まにまにころころ[55]関西人は歴史好きが多いかも/川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

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こんにちわん、コロこと川合です。『軍師官兵衛』、播磨が割れましたね〜。別所と櫛橋が毛利の調略にあって。櫛橋左京進め! Wikipediaにも単独項目が用意されてない武将のくせに、官兵衛を窮地に追いやりやがってー!

NHKの官兵衛サイトに左京進役の金子ノブアキさんのインタビューがあります。
< http://www1.nhk.or.jp/kanbe/special/special_27.html >

親戚にも「嫌な奴だ」って笑われたそうです。(笑)

一方、荒木村重は本願寺に揺さぶられ、信長に叱られ、秀吉の下に付けられと、着々と転んでいく布石が……間もなくですね、事件が起こるのは。

前回、片岡鶴太郎がちょっとコミカルに過ぎるって書きましたが、織田信長役の江口洋介も、もう少し覇気というか怒気というか、威圧感が欲しいところ。織田家中ではやっぱ、秀吉役の竹中直人の存在感が群を抜いてますね。

何にしても「軍師官兵衛」が面白くなってきましたので、今回はこのまま戦国話を続けたいと思います。


◎──荒木村重

まずはそろそろ大事をやらかしちゃう村重について。歴史の話なのでネタバレでもないと思いますが、荒木村重は信長を裏切っちゃうんですよねえ。今回の大河では序盤から官兵衛といい感じの出会いをして、その後も何かと親交深く、そこからどうやって謀反に繋がっていくのかというのが興味深いポイントで。

というのもただ信長を裏切るだけでなく、官兵衛に最大の苦難を与えることになる立場。あまり「いい奴」に描きすぎると大変なんじゃないかと、ハラハラしつつ観てきたのですが、今のところいい感じの落とし所へ向かってるように思います。多くの作品で村重は最低の役柄に設定されがちなんですけれども、「軍師官兵衛」では多少、ましな描かれ方をしそうな雰囲気です。

好き嫌いが分かれる武将なんですが、基本的には嫌われてますからね。私も、嫌いは嫌いなんですが、村重の逞しさには一目置いていますし、「軍師官兵衛」を通じて、少しでも評価が上向くといいなと思っています。

逞しさ、と書いたのは、なんだかんだで後々まで生き延び、しかも茶人として一線に復帰を果たすからなんですが、実際は、歴史の流れに翻弄された結果、身内の多くを失い、様々の不名誉な烙印を押され後悔や自責の念を背負っての生涯だったと思うんですね。好人物として描かれることはなくても、せめて、同情される描かれ方をして欲しいものです。

◎──有岡城(伊丹城)

荒木村重の居城、有岡城は、村重が信長の配下として伊丹氏の伊丹城を破って、そのまま信長に与えられ改名した城で、その名の通り兵庫県伊丹市にあります。兵庫県と言っても最も大阪寄りで、大阪国際空港があるところです。伊丹市と言えば、デジクリでお馴染みの笠居さんの居城が築かれている土地で、現代においても要所として知られています。

……さてその伊丹城改め有岡城ですが、JR伊丹駅から徒歩で行けるところに、有岡城跡の碑があります。建物はなく、明治時代には線路を敷くために土地も削られ、一部の石垣と土塁、井戸の跡が残っている程度だそうですが、そこに約450年前、荒木村重が住み、官兵衛が捕えられ、激しい戦闘があったのだと思うときっと感慨深いものがあると思います。伊丹、行ったことあるのですが、荒木村重のことをあれこれ知る前だったので、有岡城跡を見たかどうかも記憶にありません……また近いうちに行ってみたいと思います。

◎──花隈城

有岡城の戦いで信長勢に攻め立てられた村重は、支城の花隈城に落ち延びます。花隈城はJR元町駅のあたり。花隈城趾は今は花隈公園として、石垣や天守台が模擬的に再現されているそうです。天守閣跡には浄土宗の福徳寺が建っていて、花隈城天守閣之址の碑があるそうです。花隈城でも村重は抗戦したのですが、ここでもまた敗れ、毛利氏を頼って亡命、尾道に身を潜めていたそうです。

◎──堺

毛利方へ身を寄せていたものの、ほどなく本能寺の変で信長がこの世を去ると、村重は大阪に戻って堺に住み、茶人としての人生を歩み始めます。千利休とも交流があり、後の世では「利休十哲」と呼ばれるなど、茶人としてそれなりの活躍をしたようです。そこでも高山右近に復讐しようとして失敗したり、秀吉の悪口を言ったのがバレて逃げたりと、残念な行動があったようですが……

そういえばこの土曜日に、テレビ東京系の「美の巨人たち」で同時代の茶人の古田織部が取り上げられていて、面白い内容だったので、そのうちまたお茶の話もネタにできればと思います。茶道の嗜みなんてありませんけどね。(笑)

◎──関西人の特権かも

今回は荒木村重の話ばかりでしたが、「軍師官兵衛」を観ながらあれこれ歴史を調べていると、馴染みのある地名がよく出てきて面白いんですよね。これは関西人の特権かも知れません。江戸時代になってしばらく経つまで、古墳時代からずっと歴史の中心は関西だったので、歴史物の多くが関西を舞台に描かれ、結果的に関西人には歴史好きが多いかも知れません。司馬遼太郎も大阪ですし。まあ、だからか逆に、池波正太郎の描く江戸の町に惹かれたりもしますけど。

いつもデジクリを書くのが「軍師官兵衛」を観た後なので、これからも当分は歴史の話が多くなる思いますが、どうか飽きずにお付き合いください。

【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
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