講師だって、最初は初心者だもの[番外]2014年、バレンタイン・チョコ戦線(関西編)後編
── 森 和恵 ──

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こんにちは。森和恵です。

前回は、ひどい風邪で急にお休みしてしまいました。ごめんなさい。前日に出張で大雪の東京へ行き、雨で中途半端に溶けた雪と対決した結果、足首までずぶ濡れのまま一日を過ごしました。

いやいや、靴下と靴がびしょ濡れのまま、半日以上過ごしてはだめですね。風邪ひきますよね。雪がひどいと予想される時は、替えの靴下・ビニール・タオルは必須ですよー。長靴がない時は、靴下の上にビニールを履いて靴を履くのがベストだそうです(北陸出身の旦那曰く)。写真は、土曜日の東京・靖国通り近くあたりの様子です。雪かきができておらず、あたり一面水びたしでしたー。
< http://r360studio.com/dgcr/dgcr-extra52-1 >

そんなこんなで時期を外してしまいましたが、「2014年、バレンタイン・チョコ戦線(関西編)」の後編をお届けします。「自分へのご褒美」という名目の元に、チョコ予算を2万円と決めた私が過ごしたバレンタインの買い物とは?!


●「幸福のチョコレート」から、おチョコさまが届きました

「幸福のチョコレート」サイトで、12月に予約してから待ちに待った「おチョコさま」が届きました。どのパッケージも可愛く包装されています。包装されていますが、これ全部自分用です(あ、一応旦那さんと共有です)。
< http://r360studio.com/dgcr/dgcr-extra52-6 >

どのチョコレートも素晴らしく美味しかったです。いま、ウチの冷蔵庫はチョコだらけ。愛が詰まって幸せムードいっぱいです。春が訪れるぐらいまで、チョコ三昧の日々が続きます。

●エマニュエル・ブリエ(写真左下)が、堂々の一位でした
< http://boutique.lechocolatdemmanuelbriet.com/
>

お値段がお高いだけあって、このチョコが一番すごかったです。一見何の変哲もないチョコなんですが、よく見るとピカピカに光っているのがわかります。テンパリングがすごくうまくないと、こんな風には仕上がらないはずで、思わず戦慄! でした。究極に薄いそれを口に含むと、ふわっと香りが広がってから噛むまでもなくスッと溶けていきます。もーーー! やるなっ☆って感じです。文句なしの一位です。

その他も、どれも当りで嬉しい限りです。「幸福のチョコレート」サイトに登録されている125個から、自分の好きなものをきちんと選べたなぁ…と自画自賛しています。

●チョコバイヤー・みりさんのチョコセミナーに参加

幸福のチョコレートで、152種類のチョコを買い付け、販売しているチョコレートバイヤーのみりさんにお会いできる機会があると聞いて、チョコセミナーに参加してきました。
< http://r360studio.com/dgcr/dgcr-extra52-5 >

チョコの基本的な知識から、各地の買い付け秘話をお聞きしつつ、それにちなんだチョコレートを食べる一時間ほどのセミナーです。9個のチョコを一時間で食べきらないとならない……というハードな内容です。(残した人は、ラップでお持ち帰りもありますよ。)参加費は、3000円。

これで4年連続参加していますが、みりさんがその年に海外で買い付けてきた話がとても興味深く楽しいのです。「もう帰ろうとしていた時に、ふらっと入った路地で見つけたショコラティエさんが最高美味しかった!」とか、「一日にスゴイ量のチョコを食べるので、チョコの致死量を調べちゃった」とか。

幸福のチョコレートのサイトでも、とても長い商品説明を一人で書いていらっしゃるそうで、私が購入する時の決め手になるのも、この人の語りが大きいところがあります。

試食のチョコで、思わず「うまっ!」と言ってしまったのが、ベルギーチョコの「シュタイン ヴァンハウト レーズン」(手前にある黒いチョコレート)。ラム酒がよく効いていて、大ぶりのレーズンが乗った濃厚な一粒でした。

現役の工業高校の先生が、チョコを愛してしまい、専門学校から修行を重ねてお店をオープンさせて作ったんだそう。有名店でも賞を取ったチョコでもないけれど、本当にチョコが好きで丁寧に作った品を紹介したい……とバイヤーみりさんは語ってくれました。

セミナー最後の締めくくりに、「また来年もよろしく」と、本当に楽しそうな笑顔で見送ってくれたみりさんに、また来年も会いたいなと思いました。

●関西デパートのチョコ戦争は、阪急の独り勝ち!

2014年のバレンタインは、梅田が熱かった。気合入れまくりの「阪急」、ファミリー向けの「阪神」、関西版サロン・デュ・ショコラを開催した「大阪三越伊勢丹」。

それぞれの会場でカタログをもらって来たのですが、それを見るだけでも特長がすぐにわかります。
< http://r360studio.com/dgcr/dgcr-extra52-2 >

カワイイ表紙の「阪神」は、簡易印刷で中身もカラフルにデザインされていて、〜2000円までのお手頃商品が並んでいます。雑誌企画のような読み物ページも充実していました。お母さんや学生さんが好きそうな構成です。

チョコを模した重厚な表紙の「阪急」は、リッチな紙で印刷された143ページの大作カタログで勝負していました。中身もブランドカタログのような素敵な記事で、生産地やショコラティエさんのこだわりなどを紹介しています。3000〜5000円前後の高級チョコが多数並んでいます。チョコが大好きなマニア向けの構成でした。

意外にもペラペラのカタログだったのが「大阪三越伊勢丹」。関西版サロン・デュ・ショコラなのに……。理由は会場に行って判明しました。売り場が狭い、お店のラインナップが少ない(本家は、海外のショコラティエが勢揃いの華やかなイベント)。サロン・デュ・ショコラとは、名ばかりの残念な感じでした。

サロン・デュ・ショコラ:< http://www.salon-du-chocolat.jp/
>

●肝心のチョコは、阪急のタブレットチョコレートに軍配

三会場とも回りましたが、チョコレートらしくて分かりやすい戦略をしていたのが、阪急さんでした。板チョコであるタブレットチョコレートを特集し、チョコの産地や製法など「技あり」な商品が目移りするぐらい集まっていました。

板チョコがたくさんと聞くと地味な感じがしますが、私のようなマニア系チョコ好きには、たまらない商品なんですよね。商品に薀蓄もいっぱいついてくるし(笑)。

また、男の人には、「××ガナッシュ△△ボンボン」みたいなややこしいのは好まれないようで、「バレンタインのチョコ、どんなんがいい?」って聞くと、大抵が「普通の板チョコ」ってツレナイ返事が返ってきます。味がわからない彼氏(旦那)に、マニアな私が選んだ究極の板チョコを渡す……のも通な楽しみでした。

たくさんある中から私が選んだのは4枚の板チョコでした。
< http://r360studio.com/dgcr/dgcr-extra52-3 >

(写真左上)デンマーク 「フリスフォルム」
今回唯一の正統派板チョコがこれ。ミルクチョコレートなのにカカオ55%を含むという変わった一品。「ダークミルクチョコレート」と呼ばれます。一般的にカカオ成分が多くなると酸っぱくて食べにくいのですが、こちらはミルク成分も含んでいてまろやか。中米のニカラグアのカカオ農家から直接買いつけてるそうで、風味も豊かでした。

(写真右上)ショコラ・ブロンド・オレ
(写真左上)大徳寺納豆
< http://www.es-koyama.com/rozilla/tablet/index.html
>

大徳寺納豆は、京都・大徳寺で僧侶が作った塩納豆を細かく刻んでミルクチョコレートに混ぜたもの。単なる塩味ではなく、納豆のうまみがチョコとマッチしていて、ほろ苦くてほんのり和の味でした。日本茶にあうチョコレートです。日本流の「キャラメル・ブール・サレ」(塩キャラメル)と賞されているそう
です。

ショコラ・ブロンド・オレは、本当にやさしいチョコレート。甘い味が広がります。チョコを食べているというよりは、美味しいミルクキャラメルを食べているみたいで、不思議な感覚です。ミルクでもダークでもホワイトでもない第四のショコラ、「ブロンド・チョコレート」と呼ばれているそうです。

こちらはいずれも パティシエ エス コヤマさんのタブレット。阪急の売り場がすごい人だかりで、たまたま目について先に大徳寺納豆を購入したのですが、あまりの美味しさに別の味を再度買いに出かけました。


(写真右下)「214スペシャル・ストロベリーシャンパン」
< http://www.meiji.co.jp/sweets/choco-cafe/2014valentine/
>

明治がプロデュースする100%チョコレートさんの「ストロベリーシャンパン」味のチョコレート。これ、中に弾けるキャンディが入っていて、食べるとプチプチ&シュワシュワと弾けます。そう! シャンパンってそういうことです。ホワイトチョコとイチゴの甘酸っぱい味と絶妙にマッチします。

こちらは期間限定商品なので、一枚食べてあまりにも美味しかったので再度買いに走りました。いまウチの冷蔵庫に三枚キープしてあります。

●チョコのイートインが熱かった

デパートの会場では、チョコを使ったイートインで楽しめるスイーツも多数出ていました。
< http://r360studio.com/dgcr/dgcr-extra52-4 >

どの会場でも目立っていたのが、有名パティシエの作ったチョコソフトクリーム。10種類ぐらいあったんじゃないかな。この期間しか食べられない限定品なので、どこもすごい行列でした。私が食べたのは、ナオミミ ズノ×洋菓子マウンテンのチョコマニア(写真左下)と明治100%チョコレートのいちごソフトクリーム(写真中央下)。どちらもチョコが濃厚で、上品な味わいでした。

ついで多かったのが焼き菓子。私が食べたのは、ドイツの伝統菓子のシュネーバル(写真右上)、サダハルアオキのクロワッサン(写真左上)と東京焼き間化論(写真中央上)。

並ぶのが嫌なので、平日午前中に行きましたが、だいたい10〜20分待ちの行列が常にできていました。チョコを買うだけなら通販でも買えますが、店頭で作ってその場で食べられるイートインは、会場ならではの楽しみですよね。来年も忘れずチェックしたいと思います。

総括。チョコ予算は、2万では収まりませんでした。来年からは、会場で衝動買いする分とイートインの分も計算に入れておかなくっちゃですね。

また、来年のバレンタインまで、楽しみに待ちましょう。
(^.^)

さて、今回はここまで。次回は、電子書籍のネタをお届けします。事前準備でいろいろと調べていると、Koboの評判もだいぶ回復してきているそうです。
Kobo派としては、嬉しい限り。

●Koboのグローバルコンテンツ売り上げ、急速に成長
< http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1402/26/news072.html
>

最近注目しているのが、「honto」< http://honto.jp/ebook.html
>。国内の本屋さんが集まって作ったマーケットです。後発のため、現在売出し中なので、50%OFFクーポンばら撒きしてたりいい感じ。

※記事へのご意見・ご要望は下記より受付ます。
< http://goo.gl/rN5Dg
>

【 森和恵 r360studio 〜 Web系インストラクター 〜 】
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>


前回ご紹介したフェリシモさんの「90ブランド125アイテム総額42万円・『幸福のチョコレート』2014年のチョコをすべて味わえるセット」ですが、一件注文があったそうです。チョコ好きだったお父さんの仏前にそなえるための購入だと、バイヤーさんのブログに書かれていました。しんみりするお話ですが、お父さん思いの素敵なエピソードだと思います。
< http://www.chouclub-blog.com/2014/02/sonogo.html
>