[3499] 近くて遠いJR──【JR展「世界はアートで変わっていく」】を観て

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《結局の所、処世術なんじゃないのかな?》

■武&山根の展覧会レビュー
 近くて遠いJR──【JR展「世界はアートで変わっていく」】を観て
 武 盾一郎&山根康弘

■グラフィック薄氷大魔王[348]
 夢のマシン? Surface Pro(その2)
 吉井 宏




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■武&山根の展覧会レビュー
近くて遠いJR──【JR展「世界はアートで変わっていく」】を観て

武 盾一郎&山根康弘
< http://bn.dgcr.com/archives/20130619140200.html >
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武:こんばんは! あ、ちょっとまって。つまみとってくる。

山:こんばんはー。はい、どうぞ。

武:おまたせ。


山:はいよ。

武:実はな、、、俺、すんげえ酔っぱらってる!

山:なんですでにそんな呑んでんねん!


武:「そこに酒があるから」

山:...どないすんねんw

武:考えるのがめんどくさいんよ。


山:困ったな。けっこう考えんとまとまらなさそうな展示やぞ。

武:ひるがえって考えない! 山根が考えればいいんだよ。

山:なんでやねん! 考えるのは武さん担当やん。僕は、ほれ、つっこみしてりゃいいからw


武:そんな感じでね、、しょうがないから行ってきましたよ。JR展「世界はアートで変わっていく」

山:しょうがないってなんやねん!


武:あ、そういえば、俺が「観たい!」って言ったんだw

山:そうやないか。JRと言っても、鉄道を見に行った訳じゃないですよ!


●気になる展示タイトル&ヘタな日本語訳


武:でだ、結論から言うと、「やったこと」の紹介だからしょうがないにしても、展示自体は思ったほど良くなかったな。ワタリウム正面の壁面で力尽きた感じあるよ。


山:うん。展示では感動しなかった。しょうがないんやろね、現場に行かないと意味ないんやろし。


武:「インサイドアウト」っていう自分の顔写真撮るプロジェクトに参加するプロモーション展って感じなのかな。列が並び過ぎてて参加しなかったけど。なんだかんだこんだけ混んでいた理由は「インサイドアウト」が面白いからでしょう。何しろでかいプリクラだからね。


山:それがあんまり好きじゃないんよなー

武:「プリクラが世界を変える」とw

山:もうすでに変えてるかも知らんけどな。


武:あとね、ふと気になったのが展示のタイトル。「世界はアートで変わっていく」じゃん。英語の題は「Could art change the world?」なんだよな。「Art can change the world.」とか「World changed by the art.」とかじゃないんだよな。英語タイトルが先にあったとしたならば、「世界はアートで変わっていく」っていう和訳に引っかかる。疑問系なのに。。アートに万能感を与えるのって、ひるがえってアートを「幻想」にさせちゃうよなー、って思ったよ。


山:なるほど。確かにおかしい。

武:あと、会場テキストの日本語訳も下手じゃなかったか?

山:そう! あの日本語訳はなんとかならんのか。読みにくくてしゃーない! わざと読みにくくしてるんかな?


武:「直前仕事でバタバタ」OR「ギャラ問題」だろうな。

山:理由はわかりませんが、とにかく読みにくかったw


●ステキなアーティビスト


武:JRめんどくさいなー。

山:そうなんかw


武:テキトーに「はいはいステキです」って言っておくか、じゃないと思い余って悪口になりそうだw 人気もあるし、カッコいいし、ストリート出身だし、変革指向だし、ファッショナブルだし、イケメンだし、成功者だし、「はいはいステキです」、よかったよかった。

山:なんかもうちょっとあるやろ!


武:まずね、被ってるんすよ。俺たちと。昔の。ストリートから出発してるでしょ。JRは貧民街の若者のポートレートを壁に貼って行く。「壁画」なんだよな。俺たちは、ホームレス・コミュニティでその人たちの家であるダンボールの壁面に絵を描いて行く。「壁画」。俺たちが先だけど(←ここ、こだわるw)。しかも「目」をモチーフにしてるのも被ってる。< http://cardboard-house-painting.jp/mt/ >


山:JRは最初はグラフィティの写真を撮り、それをプリントアウトして、屋外の壁に貼ることで「展示」を始めたんやな。

武:自分で描いてないってのがな。


山:写真やしね。あくまでも。

武:近くて遠い画家と写真家。写真や映像の方が社会政治問題解決にアプローチできるんだよな。


山:JRが、他のグラフィティアーティストの作品の写真を外壁に貼ることによって、何が産まれるんやろ。

武:タグ書くより写真貼った方が速いと思った、とかね。


山:スピードの問題なんかな。

武:タグをカッコ良く書くのってちょっと難しいから、写真撮って貼った方が楽ってのもあったろうな。


山:絵はあまりうまくなかったんか。

武:そういうの、あるんじゃね?

山:あるかも。


武:グラフィティ的解釈で写真を貼ることにしたんだと思うよ。

山:写真を撮ってそれを貼って、「ギャラリー」にするってことは、キュレーションしてる、ってことでもあるわな。


武:写真や映像の本質はそれだし。絵とは違うよ。俺はJR好きなんだよ。「アーティビスト」というジャンルを広めたし。「アーティスト」+「アクティビスト」。俺もまさしく「アーティビスト」だったんだけど、アート界隈から全く受けなかった。


山:「絵」やから、とか関係あるんかな。

武:そもそもグラフィティって「字」だからね。

山:じゃあやで、がっつり「絵」で、「アーティビスト」やってる人っているんかな? 確かに映像、写真、インスタレーションって人が多いと思うが。


武:あの人かな。狐みたいな油絵。名前なんだっけ?

山:ああ、あの人か。名前忘れた。なんとか村物語の人、、あ、山下菊二。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E8%8F%8A%E4%BA%8C >

武:そうそう!


山:あけぼの村物語ね。「ルポタージュ絵画運動」か。

武:ただなあ、山下菊二って共産党がパトロンについてるっぽいからなー。いわさきちひろとかもそうでしょ、バックに共産党、日教組に受けたから教科書に載った、的な。


山:まあそれは今はええやんw ってかね、昔の人じゃなくて、今の人でいるのかな、って。

武:俺しか居なかったんだよ!w けど処世術が下手だった!


山:そういう物言いはおいといてw もしいないとすれば、やっぱり「絵」じゃ難しい、ってことやろな。えーっと、じゃあバンクシーはどうやろ? あー、バンクシーがいるじゃないかw ステンシルかって絵やし。版画やし。ん? やっぱり印刷なんか。。
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC >


武:バンクシーは「アーティビスト」だよね。複製絵画だけどね。複製的なところがないとストリートは無理なんだよ。スピードがないと。スピード感がカッコ良さなんだよな。

山:広告的、ってことなんかな。


武:俺たちは、ストリートですんげえ時間かけて姿丸出しで描いたのでグラフィティじゃないし、バンクシーやJRみたいにカッコ良くないし、ストリートっぽくならないんだよね。時間もお金もかかる、要するに続けられなかった。結局の所、処世術なんじゃないのかな? と思ったりもする。


山:処世術、それがダメとも思わんが。むしろ必要やろw ってかそうか、「アーティビスト」はスピード感がないとダメなんか。


武:なんで俺がストリートで命をかけた「アーティビスト」だったのにダメだったのか。ってのは「処世術」だと思うのだ。あまりにも「立身出世スキル」がなかった!

山:いや、、まあ武さんの話はいいんですよ! あくまでもJRの話やしw


武:JRは好きですよ。カッコいいし、イケメンだし、アーティビストだし、ストリートだし、ファッショナブルだし、成功してるし。うまくやってるよ。俺もうまくやりたい! カッコイイ帽子被ってヒゲとか生やしてサングラスとかかけてにファッショナブルに「世界はアートで変わっていくんだよ」とか綺麗事を言って、「キャー、ステキー」って言われたい!


山:知らんがな! で結局、JRって何をしたかったんかな。


武:JRはタグを書くスプレーより強い武器を持ちたかったんだろうね。グラフィティのカッコ良さ基準は、高い所に書いてるとか身体でそれをする難しさだよね。だから、JRはひとりの身体では困難な感じのカッコ良さを追求した感じはする。やたらデカイ写真を貼る。それは身体的に困難そうに見えるからね。書けないような所にグラフィティを書くように、写真がないようなところに写真がある。


●インサイドアウトの「仕掛人は僕ですよー」


山:それはわかるねんけど、それってハードコアやと思う。今回展示を観に行って、100人かそれ以上の人が、JRのプロジェクトに参加しようと、美術館で行なわれている写真撮影のために並んでいる。それって、ハードコアとちゃうやん、って思てまうねんけど。


武:「インサイドアウト」ね。参加型アート。プロジェクトだよね。


山:そうやね。僕がつい今しがたチャットをしながら思ったのは、その、本人JRの変化やな。始めは、街の不良連中とつるんでるのが好きで、あるいは憧れて、おもしろおかしくやってたんやろうけど、そのうちもっと「大きな問題」を取扱いたくなり、写真が変化していく。被写体が、ってことか。やってることそのもの、行為性は変わらなかったんやろうけど、メッセージ性が強く出てき始める。メッセージ性=政治性と言ってもいいんかな。


武:ストリート的発想には、自分の姿を消して自分の記号だけが拡散して行くことを望むところがあると思う。最初は自分の身体を用いて身体を超越したような場所に書くとか、身体を超越したような大きな写真が貼られるとか。で、そのうち、自分が作業する必要性もなくなり、自分の「記号」だけが拡散すればよくなる。そういう欲望の方向性。


山:JR本人が、ってこと?

武:そうそう。「インサイドアウト」ではJRはもう写真撮らないし写真貼らないし。コンセプトだけ。身体性はすべて外部化されてJRは「意味」だけになる。


山:まあ結果としてはそういうことにはなるわな。さっきも言ったけど、広告的な。

武:JR本人は消えて行く。

山:でも消えてないやんw


武:JRの身体性としての本人だよ。記号になるんだよね。

山:思いっきり出てるやんw さっきイケメンっていってたやんw 展示でもいっぱい喋ってたやん。映像で。


武:それは「作品」じゃないじゃん。「仕掛人は僕ですよー」って出てるんだよね。

山:そうやで。ポスターにも出てる。でもさ、バンクシーってでてこないやん。

武:バンクシーはきっと、もっと「イリーガル」に「意味」を置いてるんだろうね。


山:だから、ですよ。その変化ってあるな、と思った。つまり、扱う物事を大きくしていった場合、結局一人の身体性では賄いきれない。で、そうなっていくと、スピード感すらなくなっていく。だから、変化したんやな、って思った。もしアーティビストに必要なものはストリート的スピード感ならば、もうそうではないよな、と。


武:きっと善人になりたいんだよ。「ジョン・レノンの法則」。リバプールのような片田舎の労働階級の不良がつっぱって出てきて人気を得ていく。そうすると結局、最後は愛だとか平和だとか言う。ひとつのセオリーなんだよ。人間の成長形成のひとつのパターンだよ。

  若い頃やんちゃやってた奴ががおっさんになると「道徳」言い出すんだよ。ま、俺もそうだけど。おっさんになっても「死ねー!」とか「殺せー!」とか言い続けることの方がエネルギー要るからなw


山:そんなことはどうでもいいんだがw 人を巻き込んでいく力があるんやな、と思たんですね。それって性格なんかな?

武:処世術だろうな。才能だよね。


山:でさ、今回のJRのって、震災関係してるんやな。知らんかったけど。それがもう、なんかなーって、どうしても思ってしまう、僕は。別に悪いことじゃないんやろうけど。JRのやってること自体は。


武:デモクラシーのひとつの方法ってのが、「インサイドアウト」だ、と。ひとりひとり顔があるんだ。それが民主主義。そういうメッセージでもあるのよ。


山:うさんくせーと思ってしまう。いや〜、なんやろな、もっと突っ放してほしかったんよね。勝手に生きて、勝手に死ね、的なね。もちろんそんなこと言ってたら、あんな展示できませんがw 

  グラフィティ、ストリートであるならば、メッセージ性をそこに持って欲しかった、ってのは、あるんかなあ。みんなで写真とって幸せになりましょー! って、いややな、僕は。それはそれでわかるけどやね。実は、久しぶりにほんま、嫌な気分になる展示でした。


武:なるほどな。その気持ちはよく分かるよ。

JR:TED
< http://www.ted.com/talks/lang/ja/jr_s_ted_prize_wish_use_art_to_turn_the_world_inside_out.html >


【JR展「世界はアートで変わっていく」/ワタリウム美術館】
< http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html >
会期:2013年2月10日(日)〜6月2日(日)→延長30日(日)まで
休館日:月曜日
開館時間:11時より19時まで[毎週水曜日は21時まで延長]
入場料:大人1,000円、学生800円(25歳以下)
ペア券:大人2人 1,600円/学生2人 1,200円
(期間中、何度も使えるパスポート制)

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/もうアーティビストではない】

☆白いシャツの店「レタル」から『Real FantASIA 00』シャツ出ました!
「流れる線の調べと、空白のシャツ」買ってください!
< http://retar-amip.jp/R1301/shirt1301.html >

☆Team Uttoco主催「アートって楽しい! パステルと線画を楽しむワークショップ vol.3」
日時:2013年7月9日(火)午前10時〜12時
会場:浦和コミュニティセンター第5集会室(JR浦和駅東口・浦和パルコ10F)
残り3名様です!ぜひご参加ください!
< http://ameblo.jp/uttocoichi/entry-11537971942.html >

facebookページ < http://www.facebook.com/junichiro.take >
Twitter < http://twitter.com/Take_J >
take.junichiro@gmail.com

【山根康弘(やまね やすひろ)/健康診断はオールA】
yamane.yasuhiro@gmail.com


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■グラフィック薄氷大魔王[348]
夢のマシン? Surface Pro(その2)

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20130619140100.html >
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今度こそ、タブレットPCは完全一体型の超小型グラフィックワークステーション(笑)に成熟したか? と期待しすぎ気味でSurface Proを入手。画面の小ささと、首を下に傾けることから起きるスマホネックの痛みに耐えつつ、なんとか使えないかとガンバルの記、第二弾。

●ペンとカーソル、合わないのは当然だった!

Surface Proや従来のタブレットPC、Cintiq12インチなどのWACOMユニット入り製品で、位置調整しても滅多にカーソルとペン先が合わない理由がわかった!!

四隅に順に表示される十字形をペンでつついて誤差を修正する方式なんだけど、そもそも画面の隅ではカーソルが不安定でフラフラ動き、ペン先の真下になかなかならないのだった! つまり、ずれた位置をクリックしたことになる。

その証拠に十字中心から離れた位置から波紋が出る。クリックしたのはペンの真下でなく、その波紋の中心ってことになっちゃうんだ。それで、位置補正がめちゃくちゃになるんじゃないかと。四隅を続けて4回つっついたとき、4回とも十字の中心から波紋が出る確率はかなり低そう。

WACOMに要望! 位置合わせを数値入力でできるようにしてほしい! 画面の隅が不安定では正確な位置合わせができない〜〜! 数字で入れられたらこんな苦労しなくて済む。

Cintiq12インチを使ってたとき、タブレットドライバの設定を消去して初期設定で使うのがいちばん合ってるって思ったのはそれだったんだ! 小さい液タブでは補正しないほうが全体でペン先とカーソルが合う面積が広い。Surface Proも同じく。

11年前のタブレットPCも、いじってる時間の半分くらいを位置合わせに使い、実用に使うまでに至らなかったのだった。位置調整は無駄な努力だったのかー。

●文字サイズと表示サイズのバランス

文字等の表示サイズのデフォルトは大になってる。10インチに22インチディスプレイ/フルHDを押し込めた密度。画面解像度が高いから、よほど大きくしないと読みづらいしクリックや選択もむずかしい。文字が大きくすると、パレットやパネルの面積が大きくなって画面からはみ出してしまう弊害もある。

こりゃダメだと標準サイズに戻すと、もうホントに文字小さい! スマホでパソコン用Webサイトを見るような小ささ。あと、画面の隅から2〜3cmの範囲ではペン先とカーソルはまったく一致しないため、狙った位置をペン先でクリックするのが至難の業。カーソルをよ〜く見ながら、クリックしたい場所に無理矢理引きずって行く感じ。めちゃくちゃやりにくい!

●Photoshop Elements

Photoshop CS6で描いてると、何かの拍子に作業中の画像がヒュッと右下に引っ込んでしまう問題があるため、CS6自体の使用をあきらめ、試しにPhotoshop Elements 9を入れてみた。画像が引っ込む問題は起きない。ショートカットがカスタマイズできないのと、レイアウトが保存できないのが残念だけど、安心して使える。ブラシはPhotoshopの自作ブラシを読み込んでる。ジェスチャーも効く。

●やはりツルツルが......

ペン先とカーソルの位置に違和感を感じなければ、そこそこ快適に描けるけど、いったん違和感を感じ始めるともーダメ。ツルツル画面も不快。ビニールを貼ると滑らなすぎる。クリアファイルの塩ビは摩擦はマシだけど半透明で画面が見にくい。キーッ!!

●液晶タブレットとして期待してたこと

そもそも、Surface Proを仕事のどこに取り入れようと思っていたか? について。まず、前提として、液晶タブレットがそれほど好きじゃないのです。主にな理由は......

1「ツルツル画面がダメ。ビニールなど敷いて摩擦調整してるけどイマイチ」
2「描く姿勢を制限されるのでとても疲れるし、首が痛くなる」
2「入れ込んで描くことになるため、作業中の作品を客観的に見づらい」
4「液タブに慣れてしまうと板タブで描くのが苦痛になる」

......なので、机を一台占領しているCintiq22インチを廃止して、場所を取らないSurface Proを「Macを繋がなくても動く独立型液晶タブレット」として、いざというときだけ使えればいいな、と思ってた。

あと、アイディア出しなどで「iPadで参考資料を見ながら紙にメモしたりスケッチ」を、Surfaceだけでできるな、と。iPadでテキスト入力や絵を描くのはやりづらいので、ペンが使えるSurfaceはその点便利。OneNoteもアイディア出しノートに使えるし、Evernoteにも手書きメモがある。

とか考えてたけど、Surface Proをさんざんいじり倒した後で、11インチのMacBook Airで作業すると、たった1インチの違いなのに画面が広大なこと! っていうか、画面解像度と文字やインターフェイスのサイズがマッチしてるんだよな。んで、そのままintuos4のSサイズで描いてみると、だーーーはっは。こっちのが明らかに描きやすいや orz やっぱ僕、液タブは苦手だ。

なんちゅうか、液タブのない生活に戻ろうかな?? 液タブ苦手なくせに「今度こそうまく使える」とか思っちゃって深みにはまって時間を浪費するんだよな。板タブと紙と鉛筆で不足ないはずなのに。

こうやって、「液タブ苦手」って書いてるけど、Painterで描くのが仕事のほとんどだったときは、そりゃもう時間短縮ツールとしての威力は絶大だった。板タブの3〜5倍速で描けるから。

3DCGがメインの今は、液タブが活かせるのはラフ描きとテクスチャ塗りくらい。そのラフ描きでさえ、調子悪いときは液タブでもキーッてなるし。板タブオンリーのほうが平和。とりあえずしまっちゃうか......。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

本を裁断しなくてもスキャンできる「ScanSnap SV600」が登場......なぬうう〜!! 出るの遅いわ〜〜〜! 高い作品集とかみんな裁断してPDF化しちゃったわ〜〜〜! もうスキャンする本がない〜〜。っていうか、銀行とかの窓口で見かける書画カメラ/ドキュメントカメラを本のスキャンに利用できないものかとは思ってたけど、本家のPFUがこんな安く出してくるとは思わなかった! うむ〜〜。

書籍自炊に伴う問題は新たなステージへ......。自著が書籍自炊のために裁断されるのには耐えられないとか残酷とか、感情的な部分を根拠に反対していた人たちはどうするんだろ?
< http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/sv600/ >


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編集後記(06/19)

●懲りないわたしはまた見てしまったゾンビ映画。今度は「ゾンビ・アルカトラズ」である。アルバトロス系だからBC級なことは最初からわかっている。でも、「脱獄不可能な監獄島は人類最後の要塞となった」という惹句が気に入った(アルバトロスの惹句が大嘘であることは、いままでのイタい体験からわかっているはずなのに)。

ゾンビの一群が海中から立ち上がり上陸寸前なのはアルカトラズのはずだが、やつらの背後に見えるのがアルカトラズであるという、ビジュアルの矛盾はどうしてくれる。これでは、アルカトラズからやってきたゾンビということになる。まあいい、アルバトロスのビジュアルが大嘘であることは、いままでの......以下略。

「20XX年、世界はゾンビに支配された。アルカトラズ島にたてこもったわずかな生存者たち。死者の侵入を防げるのは、もはや監獄の檻しかない。そして人類の運命を賭けた、明日なき戦いの幕が切って落とされる。」......ナイスな設定である。ところが、アルカトラズにおける戦いは始めの方でそれなりにあるだけで、ヒロインたち数人は(実際、登場人物は多くない。ゾンビは多いけど)早々とアルカトラズからゴムボートで脱出してしまう。って、それでいいのか。

その後は、廃墟となったサンフランシスコ市内で、ゾンビとの遭遇戦が延々と続く。意外と動作が速いゾンビ、橋脚を這い登って来るタフなゾンビ、潮にのってアルカトラズ島に泳ぎ着くゾンビ、メイクも含めて意外に品質がいいゾンビたちであった。ゾンビに噛まれた妊婦は、赤ん坊はどうなる?(このへん描写はグロい、怖い)手を噛まれた男は即座に腕を切断して汚染を防ぐシーンもあり、ゾンビ映画としては上出来であった。ダニー・トレホ、主役級の存在感だったが、ゾンビの不意打ちで自分もゾンビ化し、あっさり仲間に始末されてしまう意外な展開が笑える。

ゾンビに噛まれた人間はすぐにゾンビ化して人間を襲い、ゾンビに噛まれた人間はすぐにゾンビ化して人間を襲い(......きりがない)どんどん人間のゾンビ化は拡大して行くのだが、そもそもゾンビは人間を喰うために襲うのではないのか。すぐにゾンビになられては食らいつくわけにはいかんだろう。いつまでも飢餓状態が続く生ける死体の状態がゾンビなのか。他のゾンビ映画では、人間をバラバラにして食らいつくゾンビの姿もあった。ゾンビのお食事については、わたしの人生ではまだ解決していない問題だ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00BZC0872/dgcrcom-22/ >
「ゾンビ・アルカトラズ」


●吉井さんの記事で「ScanSnap SV600」のことを知って、まぁどうせお高いんでしょ? 一応調べてみますか、やれやれとkakaku.comに行ったら、51,488円と書いてあった......。

銀行員の頃、書画カメラを使ってた。ずいぶん昔なので、今とは違っているだろう。手形なんかを撮影し、何かあったら、フィルムをセットして、ずらしながら探し、調べていたわ。今だと一発検索できたりするんだろうなぁ。(hammer.mule)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00DBLQ82E/dgcrcom-22/ >
7/12発売。アマゾンだと60,639円だった。