[3668] 場を支配する人

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《今日から inbox zero》

■装飾山イバラ道[134]
 場を支配する人
 武田瑛夢

■Take IT Easy![11]
 「inbox zero」を実践するためのメール削除のルール
 若林健一 / kwaka1208

■おかだの光画部トーク[113]
 写真構図にみるアメリカと日本の教え方の違い
 岡田陽一


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■装飾山イバラ道[134]
場を支配する人

武田瑛夢
< http://bn.dgcr.com/archives/20140401140300.html >
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●ザ・カリスマドッグトレーナー

攻撃的な飼い犬に困っている飼い主が、トレーニングをプロに依頼することがある。その様子をテレビ番組化しているものがいくつかあるけれど、犬の訓練のプロであるシーザー・ミランはもう10年ほどこの手の番組をやっている。ナショナルジオグラフィックチャンネル「ザ・カリスマドッグトレーナー 〜犬の気持ちわかります〜」だ。

普段はどこにでもいそうな可愛い犬なのに、お客さんが来ると吠えまくり獰猛になるので、何年も知人を家に呼べない人や、散歩のたびによその犬に飛びかかろうとする行動に困る飼い主たち。生活のかなりの部分を犠牲にして生きているような疲れた表情だ。

シーザーは自宅を訪問し、飼い主に面会して問題の犬と対面する。最初のうちはシーザーに警戒していつものようにガンガンと吠えまくる犬も、なぜかしだいに落ち着いてくる。

シーザーはシュッと口で音を出したり、手で犬の体を突いているだけのように見える。犬の興奮をまず解いてから、ひるむことなく自分の強さを見せているようだった。

犬には犬にわかる態度で示すことで、支配順位を逆転させていると言う。犬を飼っていない私でも、犬の目つきがガラっと変わるので、犬がシーザーを只者じゃないと思っているのが解って面白い。

シーザーは、犬にとっては人に支配されること自体は、嫌なことでも可哀想なことでもないのだと言う。

結局、獰猛に見える犬は、家族を守らなければいけないと思って矢面に立って必死にお客さん(敵)を威圧しているだけらしい。群れを守る役目の重圧と、知らないものへの恐怖が攻撃という形になって現れている。犬ってけなげなんだな。

飼い主たちは自分が上の立場であることを犬に伝えること、未知のものは怖くないことを教えれば、犬は自然とリラックスして余計なエネルギーを使わずに済むという。最後には、犬は自分以外の存在を好きにさせておける余裕も出ていたし、吠えるのが自分の仕事ではないと理解したようだった。

人間がもし犬に吠えられた時には、後ずさりはせずに、足を一歩でも前に出す。それで犬に負けていない気持ちが伝わるとか、外から犬と一緒に家に帰る時など、新しいエリアに入る時は必ず飼い主さんの足を先に入れるとか、なるほどと思うコツをいくつか紹介していた。飼い主は、いつも犬を含めた群れ全体のリーダーであることが大事だと言う。

魔法みたいな方法を見ているとやってみたくなるけれど、番組冒頭で表示される「専門家の指導なしに真似をしないでください」の注意書きを忘れてはならない。本当に深刻なケースの場合は、シーザーでも手を噛まれて血を出しているし、自宅の犬の訓練所に長期間預かって犬の訓練をすることもある。

シーザーが訓練所で飼っている数十匹の犬たちはとてもフレンドリーで、良いムードを問題の犬に伝える役目として働いている。犬としての立派な態度は、犬から教わるのが一番のようだ。

ペットの訓練士は、実は飼い主の性格を一番重視して見ているというのは、どの番組でも共通のようだった。シーザーは人の心持ちが犬に伝わることをよく説明しているし、犬の興味関心の向かう先をコントロールして、人との共存がうまくいくように先回りしているところに技を感じた。

●サウナの支配者

シーザーの番組を見ていると、犬が飼い主を認めて安心して下の順位で休めるようにすれば良いのがわかる。お役御免にするのではなく、犬に違う役目を与えてやるのだ。

人も自宅や会社、いつも使う施設などでの自分の居場所というものはとても大事だ。リーダーは周りを守らなければいけないし、下のものの勝手な行動は全体の迷惑になる。立場争いがあるうちはもめるけれど、安定したピラミッドの中ではそれぞれの居心地が良かったりもする。全部把握して決めたい人もいれば、相手の懐に入って任せることを好むタイプもいると思う。

最近久しぶりに行ったサウナでは、常連のおばさんたちの勢いの強さに辟易してしまった。勢いというのは、おしゃべりの声の圧とか大したことではないけれど、声はどうしても耳に入ってきてしまうので厄介だ。サウナのおしゃべりが苦手で行くのを止める人も多いらしい。

例えばおばさんAがそこにいない人の悪口を中心に話し始めると、おばさんBが聞き役に回って、おばさんCが新しいネタを投入、おばさんAがさらにいない人のモノマネまで始めて盛り上がる、というのを繰り返し繰り返しやっている。

おばさんAが先に帰ったりしたら、今度はおばさんBとCでおばさんAの今日のハッスルぶりを笑ったり。場の支配者がいなくなると次の支配者が現れる。どこのサウナにも見られる光景だ。

サウナでそういう場に居合わせてしまったら、私はもう瞑想するしかない(笑)。深く目を閉じてサウナの壁になりきり、次は別の時間に来ようと心に決めるのだ。会話禁止と貼ってある、岩盤浴の方が好きになったのはそんな理由もある。

ある意味サウナは社交場なので、おしゃべりはおばさんたちの大事な活動でもある。私だっておばさんだからわからないでもないけれど、もうちょっと小さい声でやって欲しい。

今日はサウナの時間をズラしたおかげで、人はたくさんいるのに静かな空間を楽しめた。話す人は小さい声で気遣いもあったので全く気にならなかった。サウナの時間をズラして行くということは、私はサウナ空間の群れに負けたということかもしれない。もしくは波長の合う群れが過ごす時間帯をみつけられたということかな。

共用する空間は、相手の居心地を尊重しながら自分の居心地を良くする方法を考える。「居合わせる」というのも何らかの縁だと思うので、その人の確保している場所と機会を損なわないようにしたい。シーザーの家の仲良しの犬たちの立派な態度が、私にもお手本になりそうだ。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/ >

流行や大人気の食べ物屋さんって行列が当たり前だと思っていたけれど、今は携帯電話で予約して発行された番号で待ち時間がわかったりするんですね。いつもすごい行列だったお寿司屋さんが、その方式を採用していた。さっそくスマホで予約番号を発行して何人待ちか確認しながら向かったけれど、電車の乗り換えに失敗して焦りながら現場につくハメに。もっと余裕だと思ってたのに、結局焦るんだな。


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■Take IT Easy![11]
「inbox zero」を実践するためのメール削除のルール

若林健一 / kwaka1208
< http://bn.dgcr.com/archives/20140401140200.html >
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今日から4月、新しい仕事や生活を始める方、今までと変わらないけど心機一転がんばろうと思っている方もいらっしゃることでしょう。

そんなみなさんの新しい仕事のやり方のヒントになればと思い、「inbox zero」を実践するためのメール削除のルールを紹介します。

「inbox zero」とは、メールアプリの「受信トレイ」「受信箱」を空の状態で維持すること。これを実践することで、常にメールが管理された状態となり、仕事の効率がアップする手法です。

●「inbox zero」の極意は、メールを削除することにあり

メールにおける「inbox zero」の実践方法として、「原則としてメールは削除する」をおすすめしています。

削除することに不安や抵抗を感じたり、削除してもよいかどうかの判断に困る、という方もいらっしゃると思いますが、これから挙げる4種類のメールを削除するだけで簡単にメールの量が減らせます。

何も不要なメールをわざわざ残す必要はありません、不要なメール、読み返さないメールはどんどん削除しましょう。

1.会議やイベントの連絡メールは削除

メールを仕事で使っておられるような方なら、PCのカレンダーアプリやGoogleカレンダーのようなWebサービスを使っている、もしくは使える環境にあると思います。会議やイベントの開催連絡メールを受け取ったら、カレンダーアプリやサービスに予定を入力し、メールは削除してしまいましょう。

この時、本文の内容が必要であれば、カレンダーのメモ欄にコピー。会議用の資料など添付ファイルがある場合は、日付とイベント名でフォルダを作って、そこに保存します(もちろん、これらのフォルダを作る場所を決めておく必要はあります)。

フォルダ名の例:
2014.04.01 ○○プロジェクト進捗確認ミーティング

この手の資料は、会議当日までにアップデートや追加が発生する場合がありますので、それらもすべて同じフォルダに上書きもしくは追加コピーします。会議が終わって議事録が配布された場合も、同じフォルダにコピー。

このようにすることで、資料の最新版を探すためにメールボックスの中を追う必要はなくなり、イベントの情報を集約できるというメリットもあります。

2.返事だけのメールは削除

「はい」「了解しました」「ありがとうございました」といった返事だけのメールも、後で読み返す必要はないものが殆どですから、読んだら即削除です。

ただし、クライアントからの返事で後々証拠(エビデンス)として残す必要があるもの、個人的に残しておきたいと思うもの(理由はさておき)は、プロジェクトごとや個人ごとのメールボックスを作って、そちらに移動します。残す場合でも「inbox」の外へ移動です。

3.情報共有/連絡メールは削除

情報共有のための転送メール、業務連絡メール、「ご参考」的なメール、一度読めば頭に入る、将来的に読み返すこともないであろうと思う判断できるものであれば、読んだら即削除です。

将来的に読み返す可能性がある、情報として蓄積する価値があるものなら、inbox以外のところに保存します。

「返事だけメール」と同じようにメールボックスを作って保存しても良いのですが、「ファイルとしてフォルダに保存する」「Evernoteのような情報管理ツールにコピーする」という方法を使うと、受け取ったメール以外に関連する情報や自分のコメントを一緒に保存することで、「なぜ保存したのか?」を読み返した時に理解しやすくなります。

添付ファイルを送るだけのためにメールが使われる場合もあります。このメールも添付ファイル保存して削除しましょう。

4.自分が送信したメールは削除

「inbox」ではありませんが、見落としがちなのが自分が送信したメールです。自分が送信したメールというのは、「送信済みメール」の中にまとめられていますが、気がついた時にはいっぱいになっているもの。添付でのやり取りが多い方の場合も、ここがかなりの容量になっていることが多いです。

自分が送信するメールで残しておきたいものは、自分をBCCやCCにいれて受信したものを残す。つまり、送信時に残すかどうかを判断します。

メーラーによっては、メール作成時に自動的にBCCもしくはCCに自分のアドレスを追加できるものもありますので、この機能があるメーラーの場合はデフォルトで自分にも送るようにしておき、残す必要がないと判断した場合に自分のアドレスを宛先から削除すると、BCCやCCの入れ忘れ防止になります。

メールの場合、送ったはずなのに正しく送られていなかった、ということも稀にありますので、「自分宛に送る」ことで相手にも確実に送信されたことを確認できる、というメリットもあります。

●残すのはコミュニケーションの記録

この4つを削除していけば、かなりのメールを削除することができているはず。そして残るのは「仕事上のやりとりの記録」で、これはメールとして残しておく必要があるものです。

コミュニケーションの記録を残すための分類方法として、案件ごと、人ごと、時系列(年度、月など)など、様々な考え方がありますが、これも仕事の内容や役割によって適切な方法が異なりますので、自分の仕事にあったも方法を選んでください。

●「inbox zero」のメリット

メールで「inbox zero」を実践するメリットとして、

A. 大量のメールに紛れて見落とすことがなくなる
B. 欲しい情報がすぐに見つけられるようになる
C. パソコンのディスク容量を節約できる
D. 「inbox zero」になった瞬間に達成感を感じられる

といったことが挙げられます。

最近のPCは大容量のハードディスクやSSDを搭載していますので、「ディスク容量は気にしなくても?」と思われるかもしれませんが、PCのリプレースの時に移し替えるデータが少なくなりますし、メールをためすぎてメールアプリの起動が遅い、起動しなくなるというトラブルを未然に回避できます。

「この案件が終わったらメールの整理をしよう」なんて考えていたってダメ、そんなことが実現された試しはありませんし、着手したとしても中途半端に終わるのがオチです。

今までのメールを整理することはあきらめ、inboxの中身を移し替えて、今日から新しいinboxで「inbox zero」を始めてみませんか?

【若林健一 / kwaka1208】 kwaka1208@pote2.net
Take IT Easy! - 人にやさしいIT
< http://kwaka1208.net/ >
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■おかだの光画部トーク[113]
写真構図にみるアメリカと日本の教え方の違い

岡田陽一
< http://bn.dgcr.com/archives/20140401140100.html >
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30年以上お昼の定番番組だった「笑っていいとも」も終了し、その他いろいろなテレビやラジオの番組もリニューアル。プロ野球のシーズンも始まり、そして、消費税が上がり、さまざまなことで春を感じる今日このごろ。神戸の桜も一気に咲き始めました。

さて、一昨日のことですが、KMUG(Kinki Macintosh Users Group)
< http://www.kmug.org/ > という集まりに呼んでいただき、写真について120分くらいプレゼンする機会がありました。15人ほどの参加者だったのですが、関西に暮らす外国人の方のグループということで、英語でのプレゼンでした。

内容は、絞りやシャッターなどの技術的なことは、興味のある人とない人が別れる気がしたので、普段デジカメを使っている人も、iPhoneで写真を撮っている人も共通して興味を持ってもらえるであろう、構図についてお話しました。

その内容を組み立てるにあたって、構図について、あれこれネットで調べてみたところ、面白いことに気がつきました。それは、日本とアメリカとで、構図に関する知識、教え方がずいぶんと違うこと。今回はそれについて書いてみます(あくまで「岡田調べ」ということで……)

「構図」は英語で「Composition」なので、「Composition、Photography」でGoogleで検索してみます。上位にヒットした中から、いくつかピックアップします。

「10 Top Photography Composition Rules(写真構図10のルール)」
< http://bit.ly/1dK0Uur >

「5 Elements of Composition in Photography(写真構図の5つの要素)」
< http://bit.ly/1dK1okc >

「5 More Elements of Composition in
Photography(写真構図のあと5つの要素)」
< http://bit.ly/1dK9vNS >

「18 Composition Rules For Photos That
Shine(写真を輝かせる構図のルール18)」
< http://bit.ly/1dK2hth >

「Top 10 Composition Tips(構図のTipsトップ10)」
< http://bit.ly/1dK2vR7 >

一方、日本語で同じ内容「構図、写真」を検索してみると……

「写真がもっと上手くなる!構図の基本テクニック12選」
< http://bit.ly/1dK3el2 >

「写真を始めたらまず覚えたい基本のカンタン4構図」
< http://bit.ly/1dK3xfZ >

「写真の構図」
< http://bit.ly/1dK4NQb >

「写真で使われる構図一覧」
< http://bit.ly/1dK5bhn >

どうです? 海外のものと日本語のサイトの解説、違いがわかりますか?

両方共通しているものは、「三分割構図=The rule of thirds」くらいで、日本語で解説してあるものは、「日の丸構図(正式には「中央一点構図」)や「三角構図」「トンネル構図」「対角線構図」など、被写体を配置する位置や画面を構成するラインなどを解説しています。「あれこれ考えず、この場所に被写体を配置すれば良い構図になるよ。」的な解説。

海外のサイトの解説で、その位置に配置すれば良い構図になるというのは、「三分割構図=The rule of thirds」で、それ以外は「バランスにきをつけよう」や「コントラストを使ってみよう」、「スペースを残して」、「単純化しましょう」「細部に気をくばりましょう」など、撮影者が自由にイマジネーションできるような内容になっています。

構図を構成する要素「Pattern(パターン)」「Symmetry(対称)」「Texture(テクスチャー)」「Depth of Field(奥行き)」「Lines(線)」「Framing(フレーム)」「Perspective(遠近)」「Space(空間)」「Balance(バランス)」「Color(色)」を自由に組み合わせてあなたの自由に撮ってみると、
素敵な写真が撮れますよ。という解説です。

「この位置に配置しなさい」と、「これらを気をつけて自由に楽しみなさい」と、ずいぶん教え方が違いますよね。

そう言えば、わたしもシアトルの大学で写真を学んでいた時には、The rule of thirds以外「なんとか構図」というのは習ったことがなかった気がします。

【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41 >

桜って咲き始めて一週間でピークなので、週末が一度だけ。その週末がいい天気だと、薄いピンクの桜に青い空のコントラストがいい感じの写真が撮れますが、けっこう花曇りや雨だったりします。「春に3日の晴れなし」なんて言いますし。今週末は神戸・姫路あたりでちょうどいい頃だと思うので晴れたら撮りに行ってみようと思います。


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編集後記(04/01)

●「本日のKindle日替わりセール」が毎日届く。思わず1-Clickした電子書籍がいくつかある。コミック期間限定無料お試しキャンペーン、月替わりセールなども覗く。しかし、それほど熱心なユーザーではない。たしかに1-Clickで即座に自分の端末に電子書籍が届くというのは、いつになっても感動的だが、電子書籍サイコー! なんて全然思っていないので、たぶん10年後にも紙の本が米の飯で、電子書籍はオヤツというわたしの読書スタイルは変わっていないだろう。生きていたとしての話だが。まだ読んでいない蔵書がたくさんあるので、読まずに死ねるか。あ、先日「近藤誠教の信者」だと書いたが、あくまでも自己責任であるから、人には薦めない。

電子書籍がまだまだであるということは、デジクリ3655号で三井英樹さんが完璧に説いてくれた。そうだそうだとうなづくことばかりだった。「印象的には、豆腐の上に文字が印字されている感じ」とはうまいことを言う。「この本を作っている人の愛情が感じられない」というのには、わたしもかつては作り手だっただけに激しく同意。これをぜひ読んで欲しいという作り手の推しがない。機械的にフォーマット替えただけ。しかも美しくないときた。また、自分の読み進み度の確認がうまくできないことが、電子書籍を読んでいて違和感のあるところだ。もやもやとしたイヤな感じ。

オヤツとしての漫画はほとんどがセールで買ったものばかりで、最初の号だけしかないものが多い。気に入ったらレンタル本で読む。もうリアル漫画本を買い求めない(つもりだが、なかなかそうはいかない)。最近これはいい! と思ったのは久正人の「エリア51」だ。アメリカ51番目の州、エリア51は世界中の異形をかき集め隔離した人口過密な無人地帯だ。人間でない住人(UMA、モンスター、神など)に混じって探偵業を営むワケありの人間・真鯉徳子の物語。ハイコントラストで巧妙なアングルのスタイリッシュな絵! ほとんどアートだ。異形どもの解釈も独自でみごとなデザインだ。とにかくこの絵が最高だ。B5判アート紙に印刷したので読みたい。いや大画面のタブレットでもいいか。

何度も書いているが、かつて東京・大阪間を頻繁に往復していた頃、いつも楽しい悩みだったのは「どの本を持って行くか」ということだった。大抵は文庫本だが、いつも多めに持ち運んだ。乗っていた新幹線がなにかの理由で止まってしまったら、読む本が尽きてしまうという「極限の恐怖」に備えるためだ。実際そんな事態に遭遇したことがあり、そのときは「文藝春秋」一冊で凌いだ。だが、これからは保険にKindleひとつ持っていれば安心だ。いざとなったら、未読の「レ・ミゼラブル完全版」と「全訳源氏物語」がある。だが、残念ながらいまや新幹線に乗る用件がない。(柴田)

< http://bn.dgcr.com/archives/20140312140200.html >
電子書籍ではなく、電子コンテンツにすぎないのでは? 三井英樹

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009APDTCC/dgcrcom-22/ >
久正人「エリア51」Kindle版


●「『この案件が終わったらメールの整理をしよう』なんて考えていたってダメ」。そうですよね……。最近多いのが、納品後の追加作業リスト作り。全部メールにあるからと見返すのですが、件名ごとにまとまってて、時系列がわからなくなってしまう。件名ごとにやり取りすればいいのですが、まとめて返事されていたり、新たに件名が作られていたり。

この新たに件名というのがくせ者で、同じ流れのものでも違う件名で送られてきたりして、見返す時に流れがわかりにくい。スパム扱いではじかれる時があったり。仕方がないので、わざわざ件名でまとめない環境設定をしている別のアプリケーションから見てみたり。

件名変えないで返信してくれたらいいのになぁ。こちらの保存メールの件名を変えてしまったら、あの日あの時間のあの件名のメールなんですけどと言いにくいし。続く。(hammer.mule)