[3699] 変態性の獲得──【バルテュス展】を観て

投稿:  著者:  読了時間:26分(本文:約12,800文字)


《音楽は思考力を奪ってる》

■武&山根の展覧会レビュー
 変態性の獲得──【バルテュス展】を観て
 武 盾一郎&山根康弘

■グラフィック薄氷大魔王[390]
 テキスト/ログ系アプリいろいろ
 吉井 宏


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■武&山根の展覧会レビュー
変態性の獲得──【バルテュス展】を観て

武 盾一郎&山根康弘
< http://bn.dgcr.com/archives/20140528140200.html >
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武:こんばんはー。

山:はい、こんばんはー。

武:なんか最近ニュースある?

山:ニュース? なんやろ。遠隔操作事件とかASKAとか。

武:俺的ニュースは、個展無事終わりました! ポストカードが4枚だけ売れたw
< http://d.hatena.ne.jp/Take_J/20140402/1396431687 >

山:あ、お疲れ様です。じゃあ赤字やんw

武:まあねw 観にきてくれた方々、ありがとうございました!

山:なんかでも、最近いろいろあるよな。

武:ASKA騒動で重要な何かをカモフラージュしてるんですよ。

山:そういうもんですか。集団的自衛権とかか。

武:それから、原発の再稼働はアカンって判決出たじゃん。どこだっけ、「飯」って感じのとこ。

山:ああ、出てましたね。大飯ですか。

武:そだw 貧困問題で国民が二極分化するって話はよく聞くけど、国家自体も二分してる感じ。

山:もっとわかれてるんとちゃうの。

武:うん、関ヶ原でパッキリ別れるって感じじゃなくて混在してる複雑な感じ。どんな階層も分裂するというか、どんなクラスタも分裂するというか、そういう感じはするよね。これはもう「右と左」の問題じゃあない気がするんよ。

山:政治やと、二分化、賛成か反対か、ってことで判断してしまうのかもしれないけど、実際には賛成の反対、反対の賛成、っていっぱいあるやろな。あと、考えない、ってのもあるやろし。

武:「考えない」てのはすんごい正解か、あるいはすんごい過ちかに振り分けられるよなw

山:でも何をもって正解か過ちかって、実は誰にもわからない。

武:たしかに。そうすると、「考えない」がもっとも正解に近い!

山:流れるままにw

武:なんか深い感じするけど、あさはかな感じもするぞw

山:「考えない」の中にも、考えれない、考えたけどわからないのでそれ以上考えない、また、考えた上で考えない事を選択する、とかいろいろありそうやな。

武:社会・経済的結果に結びつけばすべてオーライという身も蓋もないことなんかもね。

山:それが一番わかりやすい、ってことかね。でも結局、「現実」って全部嘘のような気がするんですよ。

武:なんだそれw したっけ「本当」がどこかに存在するっていうことにならないか?

山:いや、そんなことわからん。だって非現実が本当、とも言えないし。

武:嘘以外には存在はない可能性が、ある、と。

山:かもなあ、とか。

武:アートマンだっけブラフマンだっけか? この広い宇宙はその人(というか神というか)が見てる夢に過ぎないっていう。

山:わからんけど。

武:まあ、漠然としてきちゃうw でだ。「現実」と呼ばれてる世界の話に戻るけど展示に行ってきました!

山:突然やなw

武:なんでもいいんだよ。すべて宇宙。だいたい大丈夫。身体の具合が悪くならなければいいんです。

山:なんやそれw まあええわ、バルテュス展です!
< http://balthus2014.jp/ >
< >

武:略してバルス!

■20代ですでに「バルテュス」

山:えー、、どっから行きましょうか。

武:入場料高い! 入場料高い! 二度言った。そうそう、バルテュスは俺たちが通っていた浦和の彩光舎に画集あったっけかな?
山:あったね。

武:澁澤龍彦の本で読んだんかな、なんか知ってたな、結構昔から。で、最初に生の絵を見たのが東京ステーションギャラリーかな。1993年なんだ。
< http://www.ejrcf.or.jp/archive/db_tsg/exhibition/1993_baru.html >

山:浪人時代凄い好きでしたよ、バルテュス。あのマチエールと、不思議な人の形と、時間が止まってるような絵。

武:なんか俺、ポール・デルヴォーと被るんすよ。裸婦だから、ってだけかもしらんが。で、どっちかと言うとデルヴォーの方が好みだった。

山:デルヴォーの方がもっとシュールやな。僕はデルヴォーよりバルテュスの方が好きやね。でも今観ると、その当時ほどいいとは思わなかった。
< http://bn.dgcr.com/archives/20130220140200.html >

武:そうなんだ。俺は今回バルテュス観て「いやあよかったなあ」って思ったよ。ていうのはね、前の晩、山根とゴールデン街で呑んだじゃないですか、二日酔いがひどくて。というかまだ酔っぱらいの延長線上にいて、それで観たもんだから、もう、すんごいよくって。

山:なんでやねんw

武:バルティス観終わったら、酔いがさめてきて、「あれ? 俺、ここでなにしてるんだろう? なんか楽しかった!」て思ったのよ。なのでバルテュスはすんごい楽しく観てたんだと推測できるわけ。

山:半分寝てたんちゃうか。

武:三時間くらい観てたからね。

山:めっちゃ観てるやん。

武:帰りの高崎線に乗った時に意識がはっきりしたというか、起きたというか。俺はそんな長時間バルテュスの何を観てたんだ?

山:ってか最近ほんまちゃんと展示観てなくないか?「さわひらき」の時もそんなこと言ってへんかった?

武:夢見心地なんだよね。何観ても。なんか脳に問題があるんかな?

山:問題あるやろw で、具体的に良かったとこ、なんかないんですか。

武:はい。バルテュスに親近感を覚えるのは、そもそもバルテュスが日本好きだったからなのか、ということが分かったのが今回の展示でした。

山:僕はさっきも言ったけど、展示観ながら、バルテュス好きやったけど今観るとさほどそう思わんのはなんでか、それを考えてた。いったいバルテュスの何が魅力だったのか。

武:そりゃあまあ、好みは変わるだろう。

山:そうなんやけど、ずっと好きな昔の画家もいる訳ですよ。フジタとか。他にもたくさんいるけど。

武:まあ、なんつか俺の言葉で言えば「趣味っぽい」んですよね。

山:それも魅力なんやけどね。

武:バルティスを観た後、「絵の趣味っぽさ」については俺も考えたな。趣味っぽいという意味では、デルヴォーもフジタも凄くそれを感じるんですよ。で、「絵の趣味っぽさ」ってネガティブに感じてきたけど、実は凄く好きだったのではないかと思ったんです。

山:今回の展示は、国内最大規模、没後初の大回顧展、ということで、初期から晩年の作品まで、かなりの点数がありました。有名な、画集の表紙になってるような作品もたくさんあった。それはそれで観れて嬉しかったんですが。マチエールが好きやったんかなあ、とか考えながら観てると、あの独特のマチエールって晩年ぐらいなんやね。

武:そうね。

山:人物の硬さ、構図ってのは初期からそうやったみたいだが。それは癖みたいなもんやね。画風か。

武:最初っから、バルテュスの絵は出来上がってるんよ。20代ですでに「バルテュス」なんだよね。

山:変遷を重ねて辿り着いたわけではなく、そもそもあって、それを創り続けた、と。

武:そうなんだよなあ。これは結構凄いことだなあ、と思った。

山:ベーコンでもそんな風に感じたな。

武:ベーコンは破棄した「以前」はあるわけでしょ。

山:だけど初期で決まっている。ま、ベーコンの時も言ってるんですが、ポロック、デルヴォーは違うんですね。

武:ベーコンの時、なんて言ってたんだw

山:「武:ベーコンは画風というか、テーマが初期ですでに決着がついてるよね。例えば、ポロックや前回のデジクリで書いたポール・デルヴォーは違うじゃん。ちゃんと絵画の歴史変遷を辿ったり真似たりしてるんだよね。ベーコンは50年代で既に手法の原型が登場していて、ずっとそのまんまブレない。」とすると僕は、一貫して創り続けている画家に興味があったんかもしれん。
< http://bn.dgcr.com/archives/20130314140200.html >

武:最初から画風が決まっちゃっている画家、てことか。

山:そういうのにもそれほど「すげー!」って思わなくなっていた今の自分に驚いた、というフシはある。で、また更になんでそんなにいいと思わなくなったかを考えた訳です。

武:ほい。

山:「変態」ってことなんですね。

武:「メタモルフォーゼ」ですか。

山:いや、ヘンタイ。変なおっさん。

■変態について

武:性的な意味の「変態」ですか。

山:性的というか、、まあ、性的かw

武:あとは金銭的な変態だな。

山:ちょっと感覚違うけど、そういうのもありそうやな。まあ何にせよ変態、そこに興味があったのかな、と思て。

武:ああ。つまり、バルテュスは変態だ、と。

山:変態なんかな、と。

武:節子さん20歳くらいでしょ、出会うのが。バルテュス50くらいでしょ。変態w

山:でもそこは変態でもないんとちゃうか。普通は女の人がこないから出来ないだけで。

武:他の画家はどうなるんだ。デルヴォーは変態ではない、と。

山:そんな気もする。ベーコンは変態。

武:まあね。

山:フジタも変態。

武:フジタはどうかなー。画風変えちゃうじゃん。晩年になっても画風が変わる。

山:変態な気がする。画風が変化しないのが変態、ってことじゃなくて。

武:ほう。

山:モチーフといいますか、動機が変態。

武:動機って!

山:動機重要やんか。

武:俺に分かるように説明してくれw

山:ん? わからんか。

武:ポロックは変態じゃないってことだろ?

山:ポロック変態じゃないでしょうよ。だからアル中になってまう。

武:ピカソも変態じゃなくなるよね。

山:ピカソは変態ちゃうやろ、でも金銭的には変態かも。

武:なるほどw なんかすげーおもろいw

山:でだ、続き。

武:ほい。

山:少女を「この上なく完璧な美の象徴」として、半裸にさせて描き続けてるわけですよね。変態ですよね、十分。いや、わからんでもないんですよ。

武:バルテュスが変態であることは分かったけど。けど、そうすると、エゴン・シーレはどうなる?

山:そう、シーレにも思いは至った。シーレめちゃくちゃ好きやったんですよ。あと、ヤンセンね。やっぱりみんな変態じゃないですか!

武:ヤンセン、変態ですよなあ。

山:そうなんですよ。シーレは捕まってるしな。淫行で。

武:えっとさ、分類できそうだな。ヤンセンもバルテュスも変態なのは分かるけど、ちょっと種類が違う感じするよ。シーレとバルテュスはどこか近似位置を感じるが。

山:ヤンセンはドイツだからw

武:ドイツ! そこかw 

山:変態の種類までわからん。

武:いや! そこ、ちょっと区分しようよ! なんかあるだろ、感覚的にw

山:ヤンセンも日本好きやね。シーレもクリムトの弟子みたいなもんだから、ジャポニズム入ってるね。関係あるんかな、日本。

武:それが結論になってしまうな。。変態の答え。つまり、「日本」。じゃあさ、日本人のフジタは変態か?

山:うーん、変態には違いないとは思うが、バルテュスとかシーレとかとは違
  うか。

武:フジタの方がノーマルな気がしてしまうな。

山:どちらかと言えばピカソに近いのか、、いや、そういうことだけでもない。

武:変態を定義すると、「画風が20代で決着がついてる」てことかな?

山:それは関係ないんちゃうか。

武:そか。現代じゃあマンガ家にしろイラストレータにしろ画家にしろ、ほとんど20代で画風に決着がついてるか。
山:そういう人の方が多いかな。

武:じゃあ、俺は変態か?

山:変態じゃない。

武:ふむ。なんか残念な気分になるぞ!!

山:知らんがなw

武:山根が変態なんじゃね?

山:残念ながら僕も変態ではない。きっと僕は変態に憧れたんですね。

武:その憧れがバルテュスであったりしたわけだ。

山:そんな気がするんよね。ヘンリー・ダーガー然り。

武:いま、齢四十になってバルテュス展に行って変態を観て、「あれ?案外、僕と同じじゃないの?」って思わなかったん?

山:あ、それはないですw 僕には到底無理。

武:未知が既知になったのかな?

山:既知になることで憧れは解消される、ってのはあるわな。「自分ではない」ってこともわかるわけで。

武:あと、ダーガーは変態じゃないと思うんだけどね。

山:あー、また違うんかもな。でも常人ではない。

武:まあね。環境がそうさせたんすよ、ダーガー。

■少女と少年

武:バルテュスの変態論をもうちょっと展開させたいな。

山:要するに少女が最高のモティーフだった訳だ。エロティックな。

武:それはそんなにおかしくはないよ。

山:まあな。

武:少女がモチーフだなんて日本人にとってはむしろ体制派だよ。宮崎駿しかり、岸田劉生しかり。

山:岸田劉生はちょっと違うくないかw 「麗子」もなんかすごいけど。

武:大体さ、NHK連続ドラマの主役が「少女」ですから。「少年」ではないからね。

山:少年でもいいんやろけどな、きっと。

武:ああ。未成熟という意味ではね。バルテュスは少年を扱ってないよね。もし、「大人に至らない未成熟で未使用な状態」を求めるのなら、少年でも少女でもいいわけだ。けど、少女限定だよね。

山:バルテュス、シーレ、ヤンセン、みんな少女モティーフあるな。

武:その、がっつりとしたヘテロセクシャルが、日本人の俺からすると「あめえよ」とは思う。日本は少年と少女を混ぜるからw

山:稚児文化とかあるしな。少年でも少女でもいいけど、子どもやね。

武:「子どもに性をあてはめる」という文化が日本には、ある。ということだ。

山:日本だけではないやろうけどな。でも何にせよ、子どもを性的対象としてみること自体、禁忌、タブーですよね。

武:そうですね。ともかくそれは「変態」と呼ぶよね。

山:そういった禁忌に対して果敢に攻めることが、センセーショナルやろし、魅力、嫌悪、糾弾、犯罪にもなる。

武:けどさ、バルテュスってスキャンダラスな感じしないんだよなあ。実際のところはわからんが。

山:デビューの時はそうだった、って展示に書いてたやないですか。

武:頑張って「スキャンダルを演出した」、わけでしょう。サイコパスではないよね。変態ではあっても。

山:うん、そこに、表現というものがあるのかな、と思ったんですよ。

■変態性について

武:ところで、会田誠さんは変態かな? 少女に行くじゃないですか。

山:あ、そこですよね。「わだばバルチュスになる」、ですからね。まあそう言ってる時点で、ちゃんと表現してる訳ですね。つまり、「変態」と「変態性」の違い。それを言いたかったw

武:なるほど。会田さんは「変態性」なわけだ。

山:「変態性」に変換する訳ですよ。変態かどうかはわからん。本人しか。
  本人もわかんないのかもしれないけど。

武:なるほど。

山:つまり「ある倫理だとか、常識だとかの信憑性を揺らがせることができる」かも知れない方法なわけでしょ。

武:本当に変態だったら本人にとってはそれは自然ですからね。これは恐いわけですよ。わざとやってるならあんまり恐くはないよね。

山:変態の担保としての表現(=変態性)、と言うのか。

武:「変態」と「変態性」ってのはいい分け方だなw 表現者であるならば、変態であっても変態でなくとも「変態性」として表現可能なわけだ。多分さ、変態な人は「美しさ」とか「綺麗さ」とかを追求するんだよ。ノーマルな人は「変態性」を演出するんじゃないのかな。

山:変態性の表現が成功すれば、「変態」であって「変態ではない」という、矛盾した状況を獲得できるんじゃないんだろうか。

武:なるほどね。会田誠さんはその矛盾を獲得してるんだろうなあ。

山:結果「どちらも嘘である」って気もするねんけどなw

武:ああね。嘘に酔いしれるのが「アートのお作法」ということになるな。

■変態の未来

山:結局バルテュスも変態じゃないんだけど、「変態性」の獲得には成功している、て言えるんかな。

武:「変態性」を獲得すると何かいいことあるんかな?

山:作品が売れる。

武:それはいいことだ!

山:でも作家ってそういうことちゃう?

武:サイコパスでは作家にはなれないもんな。

山:そうなんですよ。犯罪者にはなれるんかもしらんが。

武:流行とも関係してくるかもね。

山:あともう一個言いたかったのは、バルテュスが今の時代、果たして同じ事できるかね? っていうこと。

武:どういう意味で? 「いまどき、少女描いたって受けねーよ」的な?

山:いやだから、少女モティーフで描いて、発表するってこと。エロティックに。それって会田誠さんがそうか。あれ? ってことは出来るのか。あ、でも実際モデルを使うと捕まるのか。??。

武:オッサンを性的モティーフとして描くオッサン画家、とかの方がインパクトあるのかな。

山:ベーコンw

武:じゃあ、お爺さんやお婆さんをがっつり性的に見つめる画家とか。

山:そういうのって、日本のAVではありそうよな。

武:70歳男性が70歳女性にきちんと性的に惚れているってあると思う。

山:そりゃ普通に人としてはあるやろうけど、それが美術になるかはしらんw

武:「老人の性」ってタブーじゃん。だいたい、「オバサン」も「オッサン」も「性」を無きものとされてしまう現象だと思うんよ。

山:でも今はやっぱすごいですよ。いろんなことみんなやってる。アートじゃなくて。アートの意味があんまないんだよな、メディアが発達しすぎて。昔はアートはメディアとしての意味もあったんやろうし。

武:タブーに切り込んでいくことを「拡散消費」するのではなくて、「美に定着」させるには時間がかかるから、アートがあとからやって来るってこともあるんじゃないのかな。

山:どうかねえ。結果として藝術承認、みたいな形か。あ、そういうのも昔からあるか。

武:うん。美しい形に表現されたらどんな狂気も存在するものとしてコンセンサスを得るのかも知れないよ。あるいはそれを美だという認識が形成されたら、とか。

山:展示にあったバルテュスの言葉で、「芸術家という言葉は嫌いだ、むしろ職人で、画家ならまあいい」、ってなことを言ってたのがね、ああ、正直な人で好感が持てるな、とは思った。

武:そうね。それとバルテュスで親近感を覚えたのが、ヘビースモーカーなんだよね。

山:あ、そうみたいやね。インタビュー中も吸ってましたね。

武:煙草と寿命に関係はなさそうだなw

山:なんやろね。つまりは、結局、いろいろ嘘ですよw


【バルテュス展/東京都美術館】
< http://balthus2014.jp/ >
会期:2014年4月19日(土)〜6月22日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
開室時間:9:30〜17:30(金曜は20:00)、入室は閉室の30分前まで
休室日:月曜日
料金:一般1,600円、学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/ともかく売れないとだよなあ。。】
原市アースカフェが閉店しちゃいます!5月いっぱいまで展示してますので、ぜひ来てね!
< http://d.hatena.ne.jp/Take_J/20140523/1400830067 >
facebookページ < http://www.facebook.com/junichiro.take >
Twitter < http://twitter.com/Take_J >
take.junichiro@gmail.com

【山根康弘(やまね やすひろ)/40になった】
yamane.yasuhiro@gmail.com


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■グラフィック薄氷大魔王[390]
テキスト/ログ系アプリいろいろ

吉井 宏
< http://bn.dgcr.com/archives/20140528140100.html >
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●日誌アプリ「Day One」

Day One - 日記・日誌/ログ系アプリ。ずっと迷ってたんだけど入れてみた。iCloudやDropboxで同期できるしiPhoneアプリもある。

Day One < http://bit.ly/1kXE4y3 >

本来は日記用なんだろうけど、メモや防備録としては日付でまとめられるのがイイ。ホットキーでウインドウ出してサッと書いてcommand+return。この操作がTwitterぽい。っていうか、モロに自分用のTwitterって感じ。

瞬間メモとして超優れもの。同じくホットキーで呼び出せても、まずどこに書くかカーソルを置かなくちゃいけないATOK Padよりぜんぜん早い。思いついたことや仕事メモなどを瞬時に入力。書き込みは日付で管理され、画像も入れられる。自動バックアップまである。Dropbox同期では、書いたものが瞬時に他のマシンで更新される。

一つのエントリーの文字数もわかるし、そのままTwitterなどに投稿も可。ってことは、Twitter連続投稿の下書きエディタって使い方もできそう。

テキストやPDFで出力できるのも安心。今までのテキスト予定表の代わりに使ってみてもいいかも。未来の日付で書けば、リマインダーにもなる。アラームもついてる。

iCalみたいな時間割カレンダー方式が苦手なので、Jeditのテキストで予定表兼ログみたいなものを作ってたけど、テキストを日付で管理できるDay Oneは、iCalとテキスト予定表のいいとこ取りな感じ。ToDoリスト的にも使える。Thingsは廃止していいかもしれん。

……と思って一日やってみたけど、Day Oneをテキスト予定表の代わりにするのはやはりちょっとしんどいな。書き込んだエントリーを編集するのは2段階の手間がいるし、順番を変えるのは日付時間を編集しなきゃならくて面倒。ドラッグ&ドロップでいけりゃいいんだけど。

素早くメモ書きするには最高なので、思いつきやメモをTwitter的に書いて放り込む専用としてなら最適だと思う。あと、それが日々のログになるわけなので。

●MacJournalもなかなか良さそう

メモやログ用、ブログや日刊デジクリの連載のネタ書き/整理用アプリとしては、MacJournalも候補にあったんだけど、クラウド同期ができない。と思ってたら、最新版ではできるようになってるんですね。Ver.6.1.1を評価版として入れてみた。

MacJournal < http://bit.ly/1j7SnTV >

ネタ整理やブログ原稿書きなどはもちろんEvernoteでもできるんだけど、日付管理のジャーナル的使用には向かないし、他の数千項目といっしょに使うのはしんどい。

メモとしてはATOK Padはかなりいいんだけど、リスト一覧とテキストを同時に表示できないのが不便なのと、めちゃくちゃメモリ食いって点で、もう使わないことにした。

あと、OSXのメモ.appもいいけど、プレインテキストが使えないのが残念。MacJournalはスタイルを無効にしてプレインテキストが使えるところがイイ!

Bloggerに記事を直接投稿できるんだ〜! 過去のエントリーを取得できるとあるけど、10個しかダウンロードされない。お試し中は全部はムリなのかな。画像付きでBloggerにアップしてみたら、MarsEdit等と同じく、画像クリックで大きな画像が出るようにできない。う〜ん、中途半端。

Bloggerにアップできることと、プレインテキストが使える利点はあるものの、Day Oneとメモ.appとEvernoteとMarsEditとカブリまくり。あっちこっちに散らばるのがイヤで、シンプルに一個のプレインテキストファイルで一年分の予定表兼ログとして使うというのを、もう5〜6年やってるわけで。

Day OneとMacJournalのどちらか一方でも生活に組み込みたいと思って継続使用中。その後、新しくわかったこともあるので、また続編を書きます。

●Daedalus Touch

以前入れて忘れてたんだけど、あらためて起動してみたDaedalus TouchっていうiOSアプリ。思いつきメモやアイディアを順不同で書き飛ばすのに最適。iCloudやDropboxと同期できる。

Daedalus Touch < http://bit.ly/SObbwM >

バラバラの紙片をスタックにまとめて、ピンチして開いたり閉じたりする使い勝手はpaper by fiftythreeみたい。自由な感じ。メモ紙をデジタルに置き換えるとこうなるよね? という好例。

MacのMobile Documents/iCloudフォルダの中に保存されてるファイルを開いて編集・保存すると、iPadにも反映されるね。これはちょっと便利かも。Macのプレビューアイコンの文字がもっと大きければ、同じ使い勝手でいけるのになあ。

ただ、いつも思うんだけど、iPadには使い勝手も見映えも素晴らしいアプリがいっぱいあるのに、実際に使うとなるとテキスト打ち込みの不便や、ペンの性能の悪さに足を引っぱられるのがもったいない。シンセとかの楽器アプリも、性能はすごいのに指で扱うのが難しい。もうちょっと何とかならないのかねえ。
【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >

音楽かけながら作業してて、メールが来て読もうとすると音楽のせいでぜんぜん頭に入らないっていうか読めない。のは、やっぱ確実に音楽は思考力を奪ってるってことなんだろうな。

・rinkakインタビュー記事
『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』吉井宏さん
< https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii >
・ハイウェイ島の大冒険 < http://kids.e-nexco.co.jp >
・INTER-CULTUREさんの3Dプリント作品販売
< http://inter-culture.jp/Buy/products/list.php?category_id=63 >


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編集後記(05/28)

●月に数回は通っているレンタルショップの「なんでも100円サービスデー」は、午後に行こうものなら新作棚は既に漁り尽くされていて、BC級がちらほらというすごいことになっている。新作棚の反対側にそのショップの「2013年ベスト10」のディスプレーがあって、何となく敬遠していた「マン・オブ・スティール」があったので借りた。今まで「スーパーマン」関係はすべて見て来たが、結局このキャラクターはあまり好みではないのだ。「スーパーマン」関連で旧作もいくつか並んでいたので、そういえば馬鹿な映画があったっけと、「スーパーマンIII 電子の要塞」を見直すために棚から抜いた。

「マン・オブ・スティール」は「スーパーマン」のリメイク、ではなくてリブート(再起動)である。いままでのシリーズにおける連続性を放棄し、新たに一から仕切り直したものだ。スーパーマンのおいたちが明確になり、今回の敵はおいたちそのものに直結する。その設定は説得力があるが、クライマックスに至るまでが長い、長い。また回想シーンが多く、現在か過去なのかわからず混乱する。超人同士の戦闘シーンが凄まじい迫力だ。高層ビル群は壊滅状態、9.11どころではない大惨事だ。この戦闘のとばっちりを受けて、地球人も相当死んだはずだが、一切スルーしている。まあそんなものか。なんか違うなと思ったのは、彼が赤いパンツをはいていなかったことだ。

「スーパーマンIII 電子の要塞」(1983)は、世間的にとても評判が悪いが、アンチ・スーパーマンな人などからは大いに喝采を受けた怪作である。なにしろ、オープニングのタイトルバックがドタバタコメディなのに、バックに流れるのはあのジョン・ウイリアムスの壮大なテーマ曲なのだ。いやな予感はあたり、滅茶苦茶なストーリーの展開で、真面目なSF映画ファンだったわたしはズンズン不愉快になった(現在は平気)。コメディアンのリチャード・プライアーがコンピュータの天才を演じるのだが、彼の設計したスパコンが自意識を持って暴走するとか、彼が作ったクリプトナイトまがいでスーパーマンが不良化(笑)して悪さを連発、挙げ句はスーパーマンが善と悪の二人に分裂して戦うとか、ほとんどスーパーマンのパロディだった。

「マン・オブ・スティール」と「スーパーマンIII 電子の要塞」を続けて見る酔狂はわたしぐらいだろう。これもネタにしようという下心があるからだ。DVD見ながらメモとったりしている。それはいいとして、わたしはアメコミヒローの映画がわりと好きなほうだ。おもしろがって見ていた映画が、アメコミヒローだったということもよくある。たわいもない悪者退治の話なくせに、やたら深刻ぶった作品もある。悲報、このレンタルショップが6月15日で閉店という告知が出た。こうなると、近所ではTSUTAYAとGEOか。それともネットか、でもクレジットカード不使用宣言してるからなあ。(柴田)

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00G95926S/dgcrcom-22/ >
「マン・オブ・スティール」

< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00GAMYXAU/dgcrcom-22/ >
「スーパーマンIII 電子の要塞」


●続き。友人がポイントを使うかどうか迷っている時に「ポイントには利子はつかないのよ」と声をかける。この低金利の時代に利子を期待しているわけではないが、お金ではないという意味で使う。

いわばショップにお金を貸している状態。なのに利子がつかない。銀行に貸せば(=預ければ)少しはつく。百貨店の友の会なら12ヶ月分積み立てしたら、13ヶ月分の(ほぼ無期限)商品券になって戻ってくるというのにね。

利子分を先にもらっているとしても、ポイントは期限が来たら消えてしまうし、別用途には使えない。もう2014年の1/3が過ぎてしまっていると焦るような私である。期限を覚えている自信はない。なのでなるべく毎回使っておく。

マメな友人は、きちんと管理し貯めておき、臨時出費としてのポイント利用を心がけている。アレが壊れて焦ったけどポイントがあったから、臨時用口座から引き落とさなくて済んだわ、というように。続く。(hammer.mule)

< http://www.hankyu-dept.co.jp/tomonokai/ >
阪急友の会。近くのスーパーでも使えるので重宝してます。

< http://www.depart.or.jp/tomonokai >
エリア別「友の会」一覧。お中元やお歳暮分を積み立てる人も。