《一度は教会で迎えるクリスマスイブを》
■装飾山イバラ道[130]
冬の中華街雑記
武田瑛夢
■シックスセンスを求めて[16]
教会のクリスマス
若林健一 / kwaka1208
■おかだの光画部トーク[110]
「神戸ITフェスティバル2013」無事終了しました
岡田陽一
■装飾山イバラ道[130]
冬の中華街雑記
武田瑛夢
■シックスセンスを求めて[16]
教会のクリスマス
若林健一 / kwaka1208
■おかだの光画部トーク[110]
「神戸ITフェスティバル2013」無事終了しました
岡田陽一
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■装飾山イバラ道[130]
冬の中華街雑記
武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20131217140300.html
>
───────────────────────────────────
久しぶりに中華街に行った。きっとすごく寒いはずだと完全防寒で行ったけれど、そんなにヒドく冷え込む日でもなかった。やっぱり中華街は肉まんを蒸かす白い湯気が似合う冬がいい。
レストランは飲茶終わりのような中途半端な時間に予約を入れて、混雑に合わないようにした。時間までまだあったので、中華街大通りを散歩するとなんだかずいぶんと様変わりしたように見えた。
●食べ放題コースの看板だらけ
表通りの店はウィンドウの料理サンプルだけではなく、写真付きの看板メニューでアピールするところが多くなっていた。どこもやっていて、もはや仕様と言っていい印象だ。圧倒的に食べ放題コースを推しているように見えるのも皆同じ。ずいぶん来ていないのでいつからこうなのかはわからない。
表通りだけでなくちょっと入ったところでも、食べ放題コースの大きな看板を立てかけている。ホテルのような取り放題のブュッフェスタイルだと、料理を置くスペースが必要で小さい店には無理がある。しかし今はオーダーバイキングの形式が多いので、店の広さはさほど関係ないみたいだ。頼んでから作った料理が来るので温かいし、選べる品目も多いのが魅力。
私が予約を入れた店もオーダーバイキングの店だったので、WEBだけで決めて良かったかなと他の店の印象もチェックしているうちにお腹がすいてきた。予約の時間より早いけれど、大丈夫だということでだんなさんとさっそく席についた。
中国茶のポットティーが選べる店だったのでプーアールティーを頼んだ。料理はデザートだけは自分でショーケースへ取りに行くのだけれど、ケースが私の真後ろで取り易い位置にある。食べ放題のお店でデザートが近いのはとても危険だ……。
料理は注文するまでまったく出て来ないので、さっさと何品か頼む。店員は積極的に呼ばないと来ないのは覚悟していたのでがんばったし、よけいな愛想がないのも平常運転だ。料理をいくつか食べてけっこう美味しいとテンションが上がりつつも、プーアールティーが全然来ないことに気づく。
今度はなるべく表情に覇気のある店員さんをつかまえて、もう一度プーアールティーを頼む。だいたいこんなことの繰り返しで食べ進んでいった。やっぱりデザート置き場が近いのでついつい料理の中休みにいくつか食べてしまった。
オーダーバイキングは一皿の量も少なくて品数が食べられるのが良い。がっかりしてもすぐ食べ終わるし(笑)、いくら美味しくてもリピートオーダーするよりは他のものを頼んでみる方が楽しかった。
中国ならではの香辛料を感じた料理や、家では難しいカリカリの焼き目の肉類がとても美味しかったのでしっかり記憶した。だんなさんはブュッフェスタイルだと取りに行かなくなるのが早いタイプなのに、オーダー形式だと次々トライしていたのが驚きだ。
●現れたものや消えたものや残ったもの
食べ終わって店を出る頃が早めの夕食時という時間だった。夜の中華街はやっぱり華やかだ。今度はおみやげの中華菓子を買うので、善隣門から中華街大通りをずーっと歩いて、端まで来たので折り返す。
折り返して進行方向が変わったら、急に呼び込みの人に声を掛けられる率が上がった。どうやら朝陽門方面から歩く人はまだ夕食前だと思われるみたいだ。
そしていつの間にかところどころ巨大なショッピングセンターのようなおみやげ屋さんになっていて、修学旅行生の受け入れ店のような役割になっているようだった。この手のお店は企画品が多くて画一的な感じ。「中・華・街」って印刷されたいろいろな物をどうしろと言うのだろう(謎)。
もっとチマチマしたお店にある手描きのパンダ小物なんかの方が、皆表情がバラバラでおもしろい。でもそういうのは表情を比べて見るからおもしろいのであって、家に一つあってもしょうがなかったりするけれど。
結局、気に入った自分用のおみやげはロイヤルブルーの中華紐でできた大きなタッセル(房飾り)にした。今年流行ったすごい目にしみるような青々しい青だ。これは見ようによってはとても可愛いのに数百円。この色好きだけどどうか雨の日に色落ちしないで欲しいなー。
・中華紐タッセル
< >
その他に大好きなマーラーカオと月餅類を買い込んだ。好みだったココナッツが鳥の巣みたいにざくざくしたクッキーが消滅していたのが残念。いくら探してもなかった。
ピータンはいろいろと問題があったので怖くて買えなかったし、定番の凍頂烏龍茶を買うのを忘れた。中華街は表側は変わっていくけれど、覚えていた店は商品の配置まで、ずっと記憶のまま変わっていないようなところもあった。大きな壷の中のザーサイが匂うお店とか、あの頃のまま時が止まっているような感じだ。根本はそのまま、柔軟に人の好みに合わせて行く街なのかもしれない。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>
そういえば冷え性には養命酒が良いんだったと、また買ってみた。ゴクリと飲むとあまーくて独特の香りがする。ホットワインや葛根湯を思い出す。たぶんホットワインに入っているシナモンが、養命酒や葛根湯の桂皮と同じだからかな。桂皮には冷えを取り除く効果があるのだそう。りんごの紅玉を煮るのにシナモンの粉はたっぷり買ってあるのでもっと活用しよう。
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■シックスセンスを求めて[16]
教会のクリスマス
若林健一 / kwaka1208
< https://bn.dgcr.com/archives/20131217140200.html
>
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先週火曜日の配信で、デジクリでの誕生日告知がブームになっていることを知り、しかも二人同時に誕生日告知という奇跡を起こしてしまいました。
それにこじつけて、というつもりはありませんが、ちょうど一週間後にやってくる「クリスマス」も誕生日なので、IT系の話からはずれて、世間ではあまり知られていない教会のクリスマスの様子を、少し紹介したいと思います。
商業的なクリスマスは、10月末のハロウィンが終わった直後ぐらいから始まっていますが、家庭でクリスマスツリーを出すのは11月の終わりから12月の初めぐらいのところが多く、この頃からクリスマスって雰囲気になってきますね。
キリスト教の暦でも、降臨節(こうりんせつ)などと呼ばれる、キリストの誕生をを待つ期間があります。「アドベント」ともいい、クリスマスのカウントダウンを楽しむ「アドベントカレンダー」というのが有名ですね。「アドベントカレンダー」は、一日一枚ずつめくっていくとイラストやお菓子が出てくるものですが、教会では4本のろうそくを立て、日曜日ごとに点灯していきます。
そうして訪れた12月24日を「クリスマスイブ」といいますが、「イブ」とは「前夜」のことですので、正確には24日の日没からが「クリスマスイブ」、ということになります。
教会では24日の夜に礼拝を行い、聖書の中のキリスト誕生にまつわる部分を朗読したり、クリスマスキャロルを歌います。
クリスマスキャロルとは、キリストの誕生を祝う賛美歌のことで、有名なところでは「きよしこの夜」、「もろびとこぞりて」、「あらののはてに」などがあり、単に「キャロル」とも言います。
きよしこの夜
< >
もろびとこぞりて / あらののはてに
< >
クリスマスキャロル以外にも、賛美歌と知られていない有名な曲はたくさんあります。そのひとつ、「よろこべやたたえよや」は表彰式の時に使われる曲としておなじみですね。
よろこべやたたえよや
< >
クリスマスイブの礼拝を「キャンドルライトサービス」といい、出席者全員がろうそくを持ち、礼拝堂の明かりを消して行います。披露宴で新郎新婦が、テーブルのろうそくを灯してまわるのを「キャンドルライトサービス」といいますが、クリスマスイブの礼拝が本家です。
クリスマスイブの礼拝の後にも深夜の礼拝があり、25日の朝にも礼拝があります。24日の日没から25日の日没までがクリスマス、それから一週間後の1月1日がキリストの命名日で、この日にイエス・キリストという名前が与えられ、お祝いは続きます。
日本では、12月25日を過ぎたらクリスマスツリーを片付けないと、と思われる方もいらっしゃいますが、年明けまでクリスマスは続くので、クリスマスツリーを出していても全然構わないんです。
お寺に比べると、日本人にはなじみの薄い教会ですが、礼拝にはクリスチャン以外でも参加できますし、一般の方もたくさん来られます。賛美歌も、普段の礼拝で歌うものと違って有名な曲ばかりですし、歌詞を書いた紙が用意されていますので、とまどうことはないでしょう。
豪華な食事やパーティをするクリスマスもいいですが、キャンドルを持ってクリスマスキャロルを歌う夜は、クリスチャンでなくても感動的に感じられると思いますので、一度は教会で迎えるクリスマスイブを味わってみることを、おすすめしますよ。
【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
< http://kwaka1208.net/
>
< http://pote2.net/kenichi/
>
今回が年内最後の寄稿となりました。9月から参加させていただき、今回で16回目となりましたが、私なんかの書いたものが多くの方に配信されるのかと思うと、いまだに気が遠くなりそうで、目をつむって原稿メールの送信ボタンを押す日々です。
私個人としては、「人にやさしいIT」をテーマに、安心して使えるIT創出のアイデアとか、今あるものを有効に使うための実践的な内容を発信する活動をしていきたいと考えていますので、そういったテーマを軸に「面白いね!」と思っていただけるものをお届けできるよう頑張っていきます。
寄稿にあたって、お声がけいただいた濱村デスク、いつもご指導いただいている柴田編集長には深くお礼申しあげます。来年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
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■おかだの光画部トーク[110]
「神戸ITフェスティバル2013」無事終了しました
岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20131217140100.html
>
───────────────────────────────────
前回お知らせした「神戸ITフェスティバル2013」が、先週の13日(金)・14日(土)2日間にわたって開催され、延べ1,600名以上の方にご来場いただき大盛況の中、無事終了しました。
< http://kobe-it-fes.org/
>
今回、実行委員会の中でずいぶん前から色々と準備を重ねてきましたが、やはりこれだけ大きなイベントを準備するというプロジェクトマネージメントの部分がなかなか上手くいかずに、一か月前あたりから、急にいろんなことが詰まってきて、イベント開催当日までずっと綱渡り状態でした。
弊社では、この連載でも度々お知らせしている「CSS Nite in KOBE」を主催・運営しています。そちらも色々と大変なことがありますが、全て自分で決断し、問題も把握できて、自社のペースで当日まで準備や告知・PRなどが可能です。
しかし、それとは違って、神戸ITフェスティバルは多くの人が、ただ情熱だけの無報酬で集まって行う規模の大きなイベント、ということで、自分ひとりでは空回りするし、参加しているみなさんそれぞれが、微妙に温度差があるし、なかなか意識のズレを統一して最後までもっていくのは大変でした。
でも、終了する頃には、実行委員や当日の運営ボランティアスタッフ、参加しているみなさんと共に、なんとも言えない空気感と一体感が生まれていて、とても充実した感覚に浸りました。いい経験をさせていただいたことに、本当に感謝しています。
普段はWeb関連の人たち以外はあまり合うことはありませんが、このイベントを通じて、多くのその道のスペシャリストと知り合うことができ、また一緒にひとつのイベントを作り上げていくことができて、色々と勉強になりました。
この中の誰かひとりが欠けてたら、どうなっていただろうと想像すると、怖ろしくなるくらい、各担当者がそれぞれの持ち場で素晴らしい働きをした結果だと思います。
大きな問題や事故もなく、大成功だったわけですが、悔やまれるのは、「それぞれが最後の一か月で発揮したパフォーマンスを、なぜあとひと月早くできなかったのか」というところ。もしそれができていたら、もっと円滑に、もっとクオリティーを高めて、もっと多くの人に参加いただけたのではないかとちょっと欲張ってしまいます。
今回は、フジテレビ、サンテレビ、JCOM、テレビ大阪などテレビ局や、神戸新聞、毎日新聞、東京IT通信、ウォーカープラス関西などの新聞やメディアの取材も来られていて、メディアチームとしてもあちこちで話題に取り上げていただいてとても嬉しく思いました。
ということで、神戸ITフェスティバルは、10年は続けていきたいイベントということなので、また来年も開催されます。
今回のスタッフが、今回経験した失敗や成功をそれぞれ持ち寄って、そこをベースにすれば、次回は今回より更に良いものになるはずですし、新たなスペシャリストや若い学生のみなさんも参加して力を発揮してくれるのを楽しみに、イベントの余韻に浸りたいと思います。
「神戸ITフェスティバル2013」Tweetのまとめ
< http://togetter.com/li/602844
>
2013年、ふわっとはCSS Nite in KOBE, Vol.2とVol.3を開催。こちらもかなりの高評価をいただけたイベントでした。そして、CSS Nite in OSAKA復活版としてVol.35〜39までお手伝いで参加し、37・38・39は出演もさせていただきました。
春には、静岡のTalkNote、WCANのライトニングトーク、CSS Nite in Ginzaにも出演させていただき、本当に充実した一年、あっという間の出来事でした。
来年もまた、元気で活動ができるように、あれこれ企画したり、いっちょ噛みしたりしたいと思っています。今年一年、ありがとうございました。2014年もよろしくお願いいたします!
【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41
>
今週末は名古屋の「WCAN 2013 Winter」に参加します。これで今年のイベントは打止め。
< http://wcan.jp/event/2013winter/
>
……そう言えば年賀状の準備とか、どうしよう。
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編集後記(12/17)
●町山智浩「トラウマ映画館」を読む(集英社文庫、2013)。筆者は少年時代にテレビで映画をたくさん見た。東京でも7つのチャンネルしかない時代、ビデオもパソコンもない時代、一日に多い時で4〜5本も映画を放送していた。そんな中で筆者にとって忘れたくても忘れられない映画があった。いわく、呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画、心に爪あとを残す映画。まさに、少年のトラウマになったそれらの映画26本をピックアップした本である。
筆者の少年時代にあたる頃のわたしは忙しい会社員で、テレビで洋画を見ることはあまり多くなかったが(ましてや日中や真夜中)、26本中で見た記憶があるのはたった一本である。ほかはまったく知らない。見たことも聞いたこともない映画について書かれた本を読んでも面白いはずがないのだが、この本はものすごく面白い。映画のあらすじがじつにていねいに書かれているからだ。26本のおもしろい小説を読んでいるが如くである。その映画をすぐに見たくなる。
川本三郎の解説によれば、まず「すばらしい映画評論集である」とある。「批評の基本であるレファレンス(参照)を踏まえている。映画史の知識がないと出来ない」「加えて、比較がある。批評としての広がりを持つ」「作品を距離をもって冷静に語るという批評の王道を保ちながら、随所に私的な映画体験、少年時代の記憶、そして『トラウマ』が語られる」「何よりも映画のセレクションが特異。よくこんな映画をと驚くような忘れられた逸品が多い」「いわば異端の映像を正統的に論じている」とベタ褒めである。
しかし、この26本はビデオ化もDVD化もされていないものが多い。筆者はどうやってこのトラウマ映画を観直すことができたのか。記憶だけではこれほどみごとな作品解説は書けまい。アメリカ在住で映画関連の資料も豊富にあるのだろうか。「読んでから観るか、それとも観てから読むか。トラウマになること必至、映画好きのための一冊」と表4にある(どこかで聞いたことあるコピーだw)。実際には「読んでも観られない」映画の方が多いと思う。それでもいいだろう。「読むだけでも楽しめるトラウマ映画案内」である。
ところで、わたしが見たことのある唯一の映画はソウル・バスが監督した「戦慄! 昆虫パニック」(1974)だ。東京12チャンネルによる邦題は、いかにもB級昆虫パニック映画のようだが(昔からこの種のタイトルに魅かれるw)原題は「Phase IV(第四局面)」である。蟻が人間を襲い始める話だが、さっぱり意味がわからず敗北感を覚えた記憶がある。この本を読んでも、やっぱりよくわかりませんでしたわ。あっ、AmazonでDVD売っていた! どうしようかなあ。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087451178/dgcrcom-22/
>
町山智浩「トラウマ映画館」
●養命酒は飲んだことがないのだが、冷え性にきくのか〜。/若林さん、こちらこそありがとうございます!!/岡田さんは精力的だ〜!!
怖くてレーシック手術を受けられない。受けてハッピーという体験談をまわりで何人か聞いたけど怖いわ。今後老眼が進むだろうから、もうやっても無駄って話もある。と、レーシック手術できる近視に上限があることを知った。
-10Dまでなんだって。わたしゃ右目が-10.5Dですわ。-10.5Dでもはっきり見えなくて、-11.0Dを処方されたことはあるんだけれど、左目の-8.0Dとの差が開いてピントがとりづらくなり-10.5D。
そういや眼鏡でも、レンズはいつも取り寄せだし、小さな眼鏡屋さんでコンタクトを作ろうと思っても、こちらも取り寄せ。大きなコンタクトレンズ専門店でも、在庫切れで後日送付ということはあった。
そうかー、レーシック手術怖そうだから受けられないわ、なんて会話や、レーシック手術の記事や広告を見て、悩むことから開放されたってことかー。そっかー。なんだかなー。(hammer.mule)
■装飾山イバラ道[130]
冬の中華街雑記
武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20131217140300.html
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久しぶりに中華街に行った。きっとすごく寒いはずだと完全防寒で行ったけれど、そんなにヒドく冷え込む日でもなかった。やっぱり中華街は肉まんを蒸かす白い湯気が似合う冬がいい。
レストランは飲茶終わりのような中途半端な時間に予約を入れて、混雑に合わないようにした。時間までまだあったので、中華街大通りを散歩するとなんだかずいぶんと様変わりしたように見えた。
●食べ放題コースの看板だらけ
表通りの店はウィンドウの料理サンプルだけではなく、写真付きの看板メニューでアピールするところが多くなっていた。どこもやっていて、もはや仕様と言っていい印象だ。圧倒的に食べ放題コースを推しているように見えるのも皆同じ。ずいぶん来ていないのでいつからこうなのかはわからない。
表通りだけでなくちょっと入ったところでも、食べ放題コースの大きな看板を立てかけている。ホテルのような取り放題のブュッフェスタイルだと、料理を置くスペースが必要で小さい店には無理がある。しかし今はオーダーバイキングの形式が多いので、店の広さはさほど関係ないみたいだ。頼んでから作った料理が来るので温かいし、選べる品目も多いのが魅力。
私が予約を入れた店もオーダーバイキングの店だったので、WEBだけで決めて良かったかなと他の店の印象もチェックしているうちにお腹がすいてきた。予約の時間より早いけれど、大丈夫だということでだんなさんとさっそく席についた。
中国茶のポットティーが選べる店だったのでプーアールティーを頼んだ。料理はデザートだけは自分でショーケースへ取りに行くのだけれど、ケースが私の真後ろで取り易い位置にある。食べ放題のお店でデザートが近いのはとても危険だ……。
料理は注文するまでまったく出て来ないので、さっさと何品か頼む。店員は積極的に呼ばないと来ないのは覚悟していたのでがんばったし、よけいな愛想がないのも平常運転だ。料理をいくつか食べてけっこう美味しいとテンションが上がりつつも、プーアールティーが全然来ないことに気づく。
今度はなるべく表情に覇気のある店員さんをつかまえて、もう一度プーアールティーを頼む。だいたいこんなことの繰り返しで食べ進んでいった。やっぱりデザート置き場が近いのでついつい料理の中休みにいくつか食べてしまった。
オーダーバイキングは一皿の量も少なくて品数が食べられるのが良い。がっかりしてもすぐ食べ終わるし(笑)、いくら美味しくてもリピートオーダーするよりは他のものを頼んでみる方が楽しかった。
中国ならではの香辛料を感じた料理や、家では難しいカリカリの焼き目の肉類がとても美味しかったのでしっかり記憶した。だんなさんはブュッフェスタイルだと取りに行かなくなるのが早いタイプなのに、オーダー形式だと次々トライしていたのが驚きだ。
●現れたものや消えたものや残ったもの
食べ終わって店を出る頃が早めの夕食時という時間だった。夜の中華街はやっぱり華やかだ。今度はおみやげの中華菓子を買うので、善隣門から中華街大通りをずーっと歩いて、端まで来たので折り返す。
折り返して進行方向が変わったら、急に呼び込みの人に声を掛けられる率が上がった。どうやら朝陽門方面から歩く人はまだ夕食前だと思われるみたいだ。
そしていつの間にかところどころ巨大なショッピングセンターのようなおみやげ屋さんになっていて、修学旅行生の受け入れ店のような役割になっているようだった。この手のお店は企画品が多くて画一的な感じ。「中・華・街」って印刷されたいろいろな物をどうしろと言うのだろう(謎)。
もっとチマチマしたお店にある手描きのパンダ小物なんかの方が、皆表情がバラバラでおもしろい。でもそういうのは表情を比べて見るからおもしろいのであって、家に一つあってもしょうがなかったりするけれど。
結局、気に入った自分用のおみやげはロイヤルブルーの中華紐でできた大きなタッセル(房飾り)にした。今年流行ったすごい目にしみるような青々しい青だ。これは見ようによってはとても可愛いのに数百円。この色好きだけどどうか雨の日に色落ちしないで欲しいなー。
・中華紐タッセル
< >
その他に大好きなマーラーカオと月餅類を買い込んだ。好みだったココナッツが鳥の巣みたいにざくざくしたクッキーが消滅していたのが残念。いくら探してもなかった。
ピータンはいろいろと問題があったので怖くて買えなかったし、定番の凍頂烏龍茶を買うのを忘れた。中華街は表側は変わっていくけれど、覚えていた店は商品の配置まで、ずっと記憶のまま変わっていないようなところもあった。大きな壷の中のザーサイが匂うお店とか、あの頃のまま時が止まっているような感じだ。根本はそのまま、柔軟に人の好みに合わせて行く街なのかもしれない。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>
そういえば冷え性には養命酒が良いんだったと、また買ってみた。ゴクリと飲むとあまーくて独特の香りがする。ホットワインや葛根湯を思い出す。たぶんホットワインに入っているシナモンが、養命酒や葛根湯の桂皮と同じだからかな。桂皮には冷えを取り除く効果があるのだそう。りんごの紅玉を煮るのにシナモンの粉はたっぷり買ってあるのでもっと活用しよう。
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■シックスセンスを求めて[16]
教会のクリスマス
若林健一 / kwaka1208
< https://bn.dgcr.com/archives/20131217140200.html
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先週火曜日の配信で、デジクリでの誕生日告知がブームになっていることを知り、しかも二人同時に誕生日告知という奇跡を起こしてしまいました。
それにこじつけて、というつもりはありませんが、ちょうど一週間後にやってくる「クリスマス」も誕生日なので、IT系の話からはずれて、世間ではあまり知られていない教会のクリスマスの様子を、少し紹介したいと思います。
商業的なクリスマスは、10月末のハロウィンが終わった直後ぐらいから始まっていますが、家庭でクリスマスツリーを出すのは11月の終わりから12月の初めぐらいのところが多く、この頃からクリスマスって雰囲気になってきますね。
キリスト教の暦でも、降臨節(こうりんせつ)などと呼ばれる、キリストの誕生をを待つ期間があります。「アドベント」ともいい、クリスマスのカウントダウンを楽しむ「アドベントカレンダー」というのが有名ですね。「アドベントカレンダー」は、一日一枚ずつめくっていくとイラストやお菓子が出てくるものですが、教会では4本のろうそくを立て、日曜日ごとに点灯していきます。
そうして訪れた12月24日を「クリスマスイブ」といいますが、「イブ」とは「前夜」のことですので、正確には24日の日没からが「クリスマスイブ」、ということになります。
教会では24日の夜に礼拝を行い、聖書の中のキリスト誕生にまつわる部分を朗読したり、クリスマスキャロルを歌います。
クリスマスキャロルとは、キリストの誕生を祝う賛美歌のことで、有名なところでは「きよしこの夜」、「もろびとこぞりて」、「あらののはてに」などがあり、単に「キャロル」とも言います。
きよしこの夜
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もろびとこぞりて / あらののはてに
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クリスマスキャロル以外にも、賛美歌と知られていない有名な曲はたくさんあります。そのひとつ、「よろこべやたたえよや」は表彰式の時に使われる曲としておなじみですね。
よろこべやたたえよや
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クリスマスイブの礼拝を「キャンドルライトサービス」といい、出席者全員がろうそくを持ち、礼拝堂の明かりを消して行います。披露宴で新郎新婦が、テーブルのろうそくを灯してまわるのを「キャンドルライトサービス」といいますが、クリスマスイブの礼拝が本家です。
クリスマスイブの礼拝の後にも深夜の礼拝があり、25日の朝にも礼拝があります。24日の日没から25日の日没までがクリスマス、それから一週間後の1月1日がキリストの命名日で、この日にイエス・キリストという名前が与えられ、お祝いは続きます。
日本では、12月25日を過ぎたらクリスマスツリーを片付けないと、と思われる方もいらっしゃいますが、年明けまでクリスマスは続くので、クリスマスツリーを出していても全然構わないんです。
お寺に比べると、日本人にはなじみの薄い教会ですが、礼拝にはクリスチャン以外でも参加できますし、一般の方もたくさん来られます。賛美歌も、普段の礼拝で歌うものと違って有名な曲ばかりですし、歌詞を書いた紙が用意されていますので、とまどうことはないでしょう。
豪華な食事やパーティをするクリスマスもいいですが、キャンドルを持ってクリスマスキャロルを歌う夜は、クリスチャンでなくても感動的に感じられると思いますので、一度は教会で迎えるクリスマスイブを味わってみることを、おすすめしますよ。
【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
< http://kwaka1208.net/
>
< http://pote2.net/kenichi/
>
今回が年内最後の寄稿となりました。9月から参加させていただき、今回で16回目となりましたが、私なんかの書いたものが多くの方に配信されるのかと思うと、いまだに気が遠くなりそうで、目をつむって原稿メールの送信ボタンを押す日々です。
私個人としては、「人にやさしいIT」をテーマに、安心して使えるIT創出のアイデアとか、今あるものを有効に使うための実践的な内容を発信する活動をしていきたいと考えていますので、そういったテーマを軸に「面白いね!」と思っていただけるものをお届けできるよう頑張っていきます。
寄稿にあたって、お声がけいただいた濱村デスク、いつもご指導いただいている柴田編集長には深くお礼申しあげます。来年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
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■おかだの光画部トーク[110]
「神戸ITフェスティバル2013」無事終了しました
岡田陽一
< https://bn.dgcr.com/archives/20131217140100.html
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前回お知らせした「神戸ITフェスティバル2013」が、先週の13日(金)・14日(土)2日間にわたって開催され、延べ1,600名以上の方にご来場いただき大盛況の中、無事終了しました。
< http://kobe-it-fes.org/
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今回、実行委員会の中でずいぶん前から色々と準備を重ねてきましたが、やはりこれだけ大きなイベントを準備するというプロジェクトマネージメントの部分がなかなか上手くいかずに、一か月前あたりから、急にいろんなことが詰まってきて、イベント開催当日までずっと綱渡り状態でした。
弊社では、この連載でも度々お知らせしている「CSS Nite in KOBE」を主催・運営しています。そちらも色々と大変なことがありますが、全て自分で決断し、問題も把握できて、自社のペースで当日まで準備や告知・PRなどが可能です。
しかし、それとは違って、神戸ITフェスティバルは多くの人が、ただ情熱だけの無報酬で集まって行う規模の大きなイベント、ということで、自分ひとりでは空回りするし、参加しているみなさんそれぞれが、微妙に温度差があるし、なかなか意識のズレを統一して最後までもっていくのは大変でした。
でも、終了する頃には、実行委員や当日の運営ボランティアスタッフ、参加しているみなさんと共に、なんとも言えない空気感と一体感が生まれていて、とても充実した感覚に浸りました。いい経験をさせていただいたことに、本当に感謝しています。
普段はWeb関連の人たち以外はあまり合うことはありませんが、このイベントを通じて、多くのその道のスペシャリストと知り合うことができ、また一緒にひとつのイベントを作り上げていくことができて、色々と勉強になりました。
この中の誰かひとりが欠けてたら、どうなっていただろうと想像すると、怖ろしくなるくらい、各担当者がそれぞれの持ち場で素晴らしい働きをした結果だと思います。
大きな問題や事故もなく、大成功だったわけですが、悔やまれるのは、「それぞれが最後の一か月で発揮したパフォーマンスを、なぜあとひと月早くできなかったのか」というところ。もしそれができていたら、もっと円滑に、もっとクオリティーを高めて、もっと多くの人に参加いただけたのではないかとちょっと欲張ってしまいます。
今回は、フジテレビ、サンテレビ、JCOM、テレビ大阪などテレビ局や、神戸新聞、毎日新聞、東京IT通信、ウォーカープラス関西などの新聞やメディアの取材も来られていて、メディアチームとしてもあちこちで話題に取り上げていただいてとても嬉しく思いました。
ということで、神戸ITフェスティバルは、10年は続けていきたいイベントということなので、また来年も開催されます。
今回のスタッフが、今回経験した失敗や成功をそれぞれ持ち寄って、そこをベースにすれば、次回は今回より更に良いものになるはずですし、新たなスペシャリストや若い学生のみなさんも参加して力を発揮してくれるのを楽しみに、イベントの余韻に浸りたいと思います。
「神戸ITフェスティバル2013」Tweetのまとめ
< http://togetter.com/li/602844
>
2013年、ふわっとはCSS Nite in KOBE, Vol.2とVol.3を開催。こちらもかなりの高評価をいただけたイベントでした。そして、CSS Nite in OSAKA復活版としてVol.35〜39までお手伝いで参加し、37・38・39は出演もさせていただきました。
春には、静岡のTalkNote、WCANのライトニングトーク、CSS Nite in Ginzaにも出演させていただき、本当に充実した一年、あっという間の出来事でした。
来年もまた、元気で活動ができるように、あれこれ企画したり、いっちょ噛みしたりしたいと思っています。今年一年、ありがとうございました。2014年もよろしくお願いいたします!
【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41
>
今週末は名古屋の「WCAN 2013 Winter」に参加します。これで今年のイベントは打止め。
< http://wcan.jp/event/2013winter/
>
……そう言えば年賀状の準備とか、どうしよう。
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編集後記(12/17)
●町山智浩「トラウマ映画館」を読む(集英社文庫、2013)。筆者は少年時代にテレビで映画をたくさん見た。東京でも7つのチャンネルしかない時代、ビデオもパソコンもない時代、一日に多い時で4〜5本も映画を放送していた。そんな中で筆者にとって忘れたくても忘れられない映画があった。いわく、呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画、心に爪あとを残す映画。まさに、少年のトラウマになったそれらの映画26本をピックアップした本である。
筆者の少年時代にあたる頃のわたしは忙しい会社員で、テレビで洋画を見ることはあまり多くなかったが(ましてや日中や真夜中)、26本中で見た記憶があるのはたった一本である。ほかはまったく知らない。見たことも聞いたこともない映画について書かれた本を読んでも面白いはずがないのだが、この本はものすごく面白い。映画のあらすじがじつにていねいに書かれているからだ。26本のおもしろい小説を読んでいるが如くである。その映画をすぐに見たくなる。
川本三郎の解説によれば、まず「すばらしい映画評論集である」とある。「批評の基本であるレファレンス(参照)を踏まえている。映画史の知識がないと出来ない」「加えて、比較がある。批評としての広がりを持つ」「作品を距離をもって冷静に語るという批評の王道を保ちながら、随所に私的な映画体験、少年時代の記憶、そして『トラウマ』が語られる」「何よりも映画のセレクションが特異。よくこんな映画をと驚くような忘れられた逸品が多い」「いわば異端の映像を正統的に論じている」とベタ褒めである。
しかし、この26本はビデオ化もDVD化もされていないものが多い。筆者はどうやってこのトラウマ映画を観直すことができたのか。記憶だけではこれほどみごとな作品解説は書けまい。アメリカ在住で映画関連の資料も豊富にあるのだろうか。「読んでから観るか、それとも観てから読むか。トラウマになること必至、映画好きのための一冊」と表4にある(どこかで聞いたことあるコピーだw)。実際には「読んでも観られない」映画の方が多いと思う。それでもいいだろう。「読むだけでも楽しめるトラウマ映画案内」である。
ところで、わたしが見たことのある唯一の映画はソウル・バスが監督した「戦慄! 昆虫パニック」(1974)だ。東京12チャンネルによる邦題は、いかにもB級昆虫パニック映画のようだが(昔からこの種のタイトルに魅かれるw)原題は「Phase IV(第四局面)」である。蟻が人間を襲い始める話だが、さっぱり意味がわからず敗北感を覚えた記憶がある。この本を読んでも、やっぱりよくわかりませんでしたわ。あっ、AmazonでDVD売っていた! どうしようかなあ。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087451178/dgcrcom-22/
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町山智浩「トラウマ映画館」
●養命酒は飲んだことがないのだが、冷え性にきくのか〜。/若林さん、こちらこそありがとうございます!!/岡田さんは精力的だ〜!!
怖くてレーシック手術を受けられない。受けてハッピーという体験談をまわりで何人か聞いたけど怖いわ。今後老眼が進むだろうから、もうやっても無駄って話もある。と、レーシック手術できる近視に上限があることを知った。
-10Dまでなんだって。わたしゃ右目が-10.5Dですわ。-10.5Dでもはっきり見えなくて、-11.0Dを処方されたことはあるんだけれど、左目の-8.0Dとの差が開いてピントがとりづらくなり-10.5D。
そういや眼鏡でも、レンズはいつも取り寄せだし、小さな眼鏡屋さんでコンタクトを作ろうと思っても、こちらも取り寄せ。大きなコンタクトレンズ専門店でも、在庫切れで後日送付ということはあった。
そうかー、レーシック手術怖そうだから受けられないわ、なんて会話や、レーシック手術の記事や広告を見て、悩むことから開放されたってことかー。そっかー。なんだかなー。(hammer.mule)