[3694] ユニクロの新サービスに絡むネット上の騒動について考えてみた

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《先日からこのメロディが頭をぐるぐる回って》

■Dの憂鬱[31]
 ユニクロの新サービスに絡むネット上の騒動について考えてみた
 笠居トシヒロ

■グラフィック薄氷大魔王[389]
 「時間割り当て」「著作権保護70年」他、小ネタ集
 吉井 宏




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■Dの憂鬱[31]
ユニクロの新サービスに絡むネット上の騒動について考えてみた

笠居トシヒロ
< https://bn.dgcr.com/archives/20140521140200.html
>
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まいどー、笠居です。なんかもうすっかり夏の気候ですねー。なにを着たらいいのか、毎朝迷ってしまいますわ。でもよく考えたら、まだ梅雨いりもしてないんですよね。なんかそれ考えると憂鬱(^_^;)

さて、今回は前回の自転車いぢりの続きを書く予定だったんですが、その前にこの週明けにネットで話題になっていた、ユニクロの新サービス「UTme!」に関して、ちょこっとだけオレの意見を書いてみたいと思います。

「UTme!」はスマートフォンアプリ(PC版もあります)を使ってTシャツのプリント柄をデザインし、その場で購入できるサービスで、ユーザーの持つ写真やイラストを使った「自分だけのTシャツ」を作ることができます。
< http://utme.uniqlo.com/
>

システムを作ったのは、かの有名な中村勇吾氏率いる「tha」で、手描きで模様を描く「PAINT」も、写真や文字を配置したあとでスマホをシェイクしてエフェクトを与えるリミックス部分のロジックも非常にセンスよく、誰が作ってもカッコいいデザインが出来上がるように工夫されています。
< http://tha.jp/
>

が、ネットでの話題は、利用規約に書かれていた、このアプリで作成した成果物(Tシャツのデザイン)における「著作権」に関する部分の記述についての非常にネガティブなものでした。

5月19日のサービス開始時の利用規約には、全著作権をユニクロに譲渡することのほか、オリジナルの著作者が持つ公表権などの「著作者人格権」も行使できないと定められてました(現在は修正されています)。
< http://utme.uniqlo.com/terms_ja.php
>

スマホアプリ内の規約はまだ改定されていないはず(Appleの審査期間が少なくとも5〜7日位かかる)なので、アプリを持っているひとは古い利用規約を確認できるかと思いますが、下記のようなことが書かれてました。

"ユーザーは、投稿データについて、その著作物に関する全ての権利(著作権法第27条及び第28条に定める権利を含みます)を、投稿その他送信時に、当社に対し、無償で譲渡します。"

"ユーザーは、当社が実施する各種キャンペーン等に投稿データが使用されることに同意するものとします。"

ようするに、出来上がったTシャツのデザインはユニクロが自由に使用できる、と読めます。また、法律的に譲渡できない「著作人格権」の部分に関しては下記のように。

"ユーザーは、当社及び当社から権利を承継しまたは許諾された者に対して著作者人格権を行使しないことに同意するものとします。"

著作人格権というのは、著作者がその著作物の使用方法について「否」を唱えることが出来る権利ですので、上記の条項に同意するということは、ユニクロがそのデザインを使ってどんなことをしても文句をいう権利がない、ってことになります。

てなわけで、「なんじゃこれ! ひどいな。ワシラが作ったもんをユニクロが勝手に使えて文句も言えないってナニよ!」という反応が各所で沸き上がってきたということなんですね。

で、ユニクロはこういった反応を受け、サービス開始の翌日(5/20)に利用規約の改定を発表しました。
< http://utme.uniqlo.com/news_ja.php
>

"投稿データの著作権はユーザーに帰属します。"

と明記されたことが一番大きな変更点ですね。まぁ、文句を言っていたユーザーからしたら、めでたしめでたしという話。

なんですが、オレは改定前からこの規約については「こういったサービスを提供する企業側からしたら当然」だと思ってました。

オレが最近こういったサービスを企画する側に居るせいかもだけど、このぐらいの予防線は張ってアタリマエと思うわけです。

まず、先に上げたこのアプリの「デザイン制作機能」の部分でも書きましたが、「誰が作ってもカッコいいデザインが出来上がる」わけで、裏返せばデザインの半分くらいは「アプリが作ってる」ということです。

デザインの重要な要素となる、色・形・タイポグラフィ・配置などは、アプリ機能の制約の中で作成されますが、これらがどんなふうに組み合されてもカッコよくなるよう綿密に設計されているので、デザインについて専門的な勉強をしたことがない人はおろか、まーったく美的センスのない人が作っても「それなりにカッコいいもの」が出来上がります。

オレの感覚では、成果物の著作権の半分はアプリ(を制作したtha)が持つことになるんじゃないか、と思うわけです。

以上のことは「自分で描いた(あるいは撮影した)画像を使用し、アプリのエフェクト・描画などは全く使わずにデザインを作成した」ひとには当てはまりませんよ、もちろん。そういったひとは、ホントに注意して投稿・注文してね、ってことになります。

で、このアプリの機能を使用した成果物をもって、作成したユーザが最大限その「権利」を主張した場合、どんなことが起こるか考えてみましょう。

まず、作成したデータを何らかの方法で取り出し(スクリーンショット撮れば簡単ですね)、他の業者に安く大量に印刷させて販売する、なんてことができちゃいます。

利用規約には転売の禁止を謳う項目がありますが、自分が権利を有するデザインを使用して別途製作しちゃダメとは書いてありません。

また、将来ユニクロがこのアプリを進化させた「自動デザインシステム」なんてものを作り、このシステムで作ったオリジナルデザインを販売したとします(ホントにそんなことがあるかどうかは知らんでー)。

ところが、そのデザインが「たまたま」今回のアプリでとあるユーザが作成したものによく似ていたという場合(いや似るでしょ普通に)、ユーザーから著作権侵害で訴えられるなんて危険性もあるわけですよね。

まぁ、上記2点に関しては、権利帰属の一番最初に「アプリ(システム)そのものの知的財産権」が記載されているので、「そのデザイン作れたのはこのアプリのおかげでしょう?」ってユニクロ側からの反論はもちろん出来ると思います。

"当社ウェブサイト及び本サービスに関する知的財産権は全て当社または当社にライセンスを許諾している者に帰属しており、本サービスのご利用によって、当社ウェブサイトまたは本サービスに関する当社または当社にライセンスを許諾している者の知的財産権の使用が許諾されるものではありません。"

もう一つ、禁止事項の部分で「投稿データが第三者の権利を侵害」しないように、という項目がありますが、ハッキリ言って一般ユーザーがイチバン信用出来ないところ、イチバン無知なところがこの部分だと思います。

「自分たちの権利が侵害されるんだ!」って騒いでいるひとが「ミッキーのイラスト使ってデザイン作っちゃお」なんてことをやる人とイコールだなんてことはザラにあります。

やっちゃダメ、って規約に書かれててもアプリからの投稿は自由にできちゃうので、この場合は「半分以上アプリが作った」の部分が、逆にユニクロ側の枷になってしまうこともありえます。

そういったことを出来るだけまるくおさめるとしたらどうするか? というと、いったん権利は全部ユニクロが預かり、真の著作権者の不利益が生じないうちに闇へ葬る、ってのが一番妥当な策なんじゃないかな、と思うわけです。

正直、著作権の部分を全面改訂しちゃって、上記のような問題が起こった場合の対策が考えられてるのか、ってのが非常に心配ですが。

で、ふつうの企業なら、この規約原案から予想されるこういったことを聞いた時点で「そんな面倒なことになるんだったらこんな企画やめるわ」っていうと思うんですよね。

ユニクロについてはいろんな批判もありますが、こういった新しいことに取り組み実行に移していく姿勢ってのは、評価されてもいいとオレは思うんですけどね。

なんか徒然に思ったことをそのまんま書いちゃいましたが、とりあえず今回はこれまで。また次回は自転車話に戻りますんで、よろしくおつきあいの程をー。

【笠居 トシヒロ/WEBディレクター、デジタルハリウッド大学院客員教授】
< http://www.mad-c.com/
> < kasai@mad-c.com >

なんとなーく吉井さんとネタかぶりしそうなヨカーン(笑)
梅雨が来る前にどこか気持ちのいいところをポタリングしたいなーなんて思ってる今日このごろ。お仕事絶賛募集中ですw よろしくお願いします(^^)v。

「なんばパークス」の販促施策としてスマホアプリ"極貧OLトミエさん"をリリースしました! みんな遊んでみてね!
< http://www.nambaparks.com/event_schedule/tomiesan_cp1.html
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■グラフィック薄氷大魔王[389]
「時間割り当て」「著作権保護70年」他、小ネタ集

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20140521140100.html
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●「時間割り当て」は効果的かも

仕事が忙しくなくてもやるべきことはいっぱいあるのに、GWで業務連絡とか少なかったせいもあって気が抜け、いろいろ非常に効率落ちてた。最近考えてたのは、継続して積み上げていくようなToDoには、やっぱ「時間割り当て」が効果的なんだろうなと。

例えば、先日とりかかったファイル再整理など、一日一時間作業しても半年かかりそうなToDoは、やはり一日一時間をきっちり半年続けないと終わらないわけで。思いつきで一週間に一回とかやってたら何年もかかっちゃう。

「そういえばこれやらなきゃ」って思いつきで時間作って一日中使っても、結局ダラダラしてしまってたいして進まない。「時間割り当て」で強制的に自分にやらせる。まあそれがiCal的時間割スケジュール管理なわけだけど、苦手。予定の時間が見えてしまうのに耐えられない。

英語でも何でも一万時間勉強しないとモノにならないとか言うじゃん? 一万時間って、一日10時間勉強しても1000日かかるのよ! 3年だよ〜。一日一時間なら30年w いや、英語のプロになるわけじゃないから2000時間ありゃ普段の業務用には十分とは思うけど。

素人とプロの境界線は「一万時間」だった
< http://matome.naver.jp/odai/2136028774798719601
>

唯一、「コツコツ続ける」的にやってるのはTDW(日課の作品制作)。ところが、3Dに転向以来、一点に3時間かかってるとして、この10年で約3000時間しか使ってない。たったの3000時間。10年で、だよ!

10年は87600時間。机の前にいられる時間を12時間としても40000時間以上。その8%しかTDWに使ってない......!! 計算してみて驚いたわ。時間ってけっこう有り余ってるものなんだなあ。

やはり、「時間割り当て」は有効でしょう。一日一時間を2〜3項目の「何か」に確実に割り当てたら、10年後にすごいパワーになるかも。

っていうか、1月に田中圭一氏のインタビュー読んで「そうだ! ムリにでも時間作って勉強」って思ったのだった。すっかり忘れてたw

田中圭一氏『「メチャクチャそっくりにすることがリスペクトなんだ」。ノートに一日一ページ手塚タッチの練習を2年続けたとか。』。すごい上手い天才!じゃなく、地道にコツコツ練習してるんだ!って驚いたのだった。

そういえば......「立体制作やりたい、ストアやりたい」の件に思い至って、ショック! 立体制作に今までどんだけ時間かけたのか?? 集中的にやってる時期もあったけど、合計したら半年にもならないだろう。作業時間で言えば、2000時間かそこら......甘すぎる!!

立体制作を始めた2006年以来、2000時間しか使ってない。何かの成果が出るのを期待するのは8000時間早い!

いろいろヤベー。

●「TPP交渉、著作権保護期間70年で合意へ」

だそうで。「著作権保護70年」はほとんど誰も幸福にしないと思う。父親や祖父が偉大な著作権者だったら、子供は自分の人生を歩めないかもしれない。祖先の著作を管理したり売る人生ってどんな罰ゲームだよ!

「90歳で亡くなった作家の20歳の時の作品の著作権が切れるのって、発表後140年」って、ほとんど「先祖の呪い」w その計算で言うと、明治7年の作品の著作権が切れるのが今年。

要するに、会ったこともなく興味もない祖先の作品の著作権管理をやらされる誰かには絶対なりたくないっていうことなんだけどさ。ばんばん儲かるなら別だけど、滅多にそんなことないだろうし。

で、管理テキトーにやってると、祖先の作品のファンから「ちゃんとやれ!」とか「冒涜だ!」とか怒られる。じゃあお前がヤレ!みたいなw

創業何百年の老舗の一人息子とか大変だと思うけど、似たようなもので。たまたまそこに生まれちゃったために、祖先の呪いから逃れられない。

ミッキーマウス法とか言われてるけど、著作権切れても意匠権や商標権でずっとイケるので著作権70年はあんまり関係ない。あと、著作者死後70年と発表後70年がゴッチャになりそう。映画の著作権は「公表後50/70年」。そのへん、ジャンルによって計算方法が違うので注意。

70年に延ばすと、コンテンツが有効活用されない期間が延びて忘れ去られ、二度と浮上しないものが多くなる。それは文化の損失。短い保護期間ならどんどん活用されて文化の循環になるかも。

まあ、アメリカが「全世界同じルールにしろ!」という70年なのでどうしようもないんだろうけど。ただ、フェアユース的使用もセットでないと他の国は一方的に不利になるばかりだよなあ。

「大切に保護した結果忘れ去られる」のと、「どんな形でもいいから利用されて何らかの影響が後世に残ること」を比べると、僕は後者のほうがぜんぜんいいと思うし、そう思ってる人多いんじゃないかなあと。

●Let's Go Fly A Kite

「メリーポピンズ」のサウンドトラックの「Let's Go Fly A Kite」という歌のサビ部分(24秒あたりから)を聴いたら......、
<
>

似たメロディ......昔の特撮番組かアニメのエンディングっぽいメロディが、ゾロゾロと古代の記憶から引きずり出されてきたんだけど、何だろう?

思い出したメロディ全部をGarageBandで音にしてみた。

< http://www.yoshii.com/dgcr/nazo.mp3
>

マーチ調で男声合唱で特撮番組のエンディング曲のイメージ。「ジャイアントロボ」「マイティジャック」「マグマ大使」とかの。他にそういう番組あったっけ? たぶんすごい有名な曲なんだろうと思う。YouTubeで有名どころの番組主題歌見てみたけどわからない。

......などとツイートしてたら、教えてもらえた!
「この曲は『キャプテンウルトラ』の挿入歌?だったかの『宇宙マーチ』だと思います。」

YouTube < http://bit.ly/1nuPXRc
>

これだ〜! メロディほぼ完璧に覚えてた。あ〜〜スッキリした。実は先日からこのメロディが頭をぐるぐる回って大変だったw キャプテンウルトラってカラーだったのか。白黒テレビでしか見たことない。怪獣の造形が洗練されててカッコイイんだよな〜。

作曲は冨田勲ですって。この頃の印象に残ってる音楽って冨田勲作品多いなあ!!

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

GW前の「MacBook Proラブ」で、Mac Proを手放すときに「こんなデカくて重いマシンは懲り懲り」って書いたけど、2006年のこの連載第81回で、Power Mac G5を手放して「全部ノートパソコン」にして「もう一度このデカくて重いマシンを買う気にはならない」なんて書いてあるの発見。同じこと何度もやってるw

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii
>
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp
>
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63
>


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編集後記(05/21)

●読売巨人軍がまたしても海外から大砲を導入。WBCに3大会出場した世界的スラッガー、キューバのフレデリク・セペダ外野手だ。アンダーソンとかロペスとかいう選手もいるのに、まだ外国人選手を買い漁っているのか、金満巨人軍。よその球団の実績ある選手を引っこ抜いてばかりいる、もっとジャイアンツのはえぬきを起用せよ、と常々主張している妻の怒りは激しい。安易に白だの黒だの連れて来て、勝ちさえすればいいのか、それが日本を代表する球団のやることか、新聞に投書してやる! と息巻く。たしかに妻の投書は朝日新聞に何度か採用された実績はあるが、このテーマでは無理だろう。なにしろ投稿先が読売巨人軍新聞だし、「白だの黒だの」なんて書いてはいきなりボツですな。

・大相撲五月場所は早くも10日目を過ぎた。今場所はなんとなく影が薄かった稀勢の里だったが、着実に星を稼ぎいまのところ1敗で白鵬を追う絶好の位置にいる。あと5日、この調子で初優勝して欲しいものだ。たまに幕内土俵入りを見るが、お客さんのマナーには問題ありだ。大声援と拍手をもらえる人気力士がいる一方で、まるでいなかったかのように静かにスルーされる力士もいる。人気商売でもあるから仕方ないのかもしれないが、ほとんど無視されている力士が気の毒でならない。日本人はもっとやさしかったはずだ。いたたまれない。相撲協会は「幕内土俵入りに際しては、全力士に惜しみない声援をお願いします」と半ば強制してもいいのではないか。セレモニーなんだから。

・高校時代の同級生が集まって飲み会をやったとき、誰かが「同級生のブログをつくろう」と言い出して「いいね!」の声多数、しかし誰が作るのかとなると、ここにもデジタルデバイド問題が発生。結局、わたしにお鉢が回って来た。そこでlivedoorの無料ブログサービスで、2〜3件の記事を入れてつくってみたら、仲間内では好評のようだ。これから50年前(!?)の同級生たちに、ブログ開設の告知を(アナログで!)やらなければならない。「パソコンで見て下さい。スマホでも見られます。どちらもお持ちでない方は、お子さん、お孫さんに見せてもらいましょう」なんて。スマホを持たぬわたしは、果たしてスマホでの閲覧は可能なのかわからない。サポートに聞いたら、スマホで確認しましたが、問題なく正常に表示されております、ご安心くださいとのこと。ホッ。

・わがマンションの「居住者名簿」をつくるため、再三呼びかけているがまだ半分弱しか居住者名簿アンケートの回答が集まっていない。居住者名簿は災害時の安否確認などに必須のツールである。これからアンケートをもとに居住者名簿を作るのだが、管理組合の理事たちは個人情報を扱うのはいやだとビビっている。アンケートの回答用紙を束ねても居住者名簿にはならない。情報を整理して一覧にしないと、いざという時に扱いやすい居住者名簿にはならない。誰もがその作業を尻込みしている。個人情報保護法のおかげで、こんな最低限の名簿でさえ制作が危ぶまれるとはなんたる馬鹿げた事態だ。こんなもの、個人情報保護法とは無関係で、せいぜいプライバシー問題だ。かつてどこでも町内会名簿が発行されていた時代もある。その頃は何の問題もなかったではないか。めんどうな世の中になったものだ。(柴田)


●修理交換の続き。見積もりもらったり、修理日を決めたり、個人情報保護に関する同意書に、注文書やら管理組合への届出やら、とても面倒。いやまぁ、事務手続きは、特に不動産系は勉強になるのでいいんだけどさ。

二カ所の穴のために、リビング全体の天井壁紙の張り替えが必要になる。ダウンライトにしようと冗談を言っていたら気分が晴れた。そうだ、修理するんじゃなくて、リフォームと思えばいいんだと。

下見に来てもらったついでにダウンライト化の話をしたら、穴が大きすぎるのと電気工事が入るため大掛かりになると言われて断念はしたけれど。

その頃、TVのお宅訪問を偶然見た。壁紙を黒やストライプ、赤にしている人がいて、これだと。うちは天井、壁全部が壁紙の白で、他も基本的には白。家具やカーテン、ドアや床などが茶系。修理と聞いた系列会社は当然、白の壁紙見本集を送ってくれていた。イメージを話して再度壁紙の見本をもらう。

で、試行錯誤の上、奇抜なものは落ち着かない、濃い色だと狭く見えるとの考えで、天井をグレイッシュブルーにした。グレイッシュなのに気分は......赤というか黄色というか、めっちゃハッピー。雰囲気変わったよ。やってもらって良かったよ〜。(hammer.mule)

< http://www.sumu2.com/key_person/2008_1110/
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この人のお宅訪問でした。玄関は赤だったような気がする

< http://irononamae.web.fc2.com/colorlist/wa.html
>
私のディスプレイだと、錆御納戸、御召御納戸、紺鼠あたり