[3599] 著作権保護70年はぜったい長い

投稿:  著者:  読了時間:17分(本文:約8,100文字)


《今年は秋がなかった》

■Dの憂鬱[27]
 しまなみ海道 走食記◎その2
 笠居トシヒロ

■グラフィック薄氷大魔王[370]
 「70年はぜったい長い」他、小ネタ集
 吉井 宏


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■Dの憂鬱[27]
しまなみ海道 走食記◎その2

笠居トシヒロ
< http://bn.dgcr.com/archives/20131204140100.html >
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まいど、もう師走ですか! はやっ! 今年は秋がなかったというのは日本人全員の共通見解だと思っている笠居です。

今回は、しまなみ海道走食記の後編ですが、もうだいぶんと記憶が薄れてきております(^_^; とりあえずは前回のあらすじから。。。

-----前回のあらすじ-----

9月の連休に「しまなみ海道」を走破しようと、各地から広島は尾道駅に集ったオレら4人(Tくんfrom東京、Oくんfrom愛媛、Iちゃんfrom神戸、オレfrom伊丹)は、あちこちで色んな物を食ったり飲んだりしながら、ようやく2つの橋を渡り、宿泊予定の民宿がある大三島へ渡る多々羅大橋の手前までやってきたのだった。
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島ごと美術館を流し見したオレたちは、3本めの橋である「多々羅大橋」へとさしかかりました。この橋は「多々羅鳴き龍」と呼ばれる共鳴現象で有名なところです。
< http://www.mhi-bridge-eng.co.jp/tech/tatara/tatara.html >

橋の中央付近には、この「多々羅鳴き龍」を体感するために、拍子木が設置してありまして、みんなバシバシ鳴らして、「おー」とか「すげー」とか言ってますw
< http://bit.ly/1eCfqk8 >

とにかくこの多々羅大橋を渡れば、今日の山登りはおしまいだ! とみんな思っていたので、鳴き龍を後にして軽快に走っておりました。あとは美味い晩飯をガッツリ食らって温泉に入ってVと道の先にある快楽を目指してまっしぐら、だったんですが。。。

なんか変です。橋を渡りきって井口港あたりまで北上し、そこから進路を西に向けたんですが、なんだかどんどん上り坂がキツくなってきます。坂道になると軽量をいかして順位を上げてくるIちゃんも、なんだかフウフウ言ってます。普段自転車に乗り慣れていないOくんは姿も見えません。おそらく降りて押して歩いてると思われます。

実はこの道、しまなみでは橋を含めても最も標高が高い場所のひとつ「三村峠」だったのであります。その日に渡るべき橋をクリアして、もうあとは楽しいと美味しいだけが待っている、と思っていたオレたちには、最後の最後で予期していなかったしまなみ最高峰(つっても標高80mくらいなんですけどね)へのチャレンジは、拷問に近い試練でした(^_^;

峠の頂上あたりで一休みしてOくんの到着をまち、あとは下り坂なので、どこぞから聞こえる祭りの太鼓の音などに風情を感じつつ、目的のメシ屋、しまなみでは超有名な「お食事処 大漁」へと向かいます。
< http://tabelog.com/ehime/A3802/A380201/38005013/ >

ここは、11:30〜15:00と17:00〜20:00の合計6時間半しか営業してません。とくに午後の営業は開店から閉店まで3時間しかなく、開店前からお客さんが行列を作るので、早く行かないと食いっぱぐれてしまいます。

いちおう、出発前にIちゃんがお店に電話してくれて、予約とまではいかないけど、ならんだ順に名前を記入しておくボードには、予め名前を書いておいてくれることになっていました。が、当然ながら開店して名前を呼ばれたとき、その場に居なければ案内してもらえません。

でまあ、島ごと美術館をぶっちぎった甲斐もあり、開店の10分ほど前にお店につくことが出来ました。

店前に置かれた記帳ボードに自分たちの名前があるのを確認してから、店の横に設置されている自転車ハンガーに駐輪して開店を待っていると、いよいよ店の引き戸が開いておばちゃんが顔を出しました!

無事、第一陣の入店客のなかに入れてもらい、さっそく注文。どれもこれも超お得な価格設定なんで、すんごい迷ったんですが、オレはウニとイクラが山ほど乗った「スペシャル丼」を。他のメンバーも自分好みの丼ものと、みんなでつまもうぜってことで「寿司5カン×2」「タモリの煮付け」「アサリの酒蒸し」「牡蠣のバター焼き」などを頼んで、ガッツリ食いました。めっちゃ旨かった〜w
< http://bit.ly/InkRJ2 >
< http://bit.ly/1j6cQGo >
< http://bit.ly/1b5aDb5 >

お腹も満たされ幸せな気分で、店の前にある大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)にお参りして、しばし散策ののち、予約してあった民宿「紺玉」さんへ向かいます。なかなかに古くて風情のある民宿でしたが、温泉(マーレ・グラッシア大三島)に行きたい旨を伝えると、「じゃぁ車で送り迎えしてあげる」と気軽におっしゃる。

さらに送って行ってもらう道すがら、温泉のあと部屋で飲みたいというと、宿でもビールくらいは出せるけど、夜中まではやってないからスーパーで買っておきなさい、と温泉行く前にスーパーに寄ってくれる(夜19時くらいで閉まっちゃうので、お迎えに来てもらった帰り道では間に合わない)。まぁ親切にも程があると思ってしまうくらい親切(笑)

マーレ・グラッシア大三島でゆったり温泉につかった後、部屋で飲みつつ明日のルートを検討。というのも、次の島へ渡る橋に行くためには、もう一度海岸線沿いの道に出なくてはならんのですが、往きに通ってきた「三村峠」をもう一度越えるのはイヤだ、というみんなの意見で、道のりとしては倍以上あるものの、高低差の少ない(とはいえ山越えはしなければならないんですが)北側の海岸線を時計回りで走ることに決定。

翌日実際に走ってみて、このルートが舗装にも手を入れたばかりのすごく気持ちのいい道であることが分かり、大正解だったことを喜び合うオレたち。
< http://bit.ly/18RjAUM >

2日目は橋手前の上りにも慣れた感があり、伯方島のサービスエリアで伯方の塩ラーメン、伯方の塩アイスなどを堪能。次の大島では、海鮮バーベキューを横目に見ながら、次来るときは絶対ここでバーベキューをやってビールを飲もうと誓い合い、最後の来島海峡大橋もなんなく通過して、今治駅に到着したのでした。
< http://bit.ly/1ioP9ex >

帰りの電車の中では、次はどこを走ろうか、といった話題で持ちきりでしたが、とにかくまた来年もこのしまなみ海道は走りに来きたいものだとみんな考えていたと思います。

というわけで、またいつでも走りに行くで〜! という状態にはなってたんですが、なかなか機会に恵まれず。。紅葉を見に奈良を走りに行こうか、とも思ってたんですが…ココで冒頭の「今年は秋がなかった」につながるわけでつw

さて、前回の原稿を出した時に、柴田編集長から「自転車そのものの事も書いてほしい」とリクエストを頂いたのですが、控えめに書いたつもりがまたまた字数が尽きてしまいましたので、年明けの原稿は「BD-1カスタム記」でも書こうかと思います。

というわけで年明けまで待っててくださいw >柴田編集長

【笠居 トシヒロ/WEBディレクター、デジタルハリウッド大学院客員教授】
< http://www.mad-c.com/ > < kasai@mad-c.com >

購入してからずいぶんと手を入れているBD-1なんですが、これまでのカスタムは主にドレスアップの方向だったんで、この先はチューンナップ方面で手を入れていこうと。

しまなみを走ってみて、体型にフィットしてない部分とか、実際に走る際に利便性の悪い部分とか、いろいろ気になるところが出てきたんで、そのあたりもまったりと書いてみようかと思ってます。

ではみなさま、ちょっと早いですが、良いお年をお迎えください〜〜(^_^)/%7E


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■グラフィック薄氷大魔王[370]
「70年はぜったい長い」他、小ネタ集

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20131204140200.html >
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●70年はぜったい長い

著作権保護は「死後70年」にするべきか--JASRAC都倉会長に聞く[CNET Japan]
< http://japan.cnet.com/news/business/35040583/ >

う〜〜ん、既得権益を手放したくない理由の羅列にしか見えないじゃないか。で、ミッキーは著作権切れで本当にフリーになるのか調べたら、「ミッキーマウスは商標として保護されている為、著作権が切れたとしても商用目的として自由な使用はできない」だって。

なんだよ。それじゃあ著作権期間を延長する意味ないじゃん。どうしても延ばしたいものは商標でイケるじゃん!

僕的には、「著作権の保護期間は作者没後30年で、どうしても延長したいものは登録制にしてちょっと高い料金を払う」くらいが現実的だろうと思ってます。

著作権保護期間を延長するということは、「受け継いだ人たちが70年それで食える」ケースは確率的にほとんどゼロで、「作者の死後70年間死蔵・氷漬けにされて、ほぼ全部忘れられる」んだぞ!

没後70年の作家を調べてみたら、「ごんぎつね」の新美南吉や「ピーターラビット」のベアトリクス・ポターがそうらしい。そういう時間感覚。よほどじゃなければ忘れ去られてるよ。

生きてても印税で食える人なんて滅多にいないのにねえ。配偶者なら共同で作り上げた作品って意味もあるから恩恵を受けるのはアリとしても、ものすごい価値のある著作物を受け継いでしまった子供や孫は、自分の人生を生きられないかも。

まあ、受け継いだ著作権が大金になる可能性から言って、当たりくじ付き遺産って感じ?

逆に、ぜんぜんお金にならないのに、著作権の問い合わせがしょっちゅう来て、いちいち対応しなきゃいけない煩雑ってのもありそう……。放棄ってできるのかな?

……Wikipediaの「世界各国の著作権保護期間の一覧」を見ると、メキシコが100年は極端として、70年は61か国、50年は108か国! 実は50年にしている国が圧倒的に多い。50年にしてるのはOECD加盟国34か国中、日本など3か国ってほとんど意味なし。

●型とジャンルとJB

大昔に誰かが作った「型」を遺産としてそのバリエーションで食うのが「ジャンル」なんだろうけど、その「型」も作られた当時はとんでもなく斬新だったわけじゃなく、そのまた昔の「型」を再生したものなんだろうな。

作品そのものの評価より、自分の作品が他の新しい作品の手がかりや踏み台になることが、最も価値のあることだと思う。その作品あっての、あの作品、的な。「型」としてジャンルのルーツになるのは最高の栄誉。

先日、3Dキャラクターのモーション付けの参考としてジェームス・ブラウンのYouTube動画を見てて思った。「ファンク」ってジャンルの最初だったらしい「Out of Sight」という曲や一連の動画を見ると、何このかっこよさ!

ジェームス・ブラウンって、変な足の動かしかたする暑苦しいおっさんって印象と、細野晴臣のアルバムに入ってたゲロッパ以外ほとんど知らなかったけど、むちゃくちゃカッコイイじゃん! なんで今までスルーしてたんだ?? って感じw
YouTube < >

マイケル・ジャクソンが必死に見て学んだっていうけど、MJのかっこよさの半分くらいは彼だったんだ! って今さら。

●国際救助隊

自然災害大国なわけだし、どうせなら自衛隊をもっともっと予算かけてサンダーバードみたいに国際救助隊にして、世界のどこかで災害が起きたら無条件で一日以内に駆けつける。軍隊持ってなくても世界のどの国も日本に手出しは出来ない。軍事力をバックに世界に影響力を持つ代わりに、救助した恩を影響力に使う。っていうと嫌らしいんだけど、それもアリか。

手出しさせないようにする簡単な方法は、外国に借金しまくるんだよね。国が滅びたら貸した金が返してもらえなくなるから必死に助ける。逆に、今の日本みたいに外国に貸しまくってると、国が滅びれば借金がチャラになるから大喜び……。

●Pomodoro的、1トマ2トマ

僕のは正式ルールとはちょっとちがうので、トマト単位の呼び方を作った。1トマ2トマのトマ。25分+休憩5分を1トマですけど、5分の強制的な休憩が、ちゃんと集中できてのめり込んでるときには逆効果。ペースを崩す原因にもなる。

そこで、今までデュアルタイマーをAの25分とBの5分に設定してたけど、25分と半分の13分にしてみた。25分でぜんぜんイケるときはそのまま25分タイマーを使う。集中が途切れがちなときは13分を使う。

集中できずにムダゴトに時間を費やしていても、13分でタイマーが鳴るので我に帰ることができるっていう方法。で、ホントに休憩するなら13分以内の休憩ってことで。勿論、早めに休憩を切り上げて仕事に戻ったっていいわけだし。

●小さいモレスキン、ダメ

一か月前に実家に出かけるときに買ってから使ってる。バッグやポケットに放り込んで使うには非常にいい形とは思うし、サイズも十分と思うけど、「ページを開かなきゃいけない」「開いたまま机に置けない」のは、僕的にメモ帳として致命的な欠点だなあ。

結局、使うのをやめた。よくよく、綴じたノートってツールに向かない人。持ち歩きメモ帳としては、RHODIAやabrAsus「保存するメモ帳Evernoteエディション」に戻ってます。特に後者は、一枚のペラ紙とノートの中間的形態で、僕向きなのです。

< http://superclassic.jp/?pid=21675183 >

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

先日ふと、「ねこ鍋」って名称より「にゃんこ鍋」のほうがいいのになあと思った。今、検索してみたら普通に「にゃんこ鍋」って言い方あるのねw いつも思うけど、検索ってつまらないなあw

・INTER-CULTUREの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >

・Cubifyの吉井ストア
< http://cubify.com/community/stores/yoshii_store.aspx >


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編集後記(12/04)

●また途中で投げ出してしまった映画DVDがある。評判の「リンカーン」だ。予備知識としては、監督はスピルバーグで、主演のダニエル・ディ=ルイスがアカデミー賞2013年度主演男優賞をとった作品であるということくらい。また、リンカーンがゾンビハンターでもなく、バンパイアハンターでもないということ(笑)。さらに、誰が演じてもメークでそれらしいリンカーンになれるのだが、ダニエル・ディ=ルイスが本物そっくりだったということかな。壮絶な南北戦争のシーンや、議会でかっこよく見得を切るところを期待していたら、ちょっと違うではないか。

そもそもリンカーン=南北戦争=奴隷解放という単語の連想しか浮かばない。世界史を選択しなかったから、アメリカだけでなく世界の出来事を知らない。だから勉強のつもりで見た。冒頭、スピルバーグがこの映画の時代背景をシンプルに語る。南軍の敗北が迫る中、300万人もの奴隷の運命は決まらぬままであった。戦争とともに奴隷制度を終わらせねばならない。それがリンカーンの直面した最大の課題であった。ってことで、何が始まったかというと法案修正13条成立のための裏工作、票取り合戦、長々とした演説などで、ほとんどがホワイトハウス内の出来事なのだ。当時の事情を理解していないとサッパリわからない話ではないか。

リンカーンの長演説はじつにうまい。追及点をはぐらかし、有名人の逸話をまぜたり、たとえ話を駆使したり、演じる役者にリンカーンが憑依しているかのようなみごとさ。いや、ご本人に会ったことないから分からないが。しかし、ストーリーの展開が見えて来ない。眠くなる。じっさい数瞬、眠っちゃうほど退屈なんデス。とうとう半分に至らずに戦場離脱。この映画は勉強してからでないと手に負えないと思った。一回見ただけで大絶賛できる人は、よほどの物知りか知ったかぶりだ。

というわけで逃げ帰ったが、いずれ再挑戦するつもりだ。本当の歴史は、リンカーン=南北戦争=奴隷解放、なんて単純な話ではないと思う。スピルバーグの語る「アメリカ民主主義の試みは奴隷制度の問題で分裂の危機にありました」というのも、南北戦争の一面にしか過ぎない。アメリカの美化のためならどんなことでもする連中だから。わたしの大好きな、高山正之の変見自在シリーズの一冊に「偉人リンカーンは奴隷好き」がある。「奴隷解放の父」で知られるリンカーンは、黒人に代わって格安の中国人苦力を代用していたという。アメリカほど悪い国はないということがよくわかる。(柴田)


●GOAL写真楽しそう! とにかく美味しそう! 食べたい〜! ←え、そこ?/16トマが結構きつい。普段の仕事は気がついたら8時間なんて当たり前なのに、25分集中するぜ、というPomodoroだと8時間は息切れ寸前。頭や目も痛い。一日16トマ労働で、睡眠や家事、運動に趣味の時間も取れる生活目指すぜ。

帰ってきた大阪マラソンネタ。何に対して寄付したかわかる色つきリストバンド「オフィシャルループ」をつけて走るようになっていたのだが、当日間に合わないからと後日送付になっていた。昨日届いたメールには、

「大会直前に生産国税関当局において製品が留置かれる状況となり、その後、税関当局と再三にわたり交渉を進めてまいりましたが、輸出の目処がたたないことから、日本国内に切り替えて再生産を進めておりまして」

って何、これ? シリコンか何かのリストバンドのことよ。留め置かれる理由って何よ、どこの国で作っていたの? 調べると去年のはコラントッテで永久磁石入り。これが問題ってこと? 販売目的と思われたとか? コラントッテの偽物と思われた? 追加料金払うより国内再生産の方が安上がりなのかな。そういや「コラントッテ」って、「凝らんとって」ってこと?(hammer.mule)

< http://www.osaka-marathon.com/2013/news/view.html?id=372 >
皆様のお手元へは2014年1月中にお届けする見込みです
< http://www.colantotte.jp/2012osaka/support.html >
去年のん
< http://item.rakuten.co.jp/ichinen-takuhai/10002842/#10002842 >
今年もコラントッテかどうかは不明
< http://www.colantotte.jp/ >
コラントッテ公式
< http://www.colantotte.jp/bearbrick/ >
BE@RBRICK