[3461] 敗北からの再起を描いた監督

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《「JK爺」なんて、どうだろう?》

■映画と夜と音楽と...[585]
 敗北からの再起を描いた監督
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■映画と夜と音楽と...[585]
敗北からの再起を描いた監督

十河 進
< http://bn.dgcr.com/archives/20130412140200.html >
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〈ふるえて眠れ/特攻大作戦/カリフォルニア・ドールズ/飛べ!フェニックス/アパッチ/地獄へ秒読み/キッスで殺せ/ヴェラクルス/ガン・ファイター〉

●男たちの生き様を描いたロバート・アルドリッチ監督

中学生の頃だった。「ハッシュ・ハッシュ・スィート・シャーロット」と歌う曲がヒットした。子守歌である。やさしいメロディで、「ふるえて眠れ」(1964年)という映画の主題歌だった。しかし、その映画のポスターは、おどろおどろしい絵柄だった。今で言うホラー映画である。当時はそんな言い方はなく、恐怖映画と呼ばれていた。

主演は、ベティ・デイビス。後に名女優だったと知ったが、そのときは異様なメイクを施した怖ろしそうなおばあさんだと思った。恐怖映画を苦手としていた僕は、結局、「ふるえて眠れ」は見にいかなかったが、その映画の監督であるロバート・アルドリッチという名前は記憶に残った。

その数年後、当時購読していた雑誌に新作映画の紹介が載った。「汚れた十二人」というタイトルだった。原題は「The Dirty Dozen」だ。「汚れた一ダース」である。僕は「ダーティ・ダーズン」と口ずさみ、その映画が四国高松で公開される日を待った。「シカゴ特捜隊M」というテレビドラマを見て、主演のリー・マーヴィンのファンになっていたからである。

ところが、実際に公開されたときのタイトルは「特攻大作戦」(1967年)に変わっていた。「特攻大作戦? 何じゃい、それは...」と思ったけれど、僕はライオン通りにあったライオン館に見にいった。アーネスト・ボーグナイン、チャールズ・ブロンソン、ジョン・カサヴェテス、ジョージ・ケネディ、テリー・サヴァラス、ドナルド・サザーランド...と顔ぶれを並べるだけで、映画の内容がわかる。

ナチス・ドイツの本拠地に潜入する秘密作戦を命じられたリー・マーヴィンが、死刑囚を含む囚人たちの中から恩赦を餌に12人の決死隊を編成する。そのメンバー集めから訓練までに時間を割き、それぞれの個性を際だたせる。後に「刑事コジャック」として人気が出るテリー・サヴァラスは、異様な風貌を買われて変態的なキャラクターとして登場した。

この映画はアメリカで大ヒットし、間違いなくクエンタィン・タランティーノ
監督の「イングロリアス・バスターズ」(2009年)に影響を与えている。僕は
憶えていなかったけれど、昨年暮れに刊行された「ロバート・アルドリッチ大
全」(国書刊行会)によれば、「めぐり逢えたら」(1993年)の中でトム・ハ
ンクスが「特攻大作戦」について熱っぽく語るシーンがあるという。

「ロバート・アルドリッチ大全」は背表紙が4センチもある研究書で、知らなかったことがいろいろ載っていた。今年はロバート・アルドリッチの遺作になった「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)が、渋谷の名画座でリバイバル上映された。30年前に亡くなった監督に、にわかに光が当たっている。ロバート・アルドリッチ再評価の波がきているのなら、僕はとても嬉しいのだけど......

●自分の価値に目覚めること、自尊心の再発見が描かれる

「カリフォルニア・ドールズ」が日本で公開されたのは、1982年6月だった。当時、僕は月刊「小型映画」編集部にいて、双葉十三郎さんの映画評のページを担当していた。双葉さんは「カリフォルニア・ドールズ」を絶賛した。女子プロレスの世界を描いたキワモノという偏見を持つな、と原稿にあった。カリフォルニア・ドールズという女子プロレスのタッグ・チームのマネージャー兼トレーナーを演じたのは、刑事コロンボで人気が出たピーター・フォークだった。

ロバート・アルドリッチと言えば男っぽい映画、あるいは男しか出てこない映画ばかり撮るので有名だったので、女子プロレスの世界を描いたのは意外だった。しかし、そこにはすべてのアルドリッチ映画と同じように、人間としての誇りが描かれていたし、敗北や絶望から立ち上がる人間たちがいた。アルドリッチは「カリフォルニア・ドールズ」について、こんなことを言っている。

──主人公の三人はそれぞれ敗北感と絶望を経験する。そして自らの幸福と精神の平穏は、他の二人の成功と安泰とに深くつながっていることを知る......物語は自分の価値に目覚めること、自尊心の再発見という道筋をたどるのだ。(「ロバート・アルドリッチ大全」より)

「ロンゲスト・ヤード」(1974年)については、「屈服しない男たち」(「映画がなければ生きていけない」第2巻291頁参照)で書いたことがある。ロバート・アルドリッチ作品の中でも一番人気を誇るのが「ロンゲスト・ヤード」だ。元アメリカン・フットボールのプロだったバート・レイノルズが刑務所に入り、囚人チームを編成して看守チームと試合をする。

刑務所長は看守チームの噛ませ犬として囚人チームと試合をさせるのだが、囚人チームは看守に仕返しができるチャンスとばかりに盛り上がる。試合にも勝ちそうになる。バート・レイノルズは、刑期短縮を餌に所長から負けることを強要され、一時は迷う。断れば一生刑務所から出られないかもしれない。彼は八百長を行う。だが、そんな己を許せない。人間には、自尊心がある。誇りがある。

男しか出てこない映画の代表としては、「飛べ!フェニックス」(1966年)がある。ジェームス・スチュアートが双発機の操縦士だ。リチャード・アッテンポロー、ピーター・フィンチ、ハーディー・クリューガー、アーネスト・ボーグナイン、ジョージ・ケネディなど、アメリカ、イギリス、ドイツの男っぽい役者ばかりが出演している。

砂漠に不時着した輸送機に乗っていた10人ほどの男たちが、様々な困難を克服して脱出に成功する物語である。舞台は砂漠。背景には不時着した双発機しか存在しない。男たちの対立があり、協力がある。ハーディー・クリューガーが演じるドイツ人の技師がいい。彼は飛行機の設計技師だと言い、不時着した飛行機の部品を使って別の軽飛行機を造ることを提案する。

僕がこの映画を見たのは、中学生のときだった。男たちの対立のドラマを面白く見たし、最後のシーンに感動した記憶はあるが、当時の僕が男たちがそれぞれに抱えた込んだ誇りや自尊心について理解できたとは思えない。しかし、この映画が僕の魂に刻み込まれたのは、アルドリッチ言うところの「自分の価値に目覚めること、自尊心の再発見が描かれ」ていたからではないか。

様々な本や映画が、僕という人間を作り上げている。メンタリティに影響を与えている。「飛べ!フェニックス」は、数多いそれらの中の一本である。僕に「どんな極限状態でも希望を棄てるな、誇りを棄てるな」と教えてくれた。人間は己に対して誇り高く生きなければならない。卑劣なことをすれば、己を軽蔑しながら生きることになるのだと......身に沁みた。

●敗北から立ち上がる人間たちを力強く描いた監督だった

「傷だらけの挽歌」(1971年)や「北国の帝王」(1973年)などは封切り時に見ることができたが、古い公開作や日本未公開のアルドリッチ作品は長く見ることができなかった。しかし、昨年あたりからWOWOWでいろいろと放映してくれたので、アルドリッチ作品をかなり見ることができたし、監督としてクレジットされていない「ガーメント・ジャングル」(1957年)まで見られた。

チャップリンの名作「ライムライト」(1952年)で、アルドリッチは助監督を務めている。その後、監督になって初めてのメジャー作品は「アパッチ」(1954年)だ。その後、何本も仕事をすることになるバート・ランカスターと初めて組んだ作品である。アパッチの戦士マサイをバート・ランカスターが演じた。ネイティブ・アメリカンを主人公にした映画は、まだまだ珍しかった。

アパッチの酋長ジェロニモが、騎兵隊に投降するシーンから映画は始まる。白旗を掲げて進むアパッチ。その白旗を撃ち、降伏を拒否するアパッチの戦士マサイ。しかし、彼は捕らわれ列車でフロリダに送られる。途中、脱走したマサイは大都会も見るし、白人のように土地に定着したネイティブ・アメリカンにも会う。だが、故郷に帰ったマサイは仲間に裏切られ、たったひとりで白人たちに反逆する。彼は敗北から立ち上がる誇り高い人間だ。

ジャック・パランスも初期のアルドリッチ作品で主役を演じた。「悪徳」(1955年)「攻撃」(1956年)「地獄へ秒読み」(1959年)がある。「攻撃」は名作の誉れ高く、僕も名画座で追いかけて見たが、数年前、日本未公開だった「地獄へ秒読み」を見ていたく感心した。「ハート・ロッカー」(2008年)がアカデミー賞をとったとき、僕は「地獄へ秒読み」を思い出したものだ。

敗戦後のドイツが舞台である。6人のドイツ兵がベルリンに帰ってくる。彼らは爆発物の専門家たちだ。連合軍に雇われ、不発弾処理の仕事に就く。報酬はいいが、いつ死ぬかわからない。彼らは報酬の半分をプールし、生き残った者がそれを受け取る決まりを作る。リーダーを演じたのが、「シェーン」(1953年)の黒ずくめのガンマンで人気を得たジッャク・パランスである。

仲間たちが次々に死んでいく。信管がふたつあるタイプの不発弾処理を間違ったからだ。やがて、ジャック・パランスも、その二重信管の不発弾を処理しなければならなくなる。いつ爆発するかわからない不発弾を、ジャック・パランスは慎重にバラしていく。緊迫感はテレビ画面で見ても相当なもので、僕はハラハラした。大きなスクリーンなら、もっと手に汗握ったことだろう。

爆発物処理に従事する6人のドイツ兵たちも、敗北からスタートする。最初にひとりひとりの履歴が紹介され、戦争前にどんな仕事をやっていたかも知らされる。だが、彼らは戦争に負け、捕虜収容所に入っていたのだ。ベルリンに戻ってくると、空襲で街はがれきの山である。廃墟の中で、彼らは再び立ち上がる。不発弾処理という危険な仕事に命をかけるのだ。

●私立探偵映画にも西部劇にも代表作がある監督

昔、五木寛之さんのエッセイ集「風に吹かれて」を読んでいたら、五木さんが早稲田大学時代にデモに出て「原爆で殺すな。キッスで殺せ」というプラカードを掲げ、不真面目だと顰蹙を買った話が出てきた。「キッスで殺せ」(1955年)が日本で公開されたのは、昭和30年の秋だった。その頃、五木さんは早稲田大学に通っていたのだろう。

「キッスで殺せ」は僕がミステリや映画に目覚めた頃には、すでに伝説の映画になっていた。いわゆるカルト・ムービーだ。原作がミッキー・スピレインのマイク・ハマーもの「燃える接吻」である。セックスとバイオレンスを売り物にして、第二次大戦後のアメリカで売れに売れた私立探偵シリーズだ。それをアルドリッチが映画化した。

冒頭、ハーハーという女の息づかいが聞こえ、暗いハイウェイをトレンチコートを着ただけの若い女が走っている。裸足である。そのことがアメリカ人にどのような印象を与えるのかは知らないが、1950年代の男性観客は、もしかしたらそれだけで興奮したのかもしれない。画面にかぶさる女の息づかいは、明らかにセックスを連想させる。

オープンカーに乗ったマイク・ハマーが登場し、女を拾う。女は精神病院に監禁されていたが、逃げ出してきたのだという。女はガソリンスタンドで手紙を投函する。その後、女とハマーは男たちに襲われ共にとらわれる。マイク・ハマーの前で女は拷問され悲鳴をあげ続け、最後に殺される。女とハマーは車ごと崖から落とされるが、ハマーは生き延びて真相を探り始める。

「キッスで殺せ」は、今見ると原子爆弾を思わせる新型兵器がチャチだし、東西冷戦の構図が少し古くさい。しかし、当時の状況がよくわかる。だから、とても懐かしい感じがする。「これは私にとって偉大な〈処女作〉でもある」と、アルドリッチ自身が人に誇れる映画だと言っている。確かに、ハードボイルド映画の古典であり、何度でも繰り返し見たくなる作品だ。

30半ばの若手監督であるロバート・アルドリッチが評判になったのは、西部劇「ヴェラクルス」(1954年)が公開になったときだった。動乱のメキシコに金を稼ぎにやってきた元南軍の大佐(ゲーリー・クーパー)と無法者(バート・ランカスター)の友情と対立の物語だ。バート・ランカスターには、無法者たち(アーネスト・ボーグナインやチャールズ・ブロンソン)がついている。

メキシコ皇帝から伯爵夫人を港町ヴェラクルスへ送り届けることを頼まれた彼らは、伯爵夫人の乗る馬車に大量の金貨が積まれていることを知る。彼らはその金貨を狙うが、伯爵夫人、護衛隊、革命軍などが入り乱れる。ヴェラクルスに着いたとき、クーパーとランカスターに決闘のときが訪れる。この決闘が黒澤明監督作品「用心棒」(1961年)の、三船と仲代の決闘に影響を与えたという説もある。

最近、NHK-BSの放映で見た「ガン・ファイター」(1961年)も、見て得したなあと思った西部劇だ。配役がいい。賭博師カーク・ダグラスを追ってきた保安官が好漢ロック・ハドソンだ。カーク・ダグラスが身を寄せる牧場の酔っぱらいの主がジョセフ・コットン、妻がドロシー・マローン、娘がキャロル・リンリーである。カーク・ダグラスは、昔、ドロシー・マローンと恋仲だったという設定だった。

彼らは、テキサスまで牛を追っていくことになる。途中、牧場主が命を落とし、ドロシー・マローンを巡ってカーク・ダグラスとロック・ハドスンが対立する。ドロシー・マローンはロック・ハドスンに惹かれている。輝くような金髪を持つ溌剌とした10代のキャロル・リンリーが、カーク・ダグラスを愛するようになる。その錯綜した愛憎関係が最後の決闘に重ねられる。こんな心理劇的な西部劇も珍しい。

ロバート・アルドリッチは30年前、65歳で死んだ。祖父は上院議員、叔母はロックフェラー家に嫁ぎ、ニューヨーク近代美術館の創設者のひとりだった。叔母の息子たちは政治家になり、ひとりはニューヨーク州知事を務めた後、副大統領となった。政界と金融界で知らぬ者のいない、アメリカの華麗なる名門一族の出身だったのだ。

そんなことは「ロバート・アルドリッチ大全」を読むまで僕は知らなかった。僕にとってロバート・アルドリッチは、胸躍る映画を作り続けてくれた監督だった。人間としての誇りを教えてくれた映画ばかりだった。敗北しても、屈しても、そこから再び立ち上がることが大切なのだと、手に汗握る面白い物語を描くことによって僕の魂に刻み込んでくれた心の師だった。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com < http://twitter.com/sogo1951 >

最近、気が付くと血圧が上がっている。若い頃、低血圧で悩んでいたのに、いつの間にかめまいがするほどの高血圧になった。クスリは前から飲んでいるけれど、食べ物が影響するらしい。怒りっぽいのと血圧には、何の関係もないらしい。

●長編ミステリ三作が「キンドルストア」「楽天電子書籍」Appストアの「グリフォン書店」で出ています/以下はPC版
< http://forkn.jp/book/3701/ > 黄色い玩具の鳥
< http://forkn.jp/book/3702/ > 愚者の夜・賢者の朝
< http://forkn.jp/book/3707/ > 太陽が溶けてゆく海

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「映画がなければ生きていけない1999-2002」2,000円+税(水曜社)
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■Otakuワールドへようこそ![173]
エゴサで自意識に餌をやる

GrowHair
< http://bn.dgcr.com/archives/20130412140100.html >
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このところ、街を歩いていると、「ツイッターの人だ」、「テレビで見た」、「有名な人だ」といった反応が聞こえてくることがある。握手を求められたりすることもある。普通の格好で歩いていても、声をかけられたりする。まるで、サングラスをかけて歩いてもバレてる芸能人みたい。

実際には、さほどの有名人ってほどでもないんでしょうけど、ここ一か月ばかりの間にネットなどにずいぶん情報が出回ったみたいで、おかげで街の人々の反応などから、ちょっとした有名人気分を味わっており、自意識がこちょこちょとくすぐられる日々を過ごしている。

ウチからセーラー服を着て最初に出かけたのは、'11年6月11日(土)のことである。横浜市鶴見にある通称「ラーメンショップ高梨」というラーメン屋のおっちゃんが、「30歳以上でセーラー服を着て来店したら、ラーメン一杯タダ」という企画を掲げており、それに乗っかることを自分への言い訳として、思い切って決行した。

最初は、通報されるんじゃないか、騒ぎが起きるんじゃないか、とおっかなびっくりであったが、都会のスルー力は相当なもんで、実際には何も起きない。そうと分かったら、普通の格好で歩いては損ではないかと思えてきて、週末のお出かけスタイルとしてデフォルトになっていった。

以来2年近くの間、こっちはそんなに変わっていないのだが、どういうはずみか、最近になって、テレビ、雑誌、ネット上のニュースやまとめサイトなどで集中的に取り上げられ、一気に情報が拡散していったようだ。ツイッターのフォロワー数も800人から1,600人に、一気に倍増。

そうなると、また新たにどっかで取り上げられているんじゃなかろうかと、むずむずした感覚に取りつかれ、ついついエゴサしてしまう。エゴサとは、エゴサーフィン(egosurfing)あるいはエゴサーチング(egosearching)の略で、ネット上で自分を検索する行為をさす。

ツイッター内で "セーラー服" に "おじさん"、"おじいさん"、"髭"、"新宿" などのキーワードを組み合わせて検索をかけると、目撃情報だけでなく、ネットニュースなどで取り上げられているのも発見できる。

【1】テレビ東京『特報!B級ニュースSHOW』
2月19日(火)夜11時58分〜深夜0時45分
< http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/21802_201302192358.html >

2月9日(土)の昼過ぎ、新宿歌舞伎町にある行きつけの女子高生喫茶に向かっていたところ、一番街を入ったところでテレビ番組の収録部隊に待ち伏せされていた。

目的地の入り口前でインタビューを受けた。鶴見のラーメン屋のこととか、フランスへ行ったこととか、いろいろ語ったのだが、結局使われたのは、「こいつの正体、ついに捉えたり」に属する、実年齢とか性的指向(sexual orientation)とか、リアル方面の質問に答える場面が中心であった。

ネットでは確かに「会うと幸せになれる」みたいな都市伝説風のことが書かれていたのは、私も知っていた。そこをクローズアップして、みんなに幸せを振りまく人気者のおじいさん、みたいな形で扱っていただけたのは、たいへんありがたい。

コメンテータ役のやくみつる氏にイジっていただけたのは光栄なことであるが、
この方、一部上場の大手企業にお勤めなんですよ」とコメントされたときは、ちょっと冷や汗ものだった。

それ以来、街を歩いていると「テレビ見ましたよー」と声をかけてくれる人がけっこういて、ちょっとした有名人気分。テレビの影響力、大きいですね。

【2】秒刊 SUNDAY 3月24日(日)22:36
『おじちゃんJK』リアル女子高生に超モテモテ!ネットでじわじわ話題。
< http://www.yukawanet.com/archives/4424964.html >

単位が揃わなくて万年留年、なかなか中学を卒業できないワタシであるが、3月24日(日)、クラスメイトのサエちゃんと一緒にバス停まで行って、帰りのバスに乗るところを見送った。19:20池袋発の高速バス。

一人で池袋駅に戻るところを、女子高生のお姉さん方に呼び止められた。一緒に写真を撮らせてください、と。みんなすんごくかわいいし、いい笑顔。「ネットに上げていいですよ、いやむしろ上げていただけると」と言ったら、さっそくツイッターに上げてくれた。

常識的には忌避されそうな変態のオッサンが、女子高生に囲まれて人気者になってる、という絵が非現実的に映ったのか、このツイートは瞬く間に拡散していき、ものの3時間ほどで約7,000リツイート。それが「秒刊SUNDAY」に拾われたというわけだ。素早いなぁ。

記事の最初のほうでは「この爺さんの名前は明らかではないが」と言っているのに、最後のほうになって、「ついにこのおじいちゃんJKのツイッターアカウントを発見した」とあり、本名と生まれ年とアカウント名が...。うんげ〜、やられたっ。

【3】暇人速報 3月25日(月)00:57:40
【画像あり】お前ら今すぐ女子高生の制服買え!モテモテになれるぞ!
< http://himasoku.com/archives/51772348.html >

その池袋の写真が「2ちゃん」方面でも物議をかもしたようで。夜半過ぎにはもうまとめサイトに上がっている。これまた早い! このまとめサイト自体にもコメントを書く欄が用意されているが、ついたコメントは64件。3月25日(月)に始まって、27日(水)には終わっている。それ以降は、記事自体、見向きもされないのか。情報の消費のサイクルもまた短い。

えっと... ワタシの粉飾なしの実感として、マジでモテてるんですけど...。「お前ら」も試してみるべし、と言いたいところであるが、結果には責任負えません。

【4】NAVER まとめ 3月27日(水)
東京近郊で目撃が相次ぐ「セーラー服を着たおじいさん」の謎
< http://matome.naver.jp/odai/2136438591025580101 >

前述の「秒刊SUNDAY」の記事が引用されている。同じ日に、サエちゃんと一緒にバスを待っているときに撮ってもらった写真も拾い上げられている。通行人から撮影リクエストが来たとき、サエちゃんのケータイを渡してついでに撮ってもらった写真だ。

さらに、フランスで撮った写真とか、グラビア写真風に美しく撮ったものまで発掘されている。去年のじゃん。

ネットの情報流通の特徴なのか、本人が自分のことに言及した情報は、あんまり拡散していかないもののようだ。「ほーら、みんな見てくれよー、オレ、こんなおバカなことしちゃったんだぜー」というような発信に対しては、「だーれがおまえさんの自己宣伝になんか加担してやるもんか」という反発がはたらくのだろうか。

同じ内容でも、赤の他人が、本人をよそに「おーい見てみろよ、こんなマジキチがいるぜー」みたいにやると、拡散にどんどん加速がついていく。

この原理からして、どうせ大して拡散するまい、と高をくくっていたら、忘れたことに人から発掘されて、急に拡散、みたいなことが起きたりする。ネット、やっぱ怖い。

【5】ハム速 3月28日(木)17:11
東京駅に女子高生のお孫さんとおじいちゃんが幸せそうに居たwwwwwww
< http://hamusoku.com/archives/7803563.html >

3月27日(水)、大塚でライブがあった。その帰り、やはりサエちゃんを見送った。この日はけっこう遅くなっちゃったんで、高速バスではなく、新幹線で。東京駅のホームで、大学生ぐらいの男の子がこっちを気にしているのをサエちゃんが見つけて、ポーズ。それを見て、私も一緒にポーズ。

場合によっちゃ1万リツイートぐらいされるかもしれないけど、よかったら上げてください、と言い残してきた。結局、これが、私の知る限り、自分に関するツイートのうち、リツイート回数最高記録になっている。現時点で 28,000リツイートを超えている。

私はちゃんと「クラスメイト」と説明したはずなんだけど、なぜか「お孫さん」となっている。まあ、それでもいいけど。

これまた2ちゃん方面で話題になったらしい。昔、自分のスレが立つことを夢見てたことがあったけど、現実になってみると、どうっちゅうことはないわな。

「セーラーじいさん、よく見かけるけど、この人ほど人生楽しんでる人はいないよなw」。本人も、しみじみとそう思います。もしルサンチマンなど抱えておいででしたら、だまされたと思って、真似されてみてはいかがでしょうか。結果に責任負いませんが。

【6】togetter 3月28日(木)
最近目撃情報の多いセーラー服おじさんついに正体が判明!
< http://togetter.com/li/478718 >

サエちゃんと2ショで写っている池袋のと東京駅のが貼られ、私に言及したツイートが引っ張ってこられている。「人形撮ってる写真家」とか「デザフェスに出展してる」とか。

コメント欄には「@GrowHairさんなのに全然HairがGrowしてないのは気になってます」とか。えらいすんまへんなぁ。

【7】週刊実話 2013年4月11日 特大号 3月28日発売 380円
モノクログラビア・セーラーおじさんの痴漢撲滅運動
< http://www.nihonjournal.jp/web/jituwa_201314/index.html >

取材を受けた話、前回書きましたね。ホントに掲載されちゃいました。私としては、あの姿で紙媒体に載るのは初。日本ジャーナル出版様より掲載号が郵送されてきました。もったいなきこと、ありがたく存じます。

もうすでに次の号が発売されているけど。前号で私の写真が掲載されていた巻末近くのモノクログラビアページには、あたりまえのようにエロい写真が掲載されている。本来そういうのが載るべきページなわけで。前の号が特殊だったわけで。世の中年男性諸氏におかれましては、バイアグラも効かなくなるぐらい萎えられたのではないかと案じつかまつりまする〜。

【8】NAVER まとめ 2013年3月30日(土)
都内で目撃されている"セーラー服おじさん"のTwitterが超面白いwww
< http://matome.naver.jp/odai/2136461399676076601 >

あー、古いのまでいろいろ発掘されちゃってるー。スーパーの女性用下着売り場をうろついてるときの写真とか。うぬ〜、困るなぁ。下北沢で東京女子流と一緒に写ってるのとか。忠誠なるファン活動をもって自己存在がタレントさんご本人の記憶の片隅に占められていることを至上の誇りとするファン精神をば、もしかして逆撫でしちゃったりしてはいないでしょうか。ひー、お許しをば〜。

【9】トゥギャッチ 2013年3月31日(日)
ネットで話題沸騰!「セーラー服おじさん」に突撃取材してみた
< http://togech.jp/2013/03/31/834 >

これについても、取材を受けた話を前回書きましたね。めっちゃ笑える記事になってました。うん、これ、やっぱり私じゃなくて、ヨッピーさんのキャラの面白さによるところが大きいですよ。取材する側もセーラー服を着ちゃう、体当たり精神がすばらしい。ジャーナリスト、かくあるべし。

Yahoo! のトップページのトピックス欄に、ヨッピーさんに言及した記事が出てました。「いま注目の"ネット芸人"は」という見出し。「いま最も笑える"ネット芸人"5選」のうちの一人がヨッピーさん。iPhone5の発売日にiPhoneのコスプレをして徹夜で並んだ上、コンビニでも購入可能なiTunesカードを買って帰ったことが紹介されている。

やっぱ、無職を生業として生きていこうとする者は、覚悟が違うわぁ。その体当たり精神には脱帽。

【10】web R25 2013年4月2日(火)
目撃情報多数な制服おじさんの正体
< http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20130402-00029082-r25 >

せっかく記事書いてくれたなら、ウェブ版だけじゃなく、紙媒体にも載せてくれてよかったのにー。ウェブ版の情報拡散規模もそうとうなもののようだけど。R25のサイトに掲載されるだけでなく、livedoorニュースやら、mixiニュースに転載されるのだ。

4月5日(金)の夜、中野にあるゴシックバー「TwoFace」に行ったら、店のマ
スターが「mixiで見たぞ」と教えてくれた。帰ってから見に行ってみると、な
るほど載ってる載ってる。

長らく音信の途絶えていたコスプレイヤーさんがツイッターで連絡をくれた。「まさかの小林さん!」と。mixiで見たんだそうである。当時中学生だった。中学生だったけど、すんごい苦労してて、大人びてた。聞くとなかなか壮絶な生きっぷりで、そのくせ、スーパー楽観的で、無鉄砲で、先行きがちょっと心配だった。

あれから10年。結婚して、子供がいるそうで。なんか、もんのすごく力強く生き抜いてる感じ。いやいや頼もしい。すんげー安心した。

【11】NAVER まとめ 2013年04月04日(木)
目撃情報多数!話題の「セーラー服おじさん」の正体が判明!
< http://matome.naver.jp/odai/2136498760187980701 >

2ページにわたって、そうとういろいろ発掘されている。本名や生まれ年だけでなく、出身大学や専攻やら勤め先の業種やら。3月30日(土)に原宿の竹下通りを歩いていて、女子中学生たちにモモテな写真とか。キャンディー・ミルキィさんとの2ショとか。東京都知事選で惜しくも当選を逃した、マック赤坂氏との2ショとか。フランスで撮ったものだ。一通りひん剥かれて、ほぼ丸裸状態。

その記事以降、ぱったりとネットで話題にならなくなっている。オレの時代もついに終わったか。まあ、ごくごく普通のおじいさんが、ただセーラー服を着て歩いてるってだけのことだしな。それも2年近くにわたって、同じパターンを続けているのが、何かの拍子にたまたま話題に火がついたってだけのことだし。飽きられるのも、早いわな。ネットの流行り廃り、パルス波のごとし。がんっ、と上がって、ぎゅんっ、と下がる。

だいたいアレだ、才能も実力もないくせに、小手先だけで奇をてらって人目を引こうとする姿勢って、私自身、好きではないのだった。自分で実践してどうする。ここいらで一度冷静になるべきだ。まあ、流行りも廃りもまるでなかったかのごとく、淡々と続けるだけなわけだが。「あのじいさん、まだやってるのかよ」と呆れられても、まだやってる、と。そうこうするうちに、次の波が来たりするかもでしょ。

ところで、よく「セーラー服おじさん」として参照されているが、この呼称が私に対して用いられるのは、なんだか申し訳ない気分。名古屋のテレビ塔の下で25年間にわたってがんばっているご本家、安穂野香氏の栄誉をたたえ、彼専用の固有名詞としておきたい気がする。

じゃ、私は何と名乗る? 「JK爺」なんて、どうだろう?

【GrowHair】GrowHair@yahoo.co.jp
セーラー服仙人カメコ。あるいはJK爺。アイデンティティ拡散。

前夜の暴風雨が嘘のように収まって、風はまだ多少強いもののからっと晴れた4月7日(日)、11:04京急川崎始発の大師線の電車は、かなり混雑していた。ざっと見て7割方は外国人。ざっと聞くと、お国はアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イスラエルなどであった。

みんな川崎大師駅で降りる。けど、向かう先は川崎大師ではなく。若宮八幡宮。ここで、江戸時代より続く奇祭「かなまら祭り」が開催されている。それほど広くない境内が、ぎっしりと人で埋め尽くされている。私は、そうとうたくさん写真を撮られた。こんなに撮られたのは、去年のフランスの「ジャパン・エキスポ」以来だ。そういえば、フランスで、私の姿を生で見たぞって人が二人もいた。

お祭りでは、プロの写真家である岩切等氏に撮っていただいた。岩切さんとは、不思議な出会いであった。'09年12月26日(土)、銀座の「ヴァニラ画廊」で開催されていた人形作家・森 馨さんの展示を見に行くと、森さんの人形を被写体とした岩切さんの写真も展示されていた。

都会の、一般的にはあまり美しいとされないような無機質な風景を背景に、ものすご〜くかっちょいい写真を撮っていらっしゃる。光の捉え方がいいのだ。すごい写真家がいるもんだなぁ、と思った。けど、そのときは在廊されていなかった。

'11年7月30日(土)、道を歩いていると、ブティックのショーウィンドウの前に黒い幕が張られている。真ん中に空けられた穴からカメラのレンズが中を狙っている。なんかプロっぽい撮影だな。好奇心にかられて、ちょっと眺めていると、「GrowHairさん」と声がかかった。岩切等さんであった。会ったことがなかったのになぜ分かったかというと、私がセーラー服を着て歩いていたから。目立つって、いいもんだなぁ。

そのときの被写体は人形作家の清水真理さん。人形作品ではなく、ご本人。初台の「画廊喫茶 Zaroff」でそういう趣旨の展示を予定していたとのことで。

川崎で岩切さんに撮っていただいた写真。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/201347 >

それから鶴見の「ラーメンショップ高梨」へ。思い出の場所だ。またタダでゴチになってしまい、これで4杯目。おっちゃんは71歳になったとのこと。お店は毎日営業している。ここのラーメン、ほんっとに美味いのだ。お店が掘立小屋みたいだったり、水のコップがそこらへんで拾ってきたワンカップ酒の空き瓶だったりしても、ぜんぜん気にならない。
< http://tabelog.com/kanagawa/A1402/A140210/14036225/ >

岩切さんに撮っていただいた写真。おっちゃんとの2ショとか。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/20134702 >

それから下北沢へ。アイドルたちとも一緒に撮っていただいた。
< https://picasaweb.google.com/107971446412217280378/20134703 >

アイドルの活動も、このところ活気づいてきました。今まで「C(ハート)A(シーアイエー)」というグループ名を名乗ってきましたが、これを機に名称を改めます。と言いつつ、まだ決まってなかったりします。名称募集中です。今のところ、代表曲のタイトルを仮の名として「かおすdeじゃぽん(仮)」としています。
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3月27日(水)大塚「Hearts+」で開催された、アイドルのライブイベント「大塚 乙女☆SUMMIT」に参加しました。このとき、赤坂でよくアイドルのイベントを開催している主催者の方から出演のお誘いをいただきました。4月1日(月)にライブがあるんだけど出ませんか、と。それって5日後じゃないですか、えらい急な話ですなぁ、はい、喜んで。

というわけで、4月1日(月)は、「赤坂GENKI劇場」で開催された『ウタ娘小中学生アイドル限定イベント vol.1』に出演しました。今まで『ウタ娘ライブ』は20回ほど開催されているが、小中学生アイドル限定イベントは初の試みということのようです。

われわれのグループはそうとう型破りだったようだが、見に来てくださった方々がたいへん優しく、ノリノリで盛り上げてくれました。次回のイベントにもお声がかかったということは、基準をクリアしたものと受け止めています。

4月4日(木)は、下北沢のSFMホール(スタジオベイド下北沢店)から生放送の「下北FM88.8」に出演しました。ウェブで映像も同時放映。6:45pmから10分間時間をもらい、トークと代表曲「かおすdeじゃぽん」をライブで。私はけっこう緊張したけど、本人たちは意外と度胸が据わっていて、ちゃんとこなすことができました。

さて、そういうわけで、4月13日(土)は、赤坂GENKI劇場で開催される『ウタ娘小中学生限定イベント 第2弾!』に出演します。13:00スタートで、われわれは初っ端に出ます。また懲りずにちょっとズレた路線を狙いますので、応援よろしくお願いします。
< http://www.uta-musume.com/Entry/27/ >
< http://www.facebook.com/Chaos.de.Japon >


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編集後記(04/12)

●明日、デジクリは満15歳になる。「写真を楽しむ生活」はただいま10歳。10年前に、ウィークデーにふたつのメルマガを制作、発行する体制になった。7年前からデジクリサイトもオープン、「写真を楽しむ生活」は少し遅れて4年前からサイト始動。つまり、月〜金はメルマガを発行したあとにサイトを仕上げなければならないのだ。デジクリサイトは濱村デスクが、写真サイトはわたしが担当である。けっこう、いや、かなりハードな毎日である。

だから、年末年始、GW、夏に長めの休暇をとる。それが楽しみで毎日コツコツやっているようなもんだ。ちなみに4月は、今日を含めてあと11回のメルマガ発行・サイト制作すれば、まるまる2週間のGW休みになるのだ。もっとも、写真の方は写真展情報があるので完全に休みということはなく、その期間も数回は発行している。

いままで順調に発行を続けてこられたかというと、一度だけ休まざるをえない時期があった。2011年3月11日(金)はいつものように14時に発行を終えた。その46分後にあれがやってきた。14日(月)に発行して、しばらくの間休刊しますと告知した。やりきれない憂鬱な日々を過ごし、4月11日(月)からまた普通のペースに戻った。

2009年6月後半にも1週間(5日間)休んだことがある。母が90歳超の姉に久しぶりに会いたい、これが最後というので、兄と妹と母との4人がワゴン車で福島県双葉郡の親戚に行った。目的地は北から浪江町、大熊町、楢葉町の3カ所。そう、まさしく第一原発の事故で壊滅したフクシマのど真ん中だ。親戚はみな料理屋なので、山と海のうまいものを堪能した。そして、すべてが失われた。彼らはもう戻らないと決めたようだ。2011年6月に母が死んだ。あの前の、福島の豊かな自然を見せてやれてよかった。(柴田)


●昨日は、仕事の大きな山を越え一息ついた。はずが、夜から揺り戻し。今朝になって、またまた別件の揺り戻しやら、根本的な見直しやらでパニック。洗濯物がたまっていて、フタが閉まらなくなる寸前だったので回したものの、干す時間がとれない。こっちを先にした方が乾きが速くなるからやりたい。けれど、急かされているもの、タイムリミットのあるものが他にある。焦ってばかりで進まない。片付くものから先にさせてもらおうと、方々に連絡して猶予をもらう。

後記のネタがないので(裏付けのための調査時間がとれないネタならある)、机の前でうなるよりはと、洗濯物を干しながら考えることにする。が、他の案件が気になって集中できない。焦っているから余計に思いつかない。後記ネタなし、と一行にさせてもらおうか。

ふと加湿器の湿度計を見る。乾燥しすぎと赤で主張している。あら、洗濯物を干しはじめてるのに、気づいてらっしゃらないのね。干す、干す、干す。レッドゾーンからセーフティゾーンに突入。まだまだこれからよっ! 干す、干す、干す。セーフティゾーンから標準ゾーンへ。干す、干す、干す、干し終わる。少し高めセーフティゾーンへ。室内干しでは高湿度レッドゾーンが当たり前なのに、干し終わる前にレッドゾーンへの突入は見受けられなかった。勝った! 勝ったぞ! ネタもできたぞ!(hammer.mule)