[3544] 「戯文」はどうだろうか

投稿:  著者:  読了時間:24分(本文:約11,800文字)


《阿倍野ミックスどす!》

■私症説[50]
 「戯文」はどうだろうか
 永吉克之

■3Dプリンタ奮闘記[19]
 3Dプリンタの活用・番外編その4 ホビーユース
 織田隆治

■エンドユーザー大変記[54]
 ねんがんの パソコンを かいかえた!
 ジョニー・タカ

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  怒りのブドウ球菌 電子版 〜或るクリエイターの不条理エッセイ〜
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00CIOU68M/dgcrcom-22/ >

◎デジクリから2005年に刊行された、永吉克之さんの『怒りのブドウ球菌』が
電子書籍になりました。前編/後編の二冊に分け、各26編を収録。もちろんイ
ラストも完全収録、独特の文章と合わせて不条理な世界観をお楽しみ下さい。
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■私症説[50]
「戯文」はどうだろうか

永吉克之
< http://bn.dgcr.com/archives/20130912140300.html >
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私の書くものは、どうやらエッセイに分類されるらしい。たしかに、拙著『怒りのブドウ球菌』に収められている2001年から2005年にかけて発表したテキストの多くは、エッセイと呼んでも差し支えはなさそうだが、ここ数年の私の書くもののほとんどは、エッセイに分類するにはかなり無理がある。ホタルイカを野菜に分類するより無理があるような気がする。

エッセイ(随筆)というのは傾向として、経験したこと見聞きしたことに対する感想や意見を書くもので、基本的には事実を土台にしているわけだから、その段階で私の書くものはすでにエッセイとは呼べない。実際にあるものや起こったことが書くきっかけになっていても、それから先は虚偽、捏造、欺瞞、改竄の巷だからだ。

それに、本来の意味からすればコラムですらない。国語辞典によると「コラム」とは、「古代ギリシャ・ローマの建築物に見られる石の円柱」とある。しかし、私の文章は円柱ではなく、円錐なのである。

参考までに、私と同じく円錐の文章を身上にする作家といえば、日本では国木田独歩、京極夏彦、鴨長明など。海外では、ダンテ、ホメーロス、ゴルバチョフなどがいる。

                 ■

しかしある時、「戯文」という言葉を書中で目にして、そうか、それがあったのだ! と膝を打つかわりに、壁に頭突きをして失神した。私の額に天下御免の向こう傷があるのはその時の名残である。

辞書によると「戯文」とは、

たわむれに書いた文章。また、こっけいな味わいの文章

......とある。

事実私は、読者様に笑っていただけそうなことを戯れに書いている。文字通り戯文。てことは私は戯文作家。自分の文章に最もふさわしいカテゴリーが見つかった。まるで幼い時に死別した両親の日記が見つかって、自分の出自が明らかになった畳職人ような感動が、膵臓のなかを駆け巡った。

これを、バイト先の大学生、杉山公昭くんに話した。

「ほほぅ、戯文ですか。いやぁ仰る通りですな。永吉さんの文章の特徴を表すうえで、これほど的を射た呼称は見当たりませんよ。万壁の旗論も之を恃まず、とはこのことです。わーはははは」

「杉山くんもそう思てくれるん?」

「わーはははは」

「なんかようわからんけど、生きる気力が湧いてきたわ。ありがとうな」

「わーはははは」

「ちなみに、万壁の旗論も之を恃まず、ってどういう意味?」

「わーはははは」

                 ■

戯れに書く文章なのだからルールはない。テーマもコンセプトも一貫性も要らない。時制も人称も人権も無視していい。矛盾も事実誤認も意に介さず、莫迦のように自由に書けばいいのである。

あまりに自由なので、8月はマニラに旅行しようと一世一代の決心をしたが、その金がなかった。そこで私はマニラの代わりに堺市民プールで記録的猛暑をぶっとばそうとしたが、どこにしまったのか、ゴーグルが見つからない。そんなわけで、家のなかで汗にまみれてパンツ一枚でじっとしていた。

働かざるものエアコンで涼むべからず

......という自家製の格言を座右の銘にしているので、大阪が最高気温64℃を記録した日も、団扇だけで凌ごうとしたら全身火傷で人事不省に陥った。ところが幸か不幸か、大阪湾に潜行中の潜水艦から潜望鏡で府内を監視していた救急救命医に見つかって、病院に搬送された。

病室のベッドに寝ている時、救命医をしている祇園の舞妓、小菊にたしなめられた。

「お若うないんどすから、ムチャはせんといとくれやす。発見があと4秒遅れてたら確実に死んではりましたえ。マジだぜ」

「小菊。お前なんでわしを放っといてくれんかったんや? わしは死にたいんや。空調もない蒸し風呂みたいな倉庫で、口をきくのも億劫になるほどくたくたになるまで働いて、一日6300円。交通費を差し引いたら5400円。仕事が終わって某スポーツドリンクで喉を潤すことだけが楽しみという味気ない生活や。こんなんを60過ぎてもやってるんやろか、と思たら絶望的にもなるわな」

小菊は、がははと笑うと私の肩をバキっと叩いて言った。

「阿倍野ミックスどす!」

私は小菊に勧められるままに、病院の帰りがけ、大阪市阿倍野区にある、ミシュランガイドで3ツ星の評価を受けているお好み焼き屋に寄って《阿倍野ミックス》というやつを食べてみたが、どうということもない普通のお好み焼きだった。

ずいぶんいい加減な救命医&舞妓もいたもんだ、とぶつぶつ言いながら自宅に戻ると、登録している派遣会社から給与明細の入った封筒が届いていた。開封するのももどかしく、封筒を八つ裂きにしたら、なぜか給与明細まで八つ裂きになっていたが、つなぎ合わせてみると、時給が終値で902円台をつけているのがわかった。

「これやったんか。すまんのう、小菊!」

やっとアベノミクスが庶民の暮らしにも恩寵をもたらし始めた。時給はこれから天井知らずの高騰を見せるだろう。しばし底なし沼のような深い安堵にひたっていると、私はふと食い逃げがしてみたくなった。

《食い逃げ》それは現代の男のエレガンス
"Kuinige". C'est l'elegance de l'homme moderne.
・YouTube < http://bit.ly/a7Iyvx >

                 ■

電話で知人に相談すると、どうせ食い逃げをするのなら、コースが何万円もするような高級料理店にするべきであると言われたが、そんな高額な料理を食い逃げするなんて厚かましいことはできないので、ミシュランガイドでマイナス3ツ星を受けている、南河内郡太子町にあるタコ焼き屋を襲撃することにした。

そこは、店頭販売を主にしたタコ焼き屋だった。だから食い逃げをしようとするなら、店の奥にひとつだけ置いてある小さなテーブルで食べるしかなかったので、その前に置いてあった、椅子がわりのビールケースに腰かけた。

その日は平日で、店内にも店頭にも客がおらず、絶好の食い逃げ日和だった。

店は、いかにも後期高齢者然とした老女がひとりで切り盛りしていた。私がタコ焼きを一舟注文すると、人の良さそうな笑顔で、へえへえ、と言いながら奥の間から出てきて、エプロンを腰にまくと、ほんまに暑いでんな、と言いながら冷えた麦茶を出してくれた。そして、私に背を向けて焼き始めた。

私は、老女の曲がった背中と、震える手に持った千枚通しでタコ焼きをひっくり返す危なっかしい姿を見ながら待っていた。そして、大きさがマチマチで、割れて中身がはみ出したタコ焼きがのった皿がテーブルに置かれるのを見たときは、胸がつぶれる思いだった。

ゆっくり味わう余裕もないまま食べ終わってから、老女に言った。

「あのぅ、そこの角で、友達と待ち合わせしとるんで、ちょっと行って呼んできますわ......そや、いま食べた分とりあえず払っときましょか?」

「いえいえ、お友達が来はってからでけっこうです」

老女は、私の言葉を疑う様子もなく、あどけなく笑って言った。

私はそのまま、近鉄南大阪線の「上ノ太子駅」に向かって逃げた。あまりに呆気なかった。

「食い逃げのどこが、男のエレガンスやねん!」

私は通行人の眼もはばからず、子供のように大声で泣きながら逃げた。

*上ノ太子駅北側駅舎 < http://bit.ly/14s1fNH >
慌てるあまり、切符も買わずにこの駅の自動改札を通ろうとして、駅員に捕縛された。てっきり食い逃げが発覚したのかと思った。

【ながよしかつゆき/戯文作家】thereisaship@yahoo.co.jp
このテキストは、ブログにも、ほぼ同時掲載しています。
・無名藝人< http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz >
『怒りのブドウ球菌』電子版 前後編 Kindleストアにて販売中!
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■3Dプリンタ奮闘記[19]
3Dプリンタの活用・番外編その4 ホビーユース

織田隆治
< http://bn.dgcr.com/archives/20130912140200.html >
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さて、前回の続きで、ホビーイベント、パーソナルユースでの3Dプリンタの需要と利用について書いていく。

昔は、フィギュアと言えば、造形職人が粘土をコネコネしたり、塊を削り出して作っていくものだった。それが、最近になって変わりつつある。

プロフェッショナルの現場でも、最近では3Dモデリングしたデータを3Dプリンタで出力した原型を元に、フィギュアを生産するケースが増えてきている。

工業製品等の設計や製作には、3DCADで設計した3Dデータを、マシニングセンタと呼ばれる三次元の掘削機械によって工業製品の試作をしたり、金型を削ってインジェクションと呼ばれる製法で製品化する手法が使われている。

これまでは、非常に高価な機械を使用しなければならず、素人にはまったくもって手の出なかった分野だ。ところが、ホビーユースに画期的な製品が出たのである。

それが、ローランドが製品として販売している「MODELA(モデラ)」という機械だ。これは高価なマシニングセンタを小型化し、ホビーユースにも使用できる製品として、かなり以前から発売されている。

しかしながら、発売された時期には、3Dモデリングの出来るソフトウェアがまだ高価であったり、一般的にあまり普及していなかったので、ユーザーは限られており、中小零細のモック製作会社といった所でしか使用されていなかった。

そして、3DCGのソフトウェアの低価格化や、3DCGが一般的にも多少身近なものになったことで、ホビーユーザー(パワーユーザー)によって、ある程度使用されるようになってきたのだ。

ホビーイベントでも、これらを使ってフィギュアの原型を製作する人もまだ一部だったが、ロボットや飛行機と言った原型を製作するにはかなり画期的であり、正確なモデリングができることで、その機械を使った原型を利用して生産されるガレージキットは、シャープで左右対称な素晴しいものになってきたのである。

出始めの頃は、「そんな便利な機械を使ったものは、ホビーユースじゃないぜ!」と頑なに手作業での原型制作を擁護する人も多かった。まあ、機械も高いし、3DCGでモデリングができ、しかもその機械の特性と理解しないことには使えないシロモノであったため、妬みの対象ともなっったのであろう。

ここ2〜3年前までは、そういった理由によりまだまだホビーユースとしては一般的ではなかった機械による製作であったが、この1〜2年でかなり状況が変わってきている。

それは何故か!? そう、3Dプリンタの出現による。

今までは、MODELA等によって製作する物は、先端に使う消耗品のエンドミルというビット(簡単に言うとドリルのような物)も高価だったし、色々な知識も必要で、まだまだマイナーでニッチな世界だったのが、マスコミなどによって3Dプリンタがもてはやされて来たことで、一気にその存在が一般化してきた。

これまで、フィギュアの原型というのは、パテを盛ったり、削ったり、粘土を盛りつけて整形するといった手法が使われて来て、その専門的な知識や経験がないことには、なかなかできるものではなかった。

しかし、ここ1〜2年の間に、3Dプリンタのメジャー化によって、3DCG業界からの移行組が現れたのである。

安価でパーソナルな3Dプリンタも多く出てきてはいるが、まだまだフィギュアの原型として使用できるプリンタはない。安価な3Dプリンタは熱溶解式がメインである。というか、今のところはそれしかない。

しかし、パーソナルの熱溶解式の3Dプリンタはその積層ピッチが荒いので、後加工がかなり大変だ。そこで、出力センターというような、委託式のサービスが普及してくるのである。

高価なミドルシップのUV硬化式の3Dプリンタを導入した、そういった業者の出現により、一気に身近なものになって来たのである。

これは、かなり前の話になるが、カラーコピーが出現した時に酷似している。出力センターというような店舗がまず出現し、そこに原稿を持って行って出力していた。僕もデザイン会社に勤務している時、よく利用させてもらったものだ。懐かしい......。

そして、パーソナルユースのインクジェットプリンタが出現したことにより、その需要は爆発的に加速する。

しかし、ここで一つ言えることは、インクジェットプリンタの爆発的普及と、3Dプリンタの普及とでは、根本的に需要の広さが違う。

それは、日本人の国民行事。そう、「年賀状」である。

それまでは、「プリントゴッコ」という、簡易のシルクスクリーン印刷のできる機器で、年末になるとどの家庭でもピカッ! と原盤を作って、あの独特のインクの臭いを部屋いっぱいに充満させながら年賀状を印刷していたのである。

「あ、踏んじゃいやん!」

「踏まんといてっ! まだ乾いてないねん!!」

といった言葉があちこちから聞こえて来たものだ。若い人には分からないかもしれないが、オジサン、オバサンには懐かしい印刷機だ。

今のパーソナルの3Dプリンタは、安くなったとは言え、インクジェットプリンタのような爆発的な普及はかなり難しい。

「裾野の広さ」といったところが、これからの3Dプリンタの一般的な普及の行く末を握っているのだろう。今はまだ、「珍しさ、未来感」みたいなもので騒がれているに過ぎない。それが頭打ちになれば、マスコミも取り上げないようになるだろう。

そこを、どう拡張していくか、どういった需要を作っていくかというところが、パーソナル3Dプリンタの寿命を決定するのだ。大きな印刷機メーカーや、機械メーカーからのパーソナル3Dプリンタの発表がないのは、やはり「この問題」にあると思う。

ホビーユース。ここがどう伸びていくか、というところでまだまだ大量生産でコストダウン、というわけにもいかないのだろう。

【織田隆治】FULL DIMENSIONS STUDIO(フル ディメンションズ スタジオ)
< http://www.f-d-studio.jp >

でも、やっぱり日本製の3Dプリンタって出て欲しいですよねぇ。
大手の皆様、なんとかそこんとこ、よろしくお願いしますよ。


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■エンドユーザー大変記[54]
ねんがんの パソコンを かいかえた!

ジョニー・タカ
< http://bn.dgcr.com/archives/20130912140100.html >
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ついにパソコンを買い換えてしまった次第である。悩むこと半年以上......選定に選定を重ね、やっと決定したのである。

今まで使っていたNECはあくまでも"つなぎ"だった。それでも一年半くらいはだましだまし使っていた。しかし2004年製ということもあり、内部規格があまりにも古く、ボトルネックが顕著だったからだ。そこで、比較的年代が若く、しかも内部に手を入れやすいものにした。

結果、これを選んだ次第である。

< http://www.jp.dell.com/jp/ja/premier/desktops/precn_t3400/pd.aspx?refid=precn_t3400&cs=jppremier1&s=premier >

DELLのPrecision T3400。何とも時代に思いっきり逆行しているチョイスである。今や時代はタブレットや、PCならオールインワンの時代だというのに......。

ただ、パーツ単体を変えたり増強すればそこそこは使える。あとはまたしばらく待てば sandy bridge 世代の中古が同じ値段で手に入る時代になるだろう(だから新品が売れないってのがあるけど)。

ショップの選定にはかなり時間がかかった。最近だと中古は店頭に置くよりネットの方が中心になりつつあるからだ。

もちろん、店頭に置いているショップもあるけれど、横浜だと数がないから秋葉原の方が絶対数が多い。しかし、往復の交通費に加え、送料が結果割増になったらまったく意味がないためネットの方が早い(だから秋葉原に行く足も遠くなる)。

結果、YAHOO! ショッピング内で注文。しかもYAHOO! ショッピング使うのは初めてとなる。アマゾンだと検索結果がざっくりしたものしか出ず、しかも弾数が多すぎて絞りにくい。注文→送金で2日後ぐらいに到着。値段は送料無料で18900円。おお、デカい!

< >

まずは動作チェックとネット接続を確認した後に、Windows使うなら必ず通らないといけない Windows Update。ちなみにOSはWindows7 Home(32bit)。

場合によってはSP1が適用されていない場合もあるため、時間が余計かかることもあるが既にSP1は適用済み。それでもアップデート終了に6時間ほど。

その後ウイルスソフト、Google Chromeなどインストールしてとりあえず使える状態に。しかし速い! いくら6年前のPCとはいえ速さが段違い。これでビデオカードやCPUを載せ替え、ブートHDDをSSDにしたら余計速くなるんじゃないかと思ってしまう。

まずはサウンドカードを入れてみよう。今まで使っていたSound Blaster 5.1VXを入れてみる。

・Sound Blaster 5.1 VX:
< http://jp.creative.com/products/product.asp?category=1&subcategory=873&product=17510#.UiZjvKLW4ak.twitter >

中を開けると、業務用故にメンテナンスがしやすいような作りになっている。ほとんどネジを使ったりすることがない。これはいい。ただパーツを出し入れするつまみ部分がプラスチックで、ちょっと柔くて、折れそうである。これはまずい。

とりあえずドライバもインストールして使ってみたが、どうも音が痩せ気味。サウンドカード自体のパワーが足りない感じがする。

しかもこのカード、再生リダイレクト(PC上で鳴っている音を録音すること)が出来ないのだ。しかし、サウンドカード自体を取っ払ってもとのオンボードオーディオに戻せば録音することは可能である。でもそっちは音が細い。あちらが立てばこちらが立たず......。

(参考)

ステレオミックス問題総合対策情報Windows Vista/7編
< http://www.atamanikita.com/stereo-mix/stereomix-vista0.html >

まずはメモリを増設して、ビデオカードを変えてみたいと思っている。メモリについてはワークステーションの特性故か、DDR2-6400 ECCかDDR2-5300 ECC or non-ECCしか使えない。しかも、買ったら既にPC2-6400 ECCが2GB入っており、仕様書を読んだらECCとnon-ECCの混在が出来ないという。

いささか特殊な状況のため、パーツの選定が思ったより難しい。今でも十分問題ないと感じてはいるが、徐々に足りなくなるというのはこれまでの経験上感じている。う〜ん、う〜ん......。

やっぱり、餅は餅屋だ。直接聞くしかない。これに尽きる。しかし餅屋というのは思わぬ近く(?)にいるもので、デルの法人テクニカルサポートのツイッターアカウントが、

< https://twitter.com/DellCaresPRO_JP >

購入時にリプライを送ってくれた。なら、直接聞いてみようと思いメモリの一件をまず質問したら、丁寧に回答してくれた。とりあえず、メモリの目星はついたわけである(しかし個人で、中古で買ってもお礼が来るのは驚きだ)。

ビデオカードはまだ融通がきく。しかしメモリはそうもいかないので、まずはメモリから買おう。

一気にパーツを変える必要はない。まだ秋商戦のとば口だ。ここは焦らないほうが正解だと思う。特にビデオカードは進化が異常に速いので、今焦って買っても後悔するだけだ。待つが吉と思うしかない。

潮目時の買い物は難しい、と改めて痛感している次第である。

......あとはつなぎで使ったNECのパソコンの処分、どうするか......これもリサイクル費用がいるんだよなぁ......。

【ジョニー・タカ】johnnytaka32(a)gmail.com

1976年、横浜・関内で生まれ、上州と越後の風を受けて育ち、来世でもFUNKを踊り続けるフリーランサー。ヴァーチャル・キャラクターに曲を付けて選曲を展開する"コンピレーション"を1998年から行っている(といっても勝手にやってるだけです。それを続けて15年目)。
< http://music.ap.teacup.com/cafedejohnny/ >
ツイッター < http://www.twitter.com/johnnytaka1962/ >
tumblr < http://johnnytaka.tumblr.com/ >

○2020年オリンピックは東京に決定という意外な結末。

◆2020年五輪 東京が開催都市に決定[NHKニュース]
< http://nhk.jp/N49M61tE >

少なくとも汚染水問題が尾を引きそうだと思ったのだが、結局先に落ちたマドリードは財政、イスタンブールは政治情勢と隣国シリアの面で分が悪すぎたのか。IOCは運営面を重んじたそうなので、それを考えると勝ちだったというわけか......。

最初は、「やる意味があるのか?」と思っていたが、決まってしまった以上進むしかあるまい。あとは、こういうきっかけが一つでもないと何事においても前に進まないような気がするからだ。

しかし7年後は44歳...どうなってるんだ、オレ?

○結局、眠れなかったのでアップルのイベントを深夜に追っていたが、iPhone5cとiPhone5Sがついに登場、そしてやっとと言うべきか、ドコモでの取り扱いをついに始めたわけである。

◆廉価版「iPhone 5c」、ついに登場──「iPhone 5s」は指紋センサ、64ビッ
ト「A7」チップなど搭載[Cnet JAPAN]
< http://japan.cnet.com/news/service/35037057/ >

◆iPhone 5c|iPhone 5s
< http://www.apple.com/jp/iphone/ >

しかも、5cが16GBで99ドル、5sが16GBで199ドル(いずれも2年縛り)。これは安い! ただ99ドルの割賦契約というのはあまりにも現実的ではない。大体キャッシュで買える金額である。このあたりの詳細はまだ分かっていない。

回線契約の2年縛りならそれは分かるが......ううむ、腹は決めてはいたものの、これじゃ迷うぞ......。「アップルの初物は買うな」という鉄則はあるものの、あえて地雷を引いてみるべきなのか......?


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編集後記(09/12)

●ずいぶん昔になるが、親しい友人たちの結婚式ではたいていスピーチをやらされた。それ以外の場面でも、お客さんを前にして挨拶をする役目はよく回って来た。時には買って出た。突然の指名では、まず満足できるスピーチはできないが、時間があればなんとかストーリーをひねり出して、笑いのいくつかとることはできた。

かつて、DTPの黎明期に、自分ではアプリを使いこなせないくせに、知ったかぶりのDTP論をあちこちで講演しまくった。人前で話すのは得意、だと思っていたが、この歳になって「恥ずかしい人生でございました」と言いたい。「穴があったら入りたい」と言いたい。

原田マハ「本日は、お日柄もよく」を読む(徳間書店、2010)。普通のOLである主人公こと葉が、幼なじみの結婚披露宴で大失態、その後で聞いたすばらしいスピーチに感動、涙する。言葉のプロフェッショナル、伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞であった。こと葉は久美に弟子入りする。それから彼女が一人前のスピーチライターに成長するまでを描く、ユーモラスでスリリングで、とても気持ちのいい物語である。感動でちょっと泣ける。

「言葉っていうのは、魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。本やネットを目で追うよりも、話せばなおのこと。生きた力をみなぎらせる。この魔物をどう繰るか。それは、話す人次第なのだ。いい魔物にするのも、悪い魔物にするのも、スピーカー次第。聴く人を落ちこませるのも、元気にするのも、全部、スピーカー次第なのだ。」「しゃべること以上に大切なのは、人の話を聞く、ということ。」うーん、考えたこともなかった。だから、ずいぶん言葉で人を傷つけてきたんだ。人生やり直したくなる。

巻頭に「スピーチの極意十箇条」がある。なるほど、そうだったのか。「1・スピーチの目指すところを明確に」して、「2・エピソード、具体例を盛り込んだ原稿を作り、全文暗記」したら、あとはむずかしいことはないが超重要。これさえ知っていれば、わたしももっとうまい、人を感動させるスピーチができたはずだ。受け狙いを目指していた若い頃に、出会いたかった本である。いや、いまでも受け狙いで、母の葬式でもやってるんだから。

さてこの本、結婚式のスピーチを控えて落ち着かない人は必読である。凡百のスピーチ集よりもずっと役に立つだろう。どうしてもうまくいきそうにないときは、最後の最後に、声を腹から出して、ゆっくりとこう言えば、拍手喝采まちがいない。「本日はお日柄もよく、心温かな人々に見守られ、ふたつの人生をひとつに重ねて、いまからふたりで歩んでいってください。たったひとつの、よきもののために。おめでとう。」うーん、やりたいな。しかし、わたしにそんなチャンスはもうないだろう。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198629854/dgcrcom-22/ >
「本日は、お日柄もよく」


●続き。会話は全部拾うのが基本。というか中心人物が親指シフトの超早打ち。こぼさない。驚嘆した。今でもその時の癖はついてて、スカイプでのチャットでも、相手が入力している最中に、自分も打ち始めてしまう。相づちをし、空白時間(待ち時間)を減らす。数年間に、これはまずいんだと知ってからは、待ち時間を増やしてでも、ログを読み返した時に文章になるように心がけてはいる。

パティオとメールの折衷案のような、チャットワークは好きだ。相手が部屋にいるわけではないので、投げておいて、そのうちに返事が帰ってくるのを待つ。

Twitterは拾わなくてもOK。基本は「つぶやき」「独り言」なんだから、気楽なもん。Facebookで繋がっている人は知り合いだ。わたしゃ芸能レポーターかと突っ込みたくなるぐらい、一人一人の行動や考え方が気になり、一人にコメント入れたら全員に入れないといけない気がしてくる。パティオと同じ。祝福したいし、楽しそうだ、美味しそうだと言いたくなるし、落ち込んでいる人がいたら頑張っている人がいたら、声をかけたくなる。続く。 (hammer.mule)