[3476] セクシーさと知性は反比例する?

投稿:  著者:  読了時間:27分(本文:約13,100文字)


《野球ってまだまだ捨てたもんじゃないなぁ》

■映画と夜と音楽と...[588]
 セクシーさと知性は反比例する?
 十河 進

■ところのほんとのところ[96]
 香川県の「日本一」
 所 幸則 Tokoro Yukinori

■エンドユーザー大変記[47]
 野球の魅力を"あざとく"書いてみる
 ジョニー・タカ

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  怒りのブドウ球菌 電子版 〜或るクリエイターの不条理エッセイ〜
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◎デジクリから2005年に刊行された、永吉克之さんの『怒りのブドウ球菌』が
電子書籍になりました。前編/後編の二冊に分け、各26編を収録。もちろんイ
ラストも完全収録、独特の文章と合わせて不条理な世界観をお楽しみ下さい。

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■映画と夜と音楽と...[588]
セクシーさと知性は反比例する?

十河 進
< http://bn.dgcr.com/archives/20130517140300.html >
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   〈バイ・バイ・バーディ/ラスベガス万才/サイレンサー 殺人部隊/スインガー/泥棒を消せ/シンシナティ・キッド/愛の狩人/TOMMY・トミー/欲望という名の電車〉

●スクリーンを彩った女優たち33人を紹介した本

連休中に川本三郎さんの「美女ありき──懐かしの外国映画女優讃」(七つ森書館刊)を読んでいた。エリザベス・テイラーから始まり、フランソワーズ・アルヌールやジーナ・ロロブリジダ、ローレン・バコールなど、主に50年代から60年代にかけてスクリーンを彩った女優たち33人の紹介である。2002年4月から一年間、大阪産経新聞の夕刊に連載されたものだ。

川本三郎さんは僕より7歳年上だから、もちろん取り上げる女優に差が出る。ほとんどは僕も好きな女優だが、中にはなぜあの人が入っていないのかと思うこともあった。シルヴァ・コシナやミレーヌ・ドモンジョ、キャロル・ベイカーなど、全盛期でもマイナー感のあった(ごめんなさい)女優が出ているのはとてもうれしかったのだけど、やはり好みの違いは感じてしまう。

僕は現実では、勝ち気な男勝りの頭のいい女性が好きだ。しかし、映画を見始めた頃は、セクシーな女優に頭がクラクラした。まさに思春期だったのだ。川本さんの本で取り上げられている中では、前述のシルヴァ・コシナなどの他にグロリア・グレアム、キム・ノヴァクなどに悩殺されたものである。取り上げられていない女優だと、ロッサナ・ポデスタやクラウディア・カルディナーレといったところか。なぜか、イタリアの女優ばかりだ。

いやいや、忘れてはいけない。極め付き...スウェーデン生まれのセクシー女優が抜けている。スウェーデン出身の女優というと、グレタ・ガルボ(先日「グランドホテル」を見た。きれいだった)やイングリッド・バーグマンが有名だが、僕の世代だとアン=マーグレットに尽きる。アン=マーグレットが13歳の少年に与えた衝撃は、半世紀経った今でも忘れられない。目を閉じれば、歌い踊るアン=マーグレットの肢体が甦る。

もしかしたら、村上春樹さんもそうだったのだろうか。新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んだら、何度も「ラスベガス万才」(1963年)についての記述が出てきた。主人公の多崎つくるが16年ぶりに訪ねた高校の同級生が、携帯電話の着信メロディに「ラスベガス万才」を設定しているのだ。エルヴィス・プレスリーのヒット曲であり、映画の主題歌である。「ビバ〜〜ラスベガス」と、鼻にかかった声でプレスリーは歌った。

──つくるは突然、その着信メロディーの曲名を思い出した。エルヴィス・プレスリーの『ラスヴェガス万歳!』だ。しかしそれはどう考えても、レクサスの辣腕セールスマンが着信メロディーとするのに相応しい音楽とは思えなかった。(「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」166頁)

多崎つくるの友人アオは、「三年前、おれは成績優秀なセールスマンとして、ラスヴェガスで開催された全米レクサス・ディーラーのコンファレンスに日本から招かれた。──(中略)──その街では『ラスヴェガス万歳!』がまるでテーマ曲みたいにしょっちゅう流れていた。おれがルーレットでたまたま大勝ちしたときにも、BGMとして流れていた。以来この曲はおれの幸運のお守りになっている」(同171頁)と語る。

この後も何度か『ラスヴェガス万歳!』への言及があり、村上さんのこだわり方は例によって意図的である。これは、間違いなく村上さんが『ラスヴェガス万歳!』が好きなのか、世代的な記号として刷り込まれているかだろう。だとすれば、映画版「ラスベガス万才」も見ているに違いない。エルヴィス・プレスリーがアン=マーグレットと初共演したノーテンキな(でも、とても出来のよい)ミュージカルである。

●アン=マーグレットがエルヴィス・プレスリーと共演した映画

1960年代のアメリカには徴兵制があった。だから、人気絶頂だったエルヴィス・プレスリーも兵役に就くことになった。現在の韓国の人気タレントと同じである。1958年3月24日、エルヴイス・プレスリーはファンの嘆きに送られて入隊する。2年後、1960年3月、彼は除隊し、再びヒット曲を量産し、多くの映画に出演した。「ラスベガス万才」は、そんな中の一本だった。

アン=マーグレットはスウェーデン生まれ、彼女が5歳のときに一家はアメリカに移住する。20歳の頃、バンドを組んで巡業していたがラスヴェガスのクラブに出演するようになり、やがてスカウトされて映画デビューする。最初から歌って踊れる女優だったのだ。最初にヒットしたアン=マーグレットの出演作品は、「バイ・バイ・バーディ」(1963年)だった。

「バイ・バイ・バーディ」は、アン=マーグレットが歌う主題歌がヒットした。当時、僕はラジオで何度もかかっているのを耳にした。それだけの記憶なのだが、今でも「「バイ・バイ・バーディ」とセクシーかつハスキーな声で歌うアン=マーグレットの声が耳をついて離れない(ネットで検索したらユーチューブで出ていた。久しぶりに聴いたけど、記憶と違って甘えた歌い方でした)。

「バイ・バイ・バーディ」はブロードウェイ・ミュージカルの映画化だが、題材はエルヴィス・プレスリーの徴兵騒動である。若者たちに絶大な人気を誇る歌手のバーディが徴兵されることになり、ファンたちは大騒ぎになる。誰が見たってバーディはエルヴィス・プレスリーなのだが、人気歌手バーディを演じたのはボビー・ライデルだった。

60年代のアメリカン・ヒットチャートでは、何人ものボビーが一位を獲得している。「マック・ザ・ナイフ」(1959年)のボビー・ダーリン、「トッシン・アンド・ターニング」(1961年)のホビー・ルイス、「サヨナラ・ベイビー」(1961年)のボビー・ヴィー、「涙の紅バラ」(1962年)や「ブルー・ヴェルヴェット」(1963年)のボビー・ヴィントンなどである。しかし、ボビー・ライデルには一位獲得のヒット曲はない。

1964年になると、4週間ビルボード・ヒットチャート1位を続けたボビー・ヴィントンの「ブルー・ファイアー」を、ビートルズの「抱きしめたい」が追い落とす。続いて「シー・ラヴズ・ユー」「キャント・バイ・ミー・ラブ」と3曲続けて1位を獲得し、14週にわたってビートルズがトップを独占することになる。ビートルズ、怒濤の快進撃の始まりだった。

「ハートブレイク・ホテル」(1955年)で初めてヒットチャート1位を獲得したエルヴィス・プレスリーは、ビートルズが登場するまでに16曲ものヒットチャート1位の曲を持っていた。徴兵されていた1958年から1960年までの2年間にも、「ドントまずいぜ」「冷たいおんな」「恋の大穴」「本命はおまえだ」で1位を獲得している。大した人気だったのだ。

そんな人気者のエルヴィス・プレスリーと、「バイ・バイ・バーディ」をヒットさせたアン=マーグレットが共演したのが「ラスベガス万才」だった。アン=マーグレットは、ホットパンツのような短いパンツ姿や水着姿を披露する。主人公を翻弄する、当時としては自立した女性の役だったが、やはり時代的な限界はあった。それは、プレスリーを見にくる客のための映画だった。それでも、僕はときどき見たくなる。

●「とにかくアン=マーグレットが見たい!」という人向け映画

アン=マーグレットは、男性客向け作品のお飾り的なセクシー女優として使われることが多かった。代表的な映画が「サイレンサー 殺人部隊」(1966年)だろうか。女好きで、おふざけスパイのマット・ヘルム・シリーズである。ディーン・マーティンのにやけ顔が浮かんでくる。もっとも、アン=マーグレットは美しさの全盛期にあり、この映画でも文句なく魅惑的だった。

セクシーさを前面に出した主演映画としては、「スインガー」(1966年)がある。こちらは「とにかくアン=マーグレットが見たい!」という人向けで、とりあえずのストーリーがあるプロモーション・ビデオ(?)みたいだった。20代半ばのアン=マーグレットのスタイルのよさと美しさが堪能できる。「スクリーン」や「映画の友」に掲載されたグラビアページを僕は密かに切り取った。

世界的な人気者になったフランスの俳優アラン・ドロンは、60年代半ばにハリウッドに進出し何本かの映画に出演した。ただ、どれも失敗作で、彼は賢明にも数本で見切りをつけてフランスに帰り、60年代後半に「冒険者たち」「さらば友よ」「サムライ」「仁義」「リスボン特急」と名作を残した。アン=マーグレットとの唯一の共演作である「泥棒を消せ」(1965年)は、ハリウッド時代の主演作だった。

「泥棒を消せ」が四国高松で公開されたのは、僕が中学2年生になったばかりの頃だ。13歳である。僕はアン=マーグレットとアラン・ドロンが抱き合うスチルが見たくて、自転車で何度も封切館であるライオン館の前を通ったものだ。頭をのけぞらせて、片手でドロンの首を自分の腹部に抱き寄せるアン=マーグレットの肢体が刺激的だった。そんな写真でドキドキした自分が、今となっては懐かしい。

「泥棒を消せ」は前科者のアラン・ドロンが真面目に働こうとすると、彼に恨みを持つ刑事が現れて雇い主に過去を暴露する。彼を支える妻がアン=マーグレットだった。豊かな金髪を当時流行のヘアスタイルにし、胸や肩が露出したドレスを着ていた。ドロンは「サムライ」のときのようなハードボイルドさはなく、何だかメソメソしていた。ドロンもアン=マーグレットも僕は好きだったが、好きな映画にはならなかった。

スティーブ・マックィーン主演「シンシナティ・キッド」(1965年)は、数年後に「夜の大捜査線」を撮るノーマン・ジュイソン監督の話題作だった。サム・ペキンパーが監督する話もあったようだ。「ジュニア・ボナー」「ゲッタウェイ」などスティーブ・マックィーンと組んだサム・ペキンパー作品の出来はいいので、ペキンパー版で「シンシナティ・キッド」を見てみたかった。

名作だったが、「シンシナティ・キッド」は男の映画である。「ハスラー」のポーカー版と公開時には言われた。シンシナティ・キッドと呼ばれる天才的なカード師である主人公が、その世界で何10年も君臨する大物(エドワード・G・ロビンソン)とポーカーの勝負をする。アン=マーグレットは、添えもの的な印象はぬぐえない。「男ばかりじゃ観客が飽きる。アン=マーグレットあたりがやれそうな役はないか」とプロデューサーが言ったのかもしれない。

●30歳を過ぎて演技派の評価を得たアン=マーグレット

「愛の狩人」(1971年)のとき、アン=マーグレットは30歳だった。まだまだ美しさの盛りである。監督は「卒業」で当てたマイク・ニコルズだ。マイク・ニコルズはセックスをテーマにすることが多く、「卒業」もそうだったけれど露骨なセリフが散りばめられる。最近では、ジュリア・ロバーツやジュード・ロウが出た「クローサー」が実にマイク・ニコルズ的作品だった。

ふたりの青年がいる。ひとりはセックスを単なる肉体の結合と捉える、漁色家の青年である。彼は女と寝ることしか考えない。もうひとりは、セックスは愛し合うふたりの到達点と考えるロマンティストである。彼らの学生時代から始まる女性遍歴を描いた作品だ。女優陣はキャンディス・バーゲンとアン=マーグレット、それにリタ・モレノも加わっている。

「愛の狩人」のアン=マーグレットの演技は絶賛され、ゴールデン・グローブ助演女優賞を獲得し、アカデミー賞にもノミネートされた。30歳を過ぎて、アン=マーグレットはセクシー女優から演技派に脱皮したのである。そして、伝説のロック・ミュージカル(あの変態監督ケン・ラッセルですね)「TOMMY/トミー」(1975年)の母親役でアカデミー賞にノミネートされる。

僕がアン=マーグレットと決別したのは、「愛の狩人」からだった。この映画が話題になった頃、僕は20歳の大学生だった。僕は性的に潔癖で、アート・ガーファンクルが演じた青年のようなロマンティストだった。セクシーだったから中学生の頃から僕はアン=マーグレットに憧れていたのだが、性的なテーマをリアルに取り上げた映画に出たアン=マーグレットには魅力を感じなかった。いや、夢が壊れた...という言い方が当たっている。

だから、その後長く僕はアン=マーグレットのことを忘れた。昔、そんな女優が好きだったなあと、ときどき懐かしく思い出した。だから、「欲望という名の電車」(1984年)がテレビ放映されたとき、アン=マーグレットがブランチ・デュボアを演じているのを見てひどく驚いたのだった。それはテレビ用に制作された作品で、40を過ぎたアン=マーグレットが熱演していた。

「欲望という名の電車」はテネシー・ウィリアムズの名作戯曲であり、ヒロインのブランチ・デュボアは日本では文学座の名女優・杉村春子が生涯の当たり役として亡くなるまで演じたし、ハリウッドではヴィヴィアン・リーが演じて二度目のアカデミー主演女優賞を獲得した。そんな有名な役にアン=マーグレットが起用され、彼女は金髪を振り乱し見事に演じていたのである。

ああ、この人はきっと頭のよい人なんだ、と僕は思った。60年代、ハリウッド映画はセクシー女優を何人も輩出したが、彼女たちの知性を描こうとはしなかった。「バストサイズと脳みその量は反比例する」とうそぶくプロデューサーや監督が大勢いた時代だ。そんな60年代初頭にデビューし、やがて演技派になり、現在でもCSIシリーズなどに出ているアン=マーグレットは、堅実で賢明な人生を選択してきたのだろう。

1967年、彼女はテレビの私立探偵ドラマ「サンセット77」に出ていた人気俳優ロジャー・スミスと結婚した。当時は、人気者同士の結婚として話題になった。それ以来、50年近くを共に暮らしているらしい。派手な男女関係ばかりが喧伝されるハリウッドだが、これだけ長く結婚生活を続けているのもアン=マーグレットの賢明さの証明だと思う。大きな声では言えないけれど...結婚生活を長続きさせるのは、ホント、大変です。

【そごう・すすむ】sogo@mbf.nifty.com < http://twitter.com/sogo1951 >

昔、風景写真と憲法条文を組み合わせた「日本国憲法」をベストセラーにした小学館の島本脩二さんに会ったことがある。島本さんは写真誌「写楽」の編集者。その頃、僕も写真誌の編集者だった。小学館とは比べものにならない小さな出版社だが、あんな仕事がしたかったなあ。最近の改憲論議を聞いていて、そんなことを思う。

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フォン書店」で出ています/以下はPC版
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■ところのほんとのところ[96]
香川県の「日本一」

所 幸則 Tokoro Yukinori
< http://bn.dgcr.com/archives/20130517140200.html >
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東京と香川を行ったり来たりの[ところ]です。

なぜ、香川県は一人当たりのタコの消費量が日本一なんだろうと、はずっと不思議に思っていた。

香川のタコは身がぷりぷりしていて、さっと茹でた切り身のタコ刺しが素晴らしくおいしい。時々広島にも行くのでそこでもタコは食べるが、香川ほどでもない感じだ。東京でもタコを買う、食べる。どちらにしても香川とは比べるまでもないレベルだ。高いし、味もイマイチである。

【ところ】にとってイメージと実際のギャップを感じたのは大阪だった。大阪といえばたこ焼きという印象があり、家庭にも普及している。[ところ]も大学時代によく食べていた。だから、タコの消費量が一番多いのは大阪だろうと思っていた。

でも、家庭で食べるタコ焼きの中身は必ずしもタコでなかったりする。チーズ、あさり、海老、ツナ、明太子、ミニトマト、ウインナー、ベーコンなどなど何十もあると大阪の知人に聞いた。有名な明石のタコは、たこ焼きでは殆ど使われない。

島が多い瀬戸内海では、海流が激しい場所が無数に存在している。激しい海流に揉まれたタコは身が締まっておいしいといわれる。だから、香川には安くうまいタコが街にあふれている。そして全国一うどん屋が多いのが香川県。うどん屋の一番の人気天ぷらはやはりタコなのだから、それも消費量がふえる要素のひとつかも知れない。

さて、もうひとつ、よろしくないかも日本一が香川県にある。糖尿病患者日本一だ。なぜだろう。最初に思うのは、うどんは非常に消化が早い。蕎麦や、ラーメン、パスタと比べても1.5倍から2倍のスピードだそうだ。消化にいいので、血糖値が急激に上がりやすいといわれている。うどんだけをオーダーする人が多い。それが一番の理由ではないかと香川県民は考えているようだし、[ところ]もそうかもしれないと思った。

すこし前に、香川県のPR担当の方と話をする機会があった。その人によれば、人口の割合からいうと香川県は病院が日本一多いので、病気を見つけやすいからではないかという話だった。それもあるかもしれない、と思うような体験を[ところ]は最近したばかりだ。

香川県高松市の病院と渋谷の病院で、ほぼ同時に健康診断をした。香川では、糖尿病と診断され、薬を飲みなさいといわれた。東京では、この数値なら許容範囲だから薬は必要ないという。

香川には病院がたくさんある。ということは調剤薬局も多い。だが患者の絶対数は多くない。そこが病気認定の基準の差になってるのかなあと思った。糖尿病の薬は非常に高いしね。都道府県の医師会によって認定する基準が違うかもしれない。

別の角度から考えてみれば、早めに手をうつ香川は長寿県なのかも知れないとも思ったりした[ところ]でした。

さて、来週から[ところ]はしばらく渋谷にいる。渋谷のど真ん中の宮益坂ビルでおこなう「所塾特別写真講座」の2回目にそなえて。
< http://miyamasuzakastudio.net/tj/ >

かつて森山大道が住んでいたこともある宮益坂ビル、【ところ】の初期の「渋谷1second」にも写っているこのビルが、取り壊しになるまでの短い間に月に一回だけ開くサロン的な「所塾」。なんだか運命的なものを感じている。

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >

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■エンドユーザー大変記[47]
野球の魅力を"あざとく"書いてみる

ジョニー・タカ
< http://bn.dgcr.com/archives/20130517140100.html >
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ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか。私は特にどこにも出かけることもなく、何故か今年は強いDeNAベイスターズの快進撃をテレビで見ておりました。5月10日の、あの巨人に対して7点差をひっくり返して勝った壮絶な試合を見て、「今年は違う! 絶対に違う」と確信しました。

毎年この時期は、恒例のように最下位またはBクラスに沈んだまま交流戦に突入しています。交流戦が始まって初のAクラスで臨むわけですが、ここから上がっていくか、やはり沈むのかが見ものです。

フト思ったのは「野球って、まだまだ捨てたもんじゃないなぁ」とということ。まずそれを感じたのは3月のWBC。2次ラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦、1点差で9回表2アウトの大ピンチ。

阪神・鳥谷の決死の盗塁後に中日・井端のタイムリーで同点。そして日本ハム・中田の注文通り(レフト側の一番深い所)の犠牲フライで逆転し、最後は巨人・杉内が抑えて勝ちになった試合。

決勝ラウンドでは負けてしまいましたが、日本人メジャーリーガーが使えず、低い気温に悩まされながらもよく戦った、と思いました。

そして前述した、5月10日のDeNAベイスターズ・巨人戦。これで確信に変わりました。"野球離れ"と言うより、クラスタが広がって、その中で安くないチケットを買い、あるいはわざわざCSを契約して野球をチョイスしているに過ぎない時代、やはり"人を惹きつける試合/プレイ"こそがスポーツの本質であると。それは野球に限らずどの競技でもそうだと思います。

顧客満足を得るための最終的なものは"人を惹きつける試合/プレイ"ですが、それの対価以上を見る方は求める。それにはホスピタリティ(球場設備・サービス)であり、行き着く先は地域球団としての地域貢献が根っこにある。

まず地域貢献を怠ってはいけない。地域の支援がなければ応援もしてくれない。そうやって循環するシステムが出来上がっていく。

なんか話がデカくなって来ましたが、プロスポーツの根幹をなす基本だと思います。その成功例が、今季は低迷している日本ハム。

◆プロ野球&Jリーグ『満足度調査』、【北海道日本ハムファイターズ】5連覇達成! 【ベガルタ仙台】は2連覇(ニュース-ORICON STYLE-)
< http://www.oricon.co.jp/news/ranking/2023363/full/ >

◆プロ野球「地域密着」型経営の秘訣。顧客満足に必要な前提条件とは?(#numberweb)
< http://number.bunshun.jp/articles/-/408113 >

(さすがにプロのスポーツマネージメント専門家が書くと違う。私など足元にすら及ばない)

念願である本拠移転、しかも北海道。まったくの新規開拓をしないといけない以上、根っこからの支援基盤をがっちり作り、ファン層を開拓したらホスピタリティも広げ、あげくに優勝してしまう...というシステムをあっという間に作ってしまうのは凄いなぁ、と思ったものです。

なお、我がDeNAベイスターズは、ソーシャルゲームマネーで横浜スタジアムの改装と一部の補強は成功したものの、常に抱えている問題である若手の底上げが図れず苦しい中で何とかAクラスをキープしている状況。

ところが、この部分を書いてる時中畑監督が2度めの退場、チームは4連敗と一気にドツボ。また最下位という定位置で終わってしまうのか、それともこのままでは終わらないのか、冷や汗かきながら見ている状況でしかありません。

ある時、Yahoo! プロ野球のFacebookコメント欄に、「諦めないベイスターズファンの執念には頭が下がる」と巨人ファン(!)からのコメントが。

私もかれこれ26年、大洋ホエールズ時代から応援しておりますが、中途半端に一度優勝を味わってしまうと(1998年)それが忘れられない。いくら最下位という定位置についても、実力ある選手がFAで移籍されても、まだ諦めたくない...悲しい性であります。

【ジョニー・タカ】johnnytaka32(a)gmail.com

1976年、横浜・関内で生まれ、上州と越後の風を受けて育ち、来世でもFUNKを踊り続けるフリーランサー。ヴァーチャル・キャラクターに曲を付けて選曲を展開する"コンピレーション"を1998年から行っている(といっても勝手にやってるだけです。それを続けて15年目)。
< http://music.ap.teacup.com/cafedejohnny/ >

ツイッター < http://www.twitter.com/johnnytaka1962/ >
tumblr始めました。まだ試運転中。
< http://johnnytaka.tumblr.com/ >
(近況)

○ガンホーの時価総額、任天堂を超える=5月13日(ITmedia ニュース)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1305/13/news052.html >

凄い時代になったものだ。ソーシャルゲームが老舗を超えるとは...。ちなみに「パズドラ」はやったことがない。知り合いと話の流れでパズドラの話になっても「ああ、興味なさそうですもんねえ」で終わり。

前にも書いた記憶があるが、"興味のない人"たちの心に一瞬でも印象"だけ"植え付けられるか、マーケティングはそこに腐心する、と(モンハン然り、AKB然り)。

○GALAXY S4とXperia Aは「ドコモのツートップ」 夏モデル、価格も武器にiPhone対抗(ITmedia ニュース)
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1305/15/news129.html >

○ドコモ、夏モデルは"ツートップ"が「ドコモの顔」(Cnet japan)
< http://japan.cnet.com/mobile/35032088/ >

ここまで来ると、意固地になってiPhoneを取り扱わない姿勢にしか見えない。
今回"ツートップ"としたXperia A(Xperia ZRの日本仕様)と
< http://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-zr/ >
GalaxyS4は既に発表されているものだし、
< http://www.samsung.com/jp/consumer/mobilephone/mobilephone/smartphone/SGH-N045ZBEDCM >

ラインナップを見てもいまいちピンと来ない。ピンと来たのは「ドコモサービスパック」の「スゴ得コンテンツ」。定額アプリ取り放題をauスマートパスから遅れること1年、やっと始めたわけだがとにかく遅すぎる。何点かは有料アプリを使ってるため料金の節約をしたい。しかし何か裏がありそうだったらやめておくつもり。


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編集後記(05/17)

●万城目学の「ザ・万字固め」を読んだ(ミシマ社、2013)。ミシマ社のwebマガジン「平日開店 ミシマガジン」連載を中心にまとめたエッセイ集だ。この作家だからおもしろくないはずはないのだが、今回は品質にバラツキがある。ひょうたんを愛する「全日本愛瓢会」に入会した件、地元関西の話、東京電力株主総会参加レポートなど雑多な内容だ。6時間にわたる株主総会の描写は、さすが作家、じつに読ませるみごとな内容だった。彼は最悪のタイミングで東電株をしこたま買い、3か月で734万円を失った。他人の不幸は蜜の味だな。

驚くべきことに、万城目の書いた小説はすべて台湾で翻訳されているそうだ。「鴨川荷爾摩」とか。彼の小説単行本は台湾版の方が薄い。日本語の作品を中国語に翻訳したとき、必ずボリュームが減る。その理由は、日本語の語尾のバリエーションは中国語に変換できないからだという。「むっちゃおいしいでんがな!」12文字が「很好吃」3文字になる(極端な例)。

基本的に中国語は漢字のみで動詞を簡潔に表現するため、日本語に比べ一文が短くて済む。敬語や複雑な変化もないため、会話文ではさらに短縮可能だ。日本語はひとつの表現を多様に言い換え可能だが、中国語にはそれがない。ニュアンスが表現できないのか。日本語は本当にすぐれているなあとしみじみ思う。

さて問題は、この本の文章以外のクオリティである。なんだ、この最低な表紙は。けっしてヘタウマではない。味がある、なんて域にはない。正真正銘のヘタな絵である。文字もひどい。配置もひどい。配色もひどい。売り物でここまでバカなデザインを初めて見た。目次などでもこのヘタ字が出て来てウンザリ。デザイナーは勘違いしているのではないか。

書籍としてもヘンテコで、表3に奥付、表3対向に初出一覧などを刷るという、ありえない構造なのだ。スペースがなかったからではない。見返しの前にムダな白紙が3ページある。いったいどういう神経でこんな規格ハズレの本をつくるのか。デザイナーが無知なのか、あるいはやっぱり勘違いしているのではないか。「明るく、面白い出版社」をめざすのはいいが、美しい本作りのルールはきちんと守ってほしいものだ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903908410/dgcrcom-22/ >
ザ・万字固め


●続き。技が出せない、という話で言うと、今回の引退試合での「石森・小峠 対 SUWA・平柳」戦がわかりやすかった。SUWAが倒れたまま反応しなくなった。後で知ったが頸椎損傷(!)だった。格闘技なら完全K.O.で石森側の勝利! なのだが、序盤で終わったらダメなのがプロレス。ましてや注目度ナンバーワンの引退試合興行だ。PRできずに終わりたくないだろう。

中途半端な形でのフォールではと、慌てて石森が派手な技を出してのフォール。残りの二人はフォール後にも場外で暴れてた。巻き戻してみたら、SUWAが反応しなくなった時、場外の二人は組み合ったまま止まり、SUWAらの姿を見ていたよ。(続く)(hammer.mule)