Otakuワールドへようこそ![172]取材と逆取材/GrowHair

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●ネットメディア、アイドルのライブ会場で取材

中野にある行きつけのメイドバーのひよりちゃんからメールが来た。知り合いにライターさんがいて、私 GrowHair を取材したがってるとのこと。じゃ、メールアドレスを伝えといてください、と返信した。どんな知り合いかと後から聞いたら、とあるバーでナンパされたのだそうで。

そのナンパなライターさんからメールが来たのが3月25日(月)の夕方のこと。ヨッピーさんというお方。Twitterで話題になっている事柄を拾い上げて、「トゥギャッチ」というネット上のメディアでコラムを書いているのだそうで。「セーラー服おじさんの正体に迫る!」というような記事を書きたいとのことで、取材したい由。
< http://togech.jp/ >

その翌々日、アイドルのライブがあり、その格好で行く予定になっているので、そのときに取材に来てはどうかと提案したら、そうしますと返信が来た。

ヨッピーさんは、フリーのライターさんで、「トゥギャッチ」以外にも、「オモコロ」などにも寄稿している。ライターというよりはお笑い芸人ですか、な感じ。体を張って笑いをとる、意欲的な記事を書いている。「オモコロ」の最新記事では、ローマ法王のビミョーなコスプレで歌舞伎町を徘徊するとか。畏れ多いなぁ、おいおい。
< http://picup.omocoro.jp/?eid=1622 >

過去には、「ウルトラスーパークールビズ」と称し、海パン一丁に襟だけのワイシャツにネクタイというファッションを提案している。うっわ、それで電車とか乗っちゃってるし。オフィス街のエスカレータに乗っちゃってるし。危険を省みず、勇敢に攻めてるなぁ。
< http://picup.omocoro.jp/?eid=1137 >

ツタンカーメンのビミョーなコスプレで、「ツタンカーメン展」の初日に早朝から並んで一番乗りしたという記事もある。去年の8月4日(土)のことだ。それって、いろんなメディアで取り上げられてて、私も知ってたよー。
< http://picup.omocoro.jp/?eid=1451 >

そんな楽しいお方が私なんぞに取材とな! 私は、というと、ごくごく平凡で真面目なじいさんが、ちょっと戯れにセーラー服を着てみたってだけのもんで。それほど面白いかどうか、甚だ自信がない。どういう心がけで生きてると、そんなふうに濃ゆいキャラになれるのだろうか。これ、取材するほうとされるほう、逆でいんじゃね?

3月27日(水)、大塚にあるライブ会場にヨッピーさんが来てくれた。セーラー服のおじさんが二人になった。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/xUfqJL#5860165531325290514 >




ヨッピーさんは、大学時代、法学を専攻していた。卒業して会社勤め。商社で営業職に従事していた。めちゃめちゃ堅実じゃん。けど、つまらなかったそうで。人間関係が面倒くさいことになっているわけでもないし、仕事がつらいわけでもないし、給料が安すぎるわけでもないので、積極的に辞める理由がなかった。けど、ただただつまらなかった、と。

'90年代、インターネットの回線が遅く、ウェブ上のコンテンツと言えば、テキストが中心だった時代、自分のサイトを立ち上げた。あの頃は、ブログだのSNSだのって便利なもんはまだ登場してなく、サイトを立ち上げるには、みずからHTMLをすべてテキストでタグ打ちするしかなかった。

逆に、そのハードルを越えて自サイトをもつ人はそんなに多くなかったもんだから、ちょっと面白いことを書けばアクセスが集まったという。

「童貞」と「無職」は、ネット社会を渡っていくためのパスポートなのだそうだ。そうとうの上から目線で高慢な発言をしても、このパスポートがあれば、どうせ負け犬の遠吠えだ、と許してもらえて炎上をまぬがれる。それを逆手に、「童貞」ステータスを振りかざし、エラそうな日記を書きまくっていたらしい。

人生のずっこけ始めって、往々にしてそんな罪のない、ちょっとしたお遊びが端緒となるのかもしれない。その日記サイトはけっこうな人気を博したそうで。

そんなある日、インターネット上のメディア「オモコロ」の編集さんから「一緒に書きませんか」とのお誘いが来た。本業の傍ら、そこに書くようになった。何年か書き続け、ついに続かなくなったのは、オモコロのほうではなく、本業のほう。

地方へ転勤を命ぜられたら、そのタイミングで辞めようと思っていた。そしたら、入社7年目に来た。仙台へ行け、と。で、辞めた。

辞めるまでは、いちおう会社の看板背負ってるわけだし、副業禁止の社則もあるので、ネットの活動は比較的地味にやっていた。辞めてから、急にハジケて派手になった。なんかおバカなことをやらかして、テレビに映ることを狙おう、とか。辞めてから2〜3か月ぐらいで、元の会社にバレたそうで。

その後、めでたく童貞は卒業したらしい。次のステータスは無職。

辞めたとき、経済のバブルはすでに弾けていた。次の職のあてもなく、ぱっと辞めて以来、ずっと無職。いただいた名刺の肩書きは「無職」。サラリーマン世界でやってけるような自分ではなかったと振り返っている。そんな世界でやってけないにもかかわらず、自分をだましだましやってるのがサラリーマンの悲哀ってもんだと思うけどな。

それはともかく、無職無職と言いながら、あっちゃこっちゃにモノを書いて、多少の収入にはなっているというわけだ。そんなヨッピーさんのモットーは、「人は二足も三足もわらじを履くべきだ」。なるほど、そういう生き方も面白いかもしれないなぁ。私は自分の凡庸さを反省しつつも、今の職をぱっと捨ててまでも面白い世界に飛び込んでいく勇気のない、小心者なのでありました。

ヨッピーさん、わざわざ取材されにお越しいただきまして、ありがとうございました。ヨッピーさんの記事は数日中に「トゥギャッチ」に上がるのかな?
< http://togech.jp/ >

●週刊実話、東京地裁前で痴漢撲滅運動を再現

去年の3月18日(日)の夕方、下北沢駅から小田急線に乗ったところで、カメ
ラを持ったおじさんから声をかけられ、電車の中で写真を撮っていただいたプロの写真家さんだった。

中山学氏は、写真家吉永マサユキ氏と森山大道氏が主宰している「resist写真塾」の卒業生なのだそうで。この卒業生の写真家グループは、四谷三丁目にある「GALLERY SHUHARI」にて、持ち回りで個展を開催している。

中山氏の個展「トレイン撮レインシリーズVol.1『電車の中のニッポン』」は、4月の後半に開催された。電車の中での光景がテーマの写真展であった。日常のような非日常のような奇妙な味わいのある作品が並べられる中、私が被写体のも使っていただけた。

見に行ったとき、中山氏は在廊していて、お話することができた。それからずっと音信がなかったのだが、今年の3月9日(土)に「ご無沙汰しております」というタイトルのメールを頂戴した。

代官山にて、resist卒業生によるグループ展が開催中なのだそうで。中山氏は、そこでも私が被写体のを再び展示しているのだそうで。3月7日(木)にオープニングパーティがあり、その写真のことで、ひとしきり話が盛り上がったそうで。フリーのライターさんがいて、この被写体と同一人物と思しき人を最近霞が関で見かけたとのこと。そのときは、痴漢撲滅運動をしていた、と。

その話になったとき、もう一人、「週刊実話」のライターさんが居合わせた。
そんな人がいるなら取材したい、と言ってきたそうで。中山氏からのメールの
内容は、霞が関でそんな運動をしてましたか、もしそうなら取材に応じてくれ
ますか、というもの。はいはい、もちろんOKですよん。

じゃあ、3月20日(水・祝)に撮りましょう、という話になった。編集の方と中山氏が来て、中山氏が写真を撮ってくれるのだそうで。また撮っていただけるとは光栄です。私はてっきり、編集者氏と中山氏とは旧来の知り合いで、中山氏の撮った写真が今までもちょくちょく「週刊実話」に使われているのかと思っていた。

ところがそうではなく、パーティで初めて会ったのだそうで。お互いよく知らなくても、何か面白いことを探し求めているという共通の波長が呼応しあっちゃうのだろうか。こういうことがぱっぱと決まっていく意欲的な姿勢に、精神の若々しさを感じる。

新橋駅前の蒸気機関車のところで待合せ。痴漢撲滅運動を再現したいとのことなので、私はいつものセーラー服に加え、日の丸を挟んで「痴漢●撲滅」と書いた例の鉢巻を締めて、向かう。私はそこで初めて編集のN田氏とお会いした。

モノクロの見開き2ページの企画を考えているという。4〜5枚の写真がドン、ドン、ドン、ドン、と大きく配置され、空いた小さなスペースに短めの文章を入れるという。N田氏が、こんなふうな写真が欲しい、といったことを中山氏に伝える。

新橋駅を背景に、電車が入線してきたタイミングで、とか。私の乙女心としては、かわいらしく笑って撮られたいところではあるが、なにしろテーマが痴漢撲滅運動なので、一貫して、「痴漢、ゆるさんぞ!!」というメッセージが表情に現れた怒り顔をしてください、という指示であった。

ううむ、そういうのは撮られ慣れてなくて難しいけど、だいたいこんなもんかな、とやってみる。中山氏が撮ったのをカメラの背の液晶画面でN田氏が確認し、「いいよ、いいと、絵になるなぁ」と喜んでくださっている。

それから、JRのホームに上がり、線路を挟んで向かいのホームから撮影。私は腕組みして仁王立ち。地下鉄に乗り、赤坂見附経由で霞が関へ。地下鉄の中でも撮影。座席はすべて埋まり、立っている人がちらほら。私はシートの前で、つり革につかまって立つ。中山氏がドア横から撮る。

静かな車内に一眼レフのシャッター音がカシャッ、カシャッと響き渡る。みんな、何事もなかったかのごとく、スルーしてくれる。笑ってる人もいるけど。中山氏の横に立って、便乗して撮ってく人もいる。裁判所の前で撮影。同じコースを戻ってくる。

N田氏は、「週刊実話」を発行している「日本ジャーナル出版」に移ってきてから、まだ2年だという。その前は某S出版にて、エロ本を作っていたという。

S出版に入るとき、年齢も学歴も能力も経験も不問で、とにかく出版界で生きていけるよう、修行させてくれるという触れ込みだったという。一見好条件でありながら、実際の修行の内容は想像を絶するものであったらしい。

当時、その業界では「素人ヌード」というジャンルが大流行りしてたらしい。その後、一気に廃れていったのは、どこかの雑誌で、それと知らずに未成年を撮って掲載してしまい、編集長が実刑を食らう事件が起きてしまったからなのだそうで。以来、恐くてそういう企画には誰も手が出せなくなったという。

その全盛期において、N田氏のミッションは、地方都市へ赴き、そこらの通行人をナンパして、掲載用のヌード写真を撮ってくること。いやそれは......。私は試したことがないので実感としはまったく分からないけど、どう考えても成功率低そう。

で、声をかけてもかけても収穫がないと、川に蹴り落とされたりしたんだとか。あるいは、顔じゅうにマジックで落書きされて、駅前に立たされたとか。修行というより、いじめなんじゃなかろうかという、すさまじいシゴキっぷり。

でも、そうやって人格崩壊させられて、やっとスタート地点に立てるというのが、その業界の習わしなのかもしれない。どんな職に就くにせよ、プロとしてやっていけるようになるための修行というのは並大抵ではないのだな、と妙な感慨が呼び起された。

さまざまな試練を経てきたであろう、中山氏とN田氏の手になる記事は、近々発行される「週刊実話」に掲載される見通しです。

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp

セーラー服仙人カメコ。アイデンティティ拡散。

ツイッター活用術。個人ログを他動的に生成。ただし、オレ様限定。

ついつい気になり、しょっちゅうエゴサーチ。「エゴサ」って略したりするらしい。

"セーラー服"に"おじさん"、"おっさん"、"おじいさん"、"おじいちゃん"、"髭"、"白髪"、"ハゲ"、"新宿"などを適当に組み合わせてツイッター内検索かけると、目撃情報がぼろぼろと。3月25日(月)にはざっと100件ほど。

これを時間順にソートすると、いつどこにいたか、個人ログがしっかり記録されてる、と。ツイッター、便利便利。

さらに最近の傾向としては、「まとめ」られることがよくあり。「あいつはいったい何者なんだ?」って疑問に答えてくれてたりなんかして。本名とか実年齢とか何してる人だとか過去の行状とか。ほぼ丸裸にされてる感じ。うぎゃっ!

▽個人ブログで。

【名前判明】「B級ニュースSHOW」で話題沸騰!セーラー服おじさんの名前は「GrowHair」
< http://blog.livedoor.jp/charismajk/archives/23721019.html >

ツイッターのまとめサイト「togetter」でも。
最近目撃情報の多いセーラー服おじさんついに正体が判明!
< http://togetter.com/li/478718 >

同じく、「NAVER まとめ」でも。掘り起こされるハズカシイ過去。まるでタレントじゃんかと。
東京近郊で目撃が相次ぐ「セーラー服を着たおじいさん」の謎
< http://matome.naver.jp/odai/2136438591025580101 >

「ハムスター速報」でも。元ツイートはわずか2日で2万リツイートされてるし。
東京駅に女子高生のお孫さんとおじいちゃんが幸せそうに居たwwwwwww
< http://hamusoku.com/archives/7803563.html >

もしかしてだんだん有名になりつつあるとか? やっばいなぁ。

▽以下はおまけ。ツイッター生成の他動的個人ログ。

今日池袋にセーラー服着たおっさんが女子高生と写真撮ってた!! あの年であーゆーことするとJKと写真が撮れるんだなと学ばせてくれたおっさんでした。
2013年3月24日 - 23:35

そのおっさん去年の夏コミでコスのまま出てきてるのかと思ったら普段からセーラー服だったのか
2013年3月24日 - 20:31

いけぶくろで乗って、新大久保辺りで降りてった!
2013年3月24日 - 20:24

おじちゃんJKと写メ。広めてほしいって言われたから皆RTして%7E(☆∀☆)
pic.twitter.com/OPvI46oVz9
10,803 件のリツイート
1,882 件のお気に入り
2013年3月24日 - 19:28

池袋にwww渋谷で有名なセーラー服おじさんがいたwwwwwwwww
くっそワロタwww足きれいwww
2013年3月24日 - 19:26

テレビでみたセーラー服着たおじさんや
2013年3月24日 - 18:58

下北沢いろいろ変わったなぁと思ってたら隣にセーラー服着たおじさん立ってた
2013年3月24日 - 18:19

おげえええええええwwwwww下北沢着いて降りた乗客にセーラー服着たヒゲジジイがいたorzヒゲにリボン付けてて見ちまって吐き気が
2013年3月24日 - 13:51

ちょっ待てよ。セーラー服着たおじいさんいたんだけど...サンタ顔の...新宿どうした...
2013年3月24日 - 13:20

Twitterでよくイジられてるセーラー服着たおじいさん小田急にいた!
写真の真ん中にいる人! pic.twitter.com/pz8KwVU2YT
2013年3月24日 - 13:14

せ、セーラー服を着たおじいさんはとしでんせつじゃなかった
2013年3月24日 - 13:10

テレビでやるのそんなことwww
2013年3月24日 - 10:49

テレビか何かでやってました(*^_^*)
2013年3月24日 - 10:45

中央線快速東京行き。目の前に白髪白髭のセーラー服がいるよ。しかも髭はピンクのリボンでおさげ。横に座らせてもらおうかな。てか がに股やめろよ、見えるだろ。
2013年3月23日 - 21:29

八高線にセーラー服のおっさんいたwwwwww 声かけようとしたけどひよった
2013年3月23日 - 20:55

今川越駅にミニスカセーラー服の白髪のおじいちゃんいた気がしたんだけど...なんか画像で見た事あるんだけど......ちょっと待ってあれノンフィクションだったの......!?
2013年3月23日 - 19:36

大宮駅でセーラー服着てたおじいさんいた(゜Д゜)
2013年3月23日 - 18:58

写真みにくい!
今日武蔵浦和にセーラー服のお爺さんいた(^ν^)怖
pic.twitter.com/G14R3Awwno
2013年3月23日 - 17:46

下北でもセーラー服着て三つ編みしたおっさんが天使のコスプレした女の子たちを引き連れて歩いてるの見たことありますよ!
2013年3月22日 - 17:46

高田馬場でセーラー服の爺さん目撃
2013年3月20日 - 19:30

非オタの友人から「ミニのセーラー服着て頭に八ツ墓村みたいなローソク差した50〜60代に見えるおじさん見たけど、何のイベント?」ってメール来たけどオレが知りたいw
2013年3月20日 - 17:30

帰りの山手線の車内で、白髪髭のおっさんが頭に蝋燭2本挿し、日の丸鉢巻きでセーラー服(もちろんミニスカート)を着ていた・・・どんなコスプレだよ! 車内ではだれも触れず。東京も恐ろしい所です
2013年3月20日 - 15:38

東京怖いよぉ( ;´Д`) 白髪でお髭モジャモジャのおじさんが髭三つ編みして(先っちょはピンクのリボン)、セーラー服着て(超ミニ)、頭に白い蝋燭2本さして(結構大きいやつ)、"痴漢撲滅"って書いた日の丸のハチマキしてる...。
2013年3月20日 - 14:23

セーラー服着てるハゲのおっさん神田で見てしまったwww辛い...
2013年3月20日 - 12:42

ひさぶりに中野駅でセーラー服にハチマキしてろうそくを2本立てたちょいハゲで白髪で長いお髭にメガネの50〜60代?もうちょい上のおじさんと同じ車両に乗ってる。ファッションは自由だ!足白っ!オレも固定概念に縛られない人間にならないと!
2013年3月20日 - 12:33