ところのほんとのところ[106] プリントの値段について/所 幸則 Tokoro Yukinori

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さて、NYから戻り成田空港に着いたのは夜の21時頃。なんだかんだありましたが、成田エクスプレス渋谷行きの最終にようやく滑り込めてほっとしました。渋谷の自宅に到着したときはもう【ところ】はへろへろで、、シャワーだけ浴びて爆睡しました。


朝起きてすぐ、作品のマット仕上げを頼んでいたコスモスに電話して、状況を確認すると、なんと、、作品が、、宅急便で送った時に全部折れ目が入っているとのこと、【ところ】は呆然としました。。

とりあえず再プリントしなければ。一番大きなA2のプリントから始めて、次は大四つ切り、間にあう気が全然しなかったけれど、滑り込みセーフといった感じでしょうか。

ちょっと納得のいかないプリントは会期途中で差し替えたり、気になってるプリントが売れそうになったら、それは買っちゃ駄目、、とか思いながら。あ、プリントは個展が終わってから額装して送るから、入れ替えればいいことに気づいてほっとした【ところ】でした。

【ところ】のプリントは基本サイズ10万円なのですが、今回は5枚売れました。久しぶりの新作での大型の展示だったので、だいぶ緊張しましたが、まあまあというところでしょうか。

【ところ】は8枚ぐらい売れるかなと何となく思っていたので、少し下回った感じですが、その後で2枚注文が来たのでうれしかった。

今回の個展では所塾(現在は「所幸則コンテンポラリーフォトファクトリー」に名称変更)の教え子達も隣のブースで出品していたのですが、価格は安い設定にしていたこともあり、10人中3人のプリントが合計7枚ほど売れてよかった。

安いといっても1万円以下での販売は【ところ】の方針で禁じていたので、売れた人は自信持ったんじゃないかな。あと3人も買おうとしてる人がいたけれど、あと一歩で売れなかった。

【ところ】は1000円とか、2000円で売ることには反対です。安くしすぎると、ほとんどの人がそのプリントを大事にしないというのが理由です。額縁のほうが高価になってしまいます。本当は4〜5万円ぐらいからにするべきというのが持論ですが、いろんな考えがあるので人それぞれでいいと思ってますよ。

【ところ】の考えるプリントの値段は、ちょっと買うのに勇気がいる値段だけれど、倹約すれば買える値段、というのが理想的です。

そして、今回は見た人が好きだと言ってくれて買ってくれたので嬉しかった。新人達にもそれを味わって欲しかったので、1〜2万円でプリントを売ってみることにしたのです。

さて、今回はトークショーも、ワンドリンク注文してもらってという形式で行いました。40人ぐらい来てもらえたかなと思います。トークメンバーは所幸則と、太田菜穂子さん(東京画コミッショナー)と田口師永君(シルク・ドゥ・ソレイユ)の3人でした。

田口君は新人として作品発表したメンバーでもあるけれど、2002年からシルクでずっと海外を回って縄跳びアーティストとして活躍してきた人でもあるので、面白いかなと思って加えました。

そして、目の前に座ったのがお客さんとして来られた東京フォトの実行委員の一人でもあり、コレクターでもある池末浩規さん。トーク中にも話を無茶振りした【ところ】です。本当は大阪芸術大学の写真学科長の織作峰子さんにも振りたかったけれど、後ろの方に座られていたのでできませんでした(苦笑)。

別の日には、PHat PHOTOの編集長・速水さん、月刊キャパとデジキャパの統括編集長の石田さん、ギャラリーコスモスの新山さん、蒼穹社の大田さんもみえられました。こういったいろんな方々に見てもらえて、「所幸則コンテンポラリーフォトファクトリー」のみんなも励みになったと思います。

今回は新シリーズのアインシュタインロマンや、神宮の森のシリーズも評判が良く、ほっとした【ところ】でした。

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >