クリエイター手抜きプロジェクト[388]電子書籍編 複数のデバイスで読める本づくり/古籏一浩

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今回は電子書籍ネタです。過去にも電子書籍ネタはやっていますが、今回は自分で編集等する側ではなく、著者側からの視点で書いてみます。まあ、そうは言っても、著者からの視点しかなかったりするのですけど。

今回発売されたのはデジクリで10年以上に渡って途切れることなく続いている、この連載のネタである自動化に関する本です。すでに「Adobe JavaScriptリファレンス」という本を出版していて、現在はKindle版と紙版(Print on Demand)があります。

・Adobe JavaScriptリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00FZEK6J6 >
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844395955 >

Kindle版はKindle端末でもiOS版でも、日本語が検索できないという不具合があるので、リファレンスなのに検索が使えないという何ともな状態になっています。

検索できなければ、紙版と同じということになってしまいます。実際に検索できないせいか、紙版の方がKindle版の2倍ほど多く売れています。実際にKindle Fire HDで読むと、検索に数分かかるし、あまり使い勝手のよいものではありません。

ということで、今回出した本はKindle版だけでなくiPhone/iPad、Kobo(!)そして紙版と、複数のデバイスで読めるようになっています。





・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編(Kindle版)
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/ >

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編(紙バージョン)
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844396137/ >

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編(iBooks)
< https://itunes.apple.com/jp/book/extendscript-toolkit-estk/id868057300 >

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編(楽天Kobo)
< http://books.rakuten.co.jp/rk/7445d6999aa53150b316ed496c0a3789/ >


複数の端末で発売するとなると、紙の本では考えられなかった事態が発生します。もちろん、文字の大きさやレイアウトに関してではなく、予期せぬ不具合が多発するということです。

もともとは、サーバーが各デバイス向けに自動変換するということになっていました。一般的な小説やほとんど全部が画像のような漫画では、不具合がほとんど発生しないと思われますが、プログラム関係の本だったので、いろいろ問題が発生し、一か月でできるはずが3か月ほどかかってしまいました。まあ、これもノウハウということで。

InDesignのスタイル設定なども絡むようで、一発変換はなかなか難しいようです。特に困ったのが、プログラムでは必須の半角空白が消滅してしまうことがあるという現象です。

PDF版(Print On Demand版)では発生しないのに、Kindle端末用にすると半角空白が消えてしまうことがあります。結局これは解決できず、半角空白の代わりに全角空白を入れて対処しました。

昔だと半角空白の代わりに全角空白にすると、プログラムはエラーで停止してしまいましたが、現在は半角空白も全角空白も同じように扱われるので、コピペされて使われてもエラーになりません。

結局、個別に対応するような感じになり、一発変換は次回に期待するような方向になりました。

さて、出版されたら自分で購入し確認してみないといけません。それぞれの端末で購入し、実際に読んでみました(使ってみました)。

・紙版
残念ながら、まだ手元にありません......。紙なので、まあそれなりにということで。

・Kindle版
Kindle Fire HDで購入し読んでみました。やはり検索できないのは辛いところです。Nexus 7(New)端末のアプリ(Kindle for Android)でも試しに読んでみましたが、やはり検索がうまくいかないことがある上に、その検索にかなり時間がかかります。検索せずに読むだけなら快適です。Nexus 7(New)なら後述するKoboより高速にページめくりができ、ストレスもほとんどありません。

・Kobo版
Kobo arc 7 HDで購入し読んでみました。画面は凄くきれいです。検索もちゃんとできます。ページめくりに若干時間がかかるのが難点といったところです。もっとも、これは楽天がより高速なKobo端末(メモリも増やして)を発売すれば解決する問題です。Koboが出た当初は散々でしたが、今では結構いい感じで使うことができます。

・iBooks版(iPhone/iPad)
iPhone 5だと画面が小さいので、読むならばiPadの方がよいでしょう。読むには申し分のない状態で、検索もさくさくできます。ただ、iPad 2など古いタイプだと検索までに若干(といっても2〜3秒)かかります。iPad Airなど新しいタイプならば快適に使うことができると思います。

ということで、やはり買うならiBooksがおすすめです。その次は多分、紙版でしょう......。紙版がいつ手元に届くのか分かりませんが、気長に待つしかなさそうです。

それにしても、デバイスが増えるとその分検証しないといけないので、電子書籍は手間ばかりかかる気がしないでもないけど、これも時代の流れなので......。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
< http://www.openspc2.org/ >

ずっと手元に残すなら紙版ですが、電子書籍だとすぐに入手できるので、こういう部分はやはり便利だなあと思います。

あと、先月映像素材がさりげなく昼ドラで使われてました。東海テレビさんテロップ入れてくれました。どうもありがとうございます。

・昼ドラ/聖母聖美物語
< >

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00JUBQKKY/ >

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編(紙バージョン)
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844396137/ >

・ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編(iBooks)
< https://itunes.apple.com/jp/book/extendscript-toolkit-estk/id868057300 >

・4K/ハイビジョン映像素材集
< http://www.openspc2.org/HDTV/ >

・JavaScript逆引きハンドブック
< http://www.amazon.co.jp/dp/4863541082 >

・D3.js例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/D3.js/ >

・Dart例文辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Dart/ver1.1/ >

・Adobe CS2〜CS6,CC JavaScriptリファレンス&ライブラリ
< http://www.openspc2.org/reibun/AdobeJS/index.html >

・Adobe JavaScriptリファレンス
< http://www.amazon.co.jp/dp/4844395955 >

・Nexus 7(アンドロイドタブレット)使い方辞典
< http://www.openspc2.org/reibun/Android/Nexus7/ >

・クリエイター手抜きプロジェクト
< http://www.openspc2.org/projectX/ >

・Adobe Illustrator CS3 + JavaScript 自動化サンプル集
< https://www.ddc.co.jp/estore/cgi/item/start.cgi?m=DetailViewer&record_id=243 >
吉田印刷所の「印刷の泉」でも購入できるようになりました。