どうしたらできるかな?[step:17]いよいよ卒業展示会へ/平山遵子

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その後、Sさんや親御さんにご協力頂き「思い出を形に」の広告も完成し、今まで自分が作った制作物をまとめ、卒業制作審査会に望みました。審査会といっても、普段お世話になっている先生方を前に、自分の制作物のプレゼンテーションをすることなのです。人によっては緊張するかもしれませんが、私はあまり固くなることなく、自分の取り組んだオーダーメイドのぬいぐるみの発表ができました。

決められた時間の中、自分なりにやりたいことはやり尽くしたので、悔いもなく、審査会での評価ではどの先生からもヤジを飛ばされる(笑)ことはなく、「よく一人でこれだけ作ったね」とのコメントを頂きました。

審査会も無事終わり、いよいよ卒業展示会です。卒業展示会とは大学の校内で卒業制作物を各自が展示するイベントです。多くの人に自分の作品を見てもらういい機会です。


学生生活も残りわずか、私は学生生活最後の思い出作りではありませんが、卒業制作展実行委員会の委員長になりました。実行委員会とは学生達で卒業制作展の運営(予算から会場の設営、図録制作など)を率先してやらなければならないので、就職活動やその他いろいろと忙しい時期、誰もがやりたがらない仕事でした。私は自分の作った作品をいい感じで展示したいと考えていたので、この役を買って出ました。

実際の実行委員会の活動はいろいろと面倒なこともありましたが、今となってはよい思い出というか、本当にやってよかったと思っています。実行委員会をやりながら、自分の展示プランを考えて設営の準備もしなくてはならないので、当初思っていたより大変でした。実行委員会でほぼ毎日大学に行きながら、それが終わると自分の展示の準備です。

「展示会場は部屋全部がもうぬいぐるみやキャラクターでいっぱいにする!」当初、私は友達にこんなことを言っていました。

しかし、思った以上に忙しく、今となっては全く逆の事を考えています。「作ったものを全部展示したら、教室半分以上は使うよな。そんなの無理。一人で教室半分を使うのはやめて、共同展示にしようかな」

そんなある日、私は実行委員会で、部屋割り係との打ち合わせをしていました。「じゃあ、この日に学生全員にメーリングリストで連絡のメールを送り、展示会場となる使用教室の希望を聞きましょう」

「平山さんはもちろん教室一室か教室半分は使いますよね」
「あれだけ作ったんだから、全部展示しないともったいないですよ」
「委員長で卒業制作展の仕事でいろいろ働いてくれているし、どこでも好きな場所使ってもいいですよ。なんなら僕ら平山さんのために教室キープしますよ」
「あ! なに言ってんの! 当たり前じゃない。私は教室半分使うよ! 全部展示するもんね!!」

私って一体なんなのでしょうか。つい先程まで共同スペースで展示をしようなどと後ろ向きモードだったのに、こう言われてしまうと弱いんです。というか期待に応えたくなってしまうんです。

大学からのいつもの帰り道、電車の中でふと考えてしまいました。さっきはノリであんなことを言ってしまったけれど、委員会の仕事もあるし、私一人だけで、手伝いなしで教室半分を使って展示が出来るのか?

正直、不安になりました。けれど部屋割り委員会の友達の前で宣言してしまったし……。結局出来ませんでした、共同スペースで展示します、ではかっこ悪い。それだけは絶対したくない。

この宣言が後に良い方向に展開したのですが、この時はさすがに頭の中が不安で一杯でした。「あぁ〜!!どうしよう!!」というのがその時の本音です。さて、実行委員会の仕事をしつつ、自分の展示も無事終わらせることができるのでしょうか?

【平山遵子・ひらやまじゅんこ】
J★(Junko allstars)〜思い出を形に未来につなぐハンドメイド〜
< http://www.j-allstars.com/ >
夢は「世界一楽しいぬいぐるみ」を作る!