どうしたらできるかな?[step:06]そうか! その手があったか!/平山遵子

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どうやったらもう少し効率よく、かつきれいにグッズが作れるのだろう? そんな事を考えながら、日々縫い物の練習に励む日々が続きました。

そんなある日、また卒業制作の進捗状況の報告会がありました。そうです、恒例の「中庭でのお茶会」です。グッズ作りに大苦戦していた時、海津先生はいつもの美味しい手作りのケーキと一緒に私におみやげをくれました。

「平山さん、これ前回、話した本。よかったら、参考にして下さい」

先生が私に一冊の本を渡してくれました。ちょっと見ただけで、こ、これはすごい! おもしろい! 手作りでもこんなにいろんなグッズができるのか! 私は心の中で大はしゃぎです。

「先生! 次回の集まりにはお返ししますから、こ、この本、貸して下さい!」すると海津先生ニコニコしながら
「あっ、その本はプレゼントします。これ見て色々アイデアを練って下さい」

その後もいつものように、進捗報告会を兼ねた楽しいお茶会が続きました。帰りの電車の中で、家に帰るまでを待ち切れずに本を読み始めました。

「そうか! その手があったか!」驚きと納得の連続です。




先生の本を読むまでは、印刷物を作ったり、何かしらのノベリティーグッズを作る時は、印刷所や専門業者に依頼するものだという固定観念がありました。そうしないときれいなものは作れない、と思い込んでいたのです。

先生は、アイデアがあって手間をかけるのを惜しまないなら、専門の業者を使わなくても自分でグッズが作れると書いています。身近にあるPCプリンタやアイロンプリント、手芸で使う布、厚紙やクリアシール、100円均一で売っているアイテムなどを改造すれば、手作り可能だといいます。

これは私にピッタリ! この方法でやってみようと思いました。何故なら当時、私は学生で貧乏でしたから、外注で支払うお金なんてなかったからです。

電車の中でメモ帳を取り出し、自分の作りたいグッズを書き出し、どうやったら作れるかを考え続けました。

フェルトの布にアイロンプリントで転写してぬいぐるみを作る要領で縫い、綿をつめ、ボールチェーンを通せばキーホルダーが出来るし、ボールチェーンの部分をストラップのヒモにすればストラップにも早変わり......すると思う......。

ポストカードセット、トートバッグ、巾着などなど自分が作りたいグッズ、作り方の案を電車が地元の駅に着くまで、メモ帳にガリガリと書き続けました。

そして、後日、100円均一ショップ、手芸屋さん、文房具屋さん、ホームセンターなどに行き、アイロンプリントと布、ボールチェーンやストラップヒモ、ボンドなど沢山の材料を買いました。

さぁ! グッズ第一号を作るぞ! まずは家庭用アイロンプリンタ用紙に自分のキャラクターを印刷。それをはさみできれいに切り取り、広げたフェルトの布に熱々のアイロンで転写。

オリジナルキャラクターグッズにはタグも必要! なんて思い、サテンのリボンにもロゴとキャラクターを転写します。

キーホルダーとストラップは以下の作業手順を考えて作ってみました。

1)キャラクターを転写した布を表にし、裏に無地の布を敷き二枚合わせる。裁断用の布切ばさみでキャラクターの形に沿ってきれいに切り取る。

2)きれいに切り取れたら、裏の無地の布に輪っか状にしたリリアンのヒモをしっかりと糸で縫いつけ固定する。

3)輪っか状にしたリリアンのヒモ先端が少し出るくらい(5㎜程度)にして、再度、キャラクターを転写した布を表にし、裏面の無地の布ときれいに合せ、まつりぬいで周りを縁取るように縫い合わせていいく。

4)一周する手前で一度手止め、全体が均一に膨らむように綿を詰める。

5)綿を詰め終えたら、再びまつり縫いで縫い口を閉じる。

6)最後に外側に出た輪っか状になったリリアンのヒモにボールチェーンやストラップのヒモを取り付ける。

このシナリオで作ってみたら上手く仕上がった! もう、その時は、嬉しくて、楽しくて、色んなキャラクターのキーホルダーとストラップを沢山作りました。
ところが......。


【平山遵子・ひらやまじゅんこ】
J★(Junko allstars)〜思い出を形に未来につなぐハンドメイド〜
< http://www.j-allstars.com/ >
夢は「世界一楽しいぬいぐるみ」を作る!