ところのほんとのところ[101]新幹線に乗るたび1000枚....../所 幸則 Tokoro Yukinori

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ここしばらく、異常に忙しい。「ところ」が始めたプロジェクトの展示が複数、ほぼ同時期にあったり、東京での森の撮影、渋谷での撮影......。そして月に何度も新幹線での移動、疲労の蓄積が半端なかったのでした。

前号から始まった学研キャパでの「ところ」の連載は、「所幸則のコンテンポラリー フォト ファクトリー」。次回は「ところ」のアインシュタインロマンシリーズが始まるきっかけになった写真を掲載しています。

この連載タイトルがミョーに気に入ってしまったので、「ところ」の私塾の名前も「所塾」から「TOKORO Contemporary Photo Factory」に変えることにしました。




実際、新幹線で東京・岡山間、もしくは岡山・広島間を頻繁に乗っている「ところ」なのですが、たまたまFacebookに写真を載せようと、最初は走る新幹線の中からiphoneで撮っていました。これがなかなか気に入った出来だったので、急遽カメラをDP1Mに持ち替えたのが、新大阪駅を出発したあたりでした。

まだ時速100キロ程度しかスピードは出ていなかったと思いますが、とっさに1/160くらいで撮っていたようです。ビルや線路は止まっているのに、目の前を通り抜けた架線柱とトロリーウェイトがブレて、向こうのビルの上に空間移送されて来た高次元の物体のように見えます。

目の前の名も知らないビルの正面を狙ってシャッターを切ったけれど、その真横に大阪では知らない人はいない梅田のスカイスカイビルがきれいに入っていて、新大阪から梅田方面を見ていることまでわかる、奇跡のようなタイミング。

この一枚で、写真の持ついろいろな面白さが伝わってきているように感じます。今は距離とスピードの関係を強調するように、シャッタースピ--ドは「ところ」らしい速度に落としています。

過労で数日間倒れていた原因のひとつには、この新幹線の中でずっと撮っていたことにもあるんでしょう。普段なら新幹線の中では休憩していたのに、それが乗るたびに1000枚ぐらい撮って、いまではもう5万枚近くなります。セレクトだけでも大変な作業、倒れるのも無理はないか。

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >