おかだの光画部トーク[116]痛い目にあう前にバックアップ/岡田陽一

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みなさんは大切なデータのバックアップどうしていますか?

普段やらなきゃいけないと思いつつ、ついつい後回しになって、それでも何事もおこらず日常が過ぎていき......そして、忘れた頃に前ぶれもなく突然HDDから変な音がしたり、認識しなかったり、電源が入らなかったりして頭は真っ白、心臓はドキドキし、変な汗が出てきます。

最近では、メールはGmail、直近の仕事のドキュメントなどはDropbox、ソースコードなどはGit、写真や画像データはFlickrなど、あちこちのCloudを使うことが多いので、仕事に関しては昔より被害は少ない環境になってきましたが、ひとつひとつが大きなデータや、大量のデータなどはやはり扱いに困ります。

典型的なものが、大量に撮影したRAWデータや、編集前のムービー元データ。しかも、だんだん増えていきます。




先日、会社で使っているNAS(Network Attached Storage)が認識しなくなりました。安全性を考えてRAID5(※)で使用していたのですが、あまり意味がなかったように思います。

そのNASの中には、終わった仕事のデータや色々な素材が入っていて、直近の仕事には特に影響しませんが、なくなってしまっていいものではないので、泣く泣くデータ復旧サービスに頼むことに。

メーカーの修理だと、壊れたHDDを修理はするが、中のデータは消えてしまうということでそれではまったく意味がない。ということで、データ復旧サービスという、壊れたPCやHDDやメモリーの中からデータを復元してくれる会社に問い合わせてみました。

幸い歩いて行けるところに支店があったので、持ち込んで見積り。容量が大きいことや、普通のHDDと違い、NASということでサーバー扱いになるなど、なんと復旧に25万円くらいと泣きそうになる金額。

「その金額は無理だな」とあきらめ半分で色々と交渉し、サーバー扱いではなく普通のHDDの料金体系で対応してくださることになりました。それでも10万円なので泣きそうですが......。

こんな事故に遭わないように、保険だと思ってしっかりバックアップしておきたいところですが、日々大量のデータが増えていく中、どういう方法でバックアップするのかが悩ましいところ。

数年前にバックアップしたDVDが読めない状態だったりするので、光学ディスクはあまり当てにならないですし、そもそも容量が少ないので手間がかかる。

大きなHDDを必ず複数使ってミラーリングする? いや、それも結局いつ壊れるかわからない。あれこれ検索してみると、やはりCloudにバックアップするのが、最近では正解のようなので、次は容量と値段の問題になる。

使った分だけの料金を請求されるAmazon Web Serviceや、○GB〜○GBまで月々いくらというサービスが多い中、自分に合ってる気がして選んだのが、「Backblaze(バックブレイズ)」というサービス。< http://bit.ly/1hZT7eh >

このサービス、月々$3.96でPCと外付けHDDを容量無制限ですべてCloudにバックアップしてくれる。国内ではソースネクストが一年版を3,990円で提供している。

DropboxのようにCloudにデータを置いて使うというものではなく、完全にバックアップの用途で、必要なデータはサービスにログインして、リストアする。ローカルのデータを消してしまったら、30日間はCloudに残っている状態で、それを過ぎると消えてしまうようだ。

NASやMacのTime Machineはバックアップの対象外など若干注意点はあるものの、保険代わりのバックアップ用途には、いくら容量が増えても追加料金がかかるものではないので、大量のデータのバックアップ先に悩んでいる人にはおすすめかもしれない。

バックアップも面倒な作業は一切なく、アプリをインストールするとバックグランウドで自動ですべてバックアップしてくれる。

環境設定の中にBackblazeの項目が出てくるので、除外するデータなどはそちらで設定する。とにかく、最初のバックアップには容量が大きければ大きいほど時間がかかりますが、放っておけばいいのでそれは気にならないでしょう。
< https://flic.kr/p/nH2ijy >
< https://flic.kr/p/nZdvZX >

MacローカルHDDの日々のバックアップ→Time Machine
メール→Gmail
現像済みの写真Jpeg→Flickr < https://www.flickr.com/ >
進行形の仕事のデータなど→Dropbox < https://db.tt/sAbm8s7 >
ソースコード→Git(Bitbucket < https://bitbucket.org/ >)
外付けHDD長期保存の大量・大容量のデータ→Backblaze
という感じのデータ管理で、いままでよりも少し気持ちが楽になった気がしています。

※RAID5:3台以上のハードディスクに、データに「パリティビット」と呼ばれる誤り検出のための付加データを合わせて分散して書き込む方式。データ保存領域として利用できる容量と、データ保護性において比較的高いバランスの取れた方式。

【岡田陽一/株式会社ふわっと 代表取締役 ディレクター+フォトグラファー】
< mailto:okada@fuwhat.com > < Twitter:http://twitter.com/okada41 >

神戸も梅雨ですが、今のところ傘をさすことはなく、ここ数日もいい天気。紫陽花やしとしと雨の写真を撮りに行きたいと思っているのに、なかなかいいシチュエーションにならないのが悩ましい。今年の梅雨は、局地的にゲリラ豪雨な感じみたいなので、突然の激しい雨には気をつけましょう。