おかだの光画部トーク[106]新しくなったiPhoneのカメラを見てみる
── 岡田陽一 ──

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2013年9月19日の早朝、アップルからiOS7のダウンロードができるようになりました。iPhoneを既に使っているみなさんは、もうアップデートしましたか?

そして、20日には新機種のiPhone5sとカラフルなエントリー機種iPhone5cが発売になり、朝から店頭に並んでゲットした人もいました。わたしはiPhone5にしてまだ一年経っていないため今回は買い替えのタイミングではないので、ひとまずOSだけアップデートしてみました。

< http://bit.ly/18O4zE0
>

こちらのデータを見てみると、iOS7配布開始3日ですでにiOS6を上回っていて、凄いスピードで多くのiPhoneユーザーが新しいOSにアップデートしていることがわかります。

今までの凝ったアイコンから、フラットデザインと呼ばれるアイコンやOSのユーザーインターフェイスデザインには賛否聞こえてきますが、わたし自身は結構好きです。




デザインする側になって考えると、とても難しいと思いますが、その話はまた別の機会にするとして、使う側で見てみるとフラットデザインの方がそれ自身主張しないので、本来の主役であるべきアプリそのものの機能を邪魔しない感じがします。

デザインに関しては好き嫌い、慣れの問題もあるので、今回は新しくなった純正カメラアプリと、iPhone5sのカメラを確認してみます。

さて、相変わらずiPhoneのカメラは全世界で日々一番使われているカメラと言っても過言ではない状況が続いています。
< http://www.flickr.com/cameras
>

Flickrにアップされている写真では、iPhoneで撮影されたものが上位を占めており、iPhone5、iPhone4s、iPhone4と1位〜3位独占しています。そこからもわかるように、iPhoneのカメラは簡単にきれいな写真が撮れて、気軽にネットでシェアできるいいカメラなんだと思います。

そのカメラが更に性能アップして、アプリも使いやすく進化しているので、このグラフにiPhone 5sが現れるのもそんなに時間はかからないかもしれません。

iPhone 5sはハード的にさまざまなスペックアップされていますが、カメラの部分も更に良くなっているようです。
< http://flic.kr/p/g57iaj
>

外観からわかる部分としてはLEDフラッシュ。今までは白いLEDが一灯でしたが、もうひとつアンバーのLEDが備わりました。この色温度が違うふたつのライトを使って、自動的に最適なトーンで発光する「TrueToneフラッシュ」という機能で、人物撮影の時にいかにもフラッシュ焚きましたという青白い写真ではなく、より自然な肌色を再現できるようになったそうです。

他にも、5のセンサーと比べて15%大きくなってレンズもf/2.2と明るくなったので、より暗い場所でも多く光を集めることができるようになり、ノイズの少ない写真が撮れるようになりました。

それに加えて、CPUがより高速なものになったので、処理スピードが速くなり1秒間に10枚の連写できるようになりました。
< http://www.apple.com/jp/iphone-5s/camera/
>

これらはiPhone 5sの話なので、今のところ検証できていませんが、iPhone5でも体験できる、iOS7で新しくなったカメラアプリの部分を見てみます。

まずカメラアプリの起動方法。普通にカメラアプリアイコンをタップして起動する他に、ロックしている状態から素早く写真を撮りたい時に、ロック画面のカメラアイコンを上にスワイプすると起動します。これは今までと同じ。
< http://flic.kr/p/g57iTU
>

今回これに加えて、下からスワイプすることでコントロールセンターが出てきます。この中にカメラアイコンがあるので、どのアプリの中にいても素早くカメラを起動して写真を撮ることができます。
http://flic.kr/p/g57bs2


カメラアプリの使い方も、今までよりも手数が少なく設定を変更して撮影可能になっています。
< http://flic.kr/p/g57biK
>

まず左右にスワイプすることで、ムービー、写真、スクエア、パノラマと切替わります(iPhone 5sはこれに加えてスローモーションのビデオ撮影がある)。

左上がフラッシュオン/オフ、上中央がHDRオン/オフ、右上が自分撮りカメラとの切替。グリッド(ガイドライン)の表示・非表示の設定は、「設定」→「写真とカメラ」の中に移りました。
< http://flic.kr/p/g57gVh
>

右下の◯が3つ重なったアイコンはフィルター効果で、タップすると8種類のフィルターが選べます。
< http://flic.kr/p/g57iRu
>

iPhone 5sであれば1秒間に10枚連写というバーストモードですが、iPhone5ではだいたい3枚程度の連写でした。シャッターボタンを押したままの状態で指を離すまで連写します。

AE/AFロックは今までと同じ。
< http://flic.kr/p/g57i5u
>

画面の露出を測りたい部分を指でタップした状態を保つと、黄色い枠が2回ぴょんぴょんと反応します。これでロック完了。
< http://flic.kr/p/g57fFU
>

画面上部に黄色く「AE/AFロック」と表示されます。これでカメラを動かしても露出は固定されているので、明るくなったり暗くなったりしません。普通にカメラを向けると暗くなるシーンなど
< http://flic.kr/p/g5bmSd
>

少し明るく写したい場合は、画面の黒い部分を押したままAE/AFロックすると、黒い部分を測ってそこが明るくなるように露出を合わせるので、全体が少し明るくなります。
< http://flic.kr/p/g5bmih
>

逆に暗くしたい場合は画面の明るい部分を測ってロックすればOK。

ますます中途半端なコンデジは要らなくなってきて、カメラ選びの選択肢が変わってきそうですね。iPhone 5sを手に入れた人に、実際の写真を見せてもらったらまたレポートします。


【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41
>

前回お知らせした[CSS Nite in KOBE, Vol.3]は好評のうちに無事終了し、
ホッとしているところです。参加者の感想ブログはこちら。
< http://cssnite-kobe.jp/info/vol3-impressions.html
>

当日のTweetのまとめはこちら。
< http://togetter.com/li/560360
>

そして10月8日(火)[CSS Nite in OSAKA, Vol.37〜撮影スペシャル]にて、素材写真を撮影する時に気を付けておくことについて1セッション担当します。予算が少ない案件などで自分で撮影する場合の参考にしていただければと思います。よかったらご参加ください。
< http://osaka.cssnite.jp/vol37/
>