、潰れちゃってるような感じだから、『べ』にアクセントおいてよ、アハハ。」

なんか、車に轢かれてべっちゃんこになった蛙みたいな感じだったので、とりあえず修正をお願いした。

「コックやっていてね、勤めていたお店を辞めて、自分の店を出したのよ」
「おぉ、そうなんですか、なんのお店やっていたんです?」
「そばや」
「ハイ? ソバ屋さんも、コックさんって謂うんですか?」
「うそうそ、イタリア料理。けっこう繁盛していたんだよ」
「ってことは、もう閉めちゃったんですか?」
「怪我してね。コックがオレしかいなかったから......」
「あらららららら、結構でかい怪我だったんです?」
「包丁で指切った」

あはは......。なんか本格的にめんどくせーな、こりゃ。

んで、冗談交じりとはいえ、本当に大きな怪我がもとで、長期間、店を休業していて、今日に至るらしい。結局、家賃やらが滞納して閉めざるをえなかったと。それから他の仕事につくも、奥さんから家を追い出されているらしい。

で、ここからが、ビックリ。おじさんが突然、鼻血を噴き出したのよ、タラっとではなく、ドっパぁーー!! って。もう、出てくる瞬間とか見ていたし、カウンター血だらけだし。食いかけのヤッコなんか、トマトソースの豆腐サラダみたいだった。

店のマスターもびっくりして、とりあえず、おじさんを通路に寝かせたのね。で、鼻血の量がハンパないし、どっかの血管切れたとか、脳内出血とかだと困るので、救急車呼ぶ? ってなったんだけど、頑なに「大丈夫、大丈夫」って拒むのよ。

大丈夫っていっても、こっちは酔いが一気に醒めちゃって、ゆっくり酒愉しんでいるって気分じゃなくなっちゃうし。10分くらいかなぁ、横になっていたおじさんが起き上がったと思ったら、飲みかけの酒のみ始めるし。今日は酒は飲まないほうがいいって宥め、とりあえず、今日はもう帰ろうと。

お会計済ませて店を出ると、おじさん、チャリンコで来ていたようで、あ、近所なんだなぁって安心して歩いていたら、後ろから凄い音がした。おじさん、電柱と壁に追突。戻って近寄ってみると、チャリンコの前のタイヤとカゴがめちゃくちゃ。

チャリンコを押して帰るおじさんの背中を見ながら「こりゃ、奥さんも怒るわ」って、しみじみと感じたわけです。なんか、他にもいろいろあったんですけど、人生って、凄いなぁ。

明日は我が身かも知れなんなぁ。

●評論は誰のためにある

この世の中に星の数ほどの職種が存在するように、同じく、星の数のように存在する評論家。政治評論家から始まって、軍事評論家や野球評論家、新しい事件が起こると、ワイドショーに出演している新手の評論家。

ありとあらゆるジャンルや事物に対して存在する評論家ですが、まだ存在していない評論家を思いつきました。評論家を評論する評論家、即ち、評論家評論家である。

よくよく考えれば、人よりその物事の教養に長け、その対象となるモノが好きなら、誰でも評論家を名乗ることができよう。評論家=フェチズム+知識×月日 の公式も当てはまるかと。

軍事評論家など、朝から戦車やバズーカーなどを眺めながら、朝食の温泉タマゴを食べようとしたところに、「ぁあ......この色艶......卵型手榴弾M39にそっくりだ」と言いながら、向い席に座ってるGI・ジョーに語りかけたりしているかは知らない。

あるテレビ番組の特番で、健康を警鐘する番組が放送されていたとする。そこで、オナラ評論家が登場していたとし、オナラの大切さを淡々と......。時には鼻の穴を広げて熱弁していたとしよう。

「クンクン......うーむ、このオナラは発酵型のオナラで、とても健康的なオナラですね。今日の朝ごはんはカロリーメイトですね?」

「ハイ、次の方...... ぐっワハハハハァァァぁ!! な、な、なに食ったんですか! ちょっと!! 鼻が曲がったどころか、腸が捻じれちゃったじゃないですか! あと1週間くらい熟成させたら、20人は軽く殺せますよ?! オナラではなく、化学兵器ですよ?! 早く医者に行きなさい!」

など、パネリストと口論が始まったりしたとしましょう。そこで評論家評論家の登場です。

「いやいや、あなたのオナラ評論は全くもってダメです。まず第一に、オナラ本来の目的を忘れており、音・長さ・匂い、この三拍子をきちんとテイスティングするのが、オナラ評論家の存在で、あなたはただ匂いだけを追求しており、それではただの変態でしかありません」

と、不甲斐ない評論家を評論しかえすのである。

しかし、評論家評論家などを召致しても仕方ないので、仕事はまず来ないだろう。なぜなら、評論家評論家とは、ただのクレーマーの恐れもあるからだ。

まったくもってボツな話である。

●実は存在していない言葉

今日の夜食は、アサリが大粒で美味しそうだったので、たまにはボンゴレを作ろうと、3パック購入。パックに幽閉されていたアサリたちを、塩水を張ったボウルに移すと、プクプクと息を吹き返す。

余談ですが、スーパーでパックに入っているアサリは、短時間でもいいので、食べるまでの間、塩水に入れておくと、美味しさが格段に変わったりします。なんでかは知りません。

改めてコンバンハ。最近、生の美と消費連鎖の狭間に、いろいろな情景を思い浮かべるべちおです。久々にテレビに目を向けると、どこのチャンネルを回しても、メディア裏で養殖され続けている芸人さんばかりですね。

9月に入ってから、電気を必要とする無機質生態から、アミノ酸を必要とする、温もりを見つめています。I/Oの世界から、0-10の世界に戻ってくるのもいいもんです。新しい研究分野の開発で、異業種の人と接する機会が多くなっているのですが、話をしていて気が付いたことがひとつ。

会話をしているとき、「あ、このヒトって視野が狭い」と感じることが、皆さんのなかでもあるかと思います。その会話の内容を文字にして読むと、「そりゃそうだ」って思うんですけど、会話から汲み取ると、ものすごくオカシイんですよね。

とにかく多いのが、自分なりの確信的な世界が構築されていて、例えると、「カレーライスにソースをかけて食べるのは、絶対当たり前」のような、そんな雰囲気にみんなをもっていこうとする。興味がない人や、ほかに美味しいカレーライスの食べかたを知っている人からすると、盲信っぷりに苦笑するだけで、あえてツッコミを入れないのも大人の優しさ。

食べ物の嗜好は人それぞれなので、自分が美味しいと思う食べかたでいいと思うのですが、「なんでやらないの? 絶対美味しいから。騙されたと思って、ホラ」なーんて、根拠のない持論を持ち出されても、対応に困るだけだ。

まぁ、今更ですが、「絶対」という言葉は、文字にすると存在する言葉であって、実生活においての「絶対」なんて、殆どありえない、超常現象に近いような言葉だと思うんです。

自分自身、失敗できないような状況のなかで、「絶対に大丈夫、絶対大丈夫だオレ(ワタシ)!」と、自身を奮起させる材料は別として、確率論を謳わなければいけない状況での「絶対」は、ただ単に、自己顕示のひとつでしかないんですよね。

というのは、絶対が崩れてしまったの時のリスクが、とても一人で背負えるものではないので助言しているのですが、先に書いたように、話を理解しようとしない。理解できていれば、「失敗したら自分一人で責任を負えば済む」という思考は、社会人の前に大人ではない。特に、日本社会では連帯が付き物だということを忘れているようだ。

個人事業で、一人でやっているならともかく、「会社としての責任も考えないとダメですよー」って。ワタクシは、うやむやに話を濁せと言っているのではなく、失敗したときのリスクも考慮して発言しておかないと、貴方を含め、会社全体に負担がかかってしまうケースも有り得ると言っているのだけど、全然話を聞こうとしない。

この困った「大人」をどう扱うか、「大人」の見せどころですかね(笑

【べちおサマンサ】< pipelinehot@yokohama.email.ne.jp >

NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。カメラ男子。
Twitterはコチラ→< http://twitter.com/bachiosamansa
>
まとめはコチラ→< http://start.io/bachio
>

△▼過酒雑記──今日の酒は明日の肥し▼△

●愛犬4号(お名前:ケイト 犬種:ボルゾイ)の老化現象が突然表面化。ピョンピョン飛び跳ねていた翌日に、ガタガタっと下半身から崩れ落ち、「こら、ケイト、そういう演技は人間がするもんだぞ」と、冗談交じりで話しかけるも、ケイトの目がマジ。飼い主はビックリどころの話ではなかった。急いで獣医さんへ連れていき、レントゲン、血液検査、エコーまで可能な検査をやるも、異常はなし。

診断は老化による筋力の低下。「えええ? 昨日までピンピンしていたのに、なんで突然?」と不思議に思ったのも一瞬だけで、徐々に病気が進行していき、様子を目で追っていけるものもあれば、突然襲ってくる病気もある。それはヒトでもイヌでも同じことだと、自分なりに納得。

自力で立つことすらできなくなってしまったけど、食欲もあるし、まだ目に力があるので、いまのところ安心はしているけれど、オイラ自身の中では、「来る日」が近づいていることも分かる。でも、「ただ生かされているだけ」という、自然に反するようなことはしない。

なので、自然に身を委ねる。それがお互いにベストだと判断するまで時間が掛かった。といっても諦めたわけじゃい。治ってまた散歩したり、遊びにでかけたりできるのが本望。

先週からラボへ一緒に通勤し、オイラの机の横で寝ている。残された時間を、悔いのないように過ごしたい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジタルちゃいろ[32]
さよならPosterous 〜 身軽なヤドカリへの道

browneyes
< https://bn.dgcr.com/archives/20130305140100.html
>
───────────────────────────────────

●ついにきたPosterous終了のお知らせ

昨年の春、iPhoneographyなるあいほん写真の投稿先として4年以上愛用していたPosterousがTwitterに買収された。「買収されても存続します」的なニュアンスはゼロ。やんわり他所への移行を促していた。時間の問題である。

買収の前後から不具合も増えていたし、どこかへの引っ越しをぼんやりと検討しはじめていた矢先と言えば矢先。取り敢えず新しいコンテンツの投稿先はTumblrにスイッチ。

新居は構えたものの、過去コンテンツの移行についてはもたもたしていた。コンテンツ量が膨大すぎたのと、意外に少ない息長く愛着を持っていたサービスだったから、というのもある。

買収発表当時、「もうすぐ外部移行ツールも提供するよ」というアナウンスもあったので、結局提供されずに今に至ったものの、消極的にその移行ツールを待っていたのもある。

もうひとつ、愛着を持っている(た)サービスはFriendFeed。こちらもFacebookに買収されて以降、開発チームも空中分解気味でメンテもされず、かと言って閉鎖には至らずそのまま放置されているので、今となっては常用していないものの、引き続き一応そのまま使っている。

FriendFeedのように、もし、サービス提供自体が止まっても、既存サイトは残しておいてくれるのなら、古いコンテンツはそのままPosterousに置いておきたかった気持ちがあったのかもしれない。しかし、完全終了を告げられてしまった。

□Posterous will turn off on April 30 - The Official Posterous Space
└< http://blog.posterous.com/thanks-from-posterous
>

●Tumblrと簡単引っ越しツール

さてどうしたものか、と思いながらも忙しすぎてあまり頭が働かない中、Tumblrへの簡単移行ツールが外部から提供されたのを知る。

□JustMigrate Launches To Move Posterous Blogs To Tumblr Just As Posterous Announces Imminent End | TechCrunch
└< http://j.mp/YfmQ5f
>

新居もTumblrだし、これならこのツールで新旧コンテンツもTumblrに纏められる。よし。......が、チラホラ「無料」の文字も見かけたものの、無料なのは100記事まで。以降は記事数二段階で料金がかかる。ワタシのPosterous記事? JustMigrateで記事カウントさせたら1162記事......。

その気になれば、Posterousによる終了のお知らせにあったとおり、バックアップ取ってWordPressなりなんなりに手動で移行は進められる。懐に余裕があるワケでもなし、ここは手動で頑張るか......しかし作業する時間的(というか精神的)余裕もないし、Tumblrには手動でのインポートの手立ては他にない。さてどうしたものか。

スマホ+ソーシャルメディアの合わせ技と共に勃興したとも言えるモバイル写真のギャラリーについては、何にも繋がっていない孤高の作品サイトを立てても恩恵は少ない。

ベタベタやり取りするワケではない割に、ユーザー同士のシンプルな好悪や嗜好に基づく相互リアクションは活発、という、むしろ理想的な形のソーシャル機能はしっかり標準装備、且つ、ユーザー母数も既に巨大なTumblrへの移行がやはり現実的。というコトでJustMigrateさんの力を借りて本格移行決定!

●Migration開始(先は長い)

腹づもりさえ決めてしまえば後は簡単。JustMigrateのサイトに行き、移行元のPosterousと移行先のTumblrを設定するだけ。

□Move Posterous to Tumblr in few clicks | Justmigrate
└< http://justmigrate.com/
>

設定すると、JustMigrateサンがまず、粛々と移行元Posterousの記事数をカウントしてくれる。カウント後は記事数に応じたプラン選択。先述の通りで、ワタシのPosterousは恐らく、ユーザーの中でも投稿数かなりなものだとは思うので、泣く泣くPaypalでお支払い。

初回の移行ではなんとなく、「あぁワタシ、ホントにPosterousから去って行くんだわ」なんて、ちょっぴりおセンチな気分に浸ってみたり。や、Posterous経由で交流の始まった方っていうのも少なくない。みんな散り散りになるんだなぁ、なんて考えたら、そうか、この感覚、卒業式に似てる。

ちなみに、自動移行、基本的にはTumblr APIの投稿数制限の範囲内での移行を自動化してくれるサービスなので、通常記事で一日に移行可能なのは100記事まで。それを投稿数に応じてスケジューリングしてくれるもの、というコトです。コンテンツは、コメントはさすがに無理ですが、タグ等もしっかり移行。

「基本的には」というのは、Tumblr APIの投稿数制限、画像ベースの記事については75記事/日と、通常記事に比べてタイトな制限になっているので、100記事/日、と、ドンブリで考えてて夏休みの宿題よろしくギリギリにJustMigrate始めてるとドツボに嵌まる。

ワタシの1162記事を例に計算すると、100記事/日カウントだと12日目に完了なのだが、75記事/日カウントだと16日かかる。そしてワタシの記事の9割以上......というか9割9分は画像ベース。

下記は2月末日時点。Migrationされてない日もちょこちょこあるみたいでちょっと心配にもなるけど、まぁ、多分、4月の末日までには終わるだろう(笑)。

□enikki browneyes: 先は長いでござる...。
└< http://j.mp/Yfn8cn
>

後から知ったのですがJustMigrateの提供元の3crumbsさん、印度のベンチャー企業なのですね。移行にあたって色々あって、中の人とTwitterのDMでおしゃべりしましたが、印度人らしく話し好きで人のよさそうな人(たち)でした。

●身軽なヤドカリを目指す

今回改めて思ったのは、どんなによいウェブサービスでもいつかは消えてしまう可能性、あるんですよね。わかっちゃいましたが。だからって、その時その時でよきウェブサービスを利用するコトを否定するなんて、日がな一日天災を恐れて布団被ってるくらい後ろ向きでつまらない。

よいサービスを享受しつつ、何かの折りにはアタフタすることなくホイっと身ひとつで......いやいや、バックアップデータひとつで移動出来るのがよいなぁ。そう、ヤドカリみたいに。

取り敢えずはTumblrへの完全移行を目指しますが、Tumblrにきちんと全てが揃ったら、WordPressへのミラーリングも試みておこうと思います。WordPressに持って行けば、既存のメジャーなCMSに移行しやすい形のエクスポートデータが吐かせられる。

下記はまだ試してないけど、今後のミラーリング準備メモ。画像あたりの実体ファイルもきちんと移行されるのかが気になりますが。

□Backing up your Tumblr blog to WordPress at Quick Guide
└< http://j.mp/Yfnkbq
>

既存コンテンツをこれでWordPressに移した後は、IFTTTあたりを走らせて、Tumblrに投稿したコンテンツをWordPressにも自動投稿......でよいかな。もしくは、WordPress→Tumblrの方がいいのかな。まだまだ多少検証は必要ですね。

これからもふわふわしっかりヤドカリで行こうっと!

            +----+----+----+----+

■今回のどこかの国の音楽

□Overload "Dhamaal"
└<
>

Overloadは、パキスタンで結構長きにわたって人気の中堅ロックバンド。以前も何かの紹介の際に書いた気がしますが、南亜細亜全体の若者による西洋音楽系は、意外に印度よりパキスタンの方がクオリティの高いバンドが多いです。Overloadもそのうちのひとつ。

そして、これまた以前、聾唖のドールという太鼓の奏者を紹介したコトがありますが、現地の聖者廟で神との一体化をはかる、太鼓中心の音楽と泥臭い舞踏で陶酔する恍惚舞踏とも呼ばれるダンマール(Dhammal)。そのドール奏者として国内外に有名なのがPappu Sain。

この二組がコラボした東西打楽器フュージョン in パキスタン。Overloadの方はドラム中心に、その他各国の他楽器も駆使してて興味深いですね。個人的にはあまり西寄りに混ざってしまうよりも土着そのままの方が好きなのですが、これは徐々にテンポの上がっていく高揚感なんかも含め、きれいに纏まってると思います。

下記がPappu Sainの平常運転なダンマール。いきなりこっちだけ見たらたいていの人はどん引きする......のかな。いえいえ、これぞリアルトランスミュージックですよ! 個人的にはこっちを実際に見てみたいものです。

□Pappu Sain (Sufi Dhol Player) - YouTube
└<
>

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。
アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
>
□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF
>

イラン映画、アミール・ナデリ監督の1985年の作品「駈ける少年」が何故か今、ひっそりと各所の映画館で公開になっていたので観に行ってきました。フル日本ロケで数年前に「CUT」という映画を作ってた方なのですね。そちらはよく知りません(笑)。

□映画『駆ける少年』公式サイト------アミール・ナデリ監督作品
└< http://runner-movie.net/
>

予告編動画を観て、これは観たい! と思って行きましたが、いや、観て良かった。貧しい孤児の日常のロードムービー......いやいや、ロードじゃないんだけど、ドキュメンタリーではないし、ライフ......というと何か落ち着かない。そんな映画で、一貫した物語的映画ではないのですが、とにかく美しかった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記(03/05)

●これは絶対にろくでもない映画に違いない、との予感でレンタルしたのが"新作だけど7泊8日"という微妙なポジションにあった「モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦」DVDである。「これがホントの異種格闘技!!」っての。冒頭にアルバトロス配給と出た。これで予感は確信に変わった。8体のモンスターが無制限デスマッチに参戦、史上最強・最凶のモンスターを決めるという、無意味だけどわかりやす過ぎるストーリーだ。

世界中から召喚された8体とは、朽ち果てた死霊・ミイラ男、血に飢えた女王・レディヴァンパイア(知らない)、ゴス系の巨人・フランケンシュタイン、脳みそ大好物野郎・ゾンビマン(?)、一つ目の暴れん坊・サイクロプス、呪われた魔女・ウィッチビッチ(知らない)、沼の悪魔・スワンプガット(知らない)、満月の狩人・オオカミ男。ちょっと首をひねる人選、じゃないモンスター選だけど仕方がない。試合前に各選手(!?)の紹介映像が流れるが、これはなかなか興味深い。

モンスターはそれぞれのキャラを生かした攻撃はわずかで、ほとんどプロレス技をつかって戦う。モンスターコスプレしたプロレスラーの戦いみたいで(実際そういう撮影だったようだ)、早くも二試合目からあきてきた。どっちが勝ったか、どうでもいいみたいな。決勝は両部門のヘビー級勝者同士の戦いということで、ミドル級勝者は決勝に出られない。こんな変則トーナメントあるものか、サイクロプスとレディヴァンパイアに代わって抗議したい。

ファイナルはフランケンシュタイン対オオカミ男。だらだら続く戦い。会場の共同墓地のゾンビがよみがえり、実況中継の解説者に噛み付く。以降は想像どおり。くだらなくて、下品で、テンポが悪くて、全然ホラーじゃない(スプラッターではある)バカ映画。途中から、テレビのWBC中国戦を右目でチェックしながら見ていた。それでもアイデアというか思いつきは面白いから、バカ映画好き仲間と酒呑みながら鑑賞したら楽しいだろう。こんな駄作が劇場で上映され、けっこうウケたようだ。日本人は寛容だ。隣国と大違い。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009TBEIEU/dgcrcom-22/
>
モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦


●バレエの先生が舞台から引退されるとのことで、最後の公演に行ってきた。去年の予定が、この公演が入って延期に。引っ越ししてからは全然習いに行っておらず、からだは硬くなり、体力は落ちた。週に一度とはいえ、行くと肩こり腰痛が治るし、大量の汗をかくしで気持ちの良いものであった。

一緒に習っていたお母さん方や子供たちと同じテーブルになった。先生が配慮してくださったようだ。久しぶりに会う子供たちは、大きくなっていて驚いた。はじめて会ったのは小学校入学前で、この四月から六年生なんだって。いまはトゥシューズでのレッスンになっているとのこと。お母さん方はやめちゃったそうな。

帰宅してから、なんとなーく身体を動かしたくなって、iOSアプリの『カーヴィーダンスで即やせる!』をダウンロードしちまったぜ。書籍はシリーズ累計423万部突破なんだぜ。Android版もあるぜ。電子書籍版や日常生活で運動できるアプリもあるんだぜ。アプリ版は書籍部分はないものの、実行した日はマークがつくんだぜ。

ハードではないし、汗もじんわりかく程度。が、一時間経っても身体がポカポカしたまま。翌朝も熱を持っているのがわかる。内部に作用しているのがわかる。ベストセラーになるには理由があるのね。そういや初めてバレエをやった日も、全身が熱を持っていたなぁ。起き上がれなくなったぐらいハードだったなぁ。さぁこの修羅場な三月に何回できるかなぁ。毎日やりたいけどなぁ。(hammer.mule)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4056059748/dgcrcom-22/
>
『カーヴィーダンスで即やせる!』DVDつき書籍
< https://itunes.apple.com/jp/app/id558456802?mt=8
>
iOSアプリ
< http://pass.auone.jp/app/detail?app_id=8500000000009
>
Androidは、au会員限定らしい
< http://fytte.jp/curvydance/
>
樫木裕実「カーヴィーダンス」公式
< https://itunes.apple.com/jp/app/mezase-meibodi!-jian-mu-yu/id410804694?mt=8
>
美BODYポケトレ