[3470] 庶民的非業の死

投稿:  著者:


《階段めぐりは一生続ける価値のあるものだなあ》

■わが逃走[124]
 横浜階段の巻
 齋藤 浩

■3Dプリンタ奮闘記[10]
 3Dプリンタ「応用篇」
 織田隆治

■歌う田舎者[44]
 庶民的非業の死
 もみのこゆきと




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■わが逃走[124]
横浜階段の巻

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20130425140300.html
>
───────────────────────────────────
相変わらず美しい階段道がマイブームな齋藤です。前回の成増界隈に引き続き、今回はちょいと横浜まで行ってまいりました。

だらだらと家を出、中華街で旨いモノを食べた後、うだうだとお茶なんか飲んでたせいで、階段道周辺に到達したのは4時過ぎというやる気のなさ。ろくに下調べもなしに現地入りしたため、コースも全て勘によるもの。

さて、山のあるところに階段あり。中華街を背に運河を渡り、山手トンネルに向かって歩いてみる。

トンネル入口のすぐ脇、むかしは商店だったであろう渋い建物の隙間をのぞくと......ありました! 階段発見。しかも途中何度も向きを変えながら枝分かれを繰り返す大物美階段です。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/01 >

ディテールも手作り感があり、好感が持てます。階段脇には小さな水路が切ってあり、雨が降ったときなどはまた違った風情が見られることでしょう。直進と屈折を繰り返し、まるで物語を読み進めるかの如く楽しめる歌曲的階段。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/02 >
< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/03 >

水路の屈折部。水の流れを想像するだけで楽しい。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/04 >
< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/05 >

中腹から中華街方面を見下ろす。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/06 >

よほど不審者がいるのね。中腹あたりからこんな立て看板だらけ。カメラ片手にうろうろする男は絶対アヤシイと思われるだろうから、ホント、通報されなくて良かった。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/07 >

という訳で陽も落ちてきたし、先を急ぐことにした。

さて、この感動的な大階段を登り切ると山手本通りなる道に出た。両脇に下り坂があるということは、いわゆる尾根道ということになる。

道の反対側に下ってみると、異なる風情の素敵な橋や階段が点在する。ちょうどさっきのトンネルの反対側に出たようで、こんなに小さな地域でも山のあっち側とこっち側とでは、ずいぶんと文化が違うものだなあと思うのであった。

このあたりの写真も紹介したかったのだが、山陰ゆえシャッタースピードが稼げず、見るも無惨な結果に。こんど行くときは午前中にします。

さて、山手公園を駆け上りフェリス女学院の素敵な塀に見とれつつ、

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/08 >

その先の角を曲がると細い道の先にいい感じの空ヌケが!
もしかしてこの先に夕陽のあたる階段が??

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/09 >

ありました! 見事なうねり。夕陽をあびてN字を描く、超美麗階段。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/10 >
< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/11 >

空の色も久々に見る美しいグラデーション。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/12 >

それを反射する階段と壁面。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/13 >

見事。見事である。階段めぐりは一生続ける価値のあるものだなあ。

そんな訳で、ここらが手持ち撮影の限界です。振り返ると、色彩に溢れる家並が夕陽に向かってきりりと立ち並んでいるのでした。

< https://bn.dgcr.com/archives/2013/04/25/images/14 >

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/
>

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3Dプリンタ奮闘記[10]
3Dプリンタ「応用篇」

織田隆治
< https://bn.dgcr.com/archives/20130425140200.html
>
───────────────────────────────────
僕の仕事は、博物館や科学館等に展示してある模型や駆動装置の制作、ブースのデザインから演出、映像までをトータルでやっているので、これまで手作りで制作していた作りにくい部品等を、3Dプリンタを用いて制作出来、威力を発揮出来る。

これは、企業のショールームや、店舗ディスプレイ等、「ディスプレイ」というジャンルすべてに当てはまる事だと思う。

3Dプリンタを有効に使う例をあげて行こう。

例えば、建築模型等の壁面のように、直角に真っすぐ立っている板を制作するには、3Dプリンタでは効率が悪い。

積層痕が出るので、かなりの後処理が必要になるし、高さがあるものは出力に時間がかかる。それならアクリル板などを切って立てた方がはるかに楽だし、早い。

次に、同じ形状の物が沢山必要な場合は、それをいちいち3Dプリンタで出力していると効率も悪いので、マスターになるひとつを出力、整形して原型を製作。複製のための型等を制作して、樹脂にて量産する方がはるかに良い。

要は、3Dプリンタをどこでどう活用するか、適材適所、という事が重要で、すべてを3Dプリンタにて制作する方が効率が良いとは言えないのである。

次に、3Dデータの有効活用、というところに着眼してみよう。

博物館や科学館等の展示に必ず付いて来る映像制作で、3DCGのアニメーションをつくることが多い。映像制作に用いられる3Dデータを利用して、3Dプリンタで出力して仕上げ、仕掛けのメカなどを組み込んで、塗装して仕上げる事が可能になる。

この際、通常の3DCGで作るモデリングとは、少し違ったアプローチのモデリングをする必要があり、すべてが使える訳ではない事を熟知しておく必要がある。

これまで、3DCGと模型は、「模型は作れないけど、3DCGで...」とか、「3DCGも作りたいけど、制作コストの関係で模型だけにしよう」などといった事もあった訳だが、3Dデータの有効活用が出来るので、3DCGと模型のコラボをする事で、制作コストもカット出来る。

このメリットは大きい。

これまで別にかかっていた、設計というコストをカット出来るのである。そういった意味でも、3Dプリンタを使用しているメリットを感じている。

製作機械や機械部品等の展示模型を作ることも多い。その場合も、「3Dデータの有効活用」というメリットがある。

例えば、「小さい部品等を大きく拡大して展示したい!」「大きい機械を展示したいが、場所を取るので小さくして展示したい!」「金属製で重すぎるので、軽くして持ち歩いてPRに使いたい!」などといったケース。

こんなときは、3D設計データ等を提供してもらい、そのデータを元にして3Dプリンタにて出力。その後、表面処理をして塗装、組み立てて展示に使う、という事も可能で、これまでに色々と製作してきた。

この場合も、3D設計データを、どういった形式で受け渡しするか、というノウハウがあるが、そのノウハウの飲み込みが出来ていて、後処理等の模型としての仕上げる技術があれば、これが可能となる。

その3D設計データを元にして3DCGアニメーションを製作する事も可能だし、それを模型に置換える事も可能になる。

「安〜く出来まっせ!」とか、「コストカットせんかい!」と言う言葉は、制作者サイドではあんまり言いたくないし、聞きたくないものだが、無理をして安くするのではなく、これまでダブっていたところを無理なくカット出来るのは、クライアント側、制作者側の双方にもメリットがあるかと思われる。

「3Dデータの有効活用」このテーマこそ、3Dプリンターの存在価値をグッと上げて行くと思うのである。

【織田隆治】
FULL DIMENSIONS STUDIO(フル ディメンションズ スタジオ)
< http://www.f-d-studio.jp
>

最近色々と3Dプリンタが取り上げられるようになり、メディアでの露出も増えてきました。安価な物も出て来たりで、かなり身近なものになりましたが、普及するのはもうちょっと時間がかかりそうですね。でも、楽しみです!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■歌う田舎者[44]
庶民的非業の死

もみのこゆきと
< https://bn.dgcr.com/archives/20130425140100.html
>
───────────────────────────────────
インドから連絡が来ない。いったいどうしたというのだ。

先日、ニューデリーに住む高校時代の友人N子からメールがあった。現地に大変人気がある星占い師がいるらしく、多くの在住日本人が占ってもらっているという。

N子は「東南方向へ引っ越しするであろう」といわれ、本当に東南方向へ引っ越しになったというのである。小学生の長男は、将来エンジニアになるといわれているようだ。

「来週の月曜日、その占い師さんが来るから、もみちゃんのも聞いとくよ」ということで、生年月日・出生地・出生時間を連絡して、わくわくそわそわと結果連絡を待っていたのだが、それ以来ぷっつりと連絡が来ない。

常日頃「占いなんてものはな、女子供がひっかかるインチキみたいなもんじゃねぇか。けっ。しゃらくせえ」などと嘯いているくせに、人生が不安になってくると、なけなしの金をひっつかんで占い師のもとに走っているのはわたしである。

これまでの占いで、どのようなご宣託があったかを思い返してみる。薩摩藩には「天文館の母」と呼ばれる有名な占い師がいるのだが、20年前に母はこう言った。「あなたは6人の親を見なければなりません」「えっ!」

つまり自分の親と最初に結婚した相手の親、次に結婚した相手の親、6人の面倒を見なければならんということなのである。

しかし、あれから20年経っても、まだ一度目の結婚が来ない。どうしたことか。やはりこれからソッコーで大金持ちの爺さんと結婚して、爺さんがあの世に旅立ったあと、若いツバメと再婚するということか。

いや待て。死にそうな爺さんの親が、両親ともに健在という設定はなかなか難しいのではないか。ひょっとすると結婚する相手は爺さんではなく、そこそこの若者で、結婚した途端に車に轢かれて死ぬのか。......謎だ。

システムエンジニアを辞めて、再就職先3択で悩んでいた8年前は、とある山深い地方に住む占い師のところに赴いた。たどりついたのは竹藪に囲まれた古びた庵である。

占い師の婆さまはおだやかな顔で「その会社名を短冊に書いてください」といった。社名が書かれた三枚の短冊を見つめつつ、何やら祈りをささげはじめたが、突然しわがれた男のような声でおどろおどろしく叫んだ。

「腐っておる、腐っておるぞ〜〜〜!!」な、な、なんですか、何が腐ってるんですか、イタコですか、あなた。♪潮来〜の〜伊〜太郎〜ちょっと見な〜れば〜♪ あ、こっちじゃない、こっちじゃないのね。こりゃまた失礼いたしました〜。

3枚の短冊の匂いを嗅ぎまわり、その中から一枚の短冊を取り上げた。地の底から響くような声で「ここはダメだ。行ってはならぬ」と、ご宣託くだされた。もう一枚の短冊は鼻でフフンと笑い飛ばし、そして最後の一枚を見つめ「ここしかあるまいて」とつぶやいたのである。

ちなみに結果的に三枚目のところに就職したのだが、潮来の伊太郎......じゃなくてイタコの婆さまの言うことを聞いたというよりも、三枚目だけが正社員(正職員)だったからである。

そして、その職場を辞めようかと悩んでいた昨年は、ネットの知り合いが絶賛していた大阪のタロット占い師に電話した。

「退職しようかと悩んでるんですけど、このご時世で食っていけるでしょうか」電話口でカードをめくる音がする。「......今の状況は、まるで松葉杖をついて歩いているような状態です。辞めて大丈夫ですよ」「そうですか! じゃ、辞めたあとの仕事はどうなるんでしょう」「......正社員とか正職員という目はなさそうです」「えぇぇぇぇ! わしゃどうすればいいんかいっ!」「でも食べてはいけます」

意味がわかりません。意味がわかりませんけどっ。そしてそのご宣託が当たったままの状態が今である。いや、当たっているのは「正社員とか正職員という目はなさそうです」の方であって、「食べてはいけます」の方はそろそろ微妙である。

そんなわけで、わたしは今後どうやって食っていけばいいのか、マリアナ海溝よりも深く悩んでいるのだ。それなのにインド人よ、いったいどうした!

そうだ、きっと悪い結果だったのだ。だから連絡できないのに違いない。きっと「お気の毒に......この方は近々非業の死を遂げる運命でございます」とかなんとか言われたのだ。「こんなこと、もみちゃんには言えないわ......」ニューデリーの片隅で、さめざめと泣き崩れるN子の姿が目に浮かぶ。

インド人ウソつかない。いや、それはインディアンだった。インド人もびっくり。そんな非業の死ってどんな死に方だ。あぁ、気になる。

神の啓示を受けてイングランドから薩摩藩を解放するも、異端認定を受けて火刑に処されてしまうのか。それとも「パンがなければさつま揚げを食べればいいのに」と言ったばかりに、断頭台の露と消えるのか。

いやいや、わたしは聖処女でもハプスブルク家の血を引いているわけでもないぞ。もっとフツーの、庶民的な非業の死ってのがあるはずだ。

もしやこのままぶくぶくと太り続け、東の窓から右手を出し、西の玄関から左手を出したまま家から出られなくなり、お肉に埋もれて死んでしまうのか。

それとも、いよいよ食料品を買う金に事欠いて痩せ細り、トイレに入ったら便器にズボッとお尻がはまりこんで出られなくなったまま餓死してしまうのか。おーまいがーーーっ。かわいそうなわたし。

すいません。そういうわけで、わたくし非業の死を遂げることになりました。みなさまからのご香典、絶賛受付中です。分割払いも可能。もっともお得な一括前払いをご利用のお客様には、景品として熱い抱擁・熱いベーゼなど差し上げたいと思います。

お届けについては、各地区ごとの送料をご参照ください。薩摩藩からLCCが就航している関西空港近辺、成田空港近辺は格安の送料となっております。配送時の箱と熨斗についても承ります。

ご希望がございましたら、クレオパトラ風に豪華な絨毯を熨斗代わりに体に巻いたスペシャル仕様にも対応いたします。えぇ、届けられるのはわたくしでございます。

また、お届け時に酒池肉林の宴会を催される場合は、おひとり5,000円以下なら全額損金算入が可能です。皆様の節税対策に、ぜひわたくしの非業の死をご利用ください! ご入金、お待ち申し上げております。

※「潮来笠」橋幸夫
<
>
※「インド人もびっくり」昔のカレーCM
<
>

【もみのこ ゆきと】qkjgq410(a)yahoo.co.jp

紙で推敲していない作文を、人様の目に晒したことは一度もない。昨年辞めた職場では情報誌的なものも作っていて、取材原稿を書いてレイアウトして......などということをしていたのだが、当然紙で出力したものを起案して、上司の印鑑をばかすか押してもらったあと、やっと発行するわけである。

なーんの役にも立たない「歌う田舎者」ですら、数回印刷して赤入れて、環境変えてどこぞのカフェで再確認してから出していたのである。

嗚呼それなのに、どうやらプリンタが壊れてしまったようなのだ。紙詰まりのエラーメッセージが出るのだが、どこをどうひっくりかえしても詰まった紙が見つからない。スキャナ機能は生きているのだが、ここ半年ほど調子が悪かったので、そろそろご臨終間近か。いや、しかし印刷チェックしてない原稿なんて、恐ろしくて人様に見せるわけにはいかぬ。

というわけで、近所の○マダ電機にプリンタ担いで駆け込んだのが4/24である。ところが○マダ電機いわく「今、3名ほどお待ちなので、そのあとになります。お時間がどのくらいかかるかわかりません」「あ、そうですか。じゃ、2〜3時間したら戻ってきます」「あ、そうなりますと、また最後尾になりますので」

は? 最後尾って......それって、ここでずーーーっと待ってないと、自分の順番は回ってこないってことですか? マジで? 最悪、丸一日暇な日を作って行かないと修理できないかもってことですよね。キーーーーーッ!

いや、しかしいつ何時も小心者なわたくしでございますから、「あぁぁぁぁ、そうですか。仕方ないですねぇぇぇ。じゃあ、今日は時間がないのでいいです」と肩を落として帰ったわけである。

わけであるのだが、「最後尾ってなんなんだよ、いったいっ! デジクリの原稿がまだ出来てねぇんだよ! どーしてくれんだ!」と腹が立ってきたので、帰りにスーパーに寄った。腹が立ったらチョコレートである。森永エンゼルパイである。

しかし近所の○形屋ストアにはエンゼルパイがなかった。あるのはロッテのチョコパイ、しかも9個入りの大袋である。「なんでエンゼルパイがないんだよっ! しかも9個入りって、そんなん喰ったらますます太るだろうが!」と、心の中で罵詈雑言を吐きまくったものの、仕方がないのでチョコパイでなんとか怒りを鎮めた次第である。もぐもぐ。

そういうわけで、この原稿は印刷した状態で一回もチェックしていない。悪いのは○マダ電機である。ぎりぎりまで原稿書いていなかったわたしが悪いのではない。そういうことにしとく。

ところで、♪インドの山奥で 修行して♪で始まるレイボーマンの歌の替え歌は、「インドの山奥出っ歯のおじさん」が全国的にデフォルトかと思っていたら、どうもそうではないらしい。知らなかった。薩摩藩ではこうだった。

♪インドの山奥 出っ歯のおじさん 骸骨食べて 死んじゃっ卵焼
♪○ンタマぶらぶら ジャングルパークは楽しい じゃんけんぽん!
※「レインボーマン」
<
>


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記(04/25)

●近所のレンタルショップDORAMAは、毎月第2・4火曜日の「オール100円デー」が人気で、開店時間前には多くの客がつめかけているらしい。わたしが行くのは夕方に近いから、新作映画DVDのめぼしいものは出払っている。だが、奇跡的に残っていた新作が「ピラナコンダ」というモンスターパニック映画。水着美女の背後に迫る大蛇らしき巨大生物のビジュアル。これが棚に残るのは当然で、喜んで手に取るのはわたしのようなBC級マニアだけであろう。

惨劇の舞台はハワイ、密林とか山岳奥地とか、いかにもモンスターが現れそうな場所ではなく、ほぼ観光コースみたいな平和なところ。普通のモンスター映画では、御本尊は始まってしばらくしてから、満を持してのご登場なのだが、この映画ではあっけないくらい速攻の出で、ふたりを捕食し上空のヘリコプターまで襲って墜落させる華々しさである。

モンスターから逃げ帰った人の会話:「ピラニアとアナコンダが合体したような奴だ」「ピラナコンダ?」って、その場で安直な名前までつけているw しかし言われないと気がつかないぞ、ピラニアなんて。正体は体長30メートルものアナコンダで、頭がピラニアだという。だがピラニア顔は間抜けで、まるで怖くない。全然効果ないじゃん。このナンセンスな合体、遺伝子云々とかいった説明もない。

ストーリーは紹介するほどでもない。次々と補食されていく人間たち。またもやセクシーなお姉さんたちが〜 モンスターが獲物の周りに胴体で大きな円を描いて囲み、逃げ場をなくすシーンはなかなかよかった。ほとんどが丸呑みでCG血糊効果、芸がない。この人はストーリーと無関係だから食われるなと思うと、その通りに。一番の美人とスタントマンの主役ペアは最後まで生き残り、ついにピラナコンダを爆死させるが......。なんだかパート2ができそうなエンディングで、こりゃ楽しみだw さすがアルバトロス。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00AZVQQ8Y/dgcrcom-22/
>
ピラナコンダ


●ロビは10万人以上が作っているんだって。京セラドームの最大収容人数が5万5千人だから、2公演分ぐらい。プロ野球だと3万6千人なので、3試合分。 ロビ(ロボット)に興味があって、作ってみようと思い、14万出す人がこんなにいたのね。140億円が動くってことか。海外でも売ったら凄い経済効果になるね。

そのロビがいる「グランドフロント大阪」通称うめきたに行ってきた。川合氏から招待状をもらったのだ。混雑しているところは苦手なので、3ヶ月から半年は足を踏み入れることはなさそうだと思っていたよ。いまだにUSJ行ってない......。仕事に追っかけられながらダッシュ。第1目標はロビの実物、第2目標はラボ、第3目標は雰囲気を味わうこと。

大阪駅から地下と2階連絡通路とで直結。南館の奥に北館がある。ラボ、ショールーム、飲食店、ショップ、ホテル、オフィス、劇場、コンベンションセンター、イベントスペース、病院、銀行。エリアにはマンションもできる。南館にはパナソニック(松下と書きかけた......)のショールーム。北館には産学連携のラボ。人の集まる場所である梅田に、ビジネスや学びの場所が、何かが生まれそうな場所ができてワクワクする。(続く)(hammer.mule)

< >
ロビの実物は2階のラボにいるよ。動いてはいないけど。
< >
「十万人以上が作ってる週刊ロビ。実は完成した実物を誰も知らない。今日
から柏タカシマヤで公開します。」2013年4月24日 - 1:39

< >
グランドフロント大阪北館を7階から見下ろしたところ。
< http://www.grandfront-osaka.jp
>
グランドフロント大阪
< http://umeda-connect.jp/special/vol10/part01.html
>
「約7haの敷地には、JR大阪駅につながる『うめきた広場』、266店の専門店が
集まる『SHOPS & RESTAURANTS』、感性と技術が融合するクリエイティブな場
所『ナレッジキャピタル』、関西初出店の高級ホテル『インターコンチネンタ
ルホテル大阪(6月5日開業)』、高層オフィスタワー、グランフロント大阪
オーナーズタワー(分譲住宅)が集まります。」

< http://www.asahi.com/business/update/0424/OSK201304240038.html
>
賃料ネックでオフィス内定「2割」
< http://media.yucasee.jp/posts/index/9215
>
大阪・梅田「最後の億ション」が成約ラッシュに沸く
< http://www.gfo525.com/
>
グランフロント大阪オーナーズタワー
< http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130422-00000101-san-bus_all
>
車止めでホテルマンが駐車場に車を運ぶなどのサービスを検討