アナログステージ[96]あの赤いテキストをもう一度/べちおサマンサ

投稿:  著者:  読了時間:8分(本文:約3,800文字)


あれやこれやと、いろいろ文句ダラダラでmixiを批判してきたが、先日、運転中にNapalm Deathを爆音で聴きながら、フと「なんだかんだ文句言いながらも退会していないのは、まだ彼女(mixi)のことが好きなんじゃないの?」って、プチバン(※1)しながら考えていた。

(※1:運転中や電車の中など、周囲の環境を配慮して、おもいっきり頭振れないので小刻みに控えめに頭を振る、ヘッドバンギングの控えめバージョン。たまに電車の中でブンブン振っている猛者もいるが、エキサイトしている気持ちは分かるが、周りからみると気の毒なだけなので、注意が必要。)

都度、デジクリで少しだけ触れたりしているけれど、mixiでしか繋がっていない友人も、まだまだたくさんいたりする。そんな友人たちへ、近況報告の意味合いも兼ねて、デジクリの更新(自分の配信)と、ポスタラ(Posterous)の更新をお知らせするだけに、mixiの日記を使用している。とくに意識しているわけではないのだけれど、プライベートな話は一切書かなくなってしまった。

2009年から2010年にかけて、自分の中で、どのような環境変化(ネットもリアルも)があったのかを思い出してみると、リアルでは社蓄廃人の真っ只中。ノイローゼ気味で、なにをしても面白く感じることができず、とにかく休息だけを欲していた時期だったようだ。よく挫けなかったと自分を褒めておこう。




ネットでの環境変化はというと、Twitterにどっぷり浸かっている状態(いまでもTwitterに浸かってはいるけれど)で、FacebookやほかのSNSは、気が向いたとき......というよりも、存在を思い出したときに更新するくらいで、殆ど出没していなかったようだ。

ちなみに、2010年1月に書いた、年明け一発目の日記に、廃人臭がプンプンしているのが分かる。

◆◆ 
あけまして おめでとうご。:2010年01月30日13:23

マイミクのみなさま、新年あけまして おめでとうございます。
今年も宜しくね、よろしくね、ヨロシクね。

ということでですね、最近の動向は、ネットだとTwitter にしか出没してませぬ。Posterous は、ミクと一緒でぜーんぜん更新してませんでしたけど、ボチボチ再開していこうかと。ぶるんぶるん。

(中略)

べちお家は相変わらず。年末に、ヨメと世紀の大喧嘩をしたくらいで、あとは平常。あまりのアホっぷりに、真剣に家出しよーかとおもーたです、ハイ。子供たちは大きくなっているからいいけど、イヌたちが心配だったので、家出決行できず。むねんむねん。

仕事は相変わらず... というより、さらにヘビー。とにかく会社全体が忙しい。ぜーんぜん追いついてない状態。いまは、技術提携しているベンダーさんのところへ出向中
◆◆

そうか、この頃は某社へ出向中だったのか。楽しかったな。唯一の心の逃避所になっていたんだわ。過去にデジクリで書いたコラムでも、2009年から2010年は、SNSが劇的に動いた時期だったのが、自分の過去ログを漁ってみて、よく分かる。

・アナログステージ[47]日本SNSは鎖国状態
< http://bn.dgcr.com/archives/20101214140300.html >

●時系列で追いかけてみると明確になった

オイラの中で、mixi離れとなった直接の原因というものは、実は、特になかったような記憶がある。mixiの代表コンテンツというか、『売り』でもあった日記も、一時期の勢いは失せているものの、2009年の年末まで書いており、2010年1月から殆ど書いていない。では、なぜmixiから離れてしまうことになったのか、2009年中の、mixiの大きな変化を調べてみた。

・2009年07月:青少年保護施策の実施及び規約改定
・2009年07月:mixiミュージック終了の
・2009年09月:「mixiボイス」リリース
・2009年10月:「mixiアプリモバイル」リリース
・2009年12月:サイトデザインリニューアル

簡単にだけど、こうやって時系列で纏めると、なんで離れてしまったのか、よく分かった。招待制であり、未成年が立ち入りできなかったmixiという領域に、2008年からオープンになったこと。2010年には、完全招待制ではなく、登録制に移行したのも嫌気が差していたんだった。

「完全招待制」という鎖国空間で、優越感と安心感に近い感情を含んでいたものが、登録制になった瞬間に、オイラの中でmixiという価値を一気に下げた。そこには、知らないヒトは存在しなく、リアルの延長で安心して遊べる仮想空間だったものが、運営者の手によってとり壊されたような気持ちだ。

mixiミュージックの終了は、個人的に好きなコンテンツだったので、大げさに騒ぐ原因ではなく、ちょっと残念だっただけ。2009年9月のmixiボイスは、正式リリースするまえは、「エコー」とかいう名称で、Twitterの丸パクリコンテンツを、Twitterを知らないユーザーに、「うちが開発したんですよ! どうですか、面白いでしょ!」チックに宣伝していたのが気に入らなかった。

この辺から、mixiの『他所様アイデアパクリ道中』が始まったと言っても過言ではない。次に、2008年に登場したアプリ(ゲームコンテンツなど)が、2009年には、mixiの主要コンテンツとして加速してしまい、さらにサンシャイン牧場の大ブレークで、なにを売りにしているSNSだったのか、ユーザーも運営も迷走。

「これは金になる!」とアプリに力を入れだした運営だけれど、ゲームコンテンツが長続きするわけがない。終わり(結末)があるからゲームも映画も面白いのであって、終わりがないゲームや、結末が意味不明な映画など、誰が面白がって愉しむのだろうか。

サンシャイン牧場も、あまりの人気っぷりに、ストーリーとして終わるに終われなくて、植物や家畜を育てて収穫するだけの、ほのぼの純情なゲームが、畑では雛人形や大仏を育て、牧場では、酔っ払いのオヤジやティラノサウルスを育てて収穫するまでに至った。

オイラはもう2年くらい放置しているので、近況は知らないけど、80回ローンのマイカーとか、Eカップのブラジャーなんてアイテムを育てるくらいに進化していたり。

最後にサイトリニューアル。何回かデザインを含めた変更があったが、仕様的な変更がでたのは、この時期だった記憶がある。「玄関」だけに、大幅な仕様変更をリリースするのは、運営も肝が据わっているというか、何も考えていなかっただけなのかは知らないが、これがユーザー離れの本当の一因だったと、オイラは捉えている。

日記にコメントがついたときの、「○件の日記に対して新着コメントがあります!」という赤いテキスト。あの表示が出るのを楽しみに日記を書いていたのもあった。あの赤いテキストをみて、「うは、誰からのコメントだろう、にょほーん」とワクワクしながら、コメントがついた日記を覗いたり。

しかし、いまは「いいね!」で終わってしまう味気なさ。コメントも残せるが、「いいね!」の便利さは異常で、その便利さは、Facebookマニアなヒトならご存知で、これが離れる一番の原因になったというよりも、「まったく面白味がなく、どこにでもあるサービスをただ付けただけ」の存在に成り下がってしまっている。

そんなどこにでもあるようなサービスを、我がもの顔で付けていても、オリジナルに勝てるわけがない。オリジナルを超えて、いずれはオリジナルとなるような進化も見受けられないし、「あそこがこれやってるからウチも」みたいな、ついでに機能の枠に留まっている。

考えるに、mixiが再度SNSとしての地位を取り戻すためには、GREEやモバゲーのようなゲーム屋でも、Twitterのようなつぶやき機能でも、Facebookのような、同級生や同僚を探す、ストーキング機能でも、もちろん「いいね!」でもない。もともと持っていた、鎖国空間での日記を主軸に戻すべきだ。

来年は、mixiをスタートしてから10周年。これをきっかけに、2004年に登場したときのような楽しさが戻ってくることを願いたい。せっかく、ここまで企業として成長させてきたわけだし、もともと潜在しているコンテンツもあることだし、いちユーザーの意見として、mixiには頑張っていただきたいです。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
NDA拘束員であり、本当の横浜を探しているヒト。ぶら撮り男子。
Twitterはコチラ→< http://twitter.com/bachiosamansa >
まとめはコチラ→< http://start.io/bachio >

△▼過酒雑記──今日の酒は明日の肥し▼△

どうにもこうにも時間が流れていくばかりで(あたりまえなんだけど)、ひとつのことに、ゆっくり時間を割いている余裕がない。時間の余裕がないってことは、気持ちの余裕も失う。気持ちの余裕を失うということは、相手への気配りがまわらなくなる。そこに待っているものは......。

ムスコがカメラに興味を持ち始め、パパ、ちょっと嬉しい。ヨドバシでニコンやキヤノンのカタログを大量に持帰ってきて、「どんなのが撮りたいの?」など会話が弾む。一方、ムスメはまたおかしな方向へ旅立ちはじめており、「この自由っぷりはどこから産まれてくるんだろう」と親ながら不思議。