ネタを訪ねて三万歩[108]本当に怖いデジタルの世界のトラブル/海津ヨシノリ

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どうも年末から立て続けにトラブルが発生しており、いったい何の祟りなのかと、かなりイライラしています。

まず、年末に集中する悪夢のプロローグ的に、5月に購入したレーザープリンタの一部に、トナーが完全に消費していない状態にもかかわらず「消費しているので交換するように」とアラートが出て、プリント出来なくなってしまう機種がある、というアナウンスが届きました。


だいたいこの手のアナウンスに引っかかったことはないので、しばらく無視していましたが、念のために調べて見ると「まさか」の該当機種で唖然。メーカーとしてはリコール交換ではなく「特別にトナーを一式進呈するので勘弁してね」という態度。

カウンターが曖昧な状態は修理されないわけですから、長い目で見た時のロスは大きいはず。そもそも送ってもらえるはずのトナーは製品に最初から入っているタイプなので、枚数がそれほど取れないじゃないですか。こうなったら互換トナーで対応するしかないかも知れません。保証は消えてしまいますが、どのみち初めから不具合のある機械ですからね。

しかし、このトラブルは本当にプロローグにすぎませんでした。続けて、1998年に5年リースで導入した、Fax兼用でB4対応の複写機が壊れてしまいました。発端はトナー切れのアラートが出たので、いつものようなで揺すれば少しは使えるというセコイTipsを実行後しました。

後はトナーを元に戻し、カバーを普通に戻したはずなのですが、変な入り方をして戻らなくなってしまったというのが真相です。完全な私のミスでした。実はもう何年も前から、カバーを戻すにはちょっとした技が必要なほど調子が悪かったのです。

ちなみに、トナーが切れた直後でしたので無駄な買い物をせずにすみましたが、更新の支払いを済ませた後でしたので、ちょっと悔しいタイミング。結果的に不運モードの方が大きかったようです。

さて、問題の複合機はリースが切れた後に年契約で10年更新していたことになります。調べてみて自分でもビックリしてしまいました。で、細かい計算は省きますが、リース料金とその後の年間契約10年分にトナー代金を加えた合計金額を、使用したトナーの個数に公称枚数を掛けた値で割ると、なんと1枚40円強かかっていたことになります。恐ろしく不経済でした。

最近はあまりコピーも取っていませんし、Faxに至っては月に10回使うか使わないかという現状。とりあえずの問題は、どうやって処分するかです。面倒臭いな〜と思いつつリース会社に問い合わせすると、色々と便宜を図ってくれました。

結果として、私の場合はクロネコの引っ越し便を使うことでリーズナブルに送りつけることが出来ると知り、ひとまず安堵です。しかし、引き取り当日は3階から頑張って35kgを運び出す悪夢となることは予想もしませんでした。

さて、問題は入れ替わりにAmazonで物色していたA4レーザー複合機です。ここでも不運は受け継がれました。なんと購入のタイミングを見誤ってしまい、たった一日遅れて3000円も価格は高騰してしまったのです。更に追い打ちを掛けるように、購入翌日には価格が2000円下がったという二重攻撃に、脱力感は拭えませんでした。

更に不幸は続き、思い切ってMacでブルーレイを鑑賞したいという単純かつどうでもいい目的で、年末に購入したUSB3.0対応ポータブルブルーレイドライブが初期不良だったのです。

別売のACアダプタを使わなくても、ほとんどの機種で利用できるということで決めたのに、最新MacBook Proでも電力不足で使えないことが判明。そもそも、MacProへ直接繋げても電力不足……。しかたがないので、取り敢えずVAIOで使おうとしたら認識すらしないという悪夢のような状態。随分テストして、結果として初期不良と気が付いた次第です。

泣くしかないトラブルでしたが、とにかく交換手続きということでAmazonへ。ところが、どうしたことか交換処理を選択としても何故か何度もエラーが出てしまうので、仕方なく返金処理後に同じ物を注文という間抜けな結末。

しかも、この交換処理がエラーという理由は、単に購入時よりも価格が上がっていたためと後で知って愕然。何もしていないのに余計なお金を払う結末はどうにも納得できません。

更にたたみかけるように、MacProでは問題がないのに、MacBookProではAdobe CCが最新版(Illustrator CCは17.1、Photoshop CCは14.2、InDesign CCは9.2)にならない障害が発生。

詳しく言うと、アップデート管理ツールのCriative Cloudがひとつ前のバージョン(Illustrator CCは17.0.0、Photoshop CCは14.1.2、InDesign CCは9.1)を最新版と言い切るわけです。

色々調べて、とりあえずどれかアプリケーションをひとつ、アンインストール後に再インストールすれば改善するらしいという情報をいただき、試してみるも、すべてのアプリケーションでアンインストールはエラーで、実行停止の繰り返し。

アドビの電話サポート受付時間内になかなか部屋に戻れない日が続いて、ストレスは溜まる一方でした。とにかく最新版を想定したセミナーが近づいていたので、これが一番の不運になってしまったらどうしようという焦りが、かなりのボルテージで私の中から湧き上がってきました。

結局、月曜朝一番に電話を入れ、状況を説明し対処方法を教えもらって処理したのですが変化はなく、また電話をしてというループを3回繰り返して、3時間経過するも修復はされず。結局、原因が分からないまますべてを再インストールすることになり、脱力感だけが残る嫌な一日でした。

デジタルの世界のトラブルは本当にコワイです。教え子がiTuneをアップデートしたら、iPadにいれたデータが全て飛んでしまったとか。幸いバックアップは生きていたので、恐ろしく時間は掛かったことを別にすれば、実害はなかったそうです。

アップデートでさえ慎重にしないとコワイですね。かつて友人の一人が「アップデートは半年後。その間にトラブルを体験してくれる勇敢な友人があなたに何人いるかが運命の分かれ道」という金言を教えてくれました。

これだけ不運が続いたのだから、次は良いコトがと思うのははかない夢ですね。誰かのお婆さんの話として興味深い文章を読んだことがありました。曰く「人生において悪いコトをしても捕まらないし、良いコトをしても報われない。でもそれらはすべて人相として刻まれていく。」なのだそうです。思い当たることが山のようにあります。余計なコトを考えず、愚直に続ける……ですね。

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■今月のお気に入りミュージックと映画

[オリーブの午后]by 大滝詠一 in 1982(日本)

久しぶりに年末からiPodで聞いていたのが「Niagara Songbook」でした。そんな日課の数日後、12月30日に突然逝ってしまった大瀧詠一の曲を「Niagara Songbook」よりチョイス。彼の突然の訃報は、次を待ち続けていたファンとしては絶句しかありませんでした。

さらに、後を追うように四人囃子の久間正英も逝ってしまいました。何かが崩れてしまった瞬間かもしれません。残念です。しかし、同時期に彼らの音楽に触れることが出来たことは私にとって幸せなことだったと感じています。ご冥福を祈ります。

[Olympus Has Fallen]by Heitor Dhalia in 2013(U.S.A)

邦題「エンド・オブ・ホワイトハウス」。ホワイトハウスが東アジア某国のテロリストに占拠され、合衆国大統領が人質にとられたという設定で描くアクション映画。冒頭で発生するホワイトハウスジャックはちょっとコワイです。

しかし、狼狽する米国最高機関の面々は同盟国の日本を完全に無視しているのが一番リアルだったかも知れません。一切日本のことに触れていません。まるでそんな国はなかったかのように。

で、この映画の最大の見所は、テロリストが要求を話す第一声。"Recall the Seventh Fleet from the Sea of Japan, and withdraw all 28,500 Amarican troops from the Demilitarized zone."(日本海域にいる第七艦隊と非武装中立地帯の米軍2万8500人の撤退だ)……なんと、この台詞が唯一日本に触れているシーンだったわけです。


【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/
怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
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昨年末の18日は多摩美術大学造形表現学部デザイン学科での最後の授業日でした。その時点では講評会等などがまだ2日ほど残っていましたが、講義と言うか演習というか、とにかく教壇での授業は18日が最後でした。

すると、終了後に突然4年生が5名現れて寄せ書きと花束、そして記念品を手渡されました。13名の学生からの寄せ書きは嬉しかったです。泣きそうになるのをこらえて、お礼を言うのがやっとでした。彼らはすべて4年生でしたが昨年は卒業制作も担当しておらず(非公式には1名担当していました)、専任でもない非常勤の私を覚えていてくれただけでも嬉しかったです。

思えば4年間に色々なことがありましたが、数か月間の出来事のような気がしています。多摩美術大学造形表現学部は2013年を最後に募集を停止してしまいましたので、あとは共通教育の非常勤として、残りの3年間を粛々と勤めるだけとなってしまいました。

でも、2005年からの上野毛キャンパスでの私の体験は本当に素敵な思い出の塊となっていることに感謝しています。これからは、定期的にお茶会や飲み会で親睦を深めながら、少しずつ私も歳をとっていくことを楽しみたいと思っています。